インフィニット・エグゼイド~意志を継ぐ医者~   作:ルオン

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お待たせいたしました‼

今回は、永流と永夢の過去に触れます。

それでは本編スタートです‼


Stage29:久しぶりの宝生家 永流と永夢の過去

幻夢コーポレーションを出てから数十分後、永流たち4人は、宝生家の前についていた。

 

「いや~、久々の我が家だ‼」

 

「ふふ♪永流、嬉しそうね♪」

 

「そりゃあ、久々の我が家だからね」

 

「2週間、帰ってないんだっけ?」

 

「そりゃそうなるわ」

 

「とりあえず、中に入ろうか」

 

「「「うん(ええ)」」」

 

永流を先頭に、玄関に向かい、扉を開けた。

 

「母さん、ただいまー‼」

 

「「「おじゃましまーす‼」」」

 

そう言いながら中に入る、永流たち4人。

すると

 

「永流ー‼」

 

「げほっ⁉」

 

「「「永流⁉」」」

 

母親である明日那がポッピーの姿に戻って、頭から永流の腹目掛けて突っ込んできた。

その際、腹に強い衝撃を喰らった永流は倒れそうになるが、なんとか踏みとどまる。

 

「か、母さん…………いきなりヘッドアタックは痛いよ」

 

「ご、ごめんね永流⁉大丈夫?」

 

「う、うん。大丈夫」

 

「良かった~」

 

「お久しぶりです、おば様♪」

 

「あっ‼恋ちゃん、簪ちゃん、英志くん、いらっしゃい♪」

 

「どうしたの明日那?」

 

「何かあったのか?」

 

ポッピーが永流たちと話していると、心配したスコールとオータムが廊下に出てきた。

 

「よぉスコール‼オータム‼ただいま‼」

 

「あら永流じゃない♪おかえりなさい♪英志と簪は久しぶりね♪」

 

「おかえり永流‼それと、久しぶりだな英志、簪」

 

「久しぶり、スコール、オータム」

 

「お久しぶりです、スコールさん、オータムさん」

 

「それと……貴女は?」

 

「初めまして♪永流の“幼馴染み”の葛葉恋と言います♪」

 

「あらそうなの♪初めまして♪永流と“同棲”してるスコール・ミューゼルよ♪」

 

「同じく永流と“同棲”してるオータムだ♪」

 

恋は幼馴染みを、スコールとオータムは同棲を強調して、笑顔で睨みあう。

 

「幻夢コーポレーションの次は、永流の家でか」

 

「もう、永流のフラグ建築士」

 

「絶対に負けないもん‼」

 

英志とポッピーは永流に呆れ、簪は対抗心を燃やしていた。

 

「え、えっと……とにかく中に入ろう?」

 

「ふふ♪そうね♪」

―ギュ―

 

「ちょっ⁉恋⁉」

 

「「「なっ⁉」」」

 

「「あちゃ~」」

 

中に入ろうと言われた恋は、堂々と永流と腕を組み、どや顔する。

された永流は驚きを隠せず、簪とスコール、オータムの3人は額に青筋をうかべながら驚き、英志とポッピーは頭を抱えた。

 

「さぁ、行きましょう永流♪」

 

「ち、ちょっと恋⁉」

 

「ま、待って恋ちゃん‼今、ご飯の準備してるから、先にお風呂入ってきて」

 

「それじゃあ、永流が1番風呂ね」

 

「いや、恋と簪、英志たちで順番決めて、先に入ってきていいよ。俺は最後でいいから」

 

「ダメよ。家の住人が先よ♪」

 

「うん」

 

「そうそう」

 

「でも……」

 

「いいから、先に入ってきて♪」

 

「わ、分かった」

 

恋に言われるがまま、永流は風呂に入りにいった。

永流は脱衣場に着くと、服を脱ぎ始める。

すると

 

―コンコン―

―ガチャ―

 

「永流、一緒に入りましょう♪」

 

「ちょっ⁉スコール⁉」

 

下着姿のスコールが、脱衣場に入ってきた。

 

「何やってんのスコール⁉」

 

