魔法少女リリカルなのは Endless Story 作:ヨシュア・ブライト
しかしやっばいですね。全く思うようにかけません(涙
表現力に乏しいというかなんというか、どっかにストレートど真ん中コースに好きな小説とかあったら参考にもできるんですが、やはりなかなか出会えないもので難しいものですね。
さて、本編ですが、内容としては時間かかったわりにかなり薄いです(涙
もう少しすればちょっと書きたい部分も出てくるんでモチベも上がるかなぁと儚い希望を抱いていたりするんですけどね。
取りあえず、次回こそはもう少し事態を進展させようと思います。……なんでこんな後ろ向きなのか(笑
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星が空を埋めつくす。
大人が見れば言葉を忘れ、子供が見れば歓声を上げるだろう。それほどまでに美しい夜空がミッドチルダに広がっている。
が、場所がおかしい。此処は地理的に言えばミッドチルダの中央区に近く、必然的に建造物も多くなり、街頭などの光源が景色を隠す、そんな場所。
本来ならば見えるはずがないのだ。だとするならばそれが見えるということは一つの異常。
そう、ここにはもう人はいない。少なくとも民間人は発令された避難勧告によって一時的に避難している。
静まり返る街中には光源と呼べるものはなく、都市としての機能を失っていた。
【ルルゥ……】
そんな街中にキラリと光る二つの点。いや、目。月と星が放つ僅かな光に照らされるその姿は狼と酷似した姿をしていた。
しかし、その獣はアレンをして魔獣と呼ばれる存在であり、狼とは別次元の存在である。
フンフンと鼻息を鳴らしながら俊敏な動きで獲物を求めて走り出す。この場合の獲物とは人間だ。
臭いを頼りに走れど走れど、肝心の獲物は一行に見つからない。人はもうここにはいないことを知らないのだ。
だが、持ち帰らねばならない。貢がねばならない。そうしなければ待つのは死かそれとも自身が餌になるかのどちらかだ。
【ゥゥゥ……】
「……獣種の子、か」
ポツリと響いた声を認識し――否、声が聞こえるより先に獣の嗅覚は獲物の存在を察知する。
声からして男。それも大柄だ。体格からすれば獣よりも大きいが、首筋に噛み付けばそんなものは関係ない。一撃で仕留めれば済む話。そして夜である今は獣にとってこの上なく有利。
獣の視覚は夜目が効くが、そんなものに頼らずとも嗅覚と聴覚が場所を教えてくれる。恐れも迷いもない。愚かな獲物を屠るだけ。強いものが弱いものを食う。それが世界の常だ。
「……排除する」
故に、弱者である獣は両断されるのだ。
獣の認識をも越えて振り抜かれた黒剣の一刀が、頭上から顎下までを切り裂き、大量の血飛沫を舞わせて絶命する。
それを成したのは黒衣の男、アレン・テスタクルだ。
血飛沫を身体に浴びながらも眉の一つも歪めない。――どうせこれから嫌ほど浴びるのだから。
【アアゥ!!】
しかし、この魔獣は姿のみならず習性まで狼に酷似していた。すなわち、群れで狩りをすること。
一匹目の襲撃から間をおかずにどこに潜んでいたのか二匹目が背後からアレンに喰らいつかんと飛び掛かる。しかも、一匹目より大型であり、毛は棘の外殻と化している。獣種と区別された魔獣の成体であり、全ての能力において一匹目とは比較にならない。
【ギ、ィ……!】
しかし、それがどうしたと言うのか。
獣がアレンの首をに喰らいつく直前、クン、と身体が沈み込み、獣の牙から逃れると同時に捻られていく上半身。その様は、引き絞られた弓を連想させる。
漆黒の閃光。そうとしか表現の出来ない速度でアレンの右脚が跳ね上がり、獣の下顎を捉え、外殻を破壊し、骨を砕き、肉を穿ち、遂には頭部を欠損させ、獣を物言わぬ死体へと変える。
二度に渡る一撃必殺。それでも尚、アレンの表情は動かない。アレンの中では幼体だろうと成体だろうと大した差など感じない。どうせ一撃で終わる。その程度の魔獣だ。だからこそ彼の立ち振る舞いは変化もしない。
「……残り、八体」
寧ろ、変化があったとするのなら魔獣の方だろう。魔獣側が圧倒的有利な状況に関わらず、苦もなく二体を駆逐した黒衣の男。
この時点で人間を敵だとすら認識していない魔獣側からすれば驚きに値するが、それでも数の上ではまだ有利。死角から仕留めれば勝てる。そんな魔獣の思考を一蹴するアレンの呟き。
獣達は物音一つ立てずに潜んでいたはずだった。アレンを取り囲むようにして八体。獲物が警戒を解いた一瞬を狙い飛び掛る算段だったのだ。
それを警戒を解くどころか、正確な数を当てた。無論その言葉の意味を獣は理解していないが、隠れている一体一体に向けて放たれる殺意が場所を把握しているのだと告げている。
