6:鏡の世界 決戦2
境界にあつまり、ボス部屋に入ったプレイヤーは4人のプレイヤーだった物に反逆されながら、対応するボスを連携を以って撃破していった。
その中で一番困難と云える組合せ。
「それでは皆様。この塔の一番上までいらっしゃいませ。
そこで社長との対話を許しましょう。
この塔の番人を倒せない程度で、社長と面談できるなんて甘い話があるわけないではありませんか!」
プレシデント・ハルトマンの秘書、スージーは黒の英傑連盟団の団長とシリカ以外を塔の一番下においていく。
スージーを捕えようと、サトシと趙雲が頑張るがロボットに搭乗され回避される。
「この塔の番人が待つ部屋には、それぞれの番人の名前と特徴が記載されております。
もしその部屋に一人入れば、生死を問わず次の階層へ行けます。
外周から飛んで行こうとしても無駄ですよ?
大気圧にかまわず、重力を掛けておりますので下まで落ちます。
では、健闘を祈っておりますわ!」
甲高い高笑いをして、そのまま上層へ専用エレベータで行ってしまった。
茫然と立ち尽くすギルドメンバー。
しかし、直ぐに気を取り戻す。
「では、最初の門番はなんでしょう?」
「カブーラーですね。空中戦が予想されます。
どう考えても、サトシ殿しか無理ですね」
趙雲の質問に、諸葛亮が答える。
サトシはリザードンという対空ポケモンを持っている。
一応アーロイやアスナも、機龍がいるが下手するとオーバーヒートで死ぬかもしれないので選択肢にない。
それ以前に機械獣はおらず、プレイヤーのみの転移なのでプレイヤーが頑張るしかない。
「俺の出番か。ちゃっちゃと倒してくるよ。皆、上で待っててくれ」
「ええ。サトシ、勝ってきなさい。副団長として命令します」
「わかった。6匹同時戦闘するよ」
サトシは真っ黒な入り口を潜り、中へ入っていく。
それを見届けた皆は、解放された次の層への扉を通る。
残るは、アスナ・アーロイ・エギル・リズベット・趙雲・諸葛亮・月英。
しかし彼等だけではない、そこに転移してきたDDDも加わる。
「お、お主らこんな所まで進んだのかゾイ!?」
「DDD……皆門番に突撃していったわよ」
「何ィ!?ならばわしも参加させろ!このワシの秘技を魅せつけてやるゾイ!」
と、DDDが転移してくるころには、アスナとアーロイ以外は門番に突撃していた。
基本的に二人を配置して、生存率を上げた。
カブーラーはサトシ。
「さっさと終わらせるぞ。ピカチュウ・リザードン・ピジョット・オオスバメ・ムクホーク・ファイアロー!」
空中に投げ出されたサトシをリザードンが回収。
そしてサトシが投げたボールからは、今まで捕まえたポケモンたちが呼び出される。
全てが歴戦の猛者だ。
ピカチュウの十万ボルトが、戦闘開始を告げる鐘の音となる。
ウィスピーボーグは、エギルと諸葛亮。
「機械と近接といや、俺と孔明の組み合わせが最高だな」
「ええ、エギル。近接はパリィで弾き、私の遠距離斬玉属性で削ります」
機械化されたウィスピーウッズは、彼らの目の前にそびえたつ。
繰り出される攻撃は、全てエギルに弾かれ怯んだ隙に諸葛亮のビームに貫通される。
強化量産メタナイト・ボーグは、趙雲。
「メタナイト殿は防御が薄い代わりに、機動性と攻撃性に長けている。
この機械化で、機動性が失われていれば、私の勝利は確実に近づく」
機械のアームで連れてこられるメタナイト・ボーグ。
更にそのアームに乗る、何時しか別れたメタナイト卿が合流。
此れには呆ける趙雲。しかし、メタナイト卿の物量在庫処理戦闘の話を聞いて、
気を引き締めることになる。
在庫処理でも、データを取ってあったのだ。
故に完封されるしれないということ。
彼等は駆ける。
全中ボス・雑魚ラッシュは、月英・リズベッド。
「連戦だけど、まあ基本は月英の無双よね」
「そうですね。というわけで、今回はとっておきの兵装にしました」
「へー、どんなの?」
「A-10A,B-1,B-52です」
「よくわかんないけど、さっさと終わらせましょ」
「わかりました!」
