持病で入院やら背骨骨折だったりで大変だったと言い訳させてもらおう!
新ルールになったがストーリーにいっさい支障ないZE!
(更新が遅かったが故の不幸中の幸い)
相手フィールド全体に効果を及ぼすカードの効果範囲を調べ始めてから、数日が経った。
効果確認初日のぐだぐだ感に比べて、この数日間はスムーズに実験が進んだ。
それでわかった事が3つある。
まず1つ目に、相手フィールド全体に効果を及ぼすカードは、同じパーティーの仲間達も効果を受けてしまう事。
その2、大体100m位離れて、更に姿が見えなくなると、その人物は効果範囲から外れる事。
その3、ゆんゆんの効果はボッチになると効果の対象にならず、攻撃対象にもならないという事!
その3についてはめぐみんがパーティーから離れた状態で対象を取る効果を使ったら判明した。
ゆんゆんが今まで落ち込んだままな事以外は得た物が多い、充実した数日間だった……。
「な、なあゆんゆん、機嫌直せよ……。効果があってよかったじゃないか。ゆんゆんの効果普通に強いよ、ソロで旅しても安全に旅できるって事なんだしさ……」
「ソロで旅する前提なんですね……、シンタローさんにはわからないでしょうねぇ……、特殊効果レベルのボッチだと世界から宣告された人の気持ちは……」
宿屋1階の酒場で朝食のスープをかき混ぜながらゆんゆんが落ち込んでいる。
すでにスープが出てから一口も飲まずに10分はかき混ぜっぱなしだ。店員さんから貰った時には立っていた湯気も今では無くなっている。
「ほら、もうそのスープ冷めてるぞ~、飲まないんなら自分が飲むぞ「どうぞ」えぇ…」
まさか即答するとわ思ってなかった。まあもったいないし飲むんだが。
よし、ならゆんゆんが元気になるような話しでもするか!
「スープといえば、決闘者のとある大会の際にスープの中にある目玉モチーフの容器に入ったくじでトーナメントの順番決めをするっていうのがあってな」
「なんで目玉モチーフ!?普通にくじ引きすればいいじゃん!なんかの儀式!?」
「遊戯王カードの制作者主催のトーナメントでな。その制作者の趣味なのか目玉モチーフのカードって結構多いいんだよな。ちなみにその主催者、相手の考えている事が解るようになる黄金でできた義眼のマジックアイテムを着けてる」
「もしかして決闘者って変態しかいないんじゃ…?」
「自分は変態じゃないからそれは違うな」
「え?」
え?自分変態じゃないよな?
「ま、まあいいか、ゆんゆんも友達がほしいなら遊び相手やゲーム大会…はあるか分からないけどゲームの対戦相手とかしたりとかどうだ?ギルドでなんかしらんがボードゲームで賭け事してる冒険者とか見かけるぞ?賭け事だから多少出費はあるかもしれないけど、そこから交友関係を広げたりとかできるだろうし、ルールとか覚えられたら自分も対戦相手になるぞ」
というより、この世界のボードゲームやカードゲームをやってみたい、という気持ちが強い。
「そういうのも考えましたよ!でも見ず知らずの人にいきなりゲームの誘いなんて無理ですよ!めぐみんにスキルアップポーションを賭けて勝負を挑んだりぐらいで…」
うーん、まあ、そういうもんか元の世界でもカードショップで見ず知らずの他人に決闘の誘いは緊張するしな。
というか逆に決闘に誘われた時、決闘した後にいつの間にか仲間が増えて変な宗教の勧誘にシフトチェンジした時があったし、誘われる側も怖い場合があるかもしれないな。
「『おい、決闘しろよ』作戦が駄目なら受け身の作戦か…、よし!ならギルド内で自分とゆんゆんで一芝居打つのはどうだ?」
「どういうの?」
「まず自分がルールを覚えて、ギルド内でゆんゆんが負け続ける八百長の賭けゲームをする」
「うんうん」
「それでお金が無くなったゆんゆんが困り果てて他の冒険者にお金を貸して貰うよう交渉す「そこで無理です!」え~、ゆんゆんのお金も減らないし、借りた金はちゃんとその冒険者に返すけど…」
「ゲームに誘うより難易度上がってますよ!?」
「返せなくなったら体で払うって言えば男性なら「シンタロー?」はい、すいませんでした!」
テーブルに頭を押し付け謝罪する。
劇場型詐欺の応用でゲームの当事者に他人を巻き込む作戦も駄目か…。
「なら、もう自分が他人の冒険者をゲームに誘って、仲良くなったらゆんゆんに紹介する。って作戦しかないが…」
「それが一番良い作戦じゃないの!?」
「ゆんゆんの成長が無いだろう、一時的に遊び相手が増えただけで、ゆんゆんの人見知り自体は改善されてないからな」
自分は冗談とか好きだが、今回ばかりは自分の練習に付き合って発覚した事で落ち込んでいるんだから、ちゃんとゆんゆんの事を考えて提案していたのだが。
「それはそうだけど…、じゃあシンタローはどうやってゲーム仲間増やしたの?」
「最初に話した『おい、決闘しろよ』作戦だが?」
「私には無理な作戦だぁ…」
今度はテーブルに突っ伏して落ち込み始めた。
どんどん悪化していくなぁ、この娘。
「いや、そんなに急ぐ話しでもないのに、荒療治な作戦ばかり提案していた自分も悪いか。まずはゆんゆんの話し相手、遊び相手になれる優しい人を増やす事から始めて、人に慣れてから人見知り改善だな」
「う、うん!」
あれ?そういえばゆんゆんの人見知りが治ってぼっちじゃなくなったらゆんゆんの効果ってなくなるのか?効果エラッタ?新規モンスター扱い?
