ダンジョンに出会いはある・・・?   作:ろとまる

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誤字・脱字報告ありがとうございます。
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修正しました。
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白兎慕う。

思いの外ベルは自分がつかれていたことに気づかされた。

この都市に来る前は、

 

くるまえは・・・・。

く、く、るまえは?

ザ―――――――

ザ、ザ――――――――

                    手、?ザ――――――――

ザザ―――― 赤、、、、、、、、????

                  赤かかかかかっかか閣下悪化かあ

 

 

そう農園の手伝いをする為に起きていた為、朝が早いのだ。そんな自分が朝日のまぶしさで目が覚めたことにベルは驚いていた。

 

起き上がり、動こうとするとなんなく動ける。

 

さすがのアイズとて、寝ている最中まではリードをくくりつけなかったのだろうと

ベルは思う。

 

「それにしても、おっきいホームだな。」

 

改めて見回すベル。思えばきちんとホームを見て回る、というのはこれが初めてだった。

 

「訓練はどこでしようかな・・。」

 

おあつらえ向けの中庭をみつけ

ベルは―――――――――。

 

(きれいだ。)

 

素直にそう思った。

 

少し霜がかった空気に朝日が散りばめられ、幻想的といっても

過言でもない。

 

まるで、踊っているような。

ダンス相手を待っているような。

だが、手に持っているのはレイピア。

 

そんなアンバランスさがより、美しさを助長させているかのようだった。

 

(こんな人に。僕は心配をかけて。あんな顔をさせて・・・・。)

 

(僕は・・・・僕は・・・・!この人をもう不安にさせたくない!!)

 

(だから・・・強くなりたい。この人の隣に・・・違う。

この人の前に立てるくらい・・・。強く!強く!)

 

 

「おはよう。白兎くん」

 

「へ?」

 

「・・・そんなジッと見られてたら・・・恥ずかしい・・・」

 

「あ・・・あ・・・・ご、ごめんなさいいいいい」

 

まさに脱兎のごとく逃げようとしたベルのリードをアイズがつかむ。

 

「ぐぇっ!!」

 

「逃げちゃ・・・嫌だよ・・。」

 

照れながら話すアイズは、美少女であるし、男という男が惚れてしまうのもなっとくができる。しかし、どうもリードがミスマッチし、今の二人の距離感を窺わせる。

 

「えっと・・・・」

 

「アイズさん!」

 

「?」

 

「僕に戦い方をおしえてもらえませんか?」

 

「ん。私は君の指導役だから。」

 

「ありがとうございます!」

 

「でも、私は・・・教えるの下手ってみんなに言われてるから・・。戦おう」

 

「え?」

 

「とりあえず実戦形式で戦ってみよう」

 

二人は中庭の少し隅の方へ移動し、アイズは持っていた短剣をベルに渡す。

 

「よいしょっと。」

 

パキッ

 

「それで・・・やるんですか?」

 

「うん。今日は君がどれくらい動けるのか知りたいし防具もつけてないから。木の枝で充分。」

 

「でも、僕、ナイフですよ?アイズさんだって防具つけてないから危ないんじゃあ・・」

 

「君の攻撃が、私にあたることなんてないから大丈夫。」

 

アイズは金眼でベル見据えながらはっきりと口にした。お前の攻撃は私には通用しない・・と。

 

「・・・構えて。」

 

少なからずショックを受けていたベルだったが言葉と共にアイズから発せられる敵意は、

先ほどまで感じていた慈愛にみちたものではなく

明らかに殺りにきている視線だった。

 

そんな殺意とも呼べるものに瞬間的に反応し構えるベル。

 

「うん。構えはそれで・・いいかな?」

 

アイズが消えた。リューや、フィンと戦った時も思ったが、あの二人は本当に視界から消えたのであってこの表現は間違っていない。

 

だが、アイズは消えたのではなく。見えなかったのだ。彼女はベルに対して真っ直ぐに突きを放っただけなのだから。

 

「白兎くん?」

(起きて・・・こない?)

 

ベルは突きによる衝撃で気絶していた。

 

「まったく・・・口を出すつもりはなかったんだがな。」

 

「リヴェリア・・・起きない・・・。」

 

「訓練の初っ端に本気で行くやつがあるか。」

 

「ごめん・・・なさい。」

 

「そう思うなら・・そうだな。」(ごにょごにょ)

 

「え?そんなことをすればいいの?」

 

「ああ、試してやれ。」

 

「うん。」

 

 

(いい匂い・・・・。それに・・・。懐かしい気がする・・・。)

 

「おかあ・・・さん」

 

「残念だけど、私は君のお母さんじゃないよ。」

 

「」

 

「大丈夫だった?」

 

「」

 

「次からはちゃんと手加減するね」

 

「ほわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

自分の膝の上から、転がりながら逃げようとするベルのリードをギュッと引き寄せるアイズ。

 

「逃げちゃ、嫌。」

 

「ご、ごめんなさい」

 

結局その後も数回立ち会ったが、ベルがアイズの突きを見切ることも、防ぐことも、反撃することも出来なかった。

 

「んー。動きが少し・・・ぎこちない?」

 

訓練の最後にアイズが木の枝を捨てながら、ベルに話しかける。

 

「そ、そうですか・・・。」

(ぎこちないも何も、すぐにふっとばされて気絶してただけだからなぁ・・・。)