雑魚や中ボスを、戦車や爆撃機で一掃する準備に入る。
きっと一番早く終わるパーティだろう。
ホログラフ防衛システムズは、アーロイとアスナ。
「基本的に描写して攻撃してくるらしいから、アーロイは私がタゲ取っているときに攻撃して。私も頑張って攻撃するから」
「私はいつでも構わないよ」
「そんじゃ、手加減無しで!」
ホログラムを描写して攻撃してくるが、アスナの攻撃・アーロイの牽制等でAIを混乱に陥れ勝利を続ける。
クローンDDDはDDDが担当する。
「DDDはワシ一人で十分ゾイ!偽者は引っ込んどれ!」
DDDはドリームキャストを装備し、敵を撃破していく。
動きが単調なので、攻撃パターンが一瞬でわかる。
おかげで、直ぐに解決することになる。
戦闘を早急に終わらせた月英組は、スージーの部屋へと進む。
スージーはロボットの分厚い装甲に守られている。
どうみてもダメージを加えられると思えない。
それでも明日の希望の為、彼女らは戦う。
スージーの近接攻撃は、リズベットのタンク性能を使って牽制する。
そして部屋を使った突撃攻撃は、チクチクとダメージを蓄積させていくのに便利だ。
最後には月英の無双攻撃が牙を剥く。
戦略爆撃機共の爆撃が、スージーを襲う。
一瞬でHPを吹き飛ばした。
これで塔の一番上に来る。
この場所に最初に入り込むのは、趙雲とメタナイト卿だ。
他の皆は戦闘している。
彼等は強化量産メタナイト・ボーグに梃子摺った結果、皆と足並みを崩してしまった次第だ。
おかげで彼らは社長と面談できる。
「というわけで、我々を外に出していただきたい」
「ハハハ、出せるわけがないでしょう!
ここで君たちはワタシの研究材料になるのです!」
この言葉を聞いた瞬間、メタナイトは説得することなどできぬと、趙雲を通してギルドパーティに報告した。
そしてプレジデント・ハルトマンは、自分のロボットに搭乗し趙雲やメタナイトへ攻撃を開始する。
趙雲は出てくる雑魚を、チャージ攻撃等で蹴散らした。
メタナイト卿は、持ち前の機動力で回避しハルトマンに反撃する。
敵のHPゲージが半分になると、彼のCEOはプラチナのロボットから黄金のロボットと合体する。
「充分に貴様らのデータは取らせてもらった。
よって、ここで死んでもらうのであーる!」
「ふざけるな、ハルトマン!」
「早めに降伏しろ!」
動きが遅く威力が低い爆撃を回避したり、ジャストガードで防御する彼等にはハルトマンは非常に簡単な敵だ。
きっと群雄割拠で叛乱を起こした農民の方が強いだろう。
ハルトマンは全く攻撃が当たらない事に憤慨し、何かを取り出し被る。
「こうあっては仕方ないのである!わが社の最高のマシン、マザーコンピュータ”星の夢”を使い、お前たち原住民を殲滅するのであーるぅぅっ!」
黄金のロボットを自爆させ、自分自身が座る椅子を操作し星の夢の操縦席に座る。
そしてアミュスフィアのような輪っかを出して、自分の頭に装着する。
するとハルトマンは、何か様子がおかしくなる。
「……ワタシハ”星ノ夢”。
ゼロのフッケンとイウ「ネガイ」のタメ……。
プレイヤーと英雄を排除スル」
星の夢の眼となる場所が黄色く光ると、趙雲とメタナイトの目の前に何者かが亜空間から召喚される。
「クローン”項羽”、劣化レプリカ”ギャラクティックナイト”。
ソノモノをコロセ」
「カシコマリマシタ」
「……」
四面楚歌で有名な戦で、騎馬50騎以下で縦横無尽の無双を行った項羽。
亜空間から結晶で封印させていた、銀河最強の戦士ギャラクティックナイト。
事実上抗戦可能、勝利確立0に近い敵の登場にメタナイトと趙雲が驚愕する。
だがそれでも抗わなければ、皆が死ぬ。
「ショウリ確率は1.4%もアル。コノ不完全なケッカをウミダサナイため、
戦力をツイカする」
わずかな希望をも消し去る星の夢に脱帽する。
この圧倒的戦力さに、一欠片の勝機を残してはいけない。
「願い」の完遂のため、全てを破壊する。
「『願い』はカンスイサレタ。コレヨリ、カンパニーのハンエイとイウ「ネガイ」のタメ、不完全で脆弱ナ生命をハイジョスル。
