ファイアーエムブレムIF ~虹が見守った物語~   作:ユイリー

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外伝:悲劇にさす光明




異伝:西の王子と東の王子1


外伝なので少ないです。


29.12.28 登場人物の変更に伴い話を修正。今回は新キャラ登場しませんが、後半の内容が変更となっています。


第2話 ☆

 

白夜王国へ向かう途中、近くの村に魔物――ノスフェラトゥに襲われるのを目撃した。

そのことをカムイに報告すれば――誰かを助けられるかもしれないと村へ急いだ。

 

「! これは…!」

 

「大変です、カムイ様! 村がノスフェラトゥに…!

ですがあの様子だと、もう間に合わないかもしれません…」

 

「いえ…希望を捨ててはいけません。

もしかしたら、逃げ延びた人がいるかもしれません。

行きましょう、みなさん」

 

現状は悲惨だった。

生き残りは一人の少女、モズメ。

彼女は他に行き場がなく、危険な戦争とはいえ俺たちの旅に同行することになった。

 

 

 

 

 

**

 

 

 

 

 

 

 

 

星界に戻ってみて宿屋の中を見れば一つ部屋が解放されていた。

モズメの部屋だ。

全部で8つも部屋があるが…どうなんだろうか。

この間はついうっかり寝てしまったから今度は散歩でもしてみよう。

 

 

 

「これは……ベリーで…こっちは大豆か」

 

「暗夜のものと白夜のものと回収できるみたいです~」

 

「そうなんだ……」

 

畑を見つけたので呟いたらフェリシアに聞かれた。

 

 

「これは……資料館……?」

 

なんだろう……。

と中にある書物を見る。

どうやら軍にいるみんなの情報が載っている。

もちろん自分も。

絵が付いていてそれが結構似ていた。

そういえば、元の世界にも似たようなのがあったな。

あぁいいか。

さて、別のところ……。

 

「これは……」

 

古文書だった。

9つあるそれは俺に興味を持たせた。

他にもあるのだろうか?

少し見て回ろう。

 

 

 

 

 

**

 

 

 

 

「ん? これは……」

 

資料館を見ているうちに、まだ本がないあたりにたどり着いた。

今はまだこれだけなのだろうか。

それよりも……

 

「西の王子と東の王子……か」

 

それは紛れもなく俺のもとの世界の文字で書かれた本だった。

この資料館に置いてある本はどれもこの世界の文字であったのに対しておかしい。

なお、初めはわからなかったが魔力を使って解読して理解したので文字は読める。まだ書けないが。

その本をパラパラ捲っていくと俺も知っている内容だった。

というよりも、元の世界では結構有名な話だ。

真実なのかも、創作なのかもわからない、とある話。

だが、俺は知っている。

その話は――

 

「あら、ペレジアさん。その本は……」

 

「カムイ様?」

 

気配がしたので振り返ってみるとちょうどカムイが来ていた。

 

「この本がどうかなさいましたか?」

 

「その本だけ、文字が違うので読めなかったのです。古文書とは違うみたいで普通の物語みたいですが……」

 

「そうですね。普通の物語です」

 

そう言って俺は本を元の位置に戻す。

 

「ペレジアさんは読めるんですか?」

 

「え? ええ……」

 

なんとなく察した。

読めないので読んでほしい、だ。

 

「……カムイ様は大丈夫ですか?」

 

「私なら大丈夫です」

 

という返答が来たのでまぁ……読み上げておくか。

 

「この物語のタイトルは『西の王子と東の王子』といい――ー」

 

簡単に読み上げていく。

 

 

 

 

 

 

とある大陸に東を統べる国と西を統べる国がありました。

二つの国は仲が悪く、代によっては戦争を繰り広げていました。

そのなかで互いの王子はお互いの身分も知らずに出会い、気が合った二人はともに冒険をしました。

戦争で嫌な雰囲気を消すために二人は東とも西とも国にはいかず、北の国に冒険しておりました。

東の王子は剣と弓を持って。

西の王子は剣と書を持って。

互いに援護し合っていました。

しかしそんな楽しい時間はあっという間に終わり、最後には互いの身分がばれてしまったのです。

国に戻った二人の王子は悩み、そして戦争を終わらせることを目標に互い努力しました。

それは実にみのり、王子が王となりしばらくの間戦争はなく平和な時代をすごしました。

しかし――ある出来事が起きてその状況も変わってしまいました。

二人が大人となり子どもも成長したある日。

東の王が殺害された事件が起きました。

西の国の者に暗殺されたと思った彼の息子は軍を率いて西の国に攻めました。

一方西の王は自身の娘が何者かに連れ去られてしまった事件が起きてしまったのです。

東の国の者に拉致されたと思った彼の部下は軍を率いて東の国に攻めました。

困った西の王は責任を取るために自害をしたのですが、それがさらに事件を呼び起こし

のちに東の王の息子はこれを聖戦だと言い、大きな戦争となりました。

 

 

 

 

 

「――以上です」

 

「ペレジアさん、ありがとうございます。変わった話ですね……」

 

「……そうですね」

 

「もしかしたらまた似たような本が入っていたりするかもしれません。その時はお願いしてもいいですか?」

 

「ええ、私でよければ」

 

「ありがとうございます。そろそろ出発しますので準備お願いします」

 

「わかりました」

 

と言っても杖を忘れずに持っていくしかないのだが。

ジョーカーやフェリシアと違って攻撃用武器が使えないのだから。

 

 

 






今回は後編が変更となっています。
資料集に関してはのちに。
次回の第3話にて簡単な情報をのせるつもりです。
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