ダンジョンに出会いはある・・・?   作:ろとまる

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誤字・脱字報告ありがとうございます。

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修正しました。

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白兎食す。

いきなりの大雨に駆け出す群衆。そんな中に、鮮やかな緑のエプロン姿の女性が、押し車を押しながら息を切らして走る。

 

(・・・とんでもないもの・・・・拾っちゃった・・・)

 

台車の上には本来の用途とはかけ離れたものを乗せている。

 

買い出しを頼まれて、意気揚々とでてきた彼女だったが、少し量が多かったので友人の手伝おうか?との申し出にも、これで行くわ!と張り切って、押し車を持って出たものの。

 

(最後のお店でまさか、お米20kgとは・・・)

 

店主に心配されながらも、いつもの営業スマイルでその場を後にする。

 

(やっぱ、リューに手伝ってもらえばよかったなぁ・・・。)

 

そんなことを思った矢先に、突然の大雨である。

 

「もう!!!」

 

と、普段穏やかな彼女もこの三重苦に耐えかねたように愚痴を漏らす。もうこの際、濡れるのは仕方がない。雨宿りできる場所に行こうと、彼女――シル・フローヴァが雨宿りできる場所をみつけ空を見上げて目を向けた先に

 

「えっ?」

 

シルは見つけたモノをジーッと見た後、

 

(大変!!あれ・・人じゃない!!!)

 

シルは急いで駆け寄り

 

「大丈夫ですか?!息してますか?」

 

と声をかけるが、大声をかけようが叩こうが一向に反応しない。

 

 

うつむいた顔を持ち上げると・・。

シルの目に入ったのは、雨に滴る純白の髪に、透き通る白い肌。

 

(これは・・・!不謹慎ですが・・・なんとも!!)

 

まさに体に電気が奔るとはこのことだといわんばかりにシルは、それまで押し車に乗っていた荷物をすべて降ろしてその人を乗せる。・・・紐でグルグル巻きにして。

 

ようやく彼女の帰る場所、豊饒の女主人がみえた。軒先には、この大雨のなか買い出しに行った友人を心配して待っているエルフの姿が見えた。

 

「リュー!ちょっと手伝って!!」

 

「?」

 

この雨の中、泥だらけになりながら極上のスマイルを浮かべて。何故か、買い出しにいって荷物が山積みであろうはずの押し車には人が。

 

「あなたという人は・・」

 

そんなシルをどこか嬉しそうにリューも雨に濡れながら迎えに行く。・・・余談ではあるが置きっぱなしの荷物はリューが回収し、シルはしっかりと豊饒の女主人であるミアにお説教されたのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~豊穣の女主人 客間~

 

「っっ!!」

 

痛みと共に目が覚める。そんなベルの額に、そっと濡れタオルが置かれる。

 

「・・・おきたようですね。」

 

ベルが何かをいう間なくタオルを置いてくれた女性が、部屋から退室していく。

そんな姿を見送りベルは、天井を見ながら

 

――――悔やんでいた。

心のどこかでどうにかなるだろうと、思っていた貧弱すぎる自分を。

何の考えもなしにただ、ダンジョンに入ってしまった自分を。

そして、ここにきても。弱者である自分を。

 

こんな自分なんてコミュニティに入れてもらえなくて当然だと。

ベルは、手のひらをギュッと握った。

 

「お目覚めと聞いて・・・大丈夫ですか?」

 

遠慮がちに開いた扉からひょっこりシルが顔をのぞかせる。ここでようやくベルも自分が、知らないところへいるという自覚が出てきたようだった。

 

「あっ。あのっ!すいませんでしたっ!」

 

頭を下げるベルに、シルは経緯を説明した。

 

 

 

「重ね重ねすいませんでした。・・・・その、貴重なポーションまで、使わせてしまって・・。」

 

「いいんです!その、基本的に冒険者は冒険者を助けませんし・・・。

私が助けたかったんです!」

 