ホロビナサイ」
そういうと星の夢は、このステージの天井を解放し飛び出した。
「ボス部屋は途中参戦が可能だ。
ここは私に任せて、メタナイト殿は追ってくだされ。
戦艦を持っている事は承知しております」
「感謝する。あの星の夢は、逃してはいけない」
趙雲を一人残し、メタナイトは星の夢が出て行った天井にマントを羽に変え、羽ばたいて飛んでいく。
そして外部で、エスカルゴンに渡されたスイッチを押す。
すると亜空間から、対空砲や主砲・副砲を追加された『戦艦ハルバード』が出てくる。
既に機関が動いており、アイドリング状態で宙に浮かぶ。
メタナイトはすぐに管理者権限を使って、艦橋へ向かう。
そして舵を切り、星の夢が向かって行った方向に向かう。
星の夢はドリームエナジーを航路に残して行っている為、この戦艦で追跡できる。
戦艦はアフターバーナーを噴射し、フルスロットルで敵を追う。
ところで取り残された趙雲だが、今現在項羽とギャラクティックナイト・ダークマター・クィンセクトニアに追い回されている。
三國無双5の槍に交換し、自分の行動を5の機能にする。
これにより、背後からの攻撃でも防御できるスキルが発動し、ダメージを受け無くなる。
チャージ攻撃という強攻撃は、防御を弾かれ無防備になるので攻撃前に緊急回避を行う。
これを行うと自分が立っていたところに、微弱な竜巻が発生し敵をひるませたり若干のダメージを与えられる。
もしも項羽に三國無双3呂布のチャージ攻撃1ばりの攻撃を受けそうになったら、
槍攻撃の強攻撃をしかける。
この攻撃は掴み攻撃で、相手を槍の掴み攻撃の餌食にできる。
パワータイプは威力が総じて高い代わりに、隙が大分でかい。
故にこの隙に、何かしら行う事でダメージを軽減できる。
項羽は三國無双に忠実だが、他の敵は星のカービィに忠実だ。
攻撃してもひるまないし、攻撃を中断しない。
掴みも意味ないので、回避に回避を積んで隙を見る。
3Dアクションと2DアクションRPGだと、勝手が違うので項羽とカービィキャラの攻撃回数のギャップに焦る。
項羽は本当に、隙を見つけて攻撃してくる。
カービィ達は、接触するだけでダメージがあるので、なるべくかさなりあわない様に気を付ける。
こうやって隙をついて、時間を稼いでいると援軍が来る。
その援軍が来た瞬間、カービィキャラの攻撃パターンが変化する。
今まで猶予が与えられた攻撃の回数や移動が、一気に無制限と化して3Dアクションゲームの様に攻撃してくるようになる。
趙雲が待ちに待った援軍は、アスナとアーロイ。
つまり、プレイヤーがフラグになった可能性がある。
ただ別ゲームのアーロイがいるので、そこは不透明である。
それでも基本的にプレイヤーが、このゲームの中心を担っているのでフラグという意味では十分なのではないだろうか。
「趙雲さん、耐えてます!?」
「ええ、丁度いい時に来てくださった!」
後ろから聞こえる声に耳を貸すが、顔は向けないで目の前に集中する。
絶賛項羽と鍔迫り合い状態。
その状態だと無敵だが、鍔迫り合いが終われば無防備になる。
だから何とかしたいが、確実に趙雲が負けて居る。
それを察知したのか、二つの爆炎が二人を包む。
これによって、趙雲が無防備になる瞬間、敵側の追撃が当たる心配はなくなった。
爆炎はアーロイとアスナの弓攻撃だ。
これによって爆発と爆炎・爆風が発生し、カービィキャラを後退させられる。
だが後退させたのは、二人だけ。
一人は盾で防ぎ、そのまま鍔迫り合いに負けた趙雲を、項羽の攻撃と共にソードビームで攻撃する。
「ぐっ!」
攻撃されたが、項羽の攻撃が吹き飛ばし系だったので、ソードビームは目標地点から反れて掠りダメージとなる。
趙雲は空中で、態勢を立て直す。
ノックバックが強いおかげで、アーロイ達と合流成功。
「ショウリツ、0.1%。疾ク死ネ」
項羽の機械的な言葉には、威圧感も生気も感じられない。
軽すぎる言葉と圧倒的な武力を兼ね備えた、最強のバランスブレイカー。
「私が後方のカービィ世界の敵を相手取るわ!
