インフィニット・エグゼイド~意志を継ぐ医者~   作:ルオン

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よし‼今回は前より余裕を持って更新できた‼

今回は、永流がIS学園に入学して、懐かしい子と再会したり、ワンサマーと出会います。

それでは本編スタートです‼


入学編
Stage6:入学での出会いと再会


IS学園校門

 

「いや~、まさか入学式に遅れてしまうとは」

 

「仕方ないさ。急患のオペをすることになったんだから」

 

時刻は午前9時30分。

永流と猛はIS学園の校門にいた。

本来なら、9時前に行われた入学式に出席するはずだった永流だが、緊急の患者か病院に運びこまれ、緊急のオペをすることになったため、遅れてしまったのだ。

それから、猛が一緒にいるのには理由があった。

猛は永流の護衛として、一緒にIS学園へ来たのだ。

前回、IS学園の教師に脅迫及び暴行をされた件もあるが、つい先日、永流を拉致しようと、一部の政治家たちが動いた。だが、たまたま一緒にいた猛によって、拉致されることにならずにすんだ。

これらのことにより、衛生省の審議官である日向恭太郎の依頼で、ボディーガードとして雇われた。

ただし、月曜と金曜以外限定である。元々、月曜と金曜にバイトをしていたため、月曜と金曜以外に護衛することになった。本日は月曜だが、バイト先の店長の計らいで、護衛することになった。

 

「それにしても高校生…………か……」

 

「どうかした?」

 

「いや、この歳で高校生やるって思うと、なんだか複雑でさ」

 

「あははは…………確かに」

 

そう言い、お互いに苦笑いする永流と猛。

するとそこに、千冬がやってきた。

 

「宝生さん」

 

「織斑さん。いや、今日からは織斑先生と、お呼びすればいいですかね?」

 

「そうしていただけると、助かります」

 

「分かりました。それと、敬語じゃなくていいですよ。これからは、教師と生徒ですからね」

 

「分かりま……分かった。それより、そこにいる男性が例の?」

 

「はい。猛、自己紹介頼むよ」

 

「ああ。初めまして織斑さん。俺は風文字 猛といいます。永流の幼馴染みで、今回、衛生省からの依頼で、ボディーガードとして来ました。よろしくお願いします。あと、俺にも敬語は不要です」

 

「織斑千冬だ。よろしく頼む。早速だが、今から2人が入る教室に案内する。ちなみに担任は私だ。副担任は山田先生だ」

 

「へ~、山田先生が副担任か」

 

「そうだ。では、行くとしよう」

 

そう言って歩き出す千冬と、千冬の後ろをついていく永流と猛。

 

 

 

一方その頃、永流たちが向かっている1年1組では。

 

(う~…………き、気まずい)

 

世界初の男性操縦者である織斑一夏は、周りから視線に気まずさを感じていた。

そんな時、真耶が教室に入ってきた。

 

「皆さん全員揃ってますね?では、SHRを始めます」

 

真耶が黒板の前に立ち、SHRを始めようとしていた。

 

「皆さん、入学おめでとうございます‼今日から皆さんの副担任を務める山田真耶です。1年間、よろしくお願いします‼」

 

「よろしくお願いしま~す♪」

 

「よろしくお願いします」

 

シーン………

 

山田先生の挨拶に、永流の妹である亜夢とマドカは返事をしたが、周りの生徒たちは返事をしなかった。

 

「あ、ありがとうございます宝生さん。そ、それでは、自己紹介をしてもらいましょうか‼では、出席番号1番の人から」

 

それから自己紹介が始まった。

自己紹介は順調に進み、織斑の番になった。

だが、織斑は自己紹介をする様子がなく、ボーっとしてた。

 

「織斑くん…………織斑一夏くん‼」

 

「えっ?あ……はい‼」

 

名前を呼ばれて驚く織斑。慌てて返事したため、その声に驚いてしまう真耶。

 

「ご、ごめんね‼今、自己紹介をしていて、『あ』から始まって、今『お』の人の番だから自己紹介してほしいんだけど」

 

