この素晴らしい決闘者に祝福を!   作:ナレーション響

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すれ違い腹パン事故

朝8:00宿屋で目が覚める。

低血圧で頭が良く回らない、宿屋の裏の井戸で水を汲み顔を洗う、ふう、少しすっきりした。

 

そのまま宿屋の1階の酒場で朝食をとる事にした。

 

ちょうど朝食時で混む時間帯だったのか人がいっぱいだった。

 

「おはようございます。朝食ですよね。ご注文は?」

「ミルクでも貰おうか……後、トーストで…」

 

酒場で一度は言ってみたいセリフを言えて満足した。元の世界だと言える状況が限られるセリフだからな。できれば夜の荒くれ者しかいないような酒場で言ってみたいが…小心者の自分としては遊星のようにはいかないのだ。

 

料理を待つのが暇で酒場に居る他の客を見る。

全員が宿泊客という訳じゃ無いだろうが見た感じ冒険者よりも商人風の人達が多く見える。昨日ロビーで騒いでいた奴らも馬小屋なんかで眠りたくないとか言っていたな。やはり金の無い初心者冒険者は馬小屋で眠るのだろうか?

 

はっ!金といえば天よりの宝札の金貨はどうなった!?

 

急いで部屋に戻って、金貨が入っている袋をのぞき込む。

 

…うん、特に数が減ったようには見えないな。いや、使ってから24時間の可能性も考えられるし安心は出来ないな。

 

酒場の方に戻りさっきいた席に行こうとしたら、左腕に付けている決闘盤が宿屋の出口に向かって走っていく女の子とぶつかってしまった。

 

「ぐえっ!?」

 

「おわっ大丈夫か君!?腹に思いっ切りぶつかっていたけど!?」

 

「うう…腹に角張った物が…さっき食べたカエルのから揚げが出てきそうです…」

 

一目見ただけで魔法使いと分かる見た目の黒い髪のロリッ娘が腹を抱えうずくまっている。

 

「ちょっと大丈夫めぐみんっ!?急に走り出すから…すみませんこちらの不注意で…」

 

ロリッ娘の後ろから魔法使いのような恰好ではないが似た髪と瞳をした女の子が来た。うん、ロリッ娘と違ってデカいな。

 

「いや自分も決闘盤を装着しっぱなしだったのも悪いですし、それより妹さん大丈夫ですか?」

 

「い、妹、じゃないです…」

 

「あのー、私とめぐみんは別に姉妹じゃないのですが…」

 

「あ、そうだ少し過剰に回復するかもしれないけど…」

 

自分はデッキケースから一枚のカードを決闘盤にセットしてターンエンドした。

 

「これで回復出来るかな。ギフトカード発動」

 

ギフトカード

通常罠

相手は3000ライフポイント回復する。

 

めぐみんと呼ばれている女の子の上からハネクリボーのイラストが描かれた紙が降ってきて、めぐみんの頭に触れた。

 

「イタタ…あれ?もう痛くないです。それよりも前よりも元気になった感じがします。」

 

どうやら回復に成功したみたいだ。

 

「よし、じゃあ今度からは一人で駆け出すなよ、そこのお姉ちゃんが心配するからな」

 

「だから違うと「まあまあ、行きましょうめぐみん、街の散策に行くんでしょ?」…そうですね。まあ何はともあれ回復魔法を使っていただきありがとうございます」

 

そう言って少女達は酒場から出ていった。

 

さて、朝食のトーストでも食べますか…

 

自分は元にいた席に戻りすでに出来ていたトーストを食べる。

 

…冷めてる。

 

 

 

 

 

 

その後アクセルから出て、人目が無いのを確認してから天よりの宝札を三回使用して、武器防具のお店を探した。

通りすがりの人に聞いて何とかたどり着いた。どうやら武器防具一緒に買える店らしい、店の前で金貨の入った袋の中を見る。まだ金貨が減ったようには見えない、数えてみたら78万エリスだった。

 

昨日最初に天よりの宝札を使ったのが10:00くらい、今は10:30だ。24時間経っても天よりの宝札で出した金貨は消えないらしい、マジか原作効果よりチート効果になったな。

 

しかし、これで安心して使える。さすがに数日後に消える事になっても泥棒とかを先に考えるだろうしな。

 

このまま店の前でうろうろしているのも迷惑なので中に入る。

 

お~、これぞRPGの武器屋!って感じの内装だ剣や盾が壁に掛けられていて、色んな種類の鎧が置かれている!

小さな頃のワクワクを思い出してきたぜ!

 

「おう、らっしゃいっ!何をお探しで!?」

店員が話しかけてきた。

 

「あの、ジャイアントトード対策に全身鎧が欲しいのですが良いのありますか?」

 

とりあえずおすすめを聞く、自分に鎧の目利きなんてわからないしな。店員だから悪い品をおすすめされるとかはないだろう、もし悪い品だったらまた次に来てもらえなくなるだろうし、まあ、高い値段で売りつけられるとかはありそうだがな。

 

「ジャイアントトードに食われたくないだけなら、この店で一番薄くて軽いのでも良さそうだが、他のモンスター相手でもちゃんと守ってくれそうなのはこっちの鎧だな。ジャイアントトード対策って事はあんた初心者冒険者か?鎧を買えるだけの金はあるのか?金属鎧で一番安いのは15万エリスだが…」

 

「それなら大丈夫です。そうですね…試着は出来ますか?」

 

その後、3着だけ試着して、二番目におすすめされた鎧にした。

一番目におすすめされたのは、確かに軽いけど素手で殴ればへこみそうな薄さだった。

 

さすがに薄すぎて不安なので二番目の鎧にした。

 

一応試しに重装甲の鎧も着てみたけど、動きずらかった。決闘者なら素早く動ける事も必要そうだしな。

 