 

「ご飯・・食べに行こう」

 

「あ、はい」

 

 

~食堂~

ロキ・ファミリアでは、よほどのことがない限り、ホームにいるメンバーは朝、夕一緒に食べるようになっている。ベルの横でアイズはずっと難しい顔をしながらパンを食べていた。

 

「ア~イズ!どうしたの?難しい顔なんてしちゃってさ!」

 

「バカティオナ!食べながら席に着くのやめなさい!」

 

「バカってゆーな!」

 

「それで、アイズ?指導役は順調なのかい?」

 

「団長♡♡♡」

 

「・・難しい・・・。」

 

アイズは今朝から感じているベルの戦い方に、関しての違和感をフィン・ティオナ・ティオネに話す。

 

「僕と戦っているときにはあまり感じなかったけど、恩恵を受けたことで何かベルのなかで変わったのかもしれないね。」

 

「全種類使ってみれば?」

 

「あんた、ほんとに馬鹿ね?一体誰がそんな武器用意するのよ。」

 

「え?うちの地下にあるじゃん?」

 

「・・・・そういえばそーね。」

 

「地下の武器は好きに使うといい。壊したりしてだれも文句は言わないよ。ただ、ベル、今日は体を休めることになると思うけどね。」

 

「?」

(どういうことだろう?)

 

「あ、だんちょーう!私も行きます~」

 

「じゃあ、地下に・・いってみる?」

 

「はい!ぜひお願いします!」

 

フィンとティオネが席を立ち、これからの目的を決めた二人だったが、

 

「いや、地下に降りるのは少し待て。ベル、君は私と勉強してもらおう。アイズはティオナと少し買い出しに行ってくれ。」

 

「べ、勉強ですか?」

 

「そんなに身構えたものじゃない。ダンジョンに関する基本的な知識を教えるだけだ。・・・昨日のことが今後あってはこまるからな。」

 

「は、はい・・・。」

 

「じゃ、リヴェリア・・・はい。」

 

アイズがリヴェリアにリードを渡してくる。

アイズもリヴェリアが言ってることがきちんと理解できているから、こそなんの文句も言わずに従うのだ。だから、このリードはまかせた!と言わんばかりに手渡してくるアイズ。

 

「・・・・・・・・・・。

持っていなくてはいけないか?」

 

「うん。」

 

「そ、そうか・・・・。

で、ではいこうか。ベル」

 

「は、はい」

 

 

(な、なんだ。これは・・・。恥ずかしいという度を越えているぞ。

しかも(ちらっ)アイズがはまってしまうのもわからんでもない

あたり困るな・・・。)

 

アイズからリードを渡されたリヴェリア。その姿はアイズ以上に異常であり、どこか

はまっていた。

 

~資料室~

「これが10層までのMAPと生息モンスターになる。

どうだ?」

 

少し、リヴェリアからの勉強かと億劫になっていたベルだったが内容は本当に目から鱗の内容だった。魔石を回収する意味。モンスターそれぞれの弱点。

ちょっとだけ休憩できる穴場。本来なら何度も何度もダンジョンに挑み経験を積み

ようやく自分のものとなるような内容を、こうやって安全な場所で、しかも経験者から聞ける。

 

ベルは懸命にリヴェリアの言ったことをメモし、質問し、知識を深めていった。

 

「ここまで懸命に聞いたのはレフィーヤ以来だな。私も、教えがいがあって楽しい。」

 

「え?そうなんですか?リヴェリア様のお話は面白いですし、それに声がすごく落ち着くっていうか、安心できるっていうか・・・。」

 

「声か・・。気にしたこともなかったな。まぁ、そういってもらえると無理に連れてきた甲斐があったというものだ。」

 

「はい!ほんとにありがとうございます。」

 

「コホン。私は朝食後から昼くらいまでだいたいここにいる。また何か質問があるとくるといい。」

 

「はい!じゃあ、明日もおねがいします!」

 

「いや、質問があればいいのだが。」

 

「・・・?明日は、いけませんか?」

 

「・・・・・大丈夫だ・・。」

 

「はいっ!」

 

(全く・・・。私も年甲斐もなく・・・。アイズのこともいってられんな・・・。)

 

 

「それで、リヴェリア様。少し街を歩きたいのですが。その・・・。」

 

「そうか、ならばいこうか。」

 

「え?」

 

「リードが寂しかろう。私もついていくとしよう。」

 

「ええええええええ?!は、外してくれないんですか?!」

 

「ふふふ。ああ、アイズに任されたからな。無下にもできまい。」

 

そういうリヴェリアの顔もまたここ数年みたことのないような意地の悪い顔をしていた。

 

 

 

 

 

~街中~

「じょ・・・冗談にしてもびっくりしたな・・・。」

 

リヴェリアには条件をだされ、それを守ることを前提にリードだけは外してもらった。

・・・・首輪は戒めだそうだ。

 

・夜ごはんまでには戻ってくること。

・知らない人にはついていかないこと。

・ダンジョンには決して潜らないこと。

                 etc…

 

たくさんあったがざっくりまとめるとこれぐらいだった。そして上記を破ったとリヴェリアが判断した場合は、今度は檻に入れる。と、結構本気の顔で言われ、恐怖で身を震わすベルであった。

 

白兎は豊穣の女主人へと足を向けた。

 




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