魔法少女育成計画とかどうでもいいから平凡に暮らしたい 作:ちあさ
はじめてのかたははじめまして、いつものかたはこんにちは。絶賛指名手配犯の忍者です。
流石の魔法少女も国家権力には勝てず、強制捜査で組員たちは逮捕されて、逃亡した僕も直ぐに事件を知ったトップなんたらさんに捕まり自首させられ有罪確定。
重大なテロ事件として判決は全員当然の死刑でした、ですよねー。
第1部完!
魔法少女たちのこれからの活躍は次回作をご期待ください。
はっ!何かとんでもない夢を見ていた気が。
これが有名な夢オチですね。
どうやら砲撃で家と事務所を失ったショックで寝込んでいたようです。
エルム街さんがお亡くなりになったお陰で眠れるようになったのは精神衛生的に助かりました。
たださっき夢の中でエルム街さんがこんなに取り返しがつかないことになるんだからそんなことしちゃダメだぞーって言ってきた気がするけど、見殺しにした罪悪感的な何かかな。
ほら僕って優しい魔法少女だし。
でも夢の中で色々新情報解禁してしまったな。
特に半自動ハッキング能力付きのモバイルノートと包丁以外にもホーミング機能はまだ隠しておきたかったのになテヘペロ。
え?一体誰にバレたんだって?
それは決まっているじゃないか。
この物語を見ている君にだよ。
この世界を上の次元から覗き見ているのはもう気づいているのだよ。
僕の包丁が囁いているのだ。
お前見られているぞと。
そもそも魔法少女なんて存在がいることが科学的にありえないじゃないか。
はっきり言ってオカルト過ぎる。
この世界はきっとどこかの次元で作られた物語に過ぎないのだと。
そうであるのなら、その次元の存在とコンタクトを取り僕の優位な展開になるように交渉するのがベストだろう。
そう君に交渉しているのだ、ブリックヴィンケル君。
時間軸上を自由に移動することができる4次元存在の君ならばこれからの戦いの趨勢を見ることも可能だろう。
それをこう、ちょこちょこーって教えてくれれば良いのだ。
なに、君のことは秘密にしておくよ、僕のゴーストが囁いているのさとか嘯いてれば、きっと周りは電脳ハックで予知しているのだと常識的に判断してくれて魔法少女二等兵から少佐へ華麗にランクアップさ、僕は戦争が好きだ。戦争が大好きだ。
さて、それで君は僕に何を望むのだい?
今なら世界の半分を君にあげたっていいよ。
TVモニターに映ったアルカパに向かって、そんな事を筆談していた僕を見つめる組員たち。
やめてよね、そんな可哀想な目で見るのは、泣いちゃうだろう。
あぁ動物番組は心が癒されるなぁ。
僕はもう疲れたよ、パトリオット。
あれパトレイパーだっけ?なんでもいいかデカイ犬。
それにしても自衛隊基地で装備調達はいい案だと思ったんだけどな。
組員たちが泣いてそれだけはやめてくれと懇願されてしまった。
でも指名手配犯の忍者ですってのいうのはないと思う
確かに僕の魔法少女の衣装は忍者だ。
ゲームでは何故か最初から装備していたんだよ、この衣装。
そうそう、名前もアバターも最初から決まっていて決定権が全くなかったクソゲーだったんだぜ、これ。
まぁその割には敏捷度と回避へのボーナスが非常に高く防御力も最終装備クラスだったためボッチソロとしてはそのままずっと愛用していたけど、こんな目立つ格好で魔法少女活動なんてしたらダメだろう。
でもなんか脱げないのだよ、この衣装。
シャワーとか浴びるときは脱げるのだけど、それが終わってさぁ着替えるかと思ったらこの格好に戻っている。
きっと呪いのアイテムみたいなものだろう、魔法少女だってやめられないみたいだしな。
そんなわけで外に出るときは通販で買った旧ドイツ軍のロングコートと軍帽を衣装の上に着用して目立たないように忍んでいる。
これで忍者と特定される恐れはないはずだ。
自分のアイデンティティについて考えていたら今週の結果発表の時間になりました。
なになに?いいニュースと悪いニュースだと?
どうやらナイト様が不幸な事故でお亡くなりになったそうです。
ヤベッ何かイベント見落とした気がする。
どうも、作品中1回なら許されると言われている伝家の宝刀"夢オチ"です。
某大御所漫画家も顔が残念な5人組の学園コメディの最終回で使ってたから許されるはず。
ゴメンナサイ。
しかも全く話が進んでないというね。
今度から寝ぼけながら話を書くのはやめます。
でも深夜のテンションって何故か筆が進むよね、朝起きて見直したら悶絶するけど。