【ォォゥ……】
アレンが放つ殺意が獣達を躊躇わせた。退くべきではないのかという考えを浮かばせた。
その躊躇いさえもアレンの鋭敏な感覚は気配を通して感じ取る。その隙はこの男を相手にしているこの状況では致命的だった。
地表が爆ぜたかと思うほどの勢いで跳躍したアレンは纏っていたコートを翻し、生成した無数の黒鎖を打ち放つ。
尖端が刃物となっている黒鎖が狙うは八方向。その全てが獣達が隠れていた場所だった。土煙を巻き上げる着弾。一拍遅れて響き渡る魔獣の悲鳴。
ある者は胴体を、ある者は頭を、ある者は足を、串刺しにされる形でその場に縫い付けられる。――だけに終わらない。
「オォ……!」
気迫と共にアレンが空中で身を捻る。
結果、黒衣より繋がっている鎖は巻き上げられる形となり、必然的に縫い付けられている獣達も八体纏めて宙に引き上げられ、発生した猛烈な遠心力に逆らえずアレンの周囲を八体の獣が回転する。
それはテーマパークに良くあるアトラクションに見えなくもないが、夢を与えるテーマパークとは違い、このアトラクションは終わりを与えるためにあり、意味合いとしては間逆だ。魔獣の傷口から噴出する血が雨となって周囲に撒き散らされるその様は市民が見れば恐怖を煽ることだろう。――それもこの男は意にも介さないようだった。
トン、とアレンが着地する頃には周囲に立ち並ぶ建造物に鮮血の華を咲かせてひしゃげた魔獣が張り付き、グロテスクなグラデーションを施していた。
「ただの手駒、か……」
凄惨な有様と化した戦地を無感情に眺めながら彼が思うのはその一点。
街の被害も、住民の心境も全て捨て置く。魔族を倒すことは何よりも優先すべき事柄だ。否、事柄だった。が正しいのかもしれない。
機械のように情報を処理する中で、今、彼の中ではノイズがあった。魔獣をただ殺す自分は、周囲からどう見えるのだろうかという以前ならば感じることのなかったノイズ。
――怖い、のだろうか。
だとするなら何だというのか。周囲からどう思われようと関係ない。自分は使命を果たすだけ。そうだったはずなのだ。雑念と切り捨てれば終わる話だ。
捨てることこそが是であるということはわかっているが、ティアナが与えてくれた知識が、心が、楔を打ち込んでいる。切り捨てたくないと言っている。
――違うな。
彼女のために、捨てたくないのだ。
周囲がどう思うか、ではなく、彼女がどう思うかであるとアレンは理解する。
躊躇いを捨てた自分を見て、ティアナがどう思うか、そればかりを気になる。
また、怯えさせてしまうのだろうか、震えさせてしまうのだろうか、と。
思い出すのだ。あの目を。瞳の奥に恐怖を抱えて自分を見上げていた彼女の目を。何故だか悲しかった。もうあんな目を見たくはない。
魔族は倒さねばならない。だが倒そうとすればティアナが怯える。
なら、どうすればいいのか。いつもならば隣にティアナがいて、聞けば苦笑しながら返してくれた。その姿は今はない。自分でもわからない。誰も教えてくれない。答えはどこにも見つからない。
――どうすれば、いい?
この不可解なノイズを消す方法がわからない。ただ、空を見上げながら呆然と立ち尽くしていた。
成る程。ティアナが子供みたいだと言う気持ちも今なら理解できた。一人で答えを見つけることができないのだ。誰かが手を引いてくれなければ、先を見据えて足を踏み出すこともできない。
「……教えてくれ。ティアナ・ランスター」
無意識に、アレンはティアナへと助けを求める。それは子が親に縋るように、自然と口からでた言葉であった。
だが、当然のように答えはなく、ただ静かな夜がアレンを包んでいた。
「こっちだ!! 死骸が転がってるぞ!!」
「ッ……」
そこへ、戦闘の騒ぎを聞きつけたのか管理局の武装隊が怒声を張り上げて走ってくる。アレンは今や嘱託魔導師の身だ。管理局側の人間である以上、別段逃げる必要はない。
だが、理屈とは違う部分でアレンは逃げを選択する。もしも、武装隊を通してティアナにこのことが伝わってしまうことを恐れたのだ。
未だ答えは見つからぬまま、青年の姿は闇夜へと溶け込み、翌日の朝を迎えることとなる。
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そして翌日。同じ場所で仕事しているのならとスバルを交えてホテルの一階にあるレストランで朝食を取っていた――のだが。
「「……」」
「えっと、私的には、もうちょっと爽やかな朝の食事にしたいなーなんて……」
「無理」
「あー……やっぱり?」
一行はぴりぴりとした重い空気を纏っていた。というより、ティアナ一人がやたらと怒りのオーラを発していた。
