旅人なる赤龍帝の兄   作:アザトク

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明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

ニケ月以上更新してなかったでしょうか?
帰ってまいりました!
年末は忙しかったです。特にコミケのスタッフなんぞやってしまったものだから年末年始は死にかけてました。

さて、前置きは長くなりましたが本編をお楽しみください。


事務職員

 夏休みも残り一日、俺達は特になにをするでもなく家でノンビリしていた。

 

 ちなみに俺はアーシアのストーカーの手紙の中に紛れていた俺宛の手紙を読んでいる。

 

 送り主はライザー

 

 わざわざこっちの世界の文字で手紙を送ってきてくれた

 

 冥界の文字で書かれてもわからないだけだったし助かる

 

「へぇ……禍の一団の一人ねぇ」

 

 カオス・ブリケード

 

 アーシアってば妙な連中に狙われてるのな

 

 うん?

 

 なんか禍の団ってどこかで聞いたような……

 

 そこまで思って俺は便箋の中にまだ手紙が入っているのに気がついた。

 

「ははは、楽しく元気そうに生きてんなこいつら」

 

 そこには何枚かの手紙と農具を持って泥まみれになりながらも笑っている人たちの写真

 

 その写真に写っている人達の中央には一人だけ繋ぎに工具を持って笑っている少女が居た

 

 これはアイラの村の人たちだ

 

 なんでも領主が変わってから一気に治安が良くなったらしい。

 

 領主っていうとあのヤンキーの親父か

 

「うん、安心した」

 

 あの親父さんなら大丈夫だ、ちゃんとやっていけるだろう。

 

 あと、その領主のグシャラボラス家ってところが今度、冥界に来たら是非にお礼がしたいから立寄っていってくれらしい

 

 お礼ねぇ……いらないから寄らなくていいや。

 

「おや、なんの手紙かな、兄さん?」

 

「んあ? なんだゼノヴィアか」

 

 リビングにやってきたのはゼノヴィア

 

 そういや、やけに静かだな

 

「なんだとは酷いな」

 

「すまんな、やけに静かだから誰も居ないかと思ったんだ」

 

「他のみんななら買い物に行ったよ」

 

「お前は付いて行かなかったのか?」

 

「特に欲しい物は売ってないからね」

 

 喋りながらゼノヴィアは俺の隣に腰かけてくる

 

 このソファは三人用だから熱いし離れれば良いのになんで俺の近くに座るのだ?

 

「で、なんの手紙なのだ?」

 

「遠い場所に居る、俺の大事な仲間たちからの手紙さ」

 

 いつかまた会いいたいぜ、お前ら。

 

 行けるなら今すぐにでも行くけども、なんかまた不法入国だとかなんとかで終われそうだな

 

 あの紅髪と銀髪メイドはもう勘弁したい

 

「今度、私も兄さんに付いていこうかな?」

 

「来たければ良いぞ、丁度バイクも二人乗れるし」

 

 けども俺は別に“いつも通り”の旅をするつもりだ。

 

 もちろん命の危険もあるかもしれない、ゼノヴィアは強いのか弱いのか、そもそも戦えるのか分からないけども……もしもの時は俺が守れば良いか。

 

「ほ、本当か兄さん!」

 

「本当だから零距離で話すのやめて」

 

 近いとかの問題じゃないからね、そんなおでこをグリグリと押し付けてこないで。

 

 しかしこの喜びようは、ゼノヴィアも旅が好きなのかな?

 

 これからどこかに行く時は誘ってやるか。

 

「ま、可愛いい妹分の頼みだ。それにこんな美少女と一緒に旅が出来るかもしれないってのに俺が断るか」

 

 一誠あたりには嫉妬されるかもしれん。

 

 てか、あいつハーレムもどきを作ってるし

 

 むしろ俺が嫉妬したい

 

「そ、そうか、美少女か///」

 

 ゼノヴィアが顔を真っ赤にしている

 

 なにがあったんだ?

 

「そろそろ昼飯時だし、ソーメンでも作るか」

 

 そんなほのぼのとした夏の一日だった。

 

 翌日、みんなが始業式に参加しに学校に向かったあと俺も同様に学校に向かった

 

 ゆっくりと通学路を歩く

 

 本来なら俺もこの道を生徒として歩いているはずなんだよな

 

 そう思うとやけに学校に通っておけば良かったと後悔の念が浮かんでくるが、あと一年もないのに行く意味だ。

 

 時間は誰の都合でも待ってくれない

 

 刹那の時を確実に進む

 

 だからこそ人は生を謳歌しようとする

 

 だからこそ人は感情をあらわにする

 

 だからこそ人は醜い

 

 だからこそ人は美しい

 

 この刹那に全力で生命を注げている人間は眩しいのだ。

 

 一瞬前までのことを懐かしみ切なくなるのは仕方がない

 

 でもいくら切なくても今を生きなければならない

 

 それが生きるということだ

「って、なに考えてるんだろう俺は?」

 

 柄にもなく哲学的なことを考えちまった

 

 ゆっくりと歩き俺は駆王学園に到着する

 

 既に面接には合格して今日が初出勤だ

 

 新しい職場がどんなところかとドキドキしながらも俺は校舎の中を歩く

 

 案内板を見ながら事務室に向かい、事務室の扉を開ける

 

 中はタイルの床で三畳ぐらいの部屋

 

 真ん中に丸テーブルと椅子が二つ

 

 あと隣の部屋に五畳の和室がある

 

「おぉ、あんたが新しく入ってきた人かい」

 

 そして中にはヨボヨボの爺さんがいた

 

「あ、どうも初めまして。兵藤旅人と言います」

 

「これはこれは、ご丁寧にどうも。私は気道玉神(きどうぎょくしん)と申します」

 

 名前はとても厳ついが好々爺のような印象を受ける人だ

 

 だがこの人、血の臭いがする

 

 隙も見当たらないしかなりの実力者か?

 

「まぁ、座んなさいな旅人君」

 

「失礼します」

 

 だが特にそんなことは関係がないので言われた通りに俺は気道さんと机を挟んで正面に座る

 

「挨拶もすんだし、まずは仕事の話しかの?」

 

 これが気道玉神さんとの初めての出会いで、俺の人生に大きく関わってくる人との出会いだとはこの頃の俺には分かるはずもなかった。

 





最近では「サークルとか作ってコミケとかに出たいよねー」という話を友人としています。
最初は文章とかでオリジナルの話を作って出そうという感じですかね?

まぁ、できるかはわかりませんがねw
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