さて、後は武器だけど…どうしよう、戦闘は基本的に召喚したモンスターだしな。銃とかがあれば後方支援とか出来るけど、この世界銃は無いらしい、利き手がふさがるとドローが出来ないから基本的に武器は無理だな。

 

これはデュエリストのスキル、決闘盤が盾ならカードは剣を覚えた方がいいのだろうか。

 

「…とりあえずこのショートソードをください」

このぐらいのナイフとかなら色々と生活で役立つだろうしな。

 

「鎧とショートソードで21万4千エリスだが初心者にサービスだ!4千まけてやるよ!」

 

「おお!ありがとうございます!」

 

そのまま鎧を装着して、脱いだパーカーと決闘盤を装着するのに邪魔な籠手を宿屋に置いてきて、昼食を食べてからギルドに向かった。

 

ギルドに着き、まずは昨日パーティーメンバー募集の紙を貼った所をみたが特に返事とかは書かれていなかった。

 

まあ、まだ一日目だしな。そうだ他にパーティーメンバー募集している貼り紙を見てみよう!どこか条件のいいパーティーがあるかもしれないしな。

 

プリーストの方を募集しています。

 

魔法使いとプリーストを募集中

 

ナイト等のタンクを募集中

 

うーん、無いなー、どこかにデュエリスト募集している所はいないかなー……

…まあ、いる訳ないよね。というかこの世界に自分以外の

デュエリストがいるのか疑問だわ。

 

自分が貼った募集の紙も着てくれるのか不安になった。

 

パーティーメンバー募集中、冒険者になったばかりで少し戦闘が不安です。職業は問いませんのでどなたかお願いします。ちなみに自分の職業はデュエリストです。

 

うん、多分来ねぇわこれ!自分から探しにいった方がいいな…

 

せめて後衛職を募集している所はいないのか…と、探していたら変なのを見つけた。

 

パーティーメンバー募集してます。優しい人、つまらない話しでも聞いてくれる人、名前が変わっていても笑わない人。クエストがない日でも、一緒にいてくれる人。前衛職を求めています。できれば歳の近い方。当方、最近13歳になったばかりのアークウィザードです。

 

これは…パーティーメンバー募集じゃなく彼氏彼女など募集の出会い系なんじゃ…

 

急に強い視線を感じふと辺りを見回すと、今朝の黒髪の少女の大きい方が目を赤く光らせながらこちらを見ていた。怖っ!?何!?

 

自分は怖いと思いながらも少女に話しかけた。

 

「あ、あの…」

「は、はいっ!なんでしょうか!?私ゆんゆんと申します職業はアークウィザードですが魔法はまだ中級魔法しか使えませんごめんなさいでも大丈夫です直ぐに上級魔法だって覚えますから!」

 

「ちょっと待とうか!えーと、君があのパーティーメンバー募集の紙を貼っていた人でいいんだよね?」

 

「は、はい…あ、今朝の…」

どうやら向こうも気付いたらしい

というかこの子13歳!?こんなデカい質量で!?

胸部装甲を見ながら戦慄したが、今はパーティーメンバー勧誘が先だ!

 

「自分もパーティーメンバーを募集しているんだけど、あまり結果がよろしくなくてね。希望に書いてあった前衛職じゃないんだけど、よければ一緒のパーティーになりませんか?」

 

「い、いい良いです!はい!こちらこそよろしくお願いします!」

 

良し!まずは一人!

 

「ありがとう!ああ自己紹介がまだだったね。自分の名前は遊佐慎太郎!職業はデュエリストだ。で、君の名前はなんだったっけ?ごめん、さっきは早口過ぎて聞き取れなくてね」

 

「はいっ私はゆんゆんと言います。紅魔族のアークウィザードです」

 

紅魔族?部族とか、どこどこの里出身って意味かな?

 

「えーと、ゆんゆんはあだ名って事でいいんだよね?ごめん、できれば本名を教えてもらえるかな?」

 

「ほ…本名…です…」

 

ゆんゆんは恥ずかしそうに答えた。

 

「紅魔族は変な名前の方が多くて…ゆんゆんという名前も本名です」

 

「あー、なるほどね…まあ、ゆんゆんって名前も悪くないと思うぞ!パンダみたいで可愛いし!」

 

遊戯王でもフルネームだと海馬木馬っていう変な名前でも愛されているキャラクターはいるしな!

 

「か、可愛い…!?」

 

「そういえば、朝にいた。妹さんは?」

 

トイレか?

 

「あの、めぐみんは別に妹とかじゃないんです。私と同い年で、その…ライバルです」

 

あ、そうなのか、じゃああの子も13歳…あっ…

…まあ体の成長なんて人それぞれだしな。これからだこれから。

 

「めぐみんは先に他のパーティーに入れてもらえて、そのままクエストに行ってしまいました…」

 

なるほど、ライバルって言っていたしどんなクエストに行ったとか競い合っているのかもしれない

 

「じゃあ自分達もさっそくクエストに行こうか!じゃあジャイアントトードの討伐でいいかな?」

 

「は、はい!大丈夫です!よろしくお願いします!」

 

 

 




ジャイアントトード
水属性 水族 レベル2
ATK1200 DEF200
このモンスターは「ガエル」としても扱われる。
①:1ターンに一度、相手モンスター一体を対象として発動できる。そのモンスターをこのカードに装備魔法扱いで装備する。このカードがフィールドから離れた時、このモンスターの効果で装備していたモンスターを相手フィールドに戻す。②:このモンスターの効果で相手モンスターを装備している時、このカードは攻撃できない。

修正前からステータスを変更しました。
前のは初心者向けクエストなのにステータス高く設定しすぎましたので
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