アーロイはフォーカスで情報収集。
趙雲さんは、そのまま項羽のタゲを取っていてください!」
「アスナ、負けるなよ!」
「わかった、そっちは任せる!」
二人の信頼の言葉に、アスナは微笑んで前を向き突っ込む。
彼女は第一層からキリトに褒められて、伸ばしてきた戦闘の才能がある。
『リニアー』を筆頭に、細剣スキルの大半が他プレイヤーよりも速く釼先が見えず、敵が回避行動をあまりしないという
バグすら発生してしまっている。
アスナはSPDとPOWを中心に上げたステータスで、その才覚を如実に発揮できるものになっている。
適度な武器性能と攻撃速度の上昇。
これ等は常時目まぐるしく変化する戦場で、非常に大切なものとなる。
AGIも大切だが、とっさに反応しそのまま攻撃に移行できるのは強みとなる。
更にそれが戦場の全体把握ができる人物であれば、非常に役立つ。
御蔭で趙雲は項羽の不意の一撃から、何度もアスナの突き攻撃による割り込みに助けられている。
アスナも例外なく、趙雲の力とアーロイの器用さに助けられている。
趙雲の鍔迫り合いの勝率は高く、基本的に押し負けることはない。
アーロイは『フォーカス』で収集した情報を元に、弱点となる1ミリ以下のあたり判定でも撃ち抜くことができる。
実際ギャラクティックナイトは、脚を貫かれ行動に関して制限がかかっているようだ。
さて、項羽は騎馬無しの大きな戟が武器。
ギャラクティックナイトは、片手レイピアと盾。
クィンセクトニアは、双レイピア。
ダークマターは、片手剣。
ダークマターを見て思い出すアスナは、『ドリームキャスト:レイピアビート』を取り出す。
それを片手に、他の敵を無視してダークマターを攻撃する。
しかしその手か何かの部分に握られている、虹色の剣から放たれるビームは少し掠っただけで多くのHPを削る。
そうであっても尚、副団長という立場と矜持により彼女は臆せず、動きが無駄に鈍い敵を葬り去る。
結局何時間もかかって、救援に来たサトシのリザードンのオーバーヒートで焼却して勝利した。
所変わって、ここは宇宙。
メタナイト卿は、『戦艦ハルバード』に乗って『星の夢』の後を追っている。
何度か砲撃や爆撃を通して傷を一か所にぶつけていると、戦闘に関する優先順位を上げさせて時間稼ぎを開始する。
ハルバードは改修されて、砲台が倍増。
おかげでタゲ取りも、比較的容易になった。
他にも機動性の向上・弾速等戦闘能力の増強・・・。
エスカルゴンによる量子PC搭載や流体元素による船体修復機能の追加は、不沈戦艦と云うに相応しい不死身さを魅せつける。
星の夢も光弾を射撃してくる。
それでも回避したり、攻撃して溜めたエネルギーで『大型星攻撃[スターストーム]』を放っている。
この攻撃は、星の夢にダメージを大幅に与える道具だと思っていたが、そんなわけではない。
攻撃して露散したエネルギーを吸収して使っているだけで、ハルバードだけが使えるエネルギー攻撃ではない。
よって、重力攻撃を行う星の夢は、その時だけ周囲に拡散されたエネルギーを再吸収する。
再吸収されたエネルギー砲は、戦艦ハルバードといえど耐えきれるようなものではなかった。
しかし太く超射程でればあるほど、機動力があるハルバードは無傷で回避できる。
しばらく攻撃をしていると、敵のHPバーが三分の二になる。
この時が境界となる。
量子PCによる、画像認識自動照準・自動射撃装置・射線補助装置・自動再装填装置。
流体元素を使用した、船体補修・機関燃料等必要物資再構成。
ドリームエナジーで、敵攻撃妨害・防御・歪曲・空間的阻害・亜空間ゲート生成。
メタナイト卿は操縦桿を握る事で得られる感覚的情報で全てを把握し、
敵から放たれてくる様々な攻撃を回避する事だけに専念できる。
後少しで撃破できると彼は思うのだが、いかんせん弱すぎる。
こんな奴が全生命体を滅ぼせるのか、ありえないんじゃないかと思う。
ビービービー
短波電子警告音が、彼の思考を現実へ戻す。
<謎の飛翔物体がこちらに接近中。
