惑星ボルカンのブリタニア軍工場施設内の倉庫で、ジンとリヴィが剣劇を繰り広げている。
エイカ達はリヴィを避けながらジンを攻撃しなければならないが戸惑いとリヴィが射線に入る事で狙いをつけられない。
「何故裏切ったのですか!」
剣劇の最中、リヴィがジンに問いかける。
「私じゃない!」
ジンは自身が裏切りに関与している事を否定。
だがリヴィはその言葉を受け入れない。
「貴方以外に誰がいると言うのですか!」
「それを知る為にケースが必要だった!」
あくまでジンは自分じゃないと否定するがリヴィはそれを認めない。
ジンはリヴィのナイフを払い回し蹴りを繰り出す。
「ぐぅっ!」
リヴィは蹴り飛ばされ木箱に突っ込む。
その後にジンは刀をしまい腰のホルスターから拳銃を取る。
「お前たちに恨みはないが・・・私はまだ死ぬわけにはいかない!」
ジンは木箱の上に飛び移り拳銃をエイカ達に向ける。
それを見てエイカ達も銃を構えるが、エイカ、シズカ、ハイデマリーはジンに対し引き金を引く事を躊躇ってしまう。
「はあぁぁ!」
だがそこにフォークリフトに乗ったリヴィがジンに突進。
ジンは飛び降り倉庫より奥の部屋へ逃げ、リヴィとエイカ達はそれを追う。
そこは工場区画になっており、製造中の可変戦闘機等が置かれていた。
そこの足場台の上にジンが上り、リヴィも上り再び格闘戦を繰り広げる。
ジンは台から台へ飛び移りリヴィをかわす。
「動かないでください!」
それにリヴィが追従するがその度にジンは飛び跳ねるように台から台へと移る。
それをユーノ達は狙おうとするがジンが立体的な動きをするために狙いが定まらない。
そこへジンが刀を床に置き、苦無を取り出しユーノへ投げる。
「ユーノさん、避けて!」
ユウナが叫び、ユーノは伏せて苦無を回避。
ジンは床に置いた刀を再び取り、そこへリヴィが飛び掛かる。
「ブリタニアと組んだ者を信用しろと!?」
リヴィをかわしジンは再び台の上へ。リヴィもそれに続く。
「私は彼らと組んではいない」
ジンはリヴィに足払いを繰り出しリヴィは転倒するが、後転して台から降り、台を蹴ってずらしジンのバランスを崩し落下してきた所にリヴィが拳を叩きこむ。
「ここはブリタニア軍の工廠でしょう!」
殴り飛ばされたジンはすぐに体勢を立て直し、リヴィは空の木箱をジンに向けて投げつけジンはそれを刀で斬る。
「裏切り者の狙いを探る必要があった。ブリタニア軍が勝手に時間を稼いでくれるからな」
「そんな話を誰が信じると!」
ジンは柱間に渡されている鉄骨の上に乗りリヴィも続く。
リヴィがナイフで突きを繰り出すがジンは柱を逆上がりの要領で駆け上がりバック転。その後に回し蹴りでリヴィを蹴り落とし、その上から飛び掛かろうとしたが、その直前に両側の壁が爆破されそこからブリタニア兵がなだれ込んでくる。
「チッ!」
ジンは舌打ちした後にスモークグレネードを足元に投げつけ、鉄骨を伝って足場へ移動。そのまま奥へ逃走する。
「待ってジン!」
エイカは呼び止めるがジンが聞く訳もない。
「エイカ大尉!まずはブリタニア兵を!」
「・・・分かったわ!」
ジンを追う為にもまずは周囲のブリタニア兵を排除しなければならない。
手すりにつけられた鉄板を遮蔽物に銃撃戦が展開され、エイカ達はブリタニア兵を制圧していく。
制圧した所で下に降り、倒れているリヴィを起こす。
「リヴィさん、大丈夫!?」
「ああ、すまない。宮本中佐を追うぞ」
リヴィと共にジンが逃げた奥の部屋へ。
最奥の部屋はコレクタールームのような部屋になっており多数の美術品が置かれている。
だがその先は行き止まり。ジンはもう逃げる事はできない。
ジンはスモークグレネードを足元に投げ、ショーケースの上へ。
そこへ再びリヴィがナイフを構えジンに向かって突撃する。
「あと少しで分かる。あと少しでケースの暗号解除が終わる!」
ショーケースから飛び降りリヴィに斬りかかるジン。
リヴィはそれを防ぎ2人は再度格闘へ。
「時間をくれ!」
「黙れ!」
リヴィが荒々しい言葉になる。
「裏切り者は処分する!」
リヴィが胸倉をつかみ、ジンをショーケースへ叩きつけた後に別のショーケースへ投げつける。
そしてリヴィが飛び掛かるが、ジンはそれを跳ね起きで跳び上の鉄格子に足を引っかけ逆さ吊りに。
そして飛び降りた所にリヴィが再度飛び掛かるが、ジンも飛び掛かり刀でナイフを弾く。それによりリヴィは体勢を崩され背中から落下。ジンはいち早く起き上がり、リヴィの両足を掴んで振り回し、
「うあぁぁぁっ!!」
そのまま放り投げる。
「ケースの中身を得る為に命を落とした者はS.M.Sにいた私の友人だった。真相は私が突き止める!」
そしてジンは左手に拳銃を持ち、ユーノ達に発砲。
それを床に伏せて回避した後、ジンはショーケースの上へ。そこから苦無を出し投げるが、今度はハイデマリーが拳銃で苦無を撃ち落とす。
そしてジンは刀を構えシズカに飛び掛かるが、
「危ない!」
そこにユウナが割り込み、ジンの刀を真剣白刃取り。
「はあっ!」
そのままバック転で右手を蹴り上げ刀を弾き飛ばす。
ジンは座り込み刀はジンの更に後ろの床に突き刺さる。これでジンはすぐに撃たれる状況だろう。
だがジンは隙を見て、落ちているシルバーのケースに飛びつき、
「これを見ろ!」
エイカ達に向けケースを開ける。
中身はパソコンで暗号解除の数字が98%から上昇していく。
「ケースの中身は、S.M.Sの友人が残した裏切り者のデータだ」
そして数字が100%に到達しデータが開示される。
「嘘・・・」
その中身にシズカが思わず言葉を漏らした。
するとと突然ジンが拳銃を構え発砲。訳も分からず発砲されたエイカ達はすぐに顔をずらし回避するが、ジンの狙いはエイカ達の背後から飛んできていたナイフだった。
2発の弾がナイフに命中し弾き飛ばす。
「コレット特務少尉・・・」
「申し訳ありません中将、准将。ケースの回収に失敗しました」
ナイフを投げた本人・・・リヴィが誰かと連絡している。
そして連絡を終えるとジンと向かい合う。
「やはり貴方は力づくでも排除しておくべきでした、宮本中佐」
「・・・裏切り者はグレムとアンドレアスだ!」
ジンの宣言に周囲が凍りつき、全員がリヴィを見る。
「私たちをここで始末するつもりだったのだろう?」
「そう命令されていましたが、貴方のお陰で計画を前倒しする事になりました」
リヴィはそう言った後にフラッシュグレネードをジン達に投げ、光が晴れた後にはリヴィの姿はなかった。
「コレット特務少尉・・・」
エイカの呟くような声が、虚しく室内に聞こえた。
劇中曲:伊達政宗のテーマ/戦国BASARA3
ED:Mirror/安田 レイ