ダンジョンに出会いはある・・・?   作:ろとまる

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今回から書き方を変えてみました。
少しずつ上達していきたいなと思います。

5/26
リヴァリエ→リヴェリアに訂正。
ご指摘ありがとうございました。

6/1
誤字・脱字報告ありがとうございます。

6/2
修正しました。

6/5
修正しました。


白兎家族ができる。

「・・・起きた・・?」

 

頭がガンガンと鳴っているのでは、ないかというくらい痛い。

先ほどの戦いの後、自分はどれほどねむっていたのだろうか。

 

いや、そもそもまだ夢の中なのかもしれない見ず知らずの

金髪美少女が自分の顔を覗いているのだから―――。

 

 

「まだ、おきて・・ない?」

 

ベルの前髪を掻き揚げる少女。

 

「ぅ・・・。」

 

 

「う?」

 

 

「うぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

ベルはベッドから横転がりに落ち器用にベッドの下に隠れる。

その姿はまるでベッドの下から呻き声をあげる

お化けのように。

 

「なんや、なんや!アイズたん、どないかしたか?」

 

「おきた・・。」

 

指差す方を向くロキだったが本来寝ているはずの人物は

おらず、ベッドの下から謎の呻き声が聞こえてくる。

 

「な、な、アイズたんー!怖いー!」

 

きゃぴきゃぴ(死語)と自分に抱き着こうとする

ロキを躱すアイズ。

 

「もう、ほんまイケズなんやからぁ~」

 

「ほら。ベル・・・やったけ?でてきぃな。」

 

ロキに促され、ベルはようやく顔を覗かせる。シーツから

ちょこんとのぞかせる顏はM・O・Eの一言に尽きた。

 

このとき、誰かの心の中で何か弾けたのは、言うまでもないだろう。

 

 

「そんなんにくるまっとらんと、自分聞かなあかんこと、あるんちゃうんか?」

 

 

ベルはようやく自分が何故ここにいるのかを、思いだし冷静になりながら

 

「・・・・あの、結果は・・?」

 

と切り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<<アイズside>>

 

「英雄になるためです。」

 

そういった少年が、入団試験を行いフィンに一撃を、入れて気を失って早数時間。

 

リヴェリアにしばらく見てやってくれといわれ、先ほどから寝顔をみているアイズ。

 

寝顔を見てる分にはとても大勢の前で、無茶な啖呵をきったり、団長の攻撃をよけて

いた姿には結びつかない。

 

(きれいな白い髪――――。)

 

自然と手が伸びる自分自身に驚くアイズ。驚いたがその手は止まることなく、

ベルの指で簡単に梳き通る髪を、サラサラと懐柔していく。

 

(思ったより。柔らかい・・。)

 

愛しい・・・とまではいかないが、今までに感じてこなかった感情が、アイズを襲う。

 

(なんだろう。ずっと、ずっと。こうしたかった気がする――――)

 

少し、少年の眼が開いたところで声をかける。

 

すると少年は少しの間の後、絶叫しながら、ベッドの下に隠れてしまったのだ。

少し、膨れるアイズ。おそらくここ数年、誰もみたことがないアイズの表情だった。

ロキが入室してきた後、少年がシーツに包まって顔を覗かせる。

 

 

(か、か、かわいい・・・!!)

 

 

かわいいなどと。そんなことで心を揺さぶられることが、自分にもあっただろうか。

そんな自問自答を瞬時に行い。改めて、アイズはここ数年、したことのないであろう表情になる。

 

しかし、今度は間が悪く―――。しっかりと抜け目のないロキに見られていた。

 

<<アイズside end>>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やぁ、まっていたよ。」

 

ニコニコとベル、ロキ、アイズを出迎えるフィン。ベルにしっかりと視線を向けるとフィンは告げる。

 

「合格だよ。ベル・クラネルくん

――――ようこそ、ロキ・ファミリアへ」

 

「ちょっ!それ、うちの台詞ちゃうん?」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

他の冒険者に比べて見れば長い道のりだったが、ようやく彼は最初の一歩を踏み出したのだ。

 

彼は、冒険者と、なったのだ。

 

「ほな、最後の儀式やろか」

 

ベルは思わず身構える。

実はさっきのは一次試験で・・・とか、ありえてしまいそうなのである。

 

 

「そんな、びくついた顔せんでもええわ。恩恵刻みにいこか。」

 

 

ロキの部屋に通されるベル。

上半身を脱がされるベル。

ベッドにうつ伏せにされるベル。

 

「あの~」

 

「こうせんと恩恵刻めんのや、我慢しい。」

 

もちろんそれも気になっていたが、それよりも先ほどからずっとついてきている

金髪の女性の方が気になるベル。

 

「ああ、アイズたん?気になるなら出てってもらおか?」

 

「いや、そういう訳では・・・。」

 

「ほんならサクッと刻もうか。」

 

<<この子を託す。導いてやってくれ。>>

ベル・クラネル

 

Lv.1

 

力:I0

耐久:I0

器用:I0

敏捷:I0

魔力:I0

 

《魔法》

 

