今回のプロローグでは、タイトルでお分かりになる通り、あの方々が登場します。
それではプロローグⅡスタートです‼
聖都大学附属病院
「な、なんとか間に合った~」
「相変わらず、ギリギリに来る奴だ」
「あっ、飛彩さん‼おはようございます‼」
「おはよう永流」
家を出た永流は、父である永夢が勤めていた聖都大学附属病院に勤めている。
時間ギリギリでついて安心していた永流に、永夢の仲間であり永流の師でもある男、【仮面ライダーブレイブ】こと鏡 飛彩(かがみ ひいろ)に声をかけられた。
「飛彩さん、どうしてここに?」
「お前がなかなか来ないからな、見に来たんだ」
「す、すみません。色々朝からゴタゴタしていたもので」
「まぁいい。それより急げ。もう研修医は全員来ている」
「はい‼って、うわっ⁉」
永流はなにもないとここけてしまった。
だが、素早く地面に手をつき逆立ちをしてから、普通に立った。
「あ、危なかった~」
「ふっ……父親にそっくりだな」
「え~、俺は転ばず逆立ちでなんとかしたじゃないですか~」
「確かにそうだが、転び方はあいつにそっくりだ」
「そんなにですか?」
「ああ。それでも転ばないのは、お前の母親の影響か、俺たちが鍛えた影響か。とりあえず、早く行くぞ。これ以上待たせるのは、ノーサンキューだ」
「あっ、飛彩さん、待ってくださいよ~‼」
飛彩はどこか楽しそうに歩いていき、永流は急いで飛彩の後を追った。
しばらくして、永流は飛彩と共に研修医たちが待つ部屋に入っていく。
「待たせたな。今日は外科で必要なことを教える」
「しっかり聞いてくださいね」
『『『『『はい‼鏡先生‼宝生先生‼』』』』』
それから永流は、飛彩と共に研修医たちに外科について教え始めた。
─数時間後─
「よし、今日はここまでだ」
「次回までに今日習ったことを復習しておくように」
『『『『『ありがとうございました‼』』』』』
今日の分の研修を終えた研修医たちは次々と部屋を出ていく。
永流と飛彩も部屋から出ていき、電脳救命センターことCyberbrain Room、通称CRに休憩しに向かった。
CRは元々、バグスター事変が起こっていた際に、ウイルスに感染した患者をいれるために作られていたが、今ではバグスター事変に関わっていた者たちの休憩所か、あることに使われている。
永流と飛彩がCRに着き中に入ると、1人の女性が座っていた。
「飛彩、永流くん、お疲れ様♪」
「小姫、来ていたのか」
「お久しぶりです‼小姫さん」
座っていた女性の名は鏡 小姫(さき)。飛彩の妻でありバグスター事変の被害者の1人である。
彼女はバグスター事変で、体を失いこの世から消えてしまったが、飛彩たちが変身するのに使用した【ガシャット】のプロトタイプである【プロトガシャット】にデータが残っていたため、甦ることができた。
甦った後は飛彩と結婚、主婦として飛彩を支え、たまにお菓子を作って差し入れをしにくる。
「2人とも、今日はチーズケーキ作ってきたの♪」
「ケーキですか‼俺、小姫さんの作るケーキ好きなんですよ‼ありがとうございます‼」
「ふふ♪ありがとう♪」
「いつもすまんな」
「ううん、気にしないで。好きでやってることだから。それに…………」
「それに?」
「飛彩の笑顔見たかったから」
「……そうか////」
少し顔を赤くし、小姫から顔をそらす飛彩。
それを見て、クスリと笑う小姫とにやける永流。
「飛彩さん、照れてますね」(ニヤニャ)
「……照れてなどいない//」
「素直に、嬉しかったと言えばいいじゃないか飛彩。そういうところが、周りを勘違いさせるんだぞ?」
「そうそう。って、い、院長⁉」
「お義父さん⁉」
「……親父、いつからそこに」
突然話に割り込み永流たちに驚かれた人物は、飛彩にとっては実の小姫にとっては義理の父であり、聖都大学附属病院の病院長である鏡灰馬(はいま)であった。
「いつからって飛彩、ちょうど小姫ちゃんがケーキを持ってきたと言ったあたりからだが?」
「……いるならいると言え」
「別にいいじゃないか。それより、早くケーキ食べよう♪小姫ちゃんが作るケーキは、私も好きだからな♪」
「少し落ち着け、子供じゃあるまいし。小姫、メス───」
「いいや飛彩‼ここは私が切り分ける‼」
「お、おい」
灰馬は飛彩を無視し、次々とケーキを切り分けていき、余った分を冷蔵庫にしまった。
「よし‼さぁ食べよ「待て親父」なんだ飛彩?」
「……何故俺の分だけ小さいんだ?」
そう、灰馬は自分の分を大きく、小姫の分は大体平均くらいの大きさに、永流のは平均より少し大きめに、飛彩のは平均より小さめに切り分けたのだ。
