SCP財団で職員をしている   作:ゼノモフ

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SCP-999とSCP-682

『ジン〜、おはよぅ〜。 ってかなんでこのリード切ねぇのぉ〜?』

 

自室で目覚めた俺の耳に、悪夢が飛び込んでくる。

SCP-682、収容室の修理が終わるまでの間俺が預かることになったクソトカゲだ。

その682の首には、黒いリードが巻かれている。

 

「そりゃあそうだ。 俺の髪を編み込んで使ったからな。」

 

『なぁるほどぉ〜、そりゃあ切ねぇわけだぁ〜。』

 

682はそのリードを弄りながら床をゴロゴロと転がった。

あ、馬鹿野郎絡まるだろうが馬鹿。

 

『絡まったぁ〜。』

 

案の定絡まったリードを解き始める。

 

『ジン〜、今日は何するんだぁ〜?』

 

「あぁ、SCP-999がお前に会いたがっていてな。 丁度いいから要望を通してやろうと思ったんだ。」

 

『嘘だろぉ!? ジン〜! 俺があいつ嫌いなの知ってんだろぉ?』

 

「おう、それが何か問題か?」

 

『ジン〜!!』

 

滅多に聞くことのできない、爬虫類の悲鳴が廊下にこだました。

 

♢♦︎♢

 

『あっ! やめっ! あひゃひゃっ!? やめろクソスライムゥ〜!』

 

『ジンちゃんありがとう! 682ちゃんと遊びたかったんです!』

 

目の前にいるオレンジのスライムはSCP-999。

以前俺が実地した【SCP財団内人気SCP投票】において余裕の一位を勝ち取った超人気SCPだ。

ちなみに682は一票だけ票を得ている。 ちなみに投票者はブライト博士。

 

「おう、周りの職員は避難してるから存分に遊べ。 あ、だが気絶はさせるなよ?」

 

『やったぁ!』

 

『ジン〜!!』

 

前回の実験の際には酷い結果になったので、前日にしておいた俺の申請は通らないかもしれないと思ったが、周りの職員を避難させることを条件として簡単に実現した。

しかしオレンジのゼル状の生物に体をくすぐられる巨大トカゲってのも… シュールだ。

 

転げ回る682と楽しむ999を見ていると、俺の心も癒される。 主に後者のお陰で。

 

『ああ、やめてくれぇ! あひゃっ!』

 

『ふぅ、くすぐりは満足しました…』

 

くすぐり()、それはまだこの遊びが終わらないことを意味している。

無様だな、682。

 

『止めてくれぇぇぇぇぇ〜!!』

 

♤♠︎♤

 

『あぁ… 死んじまうぅ〜。』

 

「そうか、死ね。」

 

『ひでぇ〜。』

 

俺たちは999との遊びを終え、俺も少し遊んだ後に682のリードを引いて部屋に戻っていた。

いや、やっぱり999は最高だな。

ちなみに、あいつが人の頭にくっついた時にはその人が一番好きな味がするらしい。 俺の時は自分の部屋の匂いがした。

 

「なあ、お前って999の匂いはどんなのになるんだ?」

 

『うん? そりゃあジンの匂いに決まってんだろぉ〜?』

 

「そうか。」

 

喉を鳴らしながら足にすりよってくる682を無視して、人気のない廊下を進んだ。

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