【】

 

【】

 

【】

 

《スキル》

【???】

・発動の時期は近い

 

【英雄願望】

・目前の敵が強ければ強いほどその

行動にたいしてステイタスを上昇

・終わりはないベル・クラネル

 

Lv.1

 

力:I0

耐久:I0

器用:I0

敏捷:I0

魔力:I0

 

 

「はぁっ?!」

 

思わず声を上げるロキに不安げに振り返るベルと

ロキの奇声に興味なさそうなアイズ。

 

 

「な、なんでもないわ。これ、自分の

ステイタスな!ま、初めはみんなここからや」

 

と、用紙を渡す。

ロキは名前の上文・スキル・魔法の欄を消し、

アイズと、ともにベルを部屋から出す。

 

ベルはたいそう凹んでいたようだが

ロキにとっては、喜んでいいのか、

悩みの種が増えたことを悲しむべきなのか。

 

なぜなら。

この上文の神聖文字の書き方

に心当たりがあるからだ。

 

 

(・・・おそらく最初の文章はゼウスのおっさんやろ。

なんであのおっさんが一枚かんどんねん。

それにしてもスキル所持者で魔法スロット3つもあるなんて

普通にありえへん)

 

(ほんでなんやねん。おわりはないて)

 

(こらぁ、おもろいが・・。ちょっと大変かもしれんな)

 

ロキは糸目を少し開きながら、

恐らく食堂で始まるベルの自己紹介へと急いだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▽◆▽◆▽◆▽◆▽◆▽◆

フィンから簡単に紹介されたベルは

自分で1人1人挨拶に回っていた。

 

主に、豊穣の女主人での、獣耳スカート姿のことや、英雄宣言のことをいじられたりはしたが、概ねロキ・ファミリアの面々は快く迎えてくれた。

 

団長に認められて入った、という功績が大きいのは、もちろんだが、ベルの献身的な挨拶に対して、悪い印象を持つものは多くはない。

 

ようやくあらかた挨拶を終えたベルは、ロキに呼び出され幹部たちが座るテーブルに

招かれていた。

 

「ごくろーさん。どや?うちのファミリアは?」

 

「はい!すっごく・・・みなさんやさしいです!」

 

「これからみんな家族やでぇ?ほんまこれからがんばりぃなベル坊」

 

「そうだね。ロキ・ファミリアに入ったからにはね。共に笑い、泣き、そして戦い。多くの喜びや悲しみを分かち合う。それが、ファミリアだよ。」

 

(家族かぁ・・・。)

 

フィンの言葉を聞いて胸が熱くなる。

かつて、自分にあったもの。

そして、奪われたもの。

もう、あきらめたもの。

 

 

「ベルくん?君・・ないて?」

 

フィンが気付くとベルはボロボロと大粒の涙を流していた。

 

「団長の言葉に感銘をうけたのね!!なんて、いいこなの?!」

絶賛するティオネ。

 

「ベル~!これから強くなろうね!」

抱き着くティオナ。

 

照れるベルを見て照れるアイズ。

 

そんなアイズをみて驚くリヴェリア。

 

酒をあおるガレス。

 

こうして、晴れてベル・クラネルはロキ・ファミリア

に入団することができたのだ。

 

「はっ!オカマ野郎が入ってきたところで

なんの役にもたたねぇだろうが!!」

 

一部、 ベルの入団に疑問を持つものも

少なくはなかったが。

 

 

 

 

~フィンの部屋~

 

「それで?やはりなにかあったのかい?」

 

「まぁ、これみぃな。」

 

フィン・ガレス・リヴェリアはロキの出した

ステイタス用紙を見る。

 

「・・・イレギュラーばかりだな。」

 

「最初からスキルもちとはね。僕の予感も捨てたものでもないね」

 

「がはははは!こいつは面白い奴だわい」

 

「まぁ、思う所はそれぞれあるやろうが、

いっちゃん気をつけなあかんのは名前の上の

一文やな」

 

「託す・・・か。」

 

「誰の言葉なのかは想像、ついているんだろう?」

 

「ああ。ゼウスや」

 

「「「・・・・っ!」」」

 

三人とも絶句だった。かつて、この都市で最大の規模を誇ったファミリア。その主神。

 

「うち、とんでもない奴を引き入れたとおもっとる。」

 

「ああ・・・だが、入ってきた以上は、この文章に言われるまでもない。」

 

「そうじゃな。ワシらで強くせにゃならんな!!」

 

「ほんでな。隠そかな、思うとる。下手に開示して、ちょっかいかけられるんもおもろないし。あの子どう考えても嘘とか下手そやし。」

 

「賛成だな。」

 

「スキルも未知数だな。彼にはしばらくだれか、つけておいた方がいいと思うんだが?」

 

「アイズかい?」

 

思惑を言い当てられたことをリヴェリアはなんら気にせずに言葉を続ける。

 

「ああ。少しはあの娘の緩和剤に、なってくれればいいんだがな。」

 

こうして、また、白兎の知らぬまま、

決定された結果がでたまま夜は更けていく。

 

 

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