マクロス Infinity Rumble   作:天羽々矢

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OP:DAYBLAKE'S BELL/L'Arc~en~Ciel


STAGE4 少年 と 少女 と 怪奇

エデン3での戦闘から1夜明けた日。

その戦闘の事を調査するため、セフィーラからジンとエイカをはじめとした調査員が派遣される事となった。

 

「フォールド・アウト」

 

そのエデン3調査隊の水先案内人として、トシキともう1人が選ばれた。

 

「前方にエデン3を確認。無事に着いたようです」

 

そのもう1人、トシキの隣を飛行しているグレーの可変戦闘機(バルキリー)「VF-22 シュトゥルムフォーゲルⅡ」のパイロットの少女、「ハイデマリー・W・シュナウファー」がトシキにそう告げる。

 

「よしマリー。このまま降下フェイズに入るぞ」

 

「了解です」

 

トシキはハイデマリーの事を「マリー」と渾名で読んでいるが、これは本人が名前で呼んでほしいと頼んだ時にそのままでは長いため略称でマリーと呼ぶ事にしているのだ。

ちなみにトシキの乗る白銀の下地に黒いラインの機体は、ジンが発見した幻の可変戦闘機と称される「VF-0 フェニックス」のD型の残骸を基にレストア・改修された特注品「VF-0X ガルーダ」だ。

 

そのまま2機は機体を水平にし大気圏への突入を開始する。その時に機体下部の装甲が赤くなるが可変戦闘機に搭載されているSWAG エネルギー転換装甲の効果で燃え尽きる事はない。

 

熱圏を突破し地表へ接近ギリギリのところで2機はガウォークへ変形し滑るように着陸する。

 

「あとは俺達の信号を拾って、味方が来るのを待つだけだな」

 

「はい」

 

お互いヘルメットを脱ぎ顔を外気に晒し、トシキの銀に近い白髪ショートヘアが風になびく。それはハイデマリーも同じ、彼女の銀髪と赤い瞳が露わになる。

トシキは持ってきていた携帯端末を出し、ヘッドホンを繋ぎ自分のお気に入りの曲『Baby's Tears』をかける。

最初は自分の持っていたスマートフォンのデータと何も変わりない事に一瞬驚きもしたが、もう慣れたようだ。

 

しばらく待っていると、セフィーラ新統合軍のノーザンプトン級ステルスフリゲート艦が到着し、ジンとエイカの「VF-19S エクスカリバー」を先頭に「VF-19F エクスカリバー」が4機、「VF-171 ナイトメアプラス」が4機合流する。

 

「では、これより調査を開始する。何か判明次第直ぐに報告するよう!」

 

『了解!』

 

ジンの号令と同時に整列していた調査員達が散り散りになる。

 

「服部軍曹、少し良いか?」

 

「は、はい!」

 

その中、ジンに呼び止められた黒髪ポニーテールの少女「服部 シズカ」がジンの下に駆けよる。

 

「君は、今回は私の息子と行動しろ」

 

「・・・はい!?」

 

まさかの発言に静夏が素っ頓狂な声を上げる。

今確かにジンは息子、つまりトシキと共に行動しろと言ったのだ。

 

「な、何でですか宮本中佐!?彼といるハイデマリー准尉でしたら分かりますが、彼は軍人ですらありませんよ!!?」

 

「だからだ。たまには軍以外の人間とも関わりを持ってほしい」

 

「く・・・!」

 

実はシズカ、トシキに対しあまり良い感情を抱いていない。

父親であるジンの影響でチヤホヤされたり媚びつらわれたりしていて、碌な実力も持っていないと思い込んでいる。

 

「・・・分かりました」

 

しかし上官の命令には逆らえず、渋々トシキと合流する。

トシキは既にハイデマリーと共に調査を開始しており、シズカもその調査活動に加わるが、トシキと距離を置いている。

 

(見てなさい、貴方が宮本中佐には不釣り合いだって事を・・・!)

 

シズカが裏で黒い感情を燃やしている時だった。

 

「マリー!」

 

「トシキさん?」

 

突然トシキがハイデマリーを呼ぶ。

そこにあったのは、何か大きな物が引きずったような地面がえぐられた跡だった。

 

「これって・・・」

 

「間違いありません、この先に何か・・・」

 

2人は跡を辿り歩いていく。

その先には岩に激突し大破に近い状態の可変戦闘機「VF-27」があった。

さらにその先には、意識を失っている金髪の少女が倒れている。

 

「こいつは・・・、マリー!オヤジ・・・ジン中佐にすぐ連絡を!」

 

「はい!」

 

トシキに頼まれ、ハイデマリーはジンに連絡を入れる。

慌ててシズカがトシキ達に追いつくが、既にハイデマリーがジンに連絡を入れており、結果としては見落とした自分の失態だと勝手に思い込んでしまいトシキを睨むように見るが、その目線に本人は気づかないまま少女の救命行動を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

そこは完全に荒れていた。

散らかされているペットボトルや菓子の袋、そんな場所で唯一綺麗に整理されている場所、そこには某アニメのキャラフィギュア「バルクホルン」「ハルトマン」他多数、さらに可変トイの「SV-51」や「VF-27」「YF-29」等も飾られている。

 

そしてその場所の主は、現在ベッドに倒れこみ顔を枕に埋めている。

 

シアンカラーのショートヘアで、歳に不釣り合いな小柄な体系の少年、黒江 直人だ。

 

彼は自分の親友、宮本 俊樹が突然他界してしまった事を聞き、何処かに穴が開いたかのような空虚感を感じていた。

それから彼は学校に通う時も、大好きなフィギュアを買いに行くときも、何か虚ろな感じだった。

 

「俊樹・・・」

 

ポツリと親友の名前を口にする。

その脳裏に浮かぶは、俊樹と過ごした日々。身体こそ弱かったが模型やフィギュアを買いに行った時に見せた顔は、自分と同じような笑顔を見せていた。

 

―――――――望むかい?

 

「っ!?」

 

突然、直人の頭に響くように声が聞こえ、思わず飛び起きる。

 

「誰だ!?」

 

―――――――僕?何でもないかな?それより君、大好きな親友に会いたいんでしょ?

 

「!!」

 

まるで自分の心を読んだかのような発言に、直人は言葉を詰まらせる。

 

――――――だから、僕が彼に会わせてあげるよ。

 

「だから、あんた誰なんだよ!?何言って・・・っ!!」

 

突如、直人を強烈な頭痛が襲う。何か鋭利な物に刺されたかのような鋭い痛みだ。

 

「なん、だよ・・・!!?」

 

痛みにより、視界が歪む。平衡感覚が無くなる。徐々に意識が薄れていく。

 

(だ・・・、駄目だ・・・もう・・・)

 

身体から全てが抜け落ちていくような、そんな感覚だった。

そして・・・、ついに直人はその場に倒れこむ。




BD:Waiting for the rain/坂本 真綾

また別キャラ参戦です、段々タグ通りクロスオーバーっぽくなってきましたよ。
さて、読者の皆様は何処の原典かお分かりですよね?
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