そのうち一つは、星の夢に明確な敵意を持っています>
脳内と艦内にそれが響く。
彼は訳が分からなかった。
そんなちょっとした困惑の時、ハルバードの重力子砲[ヒッグスカノン]が周囲の隕石を襲い、星の夢に隕石を中てる。
これでHPバーが0になる。
星の夢は爆散し、そのまま沈んでいくが途中何かが星の夢に攻撃を加える。
画像認識とドリームエナジーによる全生体脳内記憶投射で、この者がギャラクティックナイトだと判明する。
意思の一つとして、たかが機械に座興でよばれたのが気にくわなかったということだ。
その星の夢はもう一つの未確認飛行物体の上部から合体する。
銀色の球体。
此れが何なのか、星の夢の記憶媒体にアクセスしてみたが情報は開示できなかった。
大量のバグで、全てがちぐはぐだったからだ。
(……星の夢。考えられるのはあいつだが、本当に可能なのか?)
一つの予感が、彼の思いに一筋の光を示すが杞憂に終わらせる。
ずんぐりむっくりな敵を、射撃したりセルウィングで緊急回避することで確実に攻撃を加えていく。
ダメージは受けない。
それぐらい攻撃に対しては、このマルチレンジ砲が役立つ。
銀色の皮を剥がしていくと、黄色の機体が見え始める。
「あっ」
メタナイト卿は何かを察したというか、もう既にわかったようなものだ。
彼は来る全ての攻撃を破壊・吸収する。
時間が結構かかったと思うと、彼の後ろにあるワープゲートが起動する。
「よっと、メタナイト、元気か?」
この声は……無事突破できているようで、なによりという人物だ。
その者はアーロイ。
民族衣装に身を纏う女性で、非常に心優しく男勝りな人物だ。
「ああ。他の皆は?」
「そろそろ来るぞ?」
そういってアーロイがいうと、更に起動音が激しくなる。
ワープゲートから出てくるのは、他の黒の英傑連盟団達だ。
彼等が無事だったことに関して、メタナイト卿は安堵するとともに確実な一手を手に入れる。
「皆が来たが、やることはあるのか?」
「ある」
アーロイは彼に聴く。
すると彼は頷く。
話によると、敵の撃破の瞬間にクラックし吸い込ませるから、皆は星の夢を内部から破壊してもらいたいということだった。
この案は結構危険……というか、今までの事を総合してこれしか確実な停止方法はない。
だからハルバードに彼は残ると言って、皆を送り出すことに決める。
「いいのか?経験値は少ないぞ?」
「艦長は待つのも仕事だ」
「その意気やよし。皆、最後はカタパルト射出による、宇宙航行だ」
アーロイの言葉に、仲間皆は頷く。
だが副団長様は、ここで頷くほど馬鹿じゃない。
「帰りは?宇宙空間での呼吸は?」
「ドリームエナジーで、君たちの存在を一時的に概念化する。
これで呼吸の必要はない。
それと使った影響で、ドリームエナジーの強い波長が発せられるようになるので、
そこにワープゲートを作る。
これで帰還方法も確立だ」
「わかったわ」
重力操作で、どんなに荒い運転や機動しようが、地球の上に立っているだけのような安寧を与える。
この場で敵の皮をはいで、金色の身を曝け出させた。
この次の攻撃、風見鶏・電球・鍵盤・懐中電灯・時計・コンパスを全て終わらせる。
この攻撃の最中、ハック攻撃を仕掛け思考の一部を占拠しにかかる。
なんとか終局までに、完遂したようだ。
ハックして操縦できるのは、行動の一部のみ。
「皆、行くぞ!」
黒の英傑連盟団とDDDが、甲板にでる。
重力子砲から、ドリームエナジーが投射され彼等の身を包む。
そして一気に星の夢に突撃させ、その星の夢自身にも吸収という内部誘致を実施させる。
皆は真っ黒な空間を突き進む。
ハルバードは厳戒態勢で、周辺を漂う事になる。
敵となる不完全なギャラクティック・ノヴァの、表面上の停止が確認された。
ノヴァの機内に侵入したアスナ達は、暗闇の中立ち上がる。
すると機内に光が灯される。
そこには宙に浮く基盤やコアと思われるheartがある。
「最後の敵は、ハルトマンの記憶と星の夢の命!