「あら言ったじゃない?一緒に入りましょうって♪」

 

「ダメに決まってるでしょ⁉とにかく出てって‼」

 

「あん。もう、意地悪ね」

 

永流は無理矢理スコールを脱衣場から追い出し、残ってる服を脱ぎ、風呂場へと入る。

 

「ふ~、スコールには困ったもんだ」

 

「ホントだよな」

 

「ああ…………って、オータム⁉」

 

永流が風呂場に入り愚痴をこぼしてると、オータムが風呂場に入ってきた。

 

「な、なんでオータムがいるの⁉」

 

「い、いや~、背中でも洗ってやろうと思ってよ///」

 

「なんで顔が赤いの⁉」

 

「う、うるせぇ‼///とにかく洗わせろ‼///」

 

「は、はい‼」

 

オータムに顔を赤くしながら強く言われた永流は、言われたことに従い、背中を洗ってもらうことにした。

それからしばらく、永流の背中を洗うオータム。

だが

 

「…………」

 

「オータム?」

 

「…………う」

 

「う?」

 

「うがぁあああああ‼もうだめだぁあああああ‼//////」

 

「お、オータム⁉」

 

恥ずかしくなったオータムは、顔を赤くしながら叫んで風呂場を出ていった。

 

「な、なんだったんだ?」

 

「ふふ♪気にすることないわ永流♪さっ、洗ってあげる♪」

 

「ありがとう恋…………恋⁉」

 

「ふふ♪」

 

永流が、オータムが出ていったことに悩んでいると、いつのまにかバスタオルを巻いた恋が風呂場にいた。

 

「れ、恋⁉いつの間に⁉」

 

「ふふ♪永流がいるところ、私ありよ♪」

 

「いやそれ、ただのストーカーだよね⁉」

 

「ふふ♪細かいことは気にしない♪」

 

「細かいことじゃないよね⁉」

 

「さぁ永流♪オータムさんが背中を洗ったから、今度は前を私が」

 

「結構です‼」

 

永流は身の危険を感じ、恋を風呂場から追い出した。

それから永流は体を洗い、風呂へと入り、数十分経った後に風呂から上がり、持ってきていた私服に着替えてリビングへと向かった。

リビングに着くと、恋に膝枕してもらい、顔を赤くして目を回す簪がいた。

 

「か、簪⁉どうしたの⁉」

 

「あら永流、上がってきたのね」

 

「恋、簪に何が」

 

「この子、永流の着替えを手伝うって言って、立ち上がって脱衣場に向かおうとしたんだけど」

 

「頭の中でシュミレートしてしまったんだろうな。急に顔を赤くして、目を回しながら倒れた」

 

「ま、マジでか英志?」

 

「ま、マジだ」

 

恋と英志から話を聞いて驚く永流。

それから永流は、簪をソファに寝かして、うちわで扇ぎながら介抱した。

数分後、簪は目を覚まし、何ともないことを確認すると、風呂へと入り、風呂から上がって、先に入った永流たちと共に、ポッピーが作った夕食を食べた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―1時間後―

 

「綺麗な星空だな~」

 

食事を終えて1時間後、永流は自分の部屋に行き、部屋のベランダから夜空を見上げていた。

永流は夜空を見上げ、これまでの事を思い出していた。

 

「これまで、色んなことがあったな~。ISを動かしたり、セシリアやユリシア、鈴と戦ったり、猛や紘助たちと再会したり、新しいガシャットを手にしたり、俺が…………エグゼイドになったり……ホント色んなことがあった」

 

過去の事を思いだし、懐かしむ永流。

すると

 

『永流?今大丈夫?』

 

「母さん?大丈夫だよ、入ってきていいよ」

 

明日那の姿になったポッピーが、永流の部屋を訪ねてきた。

 

「どうかした母さん?」

 

「ううん。ただね、久々に永流と話したくて」

 

「そっか♪」

 

「ねぇ永流、何してたの?」

 

「夜空を見上げてたんだ。母さんも見てみな。綺麗な星空だよ」

 

「うん‼」

 

永流に言われ、ベランダに出て星空を見上げる明日那。

 

