艦これ戦記 -ソロモンの石壁-   作:鉄血☆宰相

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本編をお待ちいただいている皆様

大変申し訳ございませんがまだ暫く再開の目途がたっておりません。

少しずつ書き溜めは増えてきているのでその内再開できるとは思うので

もうしばらくお待ちいただけると幸いです。



あと、折角エイプリルフールなので生存報告も兼ねて単発ネタをあげておきます

これはドールズフロントラインというソシャゲとのクロス要素のある話です

本編とは一切関係ないギャグ時空の話なので見たくない人は見る必要は一切ございません。






2019/10/23 
おまけを追加、やっぱり見る必要はない



エイプリルフールネタ イシカベ・フロントライン

「いやぁ、なんやかんや色々あったけどなんか全部すっきり解決しちゃったな!」

「そうですね!なんか色々あった気がしますがとりあえずなにもかもすっきり一切合財終わりましたね!」

 

 そう、この世界ではなんやかんや色々全部終わった後なのである!具体的に何があったのかは一切分からないがなんやかんやはなんやかんやできっちり解決したのだ!

 

「そんなわけで僕はもう寝るよ、お休み!」

「おやすみなさいませ提督!」

 

 ***

 

「ーー官!!指揮官!!起きてください!!」

「ーーはっ!?」

 

 石壁が目を覚ますと、そこは銃撃音が鳴り響く埃っぽい部屋のど真ん中であった。そばにいるのは長い黒髪が美しいアサルトライフルを構えた少女であった。

 

「えっ、あれ?ここは?」

「大丈夫ですか!?司令部が敵に包囲されて逃げないとって話をしていた所に砲弾が飛んできて、指揮官の背後の壁が爆発したんですよ!!」

「ファッ!?」

 

 見れば周辺の壁は木っ端微塵、壁紙が焼け焦げており自身も火傷をしている。死ななかったのが奇跡だった。

 

「あ、あれ、ていうか君はだれ?こ、ここは何処なんだ!?ショートランド泊地にこんな部屋あったか!?深海棲艦が襲ってきたのか!?」

「指揮官、私の事忘れたのですか!?そんな、記憶も混乱しているし、う、打ちどころがわるかったのでしょうか!?」

 

 少女はこの世の終わりの様な顔で石壁に叫ぶ。

 

「ここは鉄血との紛争地帯、私達は民間軍事会社グリフォンの関連組織AR16LAB所属のAR小隊……貴方の部下の戦術人形で、貴方は私達の指揮官ですよ!!」

「はぁっ!?」

 

 何もかも知らない単語ばかりで石壁の混乱はピークに達していた。だが、石壁はそんな混乱の中で、現在の状況についてひとつの仮説を抱いていた。

 

(こ、これは、まさか……っ!?)

 

「とにかく、撤退戦の指揮をとってください司令官!!このままでは皆殺しにされますよ!」

 

「……異世界、転生?」

 

 石壁のつぶやきの直後に、前線から撤退してきた人形達が部屋に逃げ込んできた。

 

「もうダメだー!!」

「防衛線が食い破られるよ!!」

「指揮官逃げてください!!」

 

 傷だらけの少女達が部屋の中に入ってきたのを見て、石壁は思わず動いた。

 

「っ!!おい、君達しっかりしろ!!誰かこの子達の治療を!!急げ!!」

「し、指揮官!?治療している時間など……」

 

 最初に石壁を起こした少女に向け、石壁は叫んだ。

 

「時間ぐらい幾らでも作ってやるから今すぐ基地の全戦力のデータと敵戦力の配置、現在の状況を纏めてもってこい!!防衛線を貼り直して敵と戦うんだ!!急げ!!」

「りょ、了解しました!!」

 

 石壁の気迫は新任の指揮官とは思えない程強く鋭い。まるで熟達した老練な将軍の如きその気迫に、まだ人生経験の薄い少女達は逃げるべきだという意見を引っ込める事しかできなかった。

 

(くそっまたこんなスタートかよ!!でも僕しか居ないってんならやってやる、やってやるよ!!)

