とらドラ!腐った目の物語   作:手乗りタイガー

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題名と今回の内容でなんとかなく分かりそうですが堪忍してください。





7話「望まぬ出会い」前編

三重に引っ越してきて逢坂と出会って以来何故か逢坂は毎回のようにうちにご飯を食べに来ていた。

 

「小町、おかわりもらえる?」

 

「はいはい~ちょっーと待っててくださいね!今日は朝から5合炊いたので足りると思いますよ~」

 

そう、逢坂はその見た目の何処に入るの?って疑問が沸くくらい食べるのだ。

 

よくも人の家でこれだけ食えるものだと思うが1週間も経った現在ではあまり気にならなくなっている。

 

それに逢坂からご飯代として小町もお金を貰っているそうなので問題無いのかもしれない。

 

「にゃ~」

 

かまくらが気持ち良さそうに逢坂の膝の上で丸くなって寝ている。今や小町よりも懐いてるんじゃない?てくらいには懐いてる。

 

「かーくん機嫌良いね~。にしても大河さんにこんなに懐くなんて最初は思いませんでしたよ。あまり懐かないので」

 

特に俺にはな。結局翌日にマタタビ買ってきたのに何故か顔面に猫パンチくらったからな。

 

「そ、そうかな?あ、小町ありがとね」

 

「いえいえ~。いやーほんと賑やかで毎日楽しいですよ!お料理のしがいもありますからね!」

 

「小町ってほんとに料理上手よね。見習いたいわ」

 

「よせ家が火事になる」

 

一度小町が逢坂と一緒に料理を作ろうとしたときうちの天井焦がしたからな。もうあいつに料理させてはいけない。

 

「何よ、ちょっと失敗しちゃっただけじゃない」

 

「天井焦がすことがちょっとなら大抵のことがちょっとで済むだろうが」

 

気付いた人もいるだろうが俺は今朝から少し機嫌が悪い。それは昨日ようやく親父に連絡がついて俺の通う高校を聞いたことが原因だ。

 

今でも夢であったと思いたい。

 

「もう!お兄ちゃん。誰にだって失敗はあるんだよ!それに二人とも“同じ”高校に通うんだから仲良くしないと!」

 

そう、それが問題なのだ。俺は大橋高校なる高校に通わなくてはいけないらしい。

 

「天井を焦がしちゃったのは悪かったわよ......でも!八幡だって料理できないじゃない!毎日小町が作ってるもの!」

 

何?俺が料理出来ないだと?専業主夫希望のこの俺が?

 

「あのー大河さん」

 

「どうしたの?小町」

 

「お兄ちゃん、凄い料理出来ますよ?多分小町よりも上手いくらいです。小学生の頃から帰ってきて料理ばかりしてましたから」

 

「おい小町。俺の過去をひけらかすんじゃねえよ。軽いトラウマなんだぞあの頃は」

 

そうあの頃虐めに耐性が無かった俺は料理にストレスをぶつけたのだ。おかげで物凄い料理スキルを獲得したわけだ。

 

「へえ。ならどうして小町がつくってるの?」

 

「......逢坂料理に大事な物ってなんだと思う?」

 

「知らないわよ......」

 

「んー小町は愛情かな?」

 

「正解はやる気だ」

 

「「は?」」

 

「つまりやる気が無いから作らないだけだ。めんどくさい」

 

「まっ、お兄ちゃんらしいね」

 

「数少ない取り柄をいかさないだなんて....」

 

「おい数少ない取り柄ってなんだよ、俺にだって取り柄の一つや二つくらいあるだろ......あるよな.....」

 

目が腐っている。友達がいない。料理出来るけどしない。あれ?俺に取り柄無くね?