それはもう凄まじいもので、誰もが認める大食いであるスバルが朝食のパスタを三人前〔普通盛り〕でフォークの動きを停止しているほどだ。ここまでの怒りは長年付き合ったスバルでもそう何度も経験したこともない。
フォローを入れようにもスバルが朝に到着した時点でこの雰囲気が出来上がっていたためどうしようもないのが現状。落としどころとしてはスバルが到着する前にアレンがティアナの地雷を踏んだ。というのが妥当なのだが――
「アレン、何かしたの?」
「何か、とは? 普段通りだが……」
「絶対違うと思うんだけど!」
「スバルが存在している」
「え? あ、うん。いるね」
「……普段との相違点だが?」
「………………うん。参考になったよ」
――当人は心当たりがないと言うのだから弱ってしまう。アレンに関しては本気で言っているのか冗談で言っているのか、それにしては顔がなんとなく自信ありげだったから多分本気で言っているんだろうなぁ。ある意味才能だよねこれ。とか色々思うところはあったがどうにか何も言わずに笑顔で飲み下した。
原因はティアナのみぞ知る。様子からして教えてくれるはずもなく、自然と怒りが収まるのを待つしかない。
気が重い朝になりそうだと内心涙を流しながらやっと四皿目にスバルがトマトスパゲティを盛った。
「何か、といえば……」
「やっぱりあるの!?」
その瞬間だった。アレンが何かを思い出したらしい。
そこさえわかればフォローも出来る。楽しく、美味しい朝の食事に出来る。そう思ったスバルは話に飛びつく。
「普段通り、ティアナ・ランスターの護衛の任を遂行すべく、部屋で待機していた時に何故か脱衣所から出てきた彼女に殴られたが……」
話だけ聞くと一方的にアレンが殴られたように聞こえるが、先程のボケを真面目にやっていると仮定した場合、別の問題が転がっているような気がしてならない。
「それってさー、もしかして別部屋だったのにティアの部屋に押しかけちゃってたりしない? なんて――」
「そうだが?」
いくらなんでもあり得ないか~。っと冗談めかして言おうとしたスバルの言葉をアレンがさも当然と言わんばかりに肯定する。
嘘であって欲しかった。だが、悲しいかな。このアレン・テスタクルという男、よくも悪くも嘘はつけない男である。
ことのオチが見えたような気がしながらも見ないふりをしながら僅かな救いをスバルは捜し求める。そう、爽やかな朝食にありつくために必死なのだ。
「あはは。中々面白いねアレンは。どうやって入ったの? まさかティアが入れてくれたってことはないだろうし」
「ああ。鍵がかかっていた」
「なんだ。やっぱり冗談――」
「任務に差し支えると思ったので破壊した」
「……なんというかその、凄く、ワイルドだね」
その努力も儚く散った。
フォローのしようもない。特に理由もなく扉を破壊して部屋に侵入している時点で誰がどう見ても100%アレンが悪い。
これだけでも相当なものだが、プラスアルファでアレンは罪を重ねている。
脱衣所から出てきた。という表現しかしていないアレンだったが、この時のティアナは朝のシャワーを終えて出てきたというのが正確であり、付け加えるならタオル一枚しか纏っていないかなり無防備な格好だった。
そこに何故か別部屋に泊っているはずの漆黒の男、アレン・テスタクルが堂々といる。ついでに言うなら半裸の彼女を見ても微動だにせずまじまじとティアナの姿を観察していた。
『戦うに辺り、理想的な体型だな』
トドメの台詞がこれである。もうなんというか色々な意味で終わっている男であった。
リアルタイムでそれを言われたティアナは光を失った目でアレンを見つめていたという。彼女の心境は押して知るべしというやつであろう。
この男に対し、ティアナは犯罪者として扱うこともなく、拳一発で事を済ませた上、朝食の時間に相手にしない、という措置だけで我慢している。普通ならありえないレベルの寛大な処置だと言える。
そんな背景があるとも知らずアレンは悪びれることもなく普段通りだと言っている。
それはまぁ、彼からすれば五体満足であるなら大抵は普段通り、で通してしまうのがアレン・テスタクルという男ではあるのだが。
「……いただきます!!」
悩みに悩んだ末、スバルは取りあえず食へと逃げることを選択する。
仕方ない。寧ろ懸命な判断だ。出会ってから日も浅いスバルではアレンを捌くだけの経験地が絶対的に不足している。
「スバルの体型ではエネルギーの供給と消費が追いつかないのではないのだろうか」
「……ホント、アンタバカね」
「何故罵倒されているのか、理解不能だ」
そんなスバルの苦しみをこの天然系戦闘馬鹿男子は知るよしもない。
はい、ここまで読んでくださりありがとうございます~♪
そして短くてすみませんでした!
取りあえず今いえることはただ一つ。国語力養ってきます! ヨシュアでした!