マクロス Infinity Rumble   作:天羽々矢

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OP:First Pain/石川 智晶


STAGE32 降下 エデン3

新統合軍から離脱し、トシキを見つけ助け出す為の行動を始めたユーノ達。

まずは情報を集める為にデフォールドした先のアステロイド地帯にある廃棄された宇宙基地に身を潜めていた。

幸い基地の機能は死んでいなかった為機体の整備もできる。

 

シズカとハイデマリーが周辺警戒で出払っている中、ユーノはRVF-25の機能を利用し通信傍受を行おうとしている。

ユウナはやる事が無く待ちぼうけるしかない。

 

「・・・あれ?」

 

だがここでユーノが何かに気づいた。

ブリタニア空軍の航空管制通信に謎の数列が仕込まれているのだ。

そこに示されていたのは、

 

〈3'2050'90'0725'1000〉

 

これが何を意味するかユーノが頭をフル回転させている時、シズカとハイデマリーが哨戒から戻ってきた。

 

「お帰りシズカちゃん、ハイデマリーさん!」

 

ユウナが2人の出迎えに行く。

2人は機体を停めユーノの下へ。

 

「どうしたのですか?」

 

「ブリタニア軍の航空管制ラインに変な数列があって・・・」

 

ユーノの言葉に首を傾げる2人。

その数列を見て、答えはハイデマリーが出した。

 

「これは・・・もしかしてエデン3の事では・・・?」

 

「その根拠は?」

 

「惑星エデン3は環境調整されて、2050年に一部を除いて移民が始まっています。それに惑星の90%が淡水性の海です」

 

ハイデマリーの仮説にユウナ以外は納得できた。

何故ユウナが納得できていないのかは、下の2つの数字だ。

 

「じゃあ、この下の数字は?」

 

「これは日時と時刻の可能性があります。日付は明日になってますが」

 

「じゃあ、ハイデマリーさんを信じて明日エデン3へ行ってみよう」

 

ユーノの提案に全員が頷く。ユーノ達の次の行動が決まった。

 

 

 

***

 

 

 

惑星エデン3。ハイデマリー達は以前アリスの墜落を調査しに来た惑星。

彼女らは再びこの惑星へ来る事となった。だが今回は敵がいる事を考慮しどう突入するか検討する必要があった。

 

「どうやって降りるの?このままじゃ見つかっちゃうよ?」

 

ユウナも同じ事を懸念しているがユーノには無謀とも取れる策がある。

 

「衛星軌道の小惑星を爆破して、その破片が大気圏に突入した瞬間に僕たちもその破片に紛れて降下。これしかないよ・・・」

 

ユーノの作戦は確かに無謀かもしれない。下手すれば落下する破片に激突しそのまま破片と共に燃え尽きるかもしれない。

 

「・・・でも、それが最善かもしれませんね」

 

シズカは半ば諦め、ハイデマリーは分かっていたのか無言だ。

 

そして作戦決行。シズカ、ハイデマリー、ユウナが小惑星にミサイルを撃ち、その破片が大気圏への落下を開始。

それに乗じユーノ達も大気圏突入を開始する。

 

その時に凄まじい衝撃がコクピットを襲い恐怖もあるが、それでも怯まない。

 

(トシキ(君)は、いつもこんな無茶や無謀をやったんだ、僕(私)だって・・・!)

 

ユーノとユウナはトシキがやるような無茶を自分達もやってのけると決めていた。

 

4人は無事大気圏を突破し地表へ。そこからはとにかく低空で向かう。

だがその途中で大型の輸送艦を発見。

 

「輸送艦?・・・本当にここで何かあるのでしょうか・・・?」

 

だが下手につけてはすぐ見つかるだろう。そこで輸送艦から距離を置き追尾。感知されないようにバルキリーの火器管制は切っている。

そして輸送艦は倉庫街のようなエリアに着き、ユーノ達はそこから離れた場所に機体を停め倉庫街への潜入を始める。

人はほとんどおらず、警戒するに越した事はないが兵士に出くわす事はなかった。

 

だが倉庫の中にはVF-11やVF-27等の可変戦闘機が多数並んでいる。

 

「これは・・・」

 