ゆんゆんも少しは元気になった所で、めぐみんがあくびをしながら近づいてきた。
どうやらやっと起きたらしい。
「ふぁ、うーん、おはようございます皆さん…」
「おはようめぐみん」
「おはよう、朝ご飯はどうする?カレーなら自分がすぐ出せるけど、宿屋のご飯にするか?」
この数日間、仲間として一緒に過ごしていく中で自分は遊戯王カードの中にある料理を二人にいくつか振る舞った。
めぐみんはその中でも『モウヤンのカレー』が気に入っているみたいだった。
「はいカレーでお願いします。あ、パンだけ店員から買ってきますね」
そういうとめぐみんは店員さんに注文しに行った。
「カレーはおいしいけど、パンは出せないのは不便だね」
「いや、出せなくはないんだよ。ただそのパンがモンスターの体の一部だからね。食事するたびに一々モンスター殺すのも気が引けるし、こればっかりは買ったほうが手っ取り早い」
「はは…、確かにそれは食べづらいね」
ゆんゆんと会話しているとめぐみんが食パンを一切れ手に持って戻ってきた。
「ではシンタロー、カレーをお願いします!」
「おう、『モウヤンのカレー』発動」
モウヤンのカレー
通常魔法
ライフポイントを200ポイント回復する。
めぐみんの目の前にビーフカレーが入ったソースポットが出現した。
「そういえばカレーにはパンって言っているけど、ここら辺って米ないの?」
「米ですか?この辺りは基本的にはパン食です。無いこと無いですけどあまり農家も作らないですし」
なるほど、最悪米が無くて日本食はうどんやラーメン以外食べれないと思っていたからその情報は嬉しい。
「これで醤油もあればいうことは無いんだが…」
「醤油もありますよ。スシに使うやつですよね?ちょっと高い調味料ですけど」
「マジでか!?日本食の要ツートップがあるならだいたいの日本料理作れるじゃん!」
醤油があるなら大豆もあるし、大豆があるなら味噌もある。
先輩日本人転生者が作ってくれたのだろうか?なら感謝しないとな。
「ニホン料理?」
「ああ、故郷の料理でね。めぐみんが今食べているカレーも原点はまた違う国だけど日本料理だよ」
「えっ、カレーってニホン料理なんですか?スパイス大量に使うから最近まで食べた事なかったですけど、この国独自の料理だと思ってました」
「簡単に信じすぎですよゆんゆん、ニホン何て国聞いた事無いです。本当、詐欺に会わないか心配ですよ私は」
「本当だよ?ニホンジン、ウソツカナイ」
「余計嘘くさいんですが…、ふう、ごちそうさまでした」
めぐみんもカレーを食べ終わったようだ。
そろそろ、ギルドに行くとしよう。
最近はずっと自分に付き合わさせてしまったからな。今日は二人の行きたいクエストについて行くとしよう。
ギルドに着くと何やら騒がしくなっていた。
受付のルナさんが見えたので何があったのか聞きに行く。
「あのルナさん、なんだか今日騒がしいですけど、何かあったんですか?」
「あっ、シンタローさん!実は昨日また森で悪魔が出たみたいでして、出会った冒険者の方々が言うには先日シンタローさんが倒した悪魔ホーストと名乗っていたみたいです!」
「あ、ホースト復活したんですね」
予想していたより復活早いな。
「それで、また森へのクエストの規制をしようしていたんですが…、その、新人冒険者のシンタローさんがソロで倒せたのならギルドの腕利きの冒険者達皆で行けばすぐに倒して、悪魔も実力差を理解すればアクセルから離れるかもしれない、と…あっこちら前回ホーストを倒した時の報酬です」
カウンターの奥から大量の硬貨を入れた袋を複数手渡された。
「おおすごい大金ですね!」
後ろでめぐみんが驚きの声を上げる。
「100万エリス入ってます。完全に殺すことが出来ればもっと報酬が増えるのですが」
「以外と早かったですね。王都のギルドと情報の照合とか言っていたから、早くても一ヶ月はかかると思ってました」
「ギルド専門のテレポート屋もありますしそこまではかからないですよ。…で、ギルドの過去の記録と照合したらそのホーストという悪魔、数年前からベルゼルク王国各所で確認されています。強さは魔王軍幹部クラスと言われておりました。シンタローさんは戦ってみてどんな感じでしたか?」