「飛彩、最近甘い物ばかり食べすぎだ。そのままじゃ糖尿病になってしまうぞ?」
「あの~、俺は少し大きいんですが?」
「永流はいいんだぞ♪」
「何故永流はいいんだ?」
「永流は私にとって息子同然だからだ‼それに、実際私は永流の名付け親だ‼」
「それを言ったら、俺と小姫、他の奴らも名付け親だ」
そう、永流の名付け親は永夢と明日奈はもちろん、飛彩と小姫、灰馬と今はここにいないバグスター事変に関わったメンバーが、奇跡的に同じ名前を思いつき、永流と名付けたのだ。
「確かにお前のいう通りだ。だが、永流は若いんだ‼今のうちにたくさん食べていた方がいいに決まってる‼」
「なら何故、親父は誰よりも大きく、切り分けているんだ?」
「私は生い先短いからな‼今のうちにたくさん食べておく‼」
「そんなの理由にならん‼少し俺に寄越せ‼」
「断る‼」
ケーキをかけての親子喧嘩が勃発した。
それを見ていた小姫は慌て、永流は苦笑いをしていた。
「ふ、2人とも落ちついて⁉」
「あ、あはははは。どうしましょ「何の騒ぎだこりゃ?」あっ、大我さん‼ニコさん‼」
新たに現れたのは、永流の師の1人である【仮面ライダースナイプ】こと花家大我(はなやたいが)と、天才ゲーマーにして大我の妻である花家ニコであった。
大我は、医師免許を剥奪されていたが、バグスター事変で活躍により医師免許の剥奪を取り消され、聖都大学附属病院で放射線科で勤めている。
ニコはバグスター事変が終わってからは、再びプロゲーマーとして活躍し、大我から告白され付き合うこととなり、交際して3年たってから大我からプロポーズされ、結婚。今では、プロゲーマーとして活躍しながら、衛生省からの依頼で、入院してる高齢者の認知症防止のために、脳を働かせるゲームを教えたりしている。
「永流、久しぶり~♪元気にしてた~♪」
「お久しぶりですニコさん。今日は衛生省からの依頼で?」
「ううん。今日は大我にお弁当届けに来たんだ」
「たく、いらねぇって言ったろうが」
「素直じゃないな~♪あ・な・た♪」
「るせぇ////」
大我は顔を赤くし、ニコから顔をそらす。
「大我、カッワイ~♪」
「仲が良くていいですね♪」
「ホントホント、、仲が良くて羨ましいね~」
「貴利矢さん‼」
また新たに現れたのは、永流の師で1人であり【仮面ライダーレーザー】である九条貴利矢である。
彼は一度、ここにはいない【仮面ライダーゲンム】の手で倒され死んでしまったが、爆走バイクと貴利矢が使っていたゲーマドライバーに彼のデータが残っていたため、甦ることができた。
バグスター事変後、監察医として勤めながら衛生省の手伝いをしている。
「よぅ永流。久しぶり~♪」
「お久しぶりです‼最近はどうですか?」
「いや~、最近色んなとこに行って仕事してるから、大好きなロコモコも食べられない日々よ。はぁ~、どっかにロコモコの弁当作ってくれる彼女いないかな~?」
「そんな女性がいるとは思えんが」
「俺もそう思う」
いつのまにか親子喧嘩を終わらせた飛彩と大我が、話に加わってきた。
飛彩の後ろでは、床に手をつき悲しんでいる灰馬と、その灰馬を慰める小姫とニコの姿が見られた。
「はぁ~。いいよな~、奥さん持ちのお2人は。なぁ永流、誰か紹介してくれない?」
「そう言われても…………あっ!スコールやオータムはどうですか?」
「……はぁ~。永流、マジで言ってる?」
「えっ?ダメですか?2人とも美人だし、彼氏いませんからいいと思うんですが?」
「はぁ~。やっぱり気づいてない」
「あの2人がかわいそうに思えてきたな」
「まったくだ」
「???」
永流は3人の言ってる意味が理解できず、首を傾げる。
そんな永流はふと、何かを思いだし、時計に目を向ける。
時計を見終えた永流は、帰る支度をし始める。
「アレ?永流もう帰るの?」
「そう言えば、今日午後から非番だったな」
「そうなの?なら永流、これから自分と飯でもどう?」
「あっ⁉ずる~い‼ねぇねぇ永流、一緒にゲーセンで対戦しよう‼」
「すみません貴利矢さん、ニコさん。先約がいるんです。これから幻夢コーポレーションに行かないといけなくて」
「……そうか。気をつけてな」
「はい‼お先に失礼します‼」
そう言って永流はCRを後にし、楽しそうにして幻夢コーポレーションに向かった。
そんな永流を、飛彩たちは優しい表情で見送った。
そして、永流の運命が動き出すのが刻一刻と迫っていた。
と、いうことでプロローグⅡはこれで終了です。
次で、プロローグを終了させたいと思っています。
次回も是非、読んでください‼
それでは次回、またお会いしましょう‼