さて、今日は特別な日だ。 なぜかわかるか?
今日は新しい職員(記憶処理を施されたDクラス)が補充される日だ。
Dクラス職員は死刑囚から選考され、一ヶ月間ここで働かされる。
ちなみに減刑されると言われているが、そんなことはない。 というよりも記憶処理をしているのでここで勤務していた記憶は一切なくなる。
目の前にいるのは部屋に通されて、パイプ椅子に座った60人の死刑囚。 突然これだけではSCPを管理するのには足りない。
何箇所かに分けて研修を受けさせているので、本当はこの十倍以上の数がいる。
「さて、就任おめでとうクズ野郎ども、君たちにはこれから一ヶ月間、ここSCP財団で働いてもらう。 ご存知の通り、一ヶ月間きちんと働けば減刑するし、その一ヶ月間の中で特に素晴らしい才能を見せたものはここSCP財団で雇用して、罪を無かったものにして働くことができる。」
俺の発言を受けて、部屋の中がガヤガヤと騒がしくなる。
そして、その内1人、黒人のスキンヘッドの、ガタイのいい男が立ち上がる。
「今、お前をぶっ倒して逃げりゃあ仕事なんぞしなくても良いんじゃないか?」
「…確か、お前はジェイクだったか? 止めておけ、職員にはお前たちを射殺する許可が常時出ている。 それに…何故俺がお前らに手錠を付けなかったと思う?」
「知るか、よっ!!」
ジェイクはパイプ椅子を畳んで、武器にして殴りかかってくる。
特に何の感動もなく、パイプ椅子を頭に受ける。
「へっへっへ… え?」
ジェイクが目を見張った。 そりゃあそうだ。 俺の頭をぶん殴ったはずのパイプ椅子が大きく凹んでいるのだから。
「さて、理解したか? 俺は特別優しいから一回は許してやる。 次からは命の危険を…」
そこまで言ったところで、ガタンと音を立てて扉が開く。
その先にいたのは… 赤いネックレスをかけた猿だ。
「やあ諸君! 私がブライト博士だ!」
「帰れマッドサイエンティスト! 新人研修には絶対乱入すんなっつっただろうが!!」
叫んでブライト博士を叩き返す。
しかし猿は諦めずに扉から顔を出して、新人に向けて口を開く。
「オーケー、諸君。椅子にケツを沈め、汚い口を閉じろ。俺にはこのあと行くところがあってだな、おまえらより重要な人物に会わn…」
「ここは
今度こそ猿を叩き出して、扉を閉める。
「あー、取り乱してすまない。 では、研修を続けよう。」
☆★☆
「というわけだ。 諸君は命の危険を感じる仕事をすることもあるが、できる範囲で俺が助ける。 では、解散だ。 諸君の部屋には俺が案内しよう。 部屋に着いたらまずゆっくりと休め、10時間越えの護送を受けたやつもいるだろ?」
最後に、新人たちをそれぞれの部屋に送って、新人研修は終了だ。
さて、新しい職員を迎えて、新しい月を迎えた。
今日からAprilだ。