マクロス Infinity Rumble   作:天羽々矢

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OP:DAYBLAKE'S BELL/L'Arc~en~ciel


STAGE3 現実

トシキはその後、自分の父母だという男女、宮本ジンとエイカ・M・ルマールに自分が置かれている状況を聞いた。

 

現在は西暦2053年。自分がいるこの地は地球ではなく、ララミス星系のセフィーラと呼ばれている惑星である事。

そして、母親であるエイカにある白い猫耳と尻尾、そして顔にある模様。

話によると、母はブリージンガル球状星団の惑星ヴォルドール出身だという。それを聞きまさかとトシキは思い自分の体を改めて鏡で見たが、自分に獣耳と尻尾はなかった。

 

さらに男女の後ろにいる機械。

青いボディに4本の脚、3本指のマニピュレーター付の腕が2本ついた球状のロボット。トシキはそれに覚えがあった。

 

それは此処に来る前に自分が持っていたフィギュア、『攻殻機動隊』シリーズに出てくる「タチコマ」だ。

話によれば、新統合軍の中佐であるジンがL.A.I社に注文し、特注で作らせたらしい。

 

最後に、何故この時期に目覚めたのか。

どうやらトシキの肉体は3歳の時に大事故に会い、2年間もの間意識を失くしていたそうだ。

それを聞いた時にふと感じた。あの時起きた今までより強い発作。

もし神という存在があり、あれが仕組まれたものだとしたら、どれほど気まぐれな者だろうか。

 

 

一通り状況を聞いたトシキ。本音を言えばまだ現状整理できていない状態ではある.

だがそれでもジンとエイカは、自分を息子だと言ってくれた。この世界で生きていくにはそれで十分だった。

 

その後、道を決める大きな出来事もあった。

2059年、トシキ達親子が住む惑星セフィーラがはぐれゼントラーディの襲撃を受け壊滅的な被害を受けた。

トシキと両親は無事だったが、その襲撃により多数の死傷者が発生し、S.M.Sとセフィーラ駐屯の新統合軍はそれの対応に追われた。

 

その光景に心を痛めたトシキは、両親を手伝い共に救助作業を行った。この世界に来た影響からか、今までの身体の不調が嘘のようだった。

救助を手伝ったトシキはジンに、自分もジンとエイカのようになりたいと言い出した。それを聞き2人は複雑な心境だったが、それでも止めはしなかった。

 

 

 

 

 

A.D.2065

 

エデン3と呼ばれる惑星の衛星軌道で、同型の戦闘機2機がドッグファイトを行っている。

その2機の外見は、主翼中間部に置かれている物と主力を合わせた4発のエンジン。中翼は前縁がV字、後縁がΛ字の形状。外翼は菱形状になっている。

1機は純白。もう1機は藍色と漆黒の組み合わせだ。

しかし純白の機体の方は、その機体の特徴でもあろう大型のビーム砲が無い。

そのせいか、純白の機体はただ漆黒の機体が放つ銃弾、ビーム、ミサイルといった攻撃を全て回避しなければならない様子だ。

 

そして衛星軌道の小惑星帯から抜け、エデン3がその視界に入った。

純白の機体のコクピットに居る金髪の少女は、その海の星に見とれたがそれが致命的なミスとなった。

 

バトロイドに変形した漆黒の機体が直上から接近してくる。

そして左腕のシールド先端からナイフを突出させ、

 

「はっ!!」

 

そのまま切り付けてくる。

金髪の少女は咄嗟に純白の機体をバトロイドに変形させ、左腕のシールドで防ぐがバランスを崩し大きく後退。

その隙に右手のBGP-01β 55mmビームガンポッドを構え連射。

その内の1発が純白の機体のコクピット付近に着弾し、

 

「くぅっ!!」

 

キャノピーを破りコクピット内に爆風がダイレクトに伝わる。

その時に重要な箇所をやったのか、眼の光が失われノイズがかかり始める。それが次の動作を起こすまでのタイムラグを生み、漆黒のバトロイドが純白のバトロイドの両肩を持ち推し戻すようにゆっくると加速する。

 

「世話をかけさせるな」

 

漆黒の機体のパイロット、水色の髪の少女は金髪の少女にそう言う。

 

「わっ!?」

 

だが、純白のバトロイドは漆黒のバトロイドを強引に振りほどき、ファイターに変形させエデン3へ真っ直ぐ向かう。

 

「行くな!」

 

水色の少女が叫ぶが時すでに遅し。

純白の機体の左メインエンジンがスパークの後に爆発を起こし、減速せずに黒煙を吹きながら落下していく。

その様子を水色の少女は歯を食いしばって傍観する事しかできない。

 

そして純白の機体はそのまま地面へ急降下を続け、金髪の少女は操縦桿を引き機首を引き起こそうとする。

機首は起き上がるも速度が乗りすぎているため減速しきれずそのまま大気圏に突入。

熱圏を突破し地表が迫りくる。そして陸地に胴体着陸し、そのまま何メートルか滑り、近くの岩に激突。

 

「うぅっ!」

 

衝撃を殺しきれずパイロットの少女がキャノピーを破り外へ放り出される。

金髪の少女は何とか起き上がろうとするが、

 

「ぁ・・・」

 

少女の胸部辺りがスパークを起こし、少女の眼にノイズがかかりそのまま意識を失う。




ED:Waiting for the rain/坂本 真綾

今回はあまり自分で納得できる出来ではないですね、申し訳ないです・・・
あと、ドッグファイトやってた金髪少女は、この小説の1話既読済みの人は分かると思いますよ?
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