 

 石壁は動き出した部下の少女達を見ながら、独りごちる

 

「今度の敵がだれだか知らないが、僕の司令部を、そう簡単に落とせると思うなよ……!」

 

 石壁という異物が混ざった事で、少女達の物語は一歩目からあらぬ方向へとズレ始めたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さーて、次回のイシカベ・フロントラインは!

 

石壁「ハイ、石壁です。今回の世界でもやる事は変わっていなかったようで要塞にこもって防衛戦の毎日です」

 

石壁「やせんも当然のようにあるので夜中も気を抜けません」

 

石壁「くろうも多いですが、今いるグリフィンはとてもいいところで

 

石壁「たくさんの優秀な戦術人形の皆さんにも囲まれているので

 

石壁「すこしずつではありますが前に進んでいるように思います

 

石壁「ケガや病気に気をつけて、立派な指揮官

 

石壁「になれるよう、がんばります。

 

石壁「きっと、いつの日か、また皆さんと

 

石壁「であえる日をしんじて。」

 

 

石壁「というわけで次回のイシカベ・フロントラインは『胃薬』『血の味』『知らない天井』の三本です、お愉しみに!」

 

 

 

 

 

 

続かない!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~おまけ、ある日の石壁指揮官~

 

 

 

 なんやかんや司令部に着任した石壁指揮官。彼は押し寄せる鉄血人形どもをなんやかんやでボッコボコにしたり、迷子になったAR-15をなんやかんやでちゃんとおうちに連れて帰ったり、そのついでに包囲してきた鉄血共をやっぱりなんやかんやでボッコボコにしたりしながら基地運営をおこなっていた。だが、なんやかんやで落ち着いてくるとどうしても気になる事が出来てくる。

 

「はあ……」

「どうしましたか?指揮官?」

 

 そういって誰かがそっとお茶を机に置いてくる。彼女はライフルをもった栗色の長髪が美しい嫋やかな女性、その名はスプリングフィールド。

 

「ありがとうスプリングフィールド……いや……昔馴染みの事を思い出してね……」

 

 そういってお茶を受け取りながら、石壁はため息を吐く。石壁の脳裏に過るのは、愛しくて愛しくてたまらないあの人である。

 

「一体あの人は今どこにいるのか。もう二度と会えないのか。なんて思うと悲しくてね……」

 

 そういってお茶を飲む石壁の姿を見つめているスプリングフィールドは暫し悩んだあと口を開いた。

 

「……その女性は、指揮官に思われて幸せだと思いますよ」

「……まいったな、女性だってなんでわかったんだ?」

 

 石壁がそういって頭をかくと、スプリングフィールドはくすくすと笑う。

 

「指揮官の事はよく知っていますから」

「僕の事を、ねえ……」

 

 石壁はスプリングフィールドのその言葉に、この世界の誰も知らない過去の記憶を思い出す。要塞にこもって戦った、あの日々を。

 

「……例えばどんな事をしっているの?」

 

 石壁が何気なくそう問うと、スプリングフィールドは微笑みながら石壁へと近寄ってくる。

 

「……そうですね、例えば」

 

 スプリングフィールドはそれから石壁の癖や食事の好みなど、この司令部での動作を一つ一つ例示しながら説明していく。その正確さに、石壁は驚く。

 

「……驚いたな、本当によく見ているんだね」

「うふふ、驚くのはまだ早いですよーー」

 

 そういって彼女は石壁の背後に回り込むと、彼の背中を抱きしめる。

 

「スプリングフィールド?」

 

 彼女の突然の接触に何事かと驚いていると

 

「--ねえ、石壁提督?」

 

 石壁の心臓が跳ねた。

 

「君は……まさか……」

「貴方が探していた女性(ヒト)は……」

 

 

 スプリングフィールドの顔に笑みが浮かぶ。深い深い、深淵の様な笑みが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いつも貴方の傍にいますよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 やっぱり続かない

 

 

 


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