 

「それじゃあ今日の夜ご飯はお兄ちゃんに任せるね!」

 

「いやちょっと待てって」

 

「冷蔵庫の中そろそろ無くなるしついでに買ってきてね♪」

 

「それが目的か......」

 

昼御飯を食べ終えた俺は買い出しに行くために服を着替えて財布と携帯を持ち家を出た。

 

 

...............。

 

「なんで着いてくんの?」

 

すぐ後ろには何故か逢坂がいるのだ。

 

「別に良いでしょ。夜ご飯が気になっただけよ」

 

「別に辛いものにはしねーし。茄子もピーマンもニンジンもいれねーから安心して家で待ってろって」

 

「別に良いでしょ、着いていったって」

 

「はぁ...好きにしてくれ」

 

 

近くのスーパーに着き鮭と玉葱にジャガイモ、卵、豚肉、牛乳、パン粉、油、醤油、カレーの元を買ってスーパーを出た。

 

「お、重い.....」

 

「重い方持とっか?」

 

「いやいい...」

 

逢坂は何も言わずにスーパーの袋を持ってくれたので負担がかなり少なくてすんだ。てか一人じゃやばかったかもしれない。

 

「逢坂」

 

「何よ」

 

「来てくれて助かったわ。荷物ありがとな」

 

「これくらい別に何でもないわよ」

 

逢坂は悪い奴ではない。直ぐに暴力を振るうし口も悪いが真っ直ぐで自分を偽らないし思いやりもある。

 

俺の前での逢坂しか知らないから断定は出来ないが一週間という時間を少なくともご飯を一緒に食べてきて性格を偽るような奴には見えない。

 

ただ不器用なだけかもしれないが。

 

 

「おーい、もしかして逢坂じゃないか?」

 

後ろから突然大声で呼ばれて俺は振り向き逢坂はその場で固まった。

 

俺の目の前には青緑色の髪をした男性が立っていた。眼鏡をかけてTHE優等生という肩書きが似合いそうだ。

 

「逢坂だよな?」

 

「ひ、ひたみゅら君!」

 

........見たこと無いくらい逢坂は緊張しておりキョドっている事から察するにこれが例の北村君か....。

 

「あはは、その面白い反応は間違いなく逢坂だな。そっちは逢坂の彼氏か?」

 

「ち、ちがっ!」

 

「んなわけねーだろ。俺はただの...親戚だよ」

 

「ふーん、そうなのか。逢坂に親戚なんていたのか」

 

「ひ、ひたむら君!こいつとは友達なの」

 

俺の華麗なる作戦が台無しだよ.....。

 

「親戚じゃないのか?」

 

「あ、ああ。そうだな家が近所なだけだ。な?」

 

「そ、そうなの!」

 

「そっか、そっか。休み中に新しい友達が出来るなんて流石逢坂だな!そうだ、これからスドウバックスに行くんだが逢坂達も一緒に行かないか?」

 

「いや俺は帰るわ。荷物もあるしな」

 

「そうか?それは残念だな。んー....その荷物俺にも運ぶのを手伝わせてくれないか?それなら問題ないだろ?」

 

いや問題あるだろ...てか逢坂二人きりになるチャンスだぞ。お前が一言帰れって言えば問題なくなるんだ。

 

「.......」

 

駄目だ....完全に緊張して真っ赤になってやがる...。

 

「恋.....か」

 

「ん?どうしたんだ?」

 

「いや何でもない」

 

「そうか。俺は北村祐作って言うんだ、よろしくな」

 

「...比企谷八幡だ」

 




何故何!?小町ターイム!!のお時間です!

意外に好評を頂いているこのコーナーも本来の意図とはかけ離れている気がしますが!構わずいっちゃいましょー!

今回のゲストはーー!!

小町「お兄ちゃんでーす!」

小町「あれ?おーいお兄ちゃん?あれ?お兄ちゃんどこ行ったんだろ、もう!ちゃんと来てって連絡しておいたのに遅刻なんて小町的にポイント低いよ!」

この頃八幡はノートを握りしめて逢坂と鬼ごっこをしていた。


小町「うーん...一人じゃ盛り上がらないし....今日は早いですがここで閉めちゃいます!皆さんまたね!」


          続く?
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