誤字・脱字報告ありがとうございます。
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修正しました。
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修正しました。
「今日、飲みに行くで」
団長室に入ってくるなりロキ・ファミリアの主神のロキは団長のフィン・ディムナにいい放つ。フィンは怒るでも笑うでもなくその言葉の意図するところを測る。
「分かったよ。どこに行くんだい?」
だから、あえてフィンは聞かなかった。なぜとも。どうして?とも。測るだけ無駄。思いつきには通用しない。それがかつて、邪神とまでもいわれたロキばならなおさら。
「いつものとこや。・・・・ああ、幹部は全員よんできいや。おもろいやつがおんねん」
出ていく間際そんな言葉を口にした。
フィンは、思わずにやける口元を抑えながら窓からバベルを眺める。
(さてさて。今度はどんな面白いものを見つけたんだろうね)
「はぁ~」
溜息を深くつく。そこには勇者(ブレイバー)と呼ばれる勇ましい団長の姿はなく、これからロキが、まきおこすであろう事態に巻き込まれることに対してのあきらめの表情であった。
~豊穣の女主人~
豊饒の女主人の朝は早い。何故なら昼・夜ともに大盛況だからだ。単純に仕込みの量が半端ではない。ベルも先ほどからやっている果物の皮むきが100を超えたあたりから、そんなことを思い始めた。
(お、終わらない~)
~豊穣の女主人 中庭~
そうして、昼の営業が終わった後、ちょっとした休憩時間がある。ベルは裏庭で短剣を握り昨日の出来事を思い出す。
(きっと戦い方っていうのがあるんだ。)
(ナイフを握ってれば自動で倒せるわけじゃない)
ベルは、自分なりに相手を倒す方法を考えていた。
(まず背中は見せない・・・)
(それから、体を開かない・・・)
ぶつぶつと言いながら動くベル。先ほどから襟足がチリチリする感覚を感じる。
ベルは数回襟足を左手で払いながらまた、ぶつぶつと動き出す。
(なんだ・・・さっきから、襟足に感じる・・・)
(これは・・・気のせいじゃ・・・ない?!)
そう思うベルが、襟足がチリチリする感覚を捉えようと、動きを止めて集中し、
「そ――――こ?」
後ろにはリューが立っていた。
「・・・・クラネルさん。それではまた、折れてしまいますよ」
自分が一人で、無様な練習をしているところを見られていたのかと思うとベルは思わず
「リューさん?!いつから?!」
と、テンプレ台詞もいとも簡単に、出てきてしまうのである。
リューもまさかあなたを試そうとした・・・とは言えず、
「・・・・先ほどからです」
と、お茶を濁しながら返答した。
リューは果物ナイフをスカートの中から出しベルに構える。
「・・・クラネルさん。あなたは少しだけ知るべきだ。」
「な、なにをですか?」
「・・・・・・・・敵意と・・・いうものを・・・」
ベルは動けなかった。息すら忘れてしまった。
先ほどの襟足の感覚などの比ではない。
そう、初めてゴブリンに襲われたとき・・・。
いや、それ以上に―――――。
怖い。
これから何をされても自分は何も言えない。
今この場には強者(リュー)と弱者(ベル)しかいない。
それでもベルはしっかりとリューの方を見ようとした。
動こうとした。
――――――逃げるために?
「くっ!!」
(僕はなんて・・・なんて・・・)
ベルにとっては何十分と、経っただろう。
「・・・これが・・・敵意です・・・。」
と、次にリューが言葉を発したときベルは座り込んでしまっていた。
「・・・たてますか?」
リューが手を差し伸べるとベルは大丈夫です!と自分で立ち上がる。
「・・・クラネルさん。今のが
私が貴方に向けた敵意です。ダンジョンに入るということはいかに
恐怖に打ち勝ちこの敵意にいち早く気づき行動するか・・・・」
と、言い終わる前にリューはベルを正面に見据える。
「そして、敵意に気付いても戦い方を知らなければまた怪我をする」
そしてまた、ベルはリューの敵意に襲われる。
「・・・・わたしはいつもやりすぎてしまう・・・」
リューがそういった後ベルは裏庭の大きな木に激突していた。その音を聞いた従業員たちが裏庭に集まってくる。特にシルなどは、まるでどこかで見ていたかのごとくベルに駆け寄る。
そんな彼女に対して
「・・・シルまだです。」
とリューは冷静に制止の声をかける。シルは一番の友人が何を言っているのか理解するまで時間が掛かったが、彼女自身もこの状況に無関係ではない。なにせ、ベルを死なないようにしてほしいとリューに頼んだのはシルだからだ。
(痛い・・・。)
(怖い・・・・・。)
(でも、きっと手加減してもらってる・・・)
ベルは混濁する意識の中考えた。
どうすれば逃げなくて済むのか。
どうすれば怖くなくなるのか。
どうすれば痛くなくなるのか。
どうすれば―――――――――強者になれるのか。
(たたなきゃ・・・・。)
(だって、僕は・・・・・。)
「え、い、ゆ・・・う・・・に、なるんだ!」
ベルは先ほどとは違い、しっかりと構えリューを見据える。
その姿を見てリューは
「・・・・次は、夜に。」
と告げる。気が付けば夜の営業開始時間が迫っていた。
少しばかりシルに手当してもらったベルは、そんな傷だらけで店にだせないねっ!とミアに言われたこともあり、なるべく露出が少ない―。
「なんで、スカートなんですかぁぁぁ」
豊饒の女主人のウェイトレスの恰好をしていた。
「だって、露出の少ない服はこれしかないんですよ?
そ・れ・に!とってもお似合いですよ?」
シルはどさくさに紛れて猫耳をベルに着ける。
「え?ベルくん?かわいい!!!」
「やっぱ、かわいいじゃん!」
「もうこのままうちにいようよー」
とそれぞれの返答が返ってくる。
ベルは真っ赤になりながら
働くのであった。
慣れないスカートに戸惑いながらもベルは奮闘していた。昼にリューから敵意の話を聞いてから、いろんな視線があることに気付いた。
あの人は、ここに行きたいんだ。僕はあそこに行きたいから少し退けなきゃ。
あ、あの人エールの方をみてる。注文かな?等々
そのおかげで動きにくい姿のわりに昨日よりは、スムーズに動いていたベルだった。
「すまないね!今日はこの後貸切でね!」
閉店時間2時間前、ミアのその一言を皮切りに、ぞくぞくとお客が帰っていく。
「邪魔すんでー」
と、お気楽な言葉と共に、この都市最大のファミリアの一つであるロキがはいってくる。続いてファミリアの面々が入店し、店内は(一階のみだが)ロキ・ファミリアで埋め尽くされた。
「さて――――――そろそろ教えてくれるかな?ロキ。」
と、フィンがロキに迫っていた頃。
我らが白兎はひたすら皿洗いに励んでいた。
今、だいたい2000字後半で書かせてもらってますがどうでしょうか?
読みづらいところなどありましたらどしどしご指摘おまちしておりますのでよろしくおねがいします!
次は第一の山場になるかな?なったらいいなと思います。