艦これ戦記 -ソロモンの石壁-   作:鉄血☆宰相

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第一部の最終決戦は前後を含めてしっかり書きあげてから投稿させて頂きたいので
誠に勝手ながら、明日と明後日の投稿は差し控えさせていただきます。
申し訳ございません。

投稿再開予定は、次の日曜日の9時前後を予定しております。


*投稿日程は予告なく変更される場合がございます。


第十六話 最後の平穏

 山奥に逃げ込んでからそろそろ二か月というある日、執務室にいた石壁は何かを感じ取った様に席をたつと、鳳翔に向きなおった。

 

「……ねえ鳳翔さん」

「どうかされましたか?提督」

 

 

「ちょっと散歩に付き合ってくれないかな?」

 

 

 ***

 

 石壁は現在鳳翔と一緒に要塞の中を歩いている。石壁は改めて要塞の内装一つ一つを見つめながら鳳翔に声をかけた。

 

「でも、本当に見違えるほどいいところになったね」

「そうですねえ、ここにきてからもう二か月に近いですけど、完全に別の場所です」

 

 要塞内部は当初の薄暗くただひたすらに陰気な洞穴から、歩きやすいように道はしっかりコンクリで固められ、鉄筋コンクリートでしっかり補強された現代的構造物に変貌している。

 

 また、全面というわけではないが、壁紙をはったり、木目の板をはってみたりと、閉塞感を緩和させる工夫が凝らされたこともあって、当初よりだいぶ息苦しさがなくなったのは特筆事項だろう。

 

「前線と後方本部間の移動も、一応楽になったしね」

「あの移動法は女性陣には不評ですけどね……」

 

 石壁のいう移動の方法とは、妖精さん専用路の事だ。あの小型トロッコに寝そべって入る事で一応人間や艦娘でも要塞をショートカットして進むことができる。だが、はっきりいって女性陣がやるには少々どころではなく無様であるため、一部艦娘は断固拒否してグネグネと要塞内部を歩く者も当然いる。

 

『作った私がいうのもなんですけど、女性が喜んで入るモノじゃないですよ、恥ずかしいですし……なんですか提督その目は?』

『軍隊に所属しているとはいえ、あきつ丸にも女としてのプライドがあるであります、命令や緊急時で必要とあらば使う事に否やはありませんが、必要ないなら入らないであります……石壁提督、いったいその憐れむような視線はなんでありますか?』

 

 トロッコ移動について、元祖トロッコ移動者の二人にそれとなくどう思うかを聞いた時の事を思い出すと、石壁は胸が苦しくなった。『あの時』の二人を目撃したのは、石壁以外にもそれなりの人数がいたのだが、その事は石壁の胸の奥にそっとしまわれた。

 

 ちなみに、男性である石壁や伊能はためらいなく使う。女性であるが鈴谷や青葉も結構楽しそうに使っている。熊野は拒否ったが。

 

「私も少々恥ずかしいので、できれば使いたくないですね」

「……」

 

 ちなみに、鳳翔が誰にも見つからないように航空隊の妖精さんに頼み込み、こっそりトロッコに乗ったことを石壁はしっている。本当に偶然見かけただけだが、わくわくした顔で楽しそうにトロッコにゆられる鳳翔の姿は石壁の脳内鳳翔さんフォルダに大切に大切に保存されている。

 

「そういえば、訓練場も各種しっかり整備されたおかげで、皆要塞内部で訓練出来て喜んでいたね」

「ええ、弓道場や武道場も整備されましたので、私も時々訓練に参加していますけど、やはりちゃんとした設備があると便利ですね」

「ああ、鳳翔さん弓道と合気道の講師やるぐらいだもんね」

 

 鳳翔は弓道と合気道を主に修めており、その腕前は達人級だったりする。艦娘パワーを使わなくても弓と合気道でそこいらの暴漢なら簡単に制圧できるだろう。

 

