とらドラ!腐った目の物語   作:手乗りタイガー

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今回で書き貯めていた物が終わるので次回更新からは少し遅くなります。





10話「雨と亜美」

 

北村が見えなくなっても川原で座っていると突然雨に襲われて慌てて立ち上がる。

 

確かここの川原に来る少し前のとこにジョナサンがあった事を思いだしジョナサンまで走っていき店の中に入った。

 

うぃぃんという機械音で扉が自動で開き俺は肩が少し濡れてしまったので払いながら入る。

 

 

「いらっしゃいませ~」という営業スマイルの店員に笑顔で案内され空いている席に座る。

 

「はぁ....暫くやみそうもないなぁ....」

 

ほんぶりになってきた雨を見ながら窓を見ていると見知った顔が傘を忘れたのか結構濡れながらジョナサンに入ってきた。

 

「いらっしゃ、お客様大丈夫ですか?」

 

「はぁはぁ.....あ、はい。大丈夫です♪急に雨に降られちゃって傘もささずに出歩くなんてほんとドジで♪」

 

「.......」

 

笑顔を取り繕ってはいるが以前見かけた時とは明らかに様子が違っていた。顔は青ざめており仕切りに外を気にして震えている。まるで何かから逃げてきたみたいだ。

 

「お客様しばらくお待ちください。タオルを持ってきますので」

 

「ありがとうございます♪」

 

店員は慌てて関係者以外立ち入り禁止と書かれた扉を開けて入っていった。

 

恐らくスタッフルーム的な場所だろう。

 

「あっ!」

 

「..........」

 

目が合っても顔を覚えられていないとたかをくくっていた俺を殴ってやりたい。

 

「昨日も会ったね!なんか~こんなにも早く会えるなんて亜美ちゃん運命感じちゃうな♪」

 

........運命安売りしすぎだろ...運命舐めるなよ、俺だったら会わない運命選ぶまである。

 

「えーと....誰かと間違っていませんか?」

 

結果、俺は他人のフリ作戦をすることした。てか他人だろう普通に。しかも雨に濡れてるから色々と透けててヤバイんだよ、来るなってマジで。

 

「え?昨日会った比企谷君じゃないの?」

 

何で名前覚えてんだよ!あれか?リア充は皆人の名前覚えんの得意なの?

 

「.....俺は...そう斎藤だよ」

 

いや誰だよ斎藤って.....でも咄嗟に出たのが斎藤だったんだよ仕方ないだろ。

 

「ふーん。そうなんだぁ~ねえ斎藤くん」

 

え?どうしてナチュラルに俺の前の席に座ってるの?いやいやおかしいだろ。

 

「相席を認めた覚えは無いんですけど....」

 

(この感じ...そしてこの腐った目。どう考えても昨日会った比企谷君でしょ。てか亜美ちゃんと相席出来るのに迷惑そうな顔してんじゃねーっての。普通喜ぶとこだろ?)

 

「そんな嫌な顔しないでよぉー。もしかして斎藤くん.....亜美ちゃんの事嫌い?」

 

(上目遣いからの手を握る!ここまで亜美ちゃんがしてあげてるんだからこの男もそろそろ)

 

「......嫌いというか苦手です」

 

「え?.....」

 

「というか分かりました。正直に話します、俺は比企谷で合ってます」

 

(んなことはわかってんだよ!というか今ので落ちないとか亜美ちゃん混乱中....)

 

「ど、どうして亜美ちゃんの事苦手なの?」

 

そんなのボッチに犯してはいけない不可侵条約を端から破ってるからだ。

 

「逆に聞きますけど川島さんは、相手が自分の顔を伺って話してる相手と話したいと思いますか?」

 

「........ど、どういう意味かな?亜美ちゃん分かんないな.....」

 

川島の顔は徐々に崩れ始めている。元々顔色が悪かったのもあるが昨日とは別人のようだ。

 

「あ、あのお客様...タオルを、良ければ使ってください」

 

「.......ありがとうございます♪」

 

いつもの営業スマイルに一瞬で戻り店員からタオルを受け取り髪や服をふき始める。

 