警戒しながら進むが思わずユーノが声を漏らす。

どう考えてもそこらの反統合勢力が揃えられるような装備ではない。

 

恐らくここはブリタニアを始めとした反統合勢力の支援組織の拠点なのだろう。

 

「どういうつもりですの!?」

 

「知った事かよ!」

 

そこから聞こえてきたのは、年端も行かない女性と男性の声。

 

「野郎ども、やっちまえ!」

 

男性の影声を皮切りに銃声が飛び交い、多数の悲鳴や怒号が響き渡る。

ユーノ達は戦闘を避ける為に身を潜めるが、ここには自分達とブリタニア軍以外の第3勢力がいる事になる。

 

「僕たちの他に誰かいる・・・?」

 

やがて銃声が止み、ユーノ達は恐る恐る中へ入る。

中は弾痕や多数の死体で荒れ果てているが、まだ人の気配がある。

 

「同士討ち、でしょうか・・・?」

 

ハイデマリーは考えられる可能性を話すが、それにユーノは首を横に振る。

 

「あの取り乱し方は仲間って感じじゃなさそうだけど・・・」

 

「!!准尉っ!!」

 

突然シズカがハイデマリーを突き飛ばした後に自分もに右に転がり、その後先程の位置に銃弾が飛ぶ。

ユーノはすぐにその方へ拳銃を向ける。

 

「まだいやがったか!」

 

上の階にはアサルトライフルとシルバーのアタッシュケースを持ち、更に右寄りの白いポニーテールの少女を人質に取っているリーダーらしき男、そして周囲には武装した敵らしき人が何人もいる。

 

そしてリーダーの男はそのまま少女を人質に取ったまま屋上へ逃走。

 

「まずい、これじゃ逃げられる!」

 

「私と准尉で足止めを行います。スクライアさんと結城さんは奴を!」

 

「分かった!」

 

「気を付けてね!」

 

敵兵をシズカとハイデマリーに任せユーノとユウナは屋上へ逃げた敵リーダーを追う。

屋上は行き止まりで逃げ道など無い。

 

「観念して、もう逃げられないよ!」

 

「・・・へっ!」

 

それでもリーダーは不適な笑みを浮かべ、

 

「キャッ!!」

 

人質に取っていた少女を突き飛ばし飛び降りた。

慌てて2人はリーダーが飛び降りた所を見下ろすが、男は待機させていたガウォーク形態のVF-171EXに乗っていた。

 

「お前らなんかに捕まるかよ!」

 

男はキャノピーを閉め上昇。

だがここにいるという事は何か重要な情報を知っているかもしれない。だから逃がす訳にはいかない。

 

「どうするの!?」

 

「大丈夫。来い!!」

 

〈CONNECT SLAVE〉

 

ユーノの声に反応するかのように待機させていたRVF-25が自律起動し主人の下へ向かう。

 

自動でガウォークへ変形しキャノピーを開けユーノが乗り込む。

先にユーノが逃げた敵リーダーを追い、それを見たユウナが急いで下へ降りる。

 

 

 

***

 

 

 

エデン3上空へ逃げた敵リーダー機をユーノが追尾している。

 

「チィッ!しつけぇな!!」

 

痺れを切らしリーダー機が反転。ユーノと一騎打ちに持ち込もうとする。

それを見たユーノも操縦桿を握り直し互いにヘッドオン。

 

すれ違い直後にユーノはすぐさま機体をガウォークへ変形。上下反転しガンポッドを発射するがVF-171EXはロールしてそれを回避。

直ぐにファイターへ変形し追撃するが元々RVF-25は電子戦機の要素が強い為に戦闘には少し不向きだ。

それでもユーノは必死にVF-171EXに食らいつく。

 

しかしリーダー機は宙返りを使いユーノの背後へ回る。

 

「くたばれ!!」

 

攻守逆転。リーダーはユーノを追い回し撃墜しようとする。

だがユーノとてやられる気はない。

とにかく機体を揺さぶりVF-171EXからの攻撃をかわしチャンスを窺う。

 

「もう少し・・・!」

 

「ちょこまか動くんじゃねぇ!!」

 

男は我慢の限界なのだろう、ユーノに迫ってくるが、

 