「わ、分かりました‼します‼しますから……」

 

「ホントですね⁉約束です‼約束ですよ⁉」

 

織斑は黒板の前に行き、生徒の方を向く。

 

「え~……織斑一夏です」

 

名前を名乗る織斑。

生徒たちは、期待の眼差しで織斑を見る。

だが

 

「…………以上です」

 

“ドンガラガッシャーーン”

 

織斑の言葉に、生徒たちが一斉に転げた。

 

「えっ?なんで?『バンッ‼』あだっ⁉」

 

「もっとまともなな挨拶はできんのか?バカもの」

 

織斑の頭を、先程まで永流たちといた千冬が出席簿で叩いた。

 

「いてて……。ゲッ⁉関羽⁉」

 

「誰が三国志の英雄だ」

 

「あだっ⁉」

 

千冬はもう一度、織斑の頭を出席簿叩く。

そして黒板の前に立つ。

 

「諸君、私が織斑千冬だ。君達全員を1年で使い物になる操縦者に育てるのが私の仕事だ。私の謂うことをよく聞き、そして理解しろ。できない者は、できるまで指導してやる。返事はYESかはいだ。納得できなくてもYESかはいだ」

 

堂々と言いきる千冬。

その千冬の話を聞いた生徒たちは

 

『『『『『きゃぁあああああああ♪♪♪』』』』』

 

「本物‼本物の千冬様よ‼」

 

「私、ずっとファンでした‼」

 

「私、お姉さまに憧れて、この学園に入学しました‼青森から‼」

 

「私は沖縄から来ました‼」

 

「あの千冬様に、ご指導していただけるなんて、嬉しいです‼」

 

「私、お姉さまのためなら死ねます‼」

 

千冬の言葉で歓喜し、盛り上がった。

 

「……まったく、よく毎年毎年これだけの馬鹿者が集まるものだ。それとも何か?私のクラスにだけ集中させているのか?」

 

「きゃぁあああああ♪千冬様、もっと叱って‼罵って‼」

 

「でも、たまには優しくして‼」

 

「でも、つけあがらないように躾して‼」

 

千冬の発言に、危険な発言をしてヒートアップする生徒たち。

その勢いは止まることを知らず、どんどんエスカレートしていく。

しかし

 

「静かに‼」

 

シーン

 

千冬の一言で静かになった生徒たち。

 

「君達には、これからISの基礎知識を半年で覚えてもらう。その後実習だが、基本動作は半月で体に染み込ませろ。いいな?良いなら返事しろ、良くなくても返事しろ」

 

『『『『『はい‼』』』』』

 

「それにしても、少しはまともな紹介ができんのか?貴様は?」

 

「いや千冬姉、俺は『バンッ‼』あでっ⁉」

 

「織斑先生だ、馬鹿者」

 

「ねぇ、織斑くんって、千冬様の弟?」

 

「苗字も一緒だしね」

 

(やべ……バレた)

 

「はぁ…………とりあえず席につけ織斑」

 

「……はい」

 

千冬に言われ、席に座る織斑。

 

「それでは授業を始める……と、言いたいところだが、諸事情で入学式に間に合わなかった者がいてな、今廊下で待たせている。入ってこい」

 

千冬がそう言うと扉が開き、教室に永流と猛が入ってきた。

 

「自己紹介を頼みま……頼む、宝生」

 

「はい。…………え~、皆さん、はじめまして。宝生永流といいます。年齢は19歳で、この学園に来る前は聖都大学附属病院に勤務していました。まぁ、今でもそこの医者なんですけどね?趣味はゲームに読書、料理ですね。他にもありますが、それはまた後で。2回目の高校生活を送るとは思ってもみませんでした。皆さんより年上ですが、気楽に声をかけてください。1年間よろしくお願いします」

 

『『『『『きゃぁあああああああ♪♪♪』』』』』

 

「おわっ⁉」

 

永流が自己紹介を終えると、生徒たちは千冬の時と同様、歓喜の声をあげた。

 