 ちなみに石壁の武術の授業の評価は、甲乙丙の丙、最低ランクの評価であった。武術の授業でも碌に攻撃技が当たらないため、ひたすら正拳突きの訓練をやらされるか、防御技術だけはやっぱり高いので、はたからみるとサンドバッグの様にひたすら相手の攻撃に耐えるかの二択であった。石壁曰く二度とやりたくない訓練との事である。

 

「この弓術を戦闘に活かせたら良いんですけどね、いくら艦娘の弓でも、深海棲艦に致命傷を与えるのは難しいですし……」

「……」

 

 鳳翔がそういうと、石壁は少し考えてから言った。

 

「……いや、やりようによっては使えるかもしれないな」

「え?」

「ちょっと考えてあとで明石と相談してみるよ」

「はぁ」

 

 そういって、一旦会話をうちきった二人は、陸軍の妖精さんの訓練場に通りかかる。

 

「キエエエエエエエエエエエエエイ!!」

 

 猿叫が聞こえる、陸軍の妖精さん達が、竹刀を振り回して戦闘訓練を行っていた。

 

「馬鹿者!!敵の深海棲艦のリーチは貴様ら妖精の数倍だ!!そんなへっぴり腰の飛び込みで敵の間合いの中にはいりこめるか!!」

 

 深海棲艦役をつとめているのは伊能とあきつ丸らしい、伊能はとびかかってきた妖精の竹刀を簡単にかわすと、鋭い突きで妖精さんを数メートル突き飛ばす。

 

「ぐえっ!?」

「貴様は今死んだ!来世は頑張れよ!ほら次こい!」

 

「いやぁああああああ!!!」

「遅いわ戯けええええ!!」

 

 上段から振り下ろされる竹刀を数センチ移動してよけると、一気に接近して妖精を蹴り飛ばす。

 

「ぐはぁ!?」

「貴様も戦死だ!二階級特進できてよかったな!ほら次はだれだ!」

 

「三人がかりでいかせていただきます!」

「いいぞこい!深海棲艦との接近戦は数で押すのが定石だ!貴様の選択は正しい!」

 

「「「イヤーッ!!」」」

 

「相手が俺でなければなぁ!!!」

 

「「「グワーッ!?」」」

 

 凄まじい剛力で、気合一閃三人一度に切り捨てる。妖精は三人そろって面白いように転がっていった。

 

「訓練の内に死ねるだけ死んでおけよ貴様ら!!戦場で死ねるのは一度きりだ!!だから俺は一切貴様らに容赦せん!!今死ね、そして戦場で生き残れ!!」

 

「「「「はっ!」」」」

 

 伊能のその言葉に奮起した妖精達が、再び伊能にとびかかっていく。

 

 イヤーッ!!

 グワーッ!?

 

「相変わらず……超スパルタだなアイツ」

「部下を想ってこそのスパルタですからね。皆さんそのことをよく知ってますので評判はいいですよ」

 

 伊能は馬鹿だが義理人情に厚い兄貴分な人間であるため、こういう体育会系のノリをやらせたら右に出る人間はいない。体育会系の極みの様な陸軍の、そのまた極め付けの旧軍の人間たち相手なら、伊能の性格はまさにドンピシャだろう。

 

「次は畜舎を見に行こうか」

「はい」

 

 ***

 

「おや、石壁提督」

 

 畜舎で自分の馬の栗毛に丁寧にブラッシングをしていた騎兵隊長は、石壁達がやってきたのを見て手を止める。妖精さんは小さいのにその馬は普通に馬のサイズだ。その為、騎兵隊長達妖精騎兵隊は専用の台にのって馬に触れている。縮尺の関係で傍からみると、大きな馬の人形をデフォルメされた小さな人間が整備しているコメディタッチの絵画かシュールレアリスムか何かのようにも見える。

 