行くわよ!」
記憶と名前の事は、メタナイト卿からの情報提示やフォーカスで暴いた情報から抜き出した。
この瞬間から、抗戦が開始される。
最初に行うのは、メモリーの破壊。
heartからの妨害があるが、ハルトマンの記憶や心が自身の行動を束縛しているとおもっているらしい。
だからこれを無くすことで、奴の行動指針を破壊し命令系統を混乱に陥れる事で星の夢を破壊できるという。
「このワシが直々に、引導を渡してくれよう。ほれ、行くゾイ!」
碧色のメモリー基盤を、鬼殺し火焔DDDハンマーでぶっこわす。
最後のメモリーだったのか、heartを守っていた結界がなくなる。
それと同時に、二つの光がその場に出現する。
これには一部の者の足が止まる。
「キリト君?シリカちゃん?」
「アスナ、あれはキリトではないな」
「アスナさん、あれはシリカじゃない。たぶん、レプリカってやつだ」
アーロイは攻撃を抑えようとしたアスナに聲をかけ、シリカ達の姿見を鑑みて今までの情報を汲んでレプリカと見当がついたサトシはアスナに忠告する。
「ゲッコウガ、水の波導!」
「コウガッ!」
試しに灰色なキリトとシリカに、水属性の技を放つ。
すると攻撃は当たり、敵としてのHPバーが三段出現する。
「秘伝、流星陣!」
「喰らえ!」
月英の流星攻撃、趙雲の槍投擲が彼らに向かう。
しかしキリトは一薙ぎで、流星を全て吹き飛ばした。
シリカは片手の短剣で、槍を弾く。
表情は何も変化しない。
これで皆心を固める。
本当にただのレプリカだと。
姿見だけで、なんのこだわりもないモノだと。
だから、一瞬で終わった。
「やはり、現代爆撃機は最強なのです!」
「ドハハ!諸人よ、何者にもならん奴をメッタメタにしてやるゾイ!」
レプリカは現代兵器にやられた。
圧倒的制圧力。これに限る。これしか知らないが。
結局、コアも抵抗らしい抵抗はなかった。
最後のあがきもあったようだが、帰ろうとして概念化した彼等にその攻撃は通用せずそのまま爆発した。
「あっけなかったわね。そんなに攻撃してないし」
「経験値が多かっただけのようだな」
「そんなこともあるだろうさ。さあ、メタナイト卿が待っている、帰ろう」
ドリームエナジーによって概念化した彼らは、ゲート回収でなくそのまま口から出ていく。
盛り上がりに欠けるが、今回の目的はダンジョン攻略だ。
こういう盛り上がりの欠けも結構あった。
今では懐かしい位前だが。
「さ、帰りましょう」
LAドロップ品、星の夢。
入手者、リズベット。
6話が本当の意味で終わったので投稿です。
次は解章か、本編の7話が終わってからになります。
私の与太話を拝見して頂き、誠にありがとうございます。
10万文字の妄言をひたすら語る私は非常に滑稽でしょう。
ですが、始めてしまった事は、本編だけでも終わらせるつもりです。
これからも、この文字列を楽しんでいってください。