「どうと言われても…、戦闘能力を奪った状態で倒したからな。あ、効果破壊…普通のエクソシズムは効いてませんでした」
『悪魔払い』がこの世界の魔法のエクソシズムと同じか分からないけど。
「そうですか、もしよろしければ今回の討伐クエストに一緒に行ってくれませんか?」
「うーん、なあどうするめぐみん、ゆんゆん。今日は二人の行きたいクエストについて行くつもりだったんだけど…」
「私は別に構いませんよ、一回あなたが倒しているなら今回も大丈夫でしょうし」
「う、うん私も大丈夫!」
「本当?また怖い顔だからって逃げ出さない?」
「逃げませんよ失敬な!?それに前回は私もゆんゆんも魔力を使い果たしていたから逃げたんです!なんなら今回は私が爆裂魔法で倒してやりますとも!」
「はいはい、じゃあ一緒に行きましょうねー」
「ではシンタローさんのパーティーも討伐隊に参加するという事でよろしいですね?」
「はい」
「任せて貰おうか!」
「めぐみん、今回は他の人もいっぱいいるんだから至近距離で放ったりしないでよね」
「大丈夫ですよゆんゆん、後に私の武勇伝を語るギャラリーなのですから生かしておきますとも」
不安だな…
「あー、悪魔討伐隊の皆聞いてくれ!自分は前回悪魔ホーストを倒した冒険者シンタローだ!」
自分はギルド内で作戦会議や装備品の確認をしていた冒険者の方々に向かって話しかけた。
「確か前回単独で倒したとか…」
「おお、なんだ?弱点でも教えてくれるのか?」
「いや、弱点らしい弱点は前回戦った時点では分からなかったよ。ただ自分が使ったエクソシズムは効かなかったので、プリーストの方々はエクソシズムを使う際は注意してください、効かない可能性が高いです」
「なるほど、分かりました。聖水は試しましたか?」
「いや、試してない。だけど聖水が効かない事を想定して動いてくれ、かなり強い悪魔だったからな」
おそらく効果破壊無効だからな…めぐみんの爆裂魔法も効くかどうか怪しい、爆裂魔法って効果破壊なのかな?墓地に送る効果なら多分ホーストにも効くけど…。
「なあ、すまないがシンタロー…でしたか?前回はどうやって倒したんでしょうか?その鎧姿からして前衛職ですから剣で倒したんですか?」
何やら高価そうな鎧を全身に身につけて、すごい効果を秘めていそうな剣を腰の後ろに差した「自分勇者ですけど何か?」と、全身でアピールしている男が話しかけてきた。
「剣で倒したのは合っているよ。ただ自分の場合召喚したモンスターで動けないようにして倒したからね。からめ手じゃなければどのぐらい強いのかっていうのがいまいちわからなかったのが懸念事項だ」
「いや、剣で倒せるという事実があれば充分だよ。それなら僕の魔剣で倒せるという事だからね」
そういうと男は話し合いの輪から離れ。
「情報提供ありがとう、安心していて下さい今回は僕が倒して今後アクセルの街に近づかないようにしときますので!」
見るからに勇者な男はそういうとギルドをでていった。
「今のって最近噂の魔剣の勇者だろ?」
「あいつが行くなら今回は稼げねぇなー」
「もう解散でいいんじゃねぇか?」
討伐隊の人達がどんどん離れていく。
「シンタロー今日はどうします?カエルの討伐にしますか?」
めぐみんももう悪魔討伐からカエル討伐になっている。
「なあ、今の人ってそんなにすごい奴なのか?」
「自分もあまり良く知らないですが魔剣の勇者と呼ばれているマツルギって人らしいですよ?前に悪魔ホーストが現れた時にギルドが来るよう依頼したとか」
「マツルギ…そんな名前だったかな…?確かシンタローさんがホーストを倒した日に来たらしいですよ」
なるほど本来は彼が倒す予定ではあったのか、自信はあるみたいだったし今回は彼に任せるか!
その後ジャイアントトード討伐した後。
「魔剣の勇者がやられたぞー!」
はい?!?!?!
魔剣の勇者ミツルギ
地属性 戦士族
ATK1500 DEF1500 レベル4
①:このモンスターが召喚・特殊召喚に成功した場合、デッキから『魔剣グラム』を装備する。