「やあ騎兵隊長、栗毛も元気?」

「はっはっは、自分も栗毛も元気ですよ。栗毛、総司令長官殿がこられたぞ」

 

 騎兵隊長がそういうと、栗毛は石壁の方をむいて嬉しそうに近づいてくる。

 

「ブルルルル!」

「うわっ、ちょ、くすぐったいよ栗毛」

 

 栗毛が石壁の顔を嬉しそうになめると、石壁は栗毛の頭をなでながらくすぐったそうに笑った。石壁は昔から動物によくなつかれる為、動物が基本的に大好きである。栗毛と触れ合っている石壁は幸せそうだ。

 

「はっはっは、栗毛もわかるんでしょう、石壁提督の人の好さが」

「そうなのかな?」

「動物は人間より何倍もそういう勘が鋭いものですよ」

 

 そういいながら、騎兵隊長は飛び上がって鐙に足をかけると、器用に栗毛に跨った。

 

「さて、石壁提督、我々は一旦失礼しますよ、馬上から失礼」

「気にしないでよ、それじゃ僕たちはいくよ」

 

 騎兵隊長は栗毛にまたがって颯爽と走っていく。

 

「次いこうか」

「はい」

 

 ***

 

石壁達が厨房区画にたどり着く、そこには休憩中の大勢の妖精さんが屯していた。

 

「みんないっくよー!恋の2-4-11!いっきまーす!!」

 

『うおおおおおおおおおおおおお!!』

 

レクリエーションの一環として食堂に設置されたステージの上で、那珂ちゃんが十八番を熱唱している。神通や川内はバックダンサーを務めているらしい。内気そうに見えて実は神通もなかなかアグレッシブだ。

 

アイドル文化なんて欠片もしらなかった筈の軍人妖精さん達だったが、元気で楽しそうに熱唱する那珂ちゃんのファンは結構多い。那珂ちゃんが娯楽の少ない泊地のトップスターであることは間違いなかった。

 

「あら、提督いらっしゃいませ、如何なされましたか?」

 

間宮さんがやってくる。要塞全体の兵站を維持しながら、こうやって大食堂の厨房を統括しているのだから、間宮のタスク管理能力も大概並外れている。

 

「いや、なんか要塞を見て回りたくなってさ、こうやってあちこち顔を出してるんだ」

「なるほどいいですねぇ……あっ、提督この後青葉さんの所にいかれますか?」

「うん?当然顔を出すつもりだけど?」

 

石壁がそういうと、間宮は懐から包みをだす。

 

「青葉さんから執務中に食べられるコーヒーに合う菓子を頼まれまして、特製のクッキーを作ったんですよ」

 

袋の外にも仄かに香るバタークッキーの香りは素晴らしいものだった。

 

「美味しいうちに持って行ってあげたいのですが、残念ながら手が離せないのです……もっていってあげてくれませんか?」

 

間宮がそういうと、石壁と鳳翔は快く頷いた。

 

「ああ、それぐらいお安い御用だよ、じゃあ次は情報局にいってみようかな」

「そうですね、提督」

 

 *** 

 

 やがて二人は新設された情報区画へたどり着いた。

 

「情報部、青葉に言われて作ってみたけど、本当に必要な部署だったね」

「そうですね、作戦の方針一つ決めるにしても、情報の有無は本当に重要ですからね」

「青葉には頭があがらないな……っと、ついたな」

 

 石壁は【ショートランド泊地情報局統括艦室】と書かれた青葉の執務室を訪ねる。

 

「青葉ー?」

 

 扉を石壁がノックするが、反応がない。

 

「いないのか……鍵は開いているけど……お?」

 

 石壁はちらりと部屋の中をみると、納得したような顔で鳳翔に静かにするようジェスチャーする。鳳翔は口を閉じたままそっと中をのぞきこんだ。

 

「……すぅ……すぅ」

 