「イケメンよ‼イケメン‼」

 

「優しい系お兄さんタイプよ‼」

 

「聖都大学附属病院って、あの有名な病院ですよね‼」

 

「私の全てを診察してください‼」

 

「これは宝生×織斑ね‼」

 

「いいえ‼織斑×宝生よ‼」

 

「静かにせんか‼」

 

シーン

 

千冬の言葉で再び黙る生徒たち。

 

「それと今回は特例で、宝生の護衛として男性が1人、この教室に入る。風文字、挨拶してくれ」

 

「分かりました、織斑さん。俺の名前は風文字猛。永流くんの親友である永流くんの護衛として来ました。年齢は20歳だ。これからよろしく」

 

『『『『『きゃぁあああああああ♪』』』』』

 

「イケメン‼またイケメンよ‼」

 

「あ~私も守ってほしい~♪」

 

「これは……宝生×風文字ね‼」

 

「いいえ‼風文字×宝生よ‼」

 

「何言ってるの⁉宝生×風文字×織斑よ‼」

 

このように、永流と同じで騒ぎ始めた。

しかし

 

「静かにせんか‼」

 

シーン

 

またも千冬の一言で、生徒たちは黙った。

 

「それでは授業を始める。山田先生、頼みます」

 

「は、はい‼それでは、授業を始めます」

 

千冬に言われ、授業を始める真耶。

数十分後、1時間目の授業が終了した。

 

「ふぅ……とりあえず、今のところは問題ないな」

 

「お疲れ様永流くん」

 

「ありがとう猛「お兄ちゃーーん‼」ゲフッ⁉」

 

永流が猛と話していると、亜夢が永流の腹目掛けて飛び込んできた。

 

「いててて………あ、亜夢?」

 

「えへへ♪お兄ちゃんと同じクラスだ~♪」

 

「君ね?それをいう前に、言うことあるんじゃないか?」

 

「えへへ♪ごめんごめん♪」

 

「まったく……」

 

「あ、あははははは…………相変わらずだね亜夢ちゃん?」

 

「あっ、猛お兄ちゃん、おひさ~♪」

 

「亜夢、行方不明だった猛に対して、おひさ~は、ないんじゃないか?」

 

「えへへ♪」

 

「笑ってごまかすな」

 

「あでっ⁉」

 

笑ってごまかす亜夢に対し、永流は頭にチョップを喰らわせる。

チョップを喰らって痛そうにしている亜夢の元に、マドカが近づいてくる。

 

「大丈夫か?亜夢」

 

「う~……マドちゃん、お兄ちゃんをあたしをいじめるの~」

 

「自業自得だ」

 

「ガーーン‼」

 

マドカの言葉で落ち込む亜夢。

マドカは、そんな亜夢をほっといて、猛の前に立つ。

 

「あなたが、風文字猛さんですね?」

 

「えっと、君は?」

 

「私は宝生マドカと言います。永流兄さんの妹です」

 

「え、永流くんの妹?でも、永流くんの妹って、亜夢ちゃんだけじゃ?」

 

「マドカは義理の妹なんだ」

 

「義理の?でも、なんで?」

 

「ちょっと色々あってな。今は家の家族として一緒に暮らしてるんだ」

 

「そっか。それじゃあ、改めてよろしくね?マドカちゃん」

 

「こちらこそ、よろしくお願いします」

 

互いに握手をし、笑顔になる猛とマドカ。

すると、そこに

 

「エルル~ン♪」

 

「げはっ⁉」

 

「「「永流くん(お兄ちゃん/兄さん)⁉」」」

 

永流の腹目掛けて、1人の女の子が突っ込んできた。

 

「エルルン♪久しぶり~♪」

 

「ひ、久しぶりだな?本音?」

 

「うん♪」

 

永流の腹に突っ込んできたのは、永流や亜夢たちの幼馴染みの1人、布仏 本音(のほとけ ほんね)であった。

彼女の家は、楯無の家、更識家に代々仕えてきている家柄で、家に帰った際はメイドをしている。

普段からのほほ~んとしているため、周りからアダ名で『のほほん』と呼ばれている。

彼女もまた、永流に惚れてる1人である。

 

