アザトクと申します。
『にじふぁん』で書かせていただいていた作品を復活させました。
ところどころ変えて行っていくのでよろしくお願いします!
ちゃっす、俺の名前は兵藤 旅人(ひょうどう たびうど)っす。
俺は今から旅に出る為に家を出ようとしている。
「本当に行くのか?」
「ああ、親父すまねぇな。こればっかりは俺の決めた道だ、貫き通すぜ」
見送るために家の前まで来てくれたのは親父に御袋に一誠だった。
「寂しくなるねぇ、元気でやりなよ」
「当然だ、御袋も元気でいてくれよ」
「兄貴・・・」
「一誠も自分が好きなもんにはどんなものであれ本気でいけよ」
「もちろんだ、夢を諦めねぇ」
良い返事だ、俺は二カッと笑い背を向ける。
「あばよ! またいつか帰ってくるぜ!!」
こうして俺は家を飛び出した。
それから時は経ち
なにもない空間、そこには一人の少年と赤くてデカい竜が居た。
少年の体はいたるところから血を流しており、満身創痍の状態
一方で赤い竜も強固な鱗で守られた体のいたるところから血を流して満身創痍
「小さき者よ、このような楽しき戦いは久しぶりであったぞ」
赤い竜は自身をここまで痛めつけた人間に対して心からの敬意を送った。
「はっ、そうかい。こっちも久しぶりだったぜここまでの戦いは……それと俺の名は兵藤旅人だ。覚えとけ」
「ふむ、良い名だ。その名前、覚えておこう」
実に一週間、この“次元の狭間”と呼ばれる場所で戦った両雄の間には種族を超えた絆のようなものが生まれていた。
「今から次元の裂け目を開く、そこから元の世界に帰れ」
「恩に着る」
ボロボロになりながら裂け目へと向かう旅人
「あばよ宿敵(親友)、次こそは決着をつける」
「あぁ、去らばだ宿敵(親友)、次に出会うまで生きていろよ」
「テメェもな」
背を向けながら手を振り、旅人は裂け目へと姿を消した。
なにやら目玉が沢山の空間を抜けると、そこはどこかの学校の屋上だった。
「ここは………駒王学園?」
ははは、最高な場所に送ってくれたようだなグレートレッド
久しぶりに一誠に会いに行くか、親父とお袋も元気にしてるかな?
俺はお土産のことを考えながら帰ろうとすると、学園全体に結界が張られていることに気が付いた。
結界とか、北欧であの爺さんの部下だっていう美人な女性ばかりの戦闘部隊以来じゃないか。
で、そんな結界がなんでこんなところで?
そう思って俺は轟音がしている校庭を見下ろしてみると赤い鎧と白い鎧を着ている二人が戦っていた。
見たところ決闘みたいだし手は出さなくても良いか。
それにしても―――――――
「あの二人、遅いな」
レベルが低いってわけじゃないが、動きが遅い
あれぐらいの速さだったら、北欧の爺さんと闘ったら即殺されるぜ?
考えたらあの爺さん、何者だったんだろうか?
キャバクラで出会って、そのあと酒を飲んでたら、美人さん達に『今度はお前が連れ出したのか!』とか言われて、なんとか逃げ切ったんだが………
「いかんいかん、若干トラウマものになってる」
危ない、本当に怖かったぜあいつらは。
それと、下の赤い方
なんか凄い『部長のおっぱいがぁぁぁ!』とか『子猫ちゃんのおっぱい』とか叫んで白い方を殴っている。
白い方は白い方で『我、目覚めるは、覇の理に―――』とか言ってるし
あれか? これってなんか最終決戦みたいな感じなのか?
白い方が良い感じのオーラを出し始めると、突然、サルが現れた。
どうやら白い方を迎えに来たらしい。
はぁ、なんだよ、最終決戦じゃないのかよ。
若干、がっかりして俺が空を見上げると変な男がドデカい光の球を作っていた。
「はぁはぁはぁ、ヴァーリめ、よくも同胞を」
ふむふむ、なにやら面倒くさそうなやつっぽいし俺が倒すか。
俺はその男の目の前まで跳躍し、踵落しを食らわせてやった。
私達はイッセーとヴァーリの戦いが終わって、アザゼルと一緒にイッセーの傍までやって来た
すると――――――――
ドッゴォォォオオオオオオオオン!
私達とヴァーリの間になにかが落ちてきた。
「な、なんだ、一体!?」
「くっ、敵の援軍か!?」
上がイッセー、下がヴァーリ、どうやら向こうも予期していない事態だったみたいね。
「イィィィィィィィヤッホォォォォォォォォォォォォイ!!」
それに続いて、なにかが着地してきた。
着地した場所は地面が盛り上がり、土煙が舞う
私達は構える。
土煙が張れていくと血を流しボロボロになった、誰かに面影が似ている一人の少年が現れた。
「ケホケホ、いや~、考えなしに跳んだけど、案外屋上から飛び下りても無事だったな」
ケラケラと笑う男
誰、一体!!
「……あ、あぁあ」
イッセーが震えながら男を指さす
敵も味方もそんなイッセーに注目している。
「あぁあ、兄貴!?」
『え?』
一瞬の静寂、そして
『兄貴ぃぃぃぃぃぃいいいいいいいい!?』
え? この人が噂のあの人!?
「うぉ!? え、なに?」
大声にビックリした男がこちらを向く
「おぉ、なんだ一誠じゃないか、赤い鎧ってお前だったのか」
「なんだじゃないよ、なんでここにいるのさ!?」
そう言うと、イッセーのお兄様は少し悩んで
「ちょっと竜と闘ったらここに送られた」
『はい?』
竜? それってドラゴンのこと?
「いや~、強かったなアイツ」
ははは、と笑うイッセーのお兄様
「貴様、何者だ?」
「ん、なんだ白いの?」
ヴァーリが警戒心バリバリで聞く
「俺か? 俺の名は兵藤旅人、しがない旅人さ」
「そうか、では目障りだ、死ね」
てっきり撤退するものだと思っていたヴァーリーがイッセーのお兄様に攻撃を仕掛ける。
私達は突然のことに反応できなかった。
『Divide!』
しかも力も半減されてしまった。
敵味方関係なくこの場に居る全員がイッセーのお兄様の死を覚悟したわ。
でも――――――――
「遅いんだよ、雑魚が」
手首を返すだけの裏拳、それが突撃してきたヴァーリに当たり
それだけで『禁手』した白龍皇のヴァーリが吹き飛び、校舎を突き破っていった。
ヴァーリーは校舎の向こう側で仰向けに倒れ痙攣している。
「そこの猿、あいつの仲間だろう? 連れて帰れや」
「は、はい!」
そう言って、イッセーのお兄様は背伸びをして
「じゃあ俺、先に家に帰ってるから」
「え、ちょっと待ってくれよ兄貴!」
「じゃ~な~、お土産は期待するなよ~」
手を振りながら帰ってしまった。
あれ?
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