バー―――ンと

豪快に扉があく。

 

「起きたんだね!もう動けるのかい?」

 

「あっ!はい!」

 

ベルは直立不動でベッドの上に立つ。目の前の女性は大きく・・大きい。

およそ自分より何倍もあるだろう。自分もこれくらい大きかったら・・・とベルが陰った顔を見せると

 

「なら、働きな!働き手はいくらいてもたらないんだから!」

 

と、ベルの背中をたたく。

 

「後、食いな!たくさんだ!いいね!」

 

そう言うと女性は豪快に来て豪快にでていった。

 

「えっと、さっきのがミア母さん。

この豊饒の女主人の店主だよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~豊穣の女主人 ホール~

 

田舎育ちのベルでは想像がつかないくらいの人であふれかえっていた。この都市に来た時も多いとは思っていたが、室内に集まるとなると熱気、喧騒でより人の多さを実感させられる。

 

「クラネルさん、あそこのお皿を下げてきてください」

 

「はいっ!」

 

「白頭~そこのジョッキにエールをいれるにゃ」

 

「はいっ!」

 

「坊主!洗い物がたまってるよ!!」

 

「は、はいぃぃぃぃぃ!!!」

 

(すごい!僕もお手伝いくらいはできるかとおもったけど全然追いつかない)

 

ベルは早速、手伝いを申込み現在に至るわけだが。人、人、人。

やはり、なれてなさすぎるベルはいろんなところにぶつかり、皿を割ったりと失敗しながらも助言を乞い働いていた。

 

「あの子いいわね」

 

「私がつれてきたんですもん」(えっへん)

 

「っていうか、かわいくない?」

 

「それ、思った~」

 

ウェイトレスたちが思い思いの感想を言い放つ。

少しシルはドヤ顔をしながらも、大盛況の中夜は更けていく。

 

 

「おつかれさん!!あがりな!!」

 

ミアの声と同時に

「「「「おつかれさまでした」」」」

 

と、各自思い思いの行動をしていく。そんな中、ベルは「で、あんたは結局何しにこの都市に来たんだい?」と、体格の大きいミアに、少しどすの利いた声で問いかけられる。しかし、不思議と怖くはなかった。まっすぐとベルを見るミアの瞳に、ベルは少し目をつむり

 

「冒険がしたかった・・・・んだと思います。でも。今は・・・・、今は、誰もが振り返るようなみんなが紡いできた英雄譚に登場するような英雄になりたい!」

 

答え終わる頃にはにはまっすぐと、真紅の瞳をミアに向けていた。

 

「そうかい。なら、とりあえず未来の英雄につけってことにしといてやるよ。くいな!」

 

どん!

 

とテーブルの上に置かれた食材。ベルはモグモグと食べながら、

シルやリュー、ウェイトレスたちの質問攻めに答えながらもに今日の出来事を話した。

 

「じゃあ、ファミリアが見つかるまでここで働いたらいいじゃん!」

 

「いえいえいえ!でもそこまでお世話になるわけには・・・!!」

 

「・・・私もそれがいいと思う。」

 

「ミア母さんに聞いて来れば?」

 

と、あれよあれよと話が進んでいく。ベルの周りには女気がなかったのでこの話の速度にはついてこれずベルは終始頷くことしかできなかった。

 

 

そんな、ベルの様子をミアと赤い髪の飲んだくれが見て会話をしていた。

 

「おもろいやっちゃな・・」

 

「面倒みてやってくれるのかい?」

 

「うちは気に入った。せやから明日、またくるわ」

 

「ああ、そうかい・・・」

 

簡素ながらもまさか白兎もこの会話で自分の運命が決まるとは夢にも

思わないだろう。

 

 




とりあえず書き留めていた分放出です。

個人的には日常パートすごく苦手です。

早く血沸き肉躍るような戦闘シーンかきたいです。
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