あの後に戻ってきたトシキと共に、ユーノとユウナは移動を再開。
だが2人共体力の限界もあり、トシキが見張りを務め2人を先に寝かす事にした。
トシキは薪を拾ってきて火を起こし、2人が身体を冷やさないように見ている。それを穏やかな目で見ていた後にトシキも欠伸、そのまま木に寄りかかり眠りについた。
***
惑星エリュシオン。
マクロス・ブリタニア軍の本拠地でオペレーション・スターダストから帰還した部隊が整備を受けていた。
そしてその中には、診察台のベッドで眠っているナオトの姿もあった。
彼を慕っている少女達はガラス越しに涙を流している。
「どうして・・・ナオト君が、こんな・・・」
ガラス越しで見ていたルビーが言葉を漏らす。
その少女達の中で1人、ヤンだけが拳を握りしめ怒りを露わにしていた。
「あいつら・・・許さない・・・!」
***
トシキ達はユーノが見たマクロスを目指し未だ森林の中を歩いていた。
そして少し開けた所に出る。だがそこには何かがあった。
デルタ翼に両翼のエンジンポッドに壊れたレドームの機体と、白地に黒ラインと黄色のワンポイントが入った機体。
「僕の
それはフォールドの際に行方不明になっていた自分達のバルキリーだった。
これではぐれてしまったシズカとハイデマリーに連絡が取れるかもしれない。そう考えるに至ったユウナは真っ先に機体に向かう。
それを見たユーノとトシキは互いに肩を竦めその背を追う。
トシキが周辺警戒をする中、ユーノとユウナはシズカとハイデマリーへの通信を試みる。
「シズカちゃん、ハイデマリーさん!聞こえてたら返事して!」
ユウナが通信機に向け吠える中、トシキは穏やかだった。
実は怪物になっていた時、僅かに保たれていたトシキの自我は夢を見ていた。
それはトシキがこの世界に来る以前。心臓疾患を持っていて身体が弱かった頃に集めていたキャラクターフィギュアの数々。
トシキはそのフィギュア達をを大切に管理していた。綿棒で埃をこまめに拭き取ったり、簡単な布で拭いたり色落ちした所には新たに自分で色を作り塗り重ねていっていた。
そのような事を小さい頃からしていた為かフィギュアに対してはかなりの愛着があり、当時の母親がうっかり捨てそうになった時にはゴミ袋の中を漁ってまで探したくらいだ。
そして、あの出来事が起きた。トシキが急に起きた強い心臓発作で他界する時、そのフィギュア達が泣いていたような光景を見た。
そこに年老いた男の声が聞こえフィギュア達はトシキを助けて欲しいと願った。それを男は聞き入れ、更に誰かを共に連れていってくれるという。その誰かがトシキが持っていたフィギュア、「タチコマ」「ハイデマリー・W・シュナウファー」「服部静夏」「結城友奈」「アーンヴァルMk.2」「ユーノ・スクライア」だったのだ。
(一緒に来てくれてありがとな・・・)
トシキはまだ通信を試みている2人を見て、心の中で感謝していた。
《結城さん?結城さん!》
そこへユウナのVF-19EFに通信が入った。声からしてシズカだろう。
「その声、シズカちゃん!よかった繋がったよ・・・」
《それはこちらの台詞ですよ、ようやく繋がりました・・・》
声の様子からしてシズカも相当に連絡を取ろうと必死になっていたのだろう。
そんな中ユウナがトシキを手招きする。真意を理解したトシキは苦笑いを浮かべつつもユウナの下へ。
「シズカちゃん、大ニュースだよ!!」
《何ですか、ニュースって?》
シズカが真意を分かりかねるシズカは質問を飛ばす。そしてユウナが退きトシキが通信機の前に顔を出す。
だがトシキも心配をかけた身、どう声をかけようか迷ってしまうが、とりあえず普通に声掛けする事にした。
「あ~・・・心配かけたな服部」
《嘘・・・その声は、宮本さん!?》
トシキの声を聞き、通信機越しからでもシズカが驚いている事が分かる。
だが少し声をかけた後にすぐ通信が切れてしまった。
「あれ、切れちゃったよ!?」
突然の通信途絶にユウナがパニックになるが、切れ方から察するに恐らく向こうが意図的に切った可能性がある。
少しの間待っていると、飛行機のエンジン音が聞こえてくる。上空には1機のVF-19F、それも見覚えのあるカラーリングだ。
「シズカちゃんだ!おーい!!」
それに気づいたユウナがVF-19F/Xに向け手を振る。
するとVF-19F/Xがユウナを見つけたか、ガウォークへ変形し降りてくる。
やがてVF-19F/Xが着陸しキャノピーが開きシズカが降りてくる。
だが、シズカの表情は涙ぐんでいる。
「あ、あれ・・・?」
「服部・・・?」
その様子にユウナとトシキは戸惑っている。
そして、シズカがトシキに寄り胸に縋りついた。
「えっ・・・!?」
普段の彼女からは考えられない行動にトシキはおろかユウナと、通信を行っていたユーノも呆気に取られたが、
「よかった・・・無事で・・・」
嗚咽を上げトシキの胸で泣いていた。
それを見たトシキは落ち着き、ユウナの時と同じように泣き止むまでそのままにした。
***
「・・・すみませんでした・・・」
泣き終えたシズカは顔を真っ赤にしてトシキから顔を背けていた。
しかし依然までの棘のある態度は鳴りを潜めたようである。
これでシズカも合流したが、最後に1人、ハイデマリーがいない。
「シズカちゃん、ハイデマリーさんは一緒じゃないの?」
それに気づいたユウナがシズカに問うが、シズカは俯き首を横に振る。
「准尉は、一緒じゃありませんでした・・・」
つまりハイデマリーはまた別の場所にいるという事になる。
「なら急いでマリーを探さないと!」
ハイデマリーを探すべくトシキが真っ先に立ち上がり、それを見た3人は微笑や苦笑といった表情を浮かべトシキは顔を捻った。
「どうした?」
「・・・やっぱり、変わりませんね宮本さん」
「うん。変わらないね、トシキ君!」
「そうだね、何か安心したよ」
3人の言葉に尚更頭に?マークを浮かべるトシキ。
そして行動を起こすべく3人は各々の機体に乗り込みバトロイドに変形。
ユーノはバトロイドに変形させたRVF-25の首元にトシキを乗せシズカ、ユウナと共に移動を始める。
ED:Mirror/安田 レイ
ネタ切れな感じで、文がかなりいい加減ですね、申し訳ないです・・・