あれ?話全然繋がって無いじゃんと、お思いの方。正解です。
いきなり最終章をUPしてます。こんな上げ方も面白いかなって。
全て妄想で補完してます。
後書きに少し設定じみたものを書いておきますのでご参考までに。
消化不良満載です。モヤっとしたくない方はブラウザバックがおススメです。
決別。
「だけど!助けてって!そう、言ったんだ!」
ベルは体に回転をかけながらアイズに切りかかる。アイズはベルの攻撃を躱すでもはじく訳でも左手でなんなく受け止めた。
「アレは魔物だ!魔物はみんな倒さないといけない!!・・・アイツらはみんな壊す!だから壊される前にっ!私がっ!私がっ・・・!!」
アイズの真っ白な手から血がダラダラと垂れる。かつては自分を撫でてくれた。いつだったか握りしめるのが当たり前になってしまった愛しい手。ベルは力を抜かずそのまま押しきろうとする。
「僕にはっ!とても、あの子がアイズの言うようなモノには見えない!一緒に笑って、泣いて、今だって・・・!!きっと助けてって叫んでる!」
ベルはアイズの後方でリヴェリアの魔法によって捕縛されているクロを見る。
「その・・・その為に・・・。ファミリアが・・・家族がたくさん傷ついたんだよ?私は私の居場所を自分で守る!ベル!!これ以上訳の分からないことを言うなら君だって倒す!」
アイズはベルの剣を押しのけレイピアに手をかける。
「あんなものに・・・・。あんなやつらに・・・私は出会わなければ・・・よかった。」
アイズは目をつむりながら呟く。
「フーガ・エアリアル・・・・・ブラスト!!!」
風・・・暴風を纏ったアイズはすべてを傷つける。
彼女がこれまでの冒険で得た最大の技・・・・必殺の魔法。
そんな暴風の中心でアイズ自身も無事な訳ではなくアイズの白い肌は傷だらけになり、髪も少しずつ切れ風は赤と金を交えた色に変色していく。
「・・・・っつ!!」
ベルは吹き飛ばされながらも、目の前の彼女を倒すことだけ考えていた。和解でもなく・・・。
倒すことだけを。
「・・・シィア。行くよ。」
「あら?もしかして、戦うの?さっきのバカ狼みたいに眠らせてしまえばいいのに。」
「うん。・・・本当はそれでもいいのかもしれない。だけど、アイズだけは止めたいんだ。
自分の手で・・・・自分の力で。」
「ふふっ。ええ、了承したわ。・・・これから後、また後悔するようなら今度こそ愛想を尽かすからね?」
「厳しいなぁ・・・。ありがとう。」
ベルはスッと目をつむり感覚を呼び起こす。あの時。赤竜と白龍を相手にした時の感覚を。
「「我は、英雄―――――最後の希望。メシアとなりて星を砕くもの!!」
ベルのくるぶしあたりからは羽が生えシィアが全身身にまとったような状態になる。
「アイズ。今のあなたは間違ってる。・・・出会いを。クロやファウスたちの出会いすら否定するようなあなたを正しいだなんて思わない。だから、僕は今できることを。今の僕の全力でアイズ、あなたを倒す。」
「ベル!!私は・・・!!」
アイズが高速でベルに突きを繰り出す。
その突きはかつてベヒーモスさえも退けた時の威力と速度だった。
ベルは、高速の突きシィアを纏った左手で弾いた。
「いったぁ!!ちょっと!ベル!この魔力の放出の仕方はまずいわ!
