テストの日!!
……うぼぁ。
バイクを百キロぐらいの速度で走らせること約ニ時間、ようやく城が見えてきた。
「うん? なんだあの集団は?」
目の前にはボロボロの姿になって、集まっている武装をした兵士達
バイクから降りて俺はその集団に近づく
「誰だお前は!!」
その先頭に立っているリーダーらしき男が俺に向かって叫んでくる。
「俺か? 俺の名は兵藤旅人、ちょいとグラシャラボラス家に殴り込みに行く途中だ」
「お前が? 一人でか?」
「そうだが?」
一瞬の静寂、そして目の前の少年は口を開けた。
「お前も親父の様にバカなことを言うのだな」
「話から察するにお前の親父も殴り込みに行ったのか?」
「いいや、親父はグラシャラボラス家の血筋でよ。今の当主が無能で民たちに圧政をしているのは知ってるよな?」
「あぁ、だから俺が来たんだ」
「その圧政のことを咎めたら俺らはやつらに殺されかけた。命かながら俺達は逃げてきたんだが親父は残って今も戦ってるんだ。本当、馬鹿だよ親父は」
そうかい、なら俺もいくか。
「おい、お前なにしてんだよ!?」
「あ? だから殴り込みに行くんだって」
馬鹿かコイツ、自分から聞いておいて俺の話を聞いてなかったのかよ。
「無茶だ、お前死ぬぜ」
その言葉を無視して俺はバイクに向かう。
「おい、聞いてるのかよ!!」
俺の肩を掴んで無理やり振り向かされる。
だから俺は顔面を殴ってやった。
「ぐばぁぁぁぁあああああああ!」
吹き飛ぶ少年
「はっ! 黙ってろよ小物が!!」
「なん、だと、テメェ!」
ヨロヨロと起きてくる少年
「テメェの親父は必死に一人で戦ってるんだろ? ならなぜに助けに行かない?」
「だってそりゃあ、戦力差がありすぎて無茶すぎるだろう?
「なら無茶なことにも挑めない小物は黙ってろ」
「だから誰が小物だって!?」
「お前だよ」
俺はバイクから離れ、少年に近づく
「お前は圧政を強いている当主に立ち向かったのか?」
「なにを言って―――――」
「お前の親父は今も一人で立ち向かってる、大勢の兵士を連れて逃げた息子と違ってな」
「分かってるさ! だけどもよ!」
「『だけど』も『もしも』も要らないんだよ。世界はいつも決意し行動を起こしたものだけを認める。お前はなにもしてないのに諦めているだけだ」
今度こそ俺はバイクに跨り、城へと向かう。
さぁ、やってやるぜ。
去っていったあの野郎の言葉がまだ胸に残ってやがる。
『世界はいつも決意し行動を起こしたものだけを認める。お前はなにもしてないのに諦めているだけだ』
わかってる、わかってるさそんなこと。
「・・・・・・親父」
ちくしょう、あいつの拳が重すぎて頭がどうにかしそうだぜ。
それこそ無茶な挑戦をしたくなるぐらいによ。
余談ではあるが
その後、グシャラボラス家の御家騒動は多くの怪我人と死者を出し終結した。
そして最後まで前線で戦っていたグシャラボラス家現当主は『この騒動を静めたのは一人の旅人である』そう語ったそうな。
この作品を『にじふぁん』で最初に投稿したのが高校2年生ぐらいの時でした。
あれから約二年、完結してないってどういうことだよ!
受験やなんやらで忙しかったあの時が懐かしいです。
完結の目処がたてば、違った作品も書いてみたいです。
提案があれば受け付けますのでドシドシください。