「それでどういう意味なのか、話してほしいな?」

 

営業スマイルはどこに行った?と聞きたくなるくらい今の川島は余裕が無いのか少し怒っているようにも見えた。

 

「別に言った通りの意味だが?顔色を伺ってて疲れないのか?」

 

「......はぁー最悪。別に良いかな、もう会うことも無いだろうし。そうだよ?こっちが亜美ちゃんの本性だよ、あんたの言う通りだよ。それでどう思ったの?」

 

「どうって言われてもな。なんかスッキリしたようにも見えるし怒ってるようにも見えるし....意外と子供っぽい?」

 

なんか怒りかたとか昔の小町に似てる気がするし。

 

「なっ!ななな何言って、亜美ちゃんが子供っぽいわけないじゃん!」

 

いや怒るなよ....こえーよあと、怖い。美人が怒るとまじで怖いんだから。

 

「悪かったよ....それでもう用は済んだんだろ?てか俺と一緒にいるところなんて知り合いに見られたら大変だろ?早く席移動しろよ」

 

「嫌。なんか負けた感じがするし。亜美ちゃんもここで注文するの」

 

いやいやするのって.....。

 

「はぁ......それじゃあ俺が移動する」

 

「亜美ちゃんと一緒に食べれるのに溜め息とか止めてくんない?それに一緒に食べてくれないと.....店員さんに比企谷くんが無理矢理亜美ちゃんを連れ出そうとしてるんですって言っちゃおっかな♪」

 

あーもうほんとに良い性格してるよこいつ...。言っちゃおっかな♪じゃねーよ。そんなに軽い言葉にしちゃ駄目だろそれ、普通に俺が死ぬレベル。世間的にって意味で。

 

「すいません......」

 

「よろしい♪じゃここは奢ってね!比企谷くん♪」

 

「いや、俺懐があんまり」

 

「あ、店員さーん。注文お願いします♪」

 

「聞いてないのかよ.....」

 

(あれ...さっきまで嫌なことがあってここまで逃げて来てあんなにも嫌な気持ちだったのに....どうしてこんなにも楽しいんだろう.....)

 

「川島.....」

 

「なぁーに?比企谷くん?」

 

(いつもより声も甘くなっちゃって....)

 

「いやまじでお金ないから.....お金貸してくれません?」

 

ピキッ。

 

「比企谷くん?」

 

あれ?今何か切れた音がしたような.....。

 

「はい」

 

「正座♪」

 

「ここでは勘弁してください.....」

 

「んーどうしようかなぁ~♪」

 

(あーどうしよう....。楽しいな)

 

「あっ!そうだ」

 

「嫌な予感しかしないんですが....」

 

「携帯貸して?」

 

「なんで?」

 

「か・し・て♪」

 

「はい.....」

 

「亜美ちゃんの連絡先登録するからお金ある時に連絡して何か奢ってね♪」

 

何故.....何故こうなった....。

 

(また....これで会えるかな)

 

「逆らっても無駄か....」

 

「それじゃ何か頼もっか♪すいません~」

 

俺はナポリタンと烏龍茶を川島もナポリタンを頼んで雨が止むまで3時間、解放されることはなく話をすることになった。

 

 

 

 

 




何故!?何小町ターイムの時間ですっ!

小町「今日は小町から感謝をおくらせてくださーい!」

小町「いつも何故!?何小町ターイムを楽しみにしてくれてありがとうございます!小町嬉しいですっ!」

八幡「別にこのコーナーを見たい人はいないと思うぞ?」

小町「げっお兄ちゃん...」

八幡「げってなんだよ」

小町「はぁ.....なんかこのタイミングで出てこられると小町的にポイント低いよお兄ちゃん」

八幡「いや今日もゲストとして呼ばれていたはずなんだが?」

小町「あーあれね。勘違いというか間違いだから帰っていいよ!」

八幡「えー.....」

小町「というわけで時間になってしまいました。あまり話せなくて悲しいですがまた次回お会いしましょう!」

八幡「俺何しにきたんだよ.....」

      続く?
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