早めに勝負・・・決めちゃいなさい!」
弾くために触れただけでシィアの鎧は抉れていた。何よりも、触れた個所から風がシィアを蝕んでいるようにも見えた。
「わかった・・・けど・・・!」
アイズの猛攻は続く。その突きを躱す・・・にはあまりにもアイズの突きは早すぎる。
ベルは防御に徹することしか出来なかった。攻撃が当たるたびにシィアの鎧は蝕まれ、ベルにはまるで龍の一撃なみの衝撃が加えられていく。また、攻撃していたアイズも一撃を入れる度にその体は傷付き、息も上がっていた。
「アイズ!ベル!これ以上は持たん!!」
拮抗状態の二人にリヴェリアの声が響く。クロはまるで何かの痛みから逃れるようにもがき暴れていた。その体は先ほどベルがアイズ越しにみた姿よりより一層禍々しく、醜悪なものへと変貌していた。
「あの魔物は私が倒す。君を倒して。アイツ相手ならいつかの・・・君のように。強く!強く!ツヨク!!」
アイズの目には魔物しか映っていなかった。アイズはまだ早く動けたのかというくらいのスピードで真っ直ぐ正面からクロに向かっていく。アイズの体は摩擦熱に耐えきれずボロボロになっていた。
「あ・・・あ・・・!」
魔物は、クロは、飛び込んでくるアイズに向かって両手を広げていた。まるでいつかの。
お互いに恐れながらも近づいたあの時のように。この子の温かさを知ったあの時のように。
クロは、アイズという―――――死を受け入れようとしていた。
「駄目だっ!!クロォォォォ!!」
後ろからベルがアイズを追うが高速が光速に追いつける訳もなく。
クロはベルの方を一瞬だけみて
微笑んだ。
アイズの剣はクロの魔石を貫いて、その巨大な体が消失していく様をジッと見つめていた。
ふと、自分の掌を見つめるアイズ。かつて、この手で撫でられるのが気持ちいいだなんて言ってくれたものがいたのかと、疑いたくなるくらい汚れていた。
「あははは!!随分面白い展開になってるじゃあないかぁ!!いいね!アイズ!君はやはり汚れてるべきだ!そうあるべきだ!だって君は、もっとも君が妬むモノから生み出されたモノなんだからねぇ!」
バベルが腹を抱えながら笑い、アイズの目の前に立つ。そして、クロの魔石を拾いながら
「アイズ・・・?君ぃ・・・
お腹が減ってるんじゃないかい?」
その言葉にアイズは疼きながらも、バベルを睨み付けていた。その姿を楽しそうに見つめるバベル。アイズは今、三度目の同類食衝動に駆られていた。膝をつき嗚咽をあげるアイズ。
「いいじゃないか素直になっても。だって、君、あの魔物がいた時に思ったんだろう?近くにくる度に感じていたんだろう?―――――美味しそうって。考えたこと・・・あっただろう?」
アイズの耳元で囁くバベル。アイズはバベルの言葉でどんどん正気を失っていくように頭を掻き毟っていた。
「ち・・・違う!!魔物は・・・倒すっ!それだけ・・・。魔物は倒す・・・、ただそれだけ・・・魔物は・・・」
―――――オイシソウ?
わなわなと震えだすアイズ。ベルがようやく追いつきバベルを一瞥してから、アイズに近寄る。
「アイズっ!・・・・アイズ・ヴァレンシュタイン!君は、僕の憧れた剣鬼、アイズ・ヴァレンシュタインなんでしょ!」
ベルは震えるアイズの両肩を持ち前後に揺らしながら叫んだ。しかし、その言葉は彼女に耳に届くことなく―――。
「あははっ!最高のステージだよっ!ゼウスのジジィの最後の希望の前で究極の絶望を見せられるのだからなっ!!」
バベルはアイズの頭を持ち上げる。ベルはバベルに向かってシィアによる攻撃を放つが、バベルの自動魔力演算による防御で防がれる。そんなベルを尻目にバベルは彼女の口に魔石をねじ込む。
「かはっ・・・ゴホッ・・・おぇっ・・・・」
アイズは苦しみ交じりに抵抗を試みたがもはや体力・魔力ともに限界寸前の彼女の力が通じる訳もなく。ベルもその様子を唖然と見ていることしかできなかった。
「バァァァァァァァベェェェェェェッルウゥゥゥ!!!!!!」
「いいねぇ!その顔!!最高だよ!彼女が拘った訳だよ!私ですら興奮というものを覚えるよ!!!」
バベルは、シィアごとベルを貫いた。
「殺さないよ・・・君にはまだやることがあるんだからねぇ・・・。差し詰め13回目の試練って訳だ!!」
バベルはアイズを抱えながら空高く飛び上がった。
「それでは、また後日!せいぜい絶望しながら希望にすがるといい!!」
英雄白兎の意識はそこで途切れた。
設定
バベル・・・名の通りバベルに封じられていた悪魔。
クロ・・・街の外であった魔物。簡単な言葉は理解でき話せる。名づけ親はロキ。
神は?・・・バベルが発動した天岩戸により神は封じられた。
フィン・ガレス・双子・姉は・・・もういません。