「もう~本音ったら。お兄ちゃんがケガしたらどうするの?お兄ちゃん、医者なんだよ?」

 

「お前が言うな」

 

「あでっ⁉む~、マドちゃんまで叩いた~‼」

 

「まぁまぁ、落ち着いて」

 

「そうだよみんな~。落ち着いて~」

 

「原因を作った君が言えること⁉」

 

「お~‼相変わらずの突っ込みだね~♪たけたけ♪」

 

「だから、そのアダ名なんとかならない⁉」

 

「全員落ち着けー‼」

 

そんなやりとりをしながら、楽しく会話する永流たち。

するとそこに、空気を読まず、織斑が永流に話しかけてきた。

 

「なぁ、あんたが2人目の男性操縦者か?」

 

「えっ?…………ああ、そうだけど?じゃなかったらここにいないし」

 

「そうだよな?わるいわるい。俺1人で不安だったんだ‼俺は織斑一夏。これからよろしくな、永流‼」

 

「……宝生永流だ。悪いけど、下の名前で呼ばないでくれないか?織斑」

 

「硬いこと言うなよ永流。さっき気楽にって言ってたじゃん。あと、俺のことは一夏でいいって」

 

この発言に永流はもちろん、聞いていた猛と亜夢、マドカと本音は納得しなかった。

確かに先程永流は、『気楽に話しかけてください』と言ったが、織斑の場合は『気楽』ではなく『気安く』である。また、永流は話しかけてくださいと言ったのであって、名前を呼んでくださいとは、一言も言ってないのである。

 

「悪いけど、初対面の人の名前を呼ぶ気はないし、呼ばれたくないんだ。それに、俺を呼び捨てしていいのは、心から信頼した人だけだ。君はそれに該当しない」

 

「えっ、でも俺仲良くしたいし、なんか他人行儀で嫌じゃん」

 

「仲良くしたいなら、まずは礼儀正しくするべきだ。初対面だからこそ、礼儀正しくする必要がある。それより、後ろにいる子、君の知り合いか?」

 

「えっ?」

 

永流に言われ、後ろを振り返る織斑。

そこにいたのは、髪をポニーテールした女性、束は妹である、篠ノ之箒(ほうき)がいた。

 

「もしかして…………箒か?」

 

「ああ。久しぶりだな一夏。話がしたいからついてきてくれ」

 

「分かった。なら、永流も一緒に」

 

「呼び捨てするな。それに、なんで俺もなんだ?」

 

「いや、だって周り女子だらけで気まずいだろ?」

 

「別に?俺は気まずくない。それに今の発言は、クラスメイトに失礼だ」

 

「一夏、できれば2人で話したいのだが」

 

「そうなのか?そんじゃ行くか。じゃあまた後でな永流」

 

「だから呼び捨てにするなと言ってるだろ。はぁ…………まったく」

 

ため息をつきながら席に着く永流。

 

「なんなの彼?初対面の、しかも年上の人に対して、図々しいにも程があるよ‼」

 

「まったくだ‼礼儀がなってない‼」

 

「礼儀知らずだね~。おりむーは」

 

「まぁまぁ、みんな落ち着いて」

 

「ねぇねぇお兄ちゃん、彼、シメてくる?」

 

「こらこら、シメるだなんて言葉言わない。それより、みんな席についた方がいい。そろそろ時間だから」

 

「「「はーい♪」」」

 

永流に言われ、席に着く3人。

数分後に予鈴が鳴り、千冬と真耶が入ってくる。

その後本鈴が鳴ってから、織斑と篠ノ之が入ってきたが、遅れたため、千冬から出席簿を喰らった。

 

to be next stage

 




今回はここまでです‼

次回は、あのお嬢様とクロスキャラが出会い、クラス代表を決める話し合いをします。そしてその中で、永流が怒ります‼

次回も是非読んでくださいます‼
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