 執務机に頭をのせて、青葉が居眠りをしている。机の上には処理済みの多くの書類が山積しており、本当に粉骨砕身して情報局の仕事に取り組んでいることがわかる。

 

 青葉は遠視用の眼鏡をかけて事務仕事をするため、今も黒縁の眼鏡をかけている。寝ているせいもあるが、いつもの快活な姿と違うその姿は文学少女めいた可愛さを感じさせる。

 

 ちなみに、青葉は石壁に眼鏡姿を頑なに見せようとはしないため、石壁にとっては激レアショットである。

 

「よく眠ってますね……」

「ああ、青葉、本当によく頑張ってくれているし、疲れてるんだろうね……」

 

 小声で話し合う二人、石壁は机の上に差し入れのクッキーを置くと、自分の上着をぬいで青葉にそっとかけてあげた。

 

「風邪をひくといけないもんね……いこうか」

 

 二人はそのまま情報局を後にした。

 

 ***

 

 暫く進むと、多くの部屋がつらなる区画に到着する。多くの人員が寝泊まりする宿舎区画だ。

 

「この辺は艦娘の宿舎ですね」

「最初はガラッガラで鈴谷から『怖いから早く住民増やして!』って催促されたのを思い出すな」

「あら、鈴谷さんそんな事をいっていたのですか?」

 

 鳳翔が意外そうにそういうと、後ろから声が返ってくる。

 

「あー!ひっどーい!その話内緒にしてっていったじゃん提督!」

「うわ!?いたのか鈴谷!?」

「いたよ!まあ、厳密には今後ろを通りがかったんだけどね!」

 

 振り返った石壁達の前に、ぷんすこ怒る鈴谷がいる。

 

「でも確かに人のいない要塞は不気味ですしね、鈴谷さんの気持ちもよくわかります」

「でしょ?流石鳳翔さん話がわかる~!」

 

 鳳翔と鈴谷が楽しそうに話す。鈴谷は鳳翔に懐いているらしく、かなり気安い。なんだか年頃の娘に接するお母さんみたいだと石壁は思った。

 

「鈴谷~?どこにおりますの~?」

「あ、いっけない、熊野待たせてたんだ、ごめんね鳳翔さん!提督も!またあとで!」

「はいはい、またあとで」

「またあとでな」

 

 鈴谷がヒラヒラ手を振りながら駆け出すと、鳳翔と石壁も手をふって送る。

 

「相変わらず元気だね、鈴谷」

「そこが鈴谷さんの良い所ですよ」

「違いない」

 

 二人は笑いあいながらそのまま宿舎区画を後にした。

 

 

 ***

 

 やがて二人は工廠へたどりついた。大勢の工廠妖精が屯する中に、明石とおやっさん妖精をみつける。

 

「やあ明石、おやっさん」

 

「あ、提督に鳳翔さん」

「おお、総司令長官殿」

 

「……なにやってんの?」

 

 妖精さんが大勢たむろする真ん中に、布をかぶせられた何かがおいてある。

 

「あはは……わ、私は無関係だから……」

「最終的にゴーサイン出したのはアンタでしょうに」

 

 目線をそらす明石と、突っ込むおやっさん。誤魔化しきれないと気づいた明石は、やけくそ気味に叫んだ。

 

「ええい、ままよ!せっかく提督も来ましたし、このまま除幕します!お願いしますおやっさん!」

「俺がやるのかよ!まあいいけどよ、そら!御開帳だ!」

 

 そういっておやっさん妖精が布をはがすと、中から20㎝連装砲を構えた鈴谷の銅像が出てくる。かなり出来がよく普通にかっこいい。

 

「おおーーーーーー!なにこれかっこいい!」

「まあ、これはすごいですね!」

 

 石壁は凛々しさと美しさを両立しつつ、スタイリッシュに連装砲を構える鈴谷の銅像を素直にほめている。鳳翔も近寄ってその精巧さに釘付けだ。

 