「・・・今だ!!」

 

機体をバトロイドへ変形させ、VF-171EXをオーバーシュートさせる。

 

「何だと!?」

 

そのままRVF-25がVF-171EXの背後に回りガンポッドを発射。

VF-171EXはは両エンジンを撃たれ淡水性の海へ落下していく。

 

「クソったれがぁ!!」

 

リーダーはやむを得ず機体と共にケースを捨てる事にし脱出。

EX-ギアで既に発進していた輸送艦へ逃げる。

 

「・・・間に合いませんでしたか・・・」

 

そこへ各々の機体に乗っているシズカ達が合流。逃げたリーダーを悔し気に見る事にしかできない。

 

「相手の機体は撃墜したからもう何もできないよ」

 

確かにユーノの言う通りバルキリーが無ければユーノ達を撃退する事はできないだろう。

その為彼の選択肢は逃げの一択のみだ。

 

「あ、見てあれ!」

 

だが、そこでユウナが墜落海域にシルバーのケースが浮かんでいるのを見つける。

ユウナが回収しに向かおうとするが、

 

「待って!罠があるかもしれないよ!」

 

ユーノが静止し、代わりにユーノがケースを回収する。

表と裏をしっかり確認し何もない事が分かるとユーノはケースを開ける。

 

「・・・嘘でしょ・・・」

 

ケースの中身を見たユーノが声を漏らす。

その様子を見たシズカ達もケースの中身を見るが、それで言葉を失った。

 

そのケースはパソコン一体型となっており、その中身にはあの銀色の異形・・・トシキがバローダ3198XE第4惑星にデフォールドし、それを歌声と大多数の戦力で強襲し弱らせた所を捕獲するという作戦「オペレーション・スターダスト」の事が記載されていた。

 

「これって・・・トシキ君が危ないよ!!」

 

「待って結城さん!確かにこのままじゃどの道トシキが兵器として使われてしまうかもしれない・・・。でも、今の僕たちのままままじゃ助けられないよ!」

 

ユーノの言葉に全員が黙り込む。そう、オペレーション・スターダストに動員される兵は百単位規模。それに対しユーノ達セイレーンはたった4人しかいない。戦力差は絶望的な程にはっきりしている。

 

「ですが、これだけの人員と機材を動かすには時間がかかるはずです。それまでに今後の方針を考えましょう」

 

一先ずはハイデマリーの言う通り、ここは一旦退き今後の方針を考える必要がある。

ユーノはケースを閉じてRVF-25の後部座席に置き、シズカ達と共にエデン3から離脱する。

 

 

 

***

 

 

 

こちらも既にエデン3を脱出していた。

ユーノとの戦闘でVF-171EXを失った男はそのまま仲間の輸送艦で衛星軌道へ上がっている。

 

「災難っしたね、アニキ?」

 

男の手下らしき男がリーダーに声をかけるが、リーダーはあまり気に留めていないようだ。

 

「おかげでもう1つのお宝も手に入った事だしな」

 

リーダーに釣られるように手下の男達が笑い声を上げる。

だが、ここで輸送艦のレーダーが警報を鳴らしだす。

 

「何だ!?」

 

突然の事でパニックになる。

そこへ1機の青いVF-19Sが輸送艦を飛び越し、そこでバトロイドに変形。両腕についている大型対艦ミサイルを発射する。

 

「う、撃ち落とせ!!」

 

「間に合わねぇ!!」

 

パニックの為迎撃が間に合う訳もなく、ミサイルはそのまま艦橋へ直撃。男達はその爆炎に呑まれた。

 

そして輸送艦の沈黙後にVF-19Sがゆっくりとその残骸に近づき、キャノピーが開きパイロットが降りる。

そして艦内でユーノ達が回収した物と同じ型のシルバーのケースを見つけ、それを取る。

 

「ふっ、海賊が役に立つ事もあるんだな」

 

パイロットの男はそう言い残し、ケースを機体に載せた後にVF-19Sに乗り出発した。




劇中曲:黒瞥登場/蒼穹紅蓮隊

ED:Mirror/安田 レイ


ネタが思い浮かばず、今回は時間かかった上にかなりグダグダですね・・・申し訳ないです・・・
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