「工廠妖精隊の皆が余暇を利用して作ったんですよ」

「ここの連中はみんな鈴谷の嬢ちゃんの事大好きだからな」

 

 工廠の妖精達は像の出来栄えに満足げである。

 

「いやぁ、本当にかっこいいねこれ」

「そうですねえ、特徴もよく捉えていますし」

 

 石壁と鳳翔が和気あいあいと話す。

 

「でも鈴谷がよく許可だしたねぇ、こういうの恥ずかしがって許可してくれないと思ったけど」

 

「「「「………………」」」」

 

 さっきまでの満足げな顔はどこへやら、全員が一斉に顔を背ける。

 

「……もしかして、無許可?」

 

「だって気付いた時にはほぼ完成していて、壊せなんていえなかったんですもん」

 

 明石が気まずげに口をとがらせる。確かにこの力作を完成間近にして破壊しろなんてクリエーターの明石には言えないだろう。仮に鈴谷に見せたら十中八九廃棄しろと言われるだろうが、それは物凄くもったいない。

 

 石壁は、許可がもらえないなら破壊すべきだという良心と、これを壊すのはいくらなんでもったいないという思いをはかりにかけて、呟くようにいった。

 

「……工廠の奥にこっそりしまって誰にも見せない様に、僕は何も見なかった、いいね?」

「「「「はい」」」」

 

 鳳翔は苦笑いしながら、その光景を見ていた。

 

 完全に余談だが、この時代を描いた後世の作品の大半で、鈴谷はめちゃくちゃクールでかっこいい役柄で描かれる事になるのだが……その原因は間違いなくこの後博物館に寄贈されることになるこの銅像のせいであった。

 

 ***

 

「大体回るべきところは回ったかな」

「そうですね」

 

 殆ど半日かけて要塞内部をじっくり歩き回った石壁と鳳翔は、執務室に戻ってきて隣り合って座る。

 

「皆楽しそうでよかったよ」

「そうですね、この泊地はとても不便ですが、ここでの暮らしは本当に楽しいですよ」

 

 物の豊富さ、娯楽の多様さは、本土に比べれば無いにも等しいだろう。だが、それ以上に大切で楽しい何かが、この泊地にはあった。

 

 鳳翔の言葉を聞いた石壁が、嬉しそうにほほ笑んだ。

 

「しかし……なぜ急に要塞を回りたいなんておっしゃられたんですか?」

「……なんでかなぁ」

 

 思えば、何か予兆があったのだろう。

 

「なんか……今の内に要塞の皆をしっかり見ておかないといけない気がして……」

 

 石壁の急速に磨かれる第六感とも言うべき何かが、石壁を突き動かしてたのだ。

 

「なんでかなぁ……まるでーー」

 

『なくなってしまう光景を、胸に刻もうとしているかのように』

 

 そう呟こうとした瞬間、要塞全体に警報が鳴り響いた。

 

「警報!?」

「なにがおこったんですか!?」

 

 石壁と鳳翔がそういった瞬間、部屋の中に提督の上着を羽織った青葉が駆け込んでくる。

 

「提督大変です!!」

 

 青葉は険しい顔をしたまま、声を張り上げた。

 

「南方棲戦鬼に動きあり!!敵の大戦力が旧ショートランド泊地を目指して集結中!!遂にこの泊地の存在を感づかれたようです!!」

 

 この警報は号砲。石壁の真の戦いの開幕を告げる、七つのラッパの響き。

 

「結集にかかる時間は長く見積もって2日!戦争です!南方棲戦鬼との大戦争が始まります!!」

 

 地獄の窯の蓋が開く。悪鬼羅刹の大軍勢が、石壁達に襲い掛かってくる。

 

「すぐに戦闘態勢を発令してください!石壁泊地総司令長官!!」

 

 

 

 

 

 石壁提督の運命の歯車が、音を立てて回り始めた。

 

 

 

 

 

 


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