「わ~‼綺麗な星空‼」

 

「でしょ?」

 

「うん‼まるであの頃見た星空みたい♪永流、覚えてる?」

 

「忘れないよ…………あの時のことは」

 

そう答えた永流は再び空を見上げ、過去の事を思い出す。

十数年前、永流がまだ3歳の頃、永流は父親である永夢と明日那、パラドの4人で星を見に山に行った。

山に着いて、星空を見上げた永流は、パラドと一緒にはしゃぎ回った。永夢はそんな2人を止めようと追いかけるが、何もないところでつまずき、地面に倒れてしまう。心配した永流とパラドは永夢に駆け寄るが、2人も何もないところでつまずき、地面に倒れてしまった。

3人は互いに顔を見合せ大笑いし、明日那は呆れながら温かい眼差しを永流たちに向け、タオルを渡した。

それから4人で星空を見上げ、永流が寝てしまったのをきっかけに、永夢たちは家へと帰った。

 

「父さん、あれ以降も何もないところでつまずいては、転んでたよね?」

 

「うんうん♪もう、癖の1つだねアレは」

 

「そうだね♪…………また、星を見に行きたいな~」

 

「また行こうよ♪今度は亜夢とマドカ、パラドと一緒に♪」

 

「うん♪約束だよ」

 

また星を見に行くと、約束する永流と明日那。

すると明日那は、真剣な顔で永流に話しかけた 。

 

「…………ねぇ永流」

 

「なに母さん?」

 

「いつまで…………女の子の好意に気づかない“フリ”をするの?」

 

「……………………」

 

明日奈にそう言われた永流は、何も言わず黙ってしまう。

 

「女の子から好意、気づいてるんでしょ?永流?」

 

「…………なんのこと?」

 

「とぼけないで。永流は人一倍に患者さんの気持ちを理解できる。そんな永流が、女の子から好意に気づかないはずないよ」

 

「…………やっぱ、母さんには敵わないな~」

 

観念した永流は、明日那に苦笑いを向ける。

 

「ねぇ、なんで気づかないフリをするの?」

 

「…………俺には、誰かを好きになる資格なんてないよ」

 

「えっ?」

 

永流の言葉を聞いて、驚いてしまう明日那。

 

「だってそうでしょ?俺は…………母さんの最愛の人…………父さんの命を奪ったんだから」

 

「そんな‼アレは永流のせいなんかじゃ――」

 

「俺のせいなんだ‼俺があの時…………父さんを連れ出さなきゃ…………父さんはあの事件で………………白騎士事件で命を落とすことはなかったんだ‼」

 

永流は声をあらげながら、明日那にそう言った。

時は十数年前、永流が5歳の頃である。

その頃の永流は永夢に言って、散歩をしていた。

楽しく手を繋ぎ、互いに笑顔になりながら歩く永流たち。

だがその時、急に警報が鳴り響き、上空からミサイルが降ってきた。

突然のことにパニックになる永流を永夢が抱き上げ、その場から走る。

しかし、ミサイルは永夢たちの道を塞ぐように落ちてきた。

そして、1発のミサイルが永夢たちに向かって落ちてきて、永夢は永流を庇うように抱きしめる。

その数秒後、永夢の後ろにミサイルが落ち、永夢と永流は爆風に吹き飛ばされてしまう。

そのせいで、永流は気絶してしまい、目を覚ますとそこには、心臓に金属が刺さった永夢が倒れていた。

永流はすぐに永夢に駆け寄り、声をかける。

すると永夢は目を覚まし、永流に『家族を…………お願いね』と言い残し、息を引き取った。

その後永流は、駆けつけた飛彩たちに助け出され、その日から、家族を守ると心に誓い、大切な人たちを救える医者になるため、医者を目指すようになった。

 

「俺には、誰かを幸せにすることはできない‼父さんを殺してしまった俺には、誰も「バカ‼」『パァン』ッ⁉か、母さん?」

 

自分のせいで永夢が死んだと、自分を責める永流に、明日那はビンタした。

ビンタされた永流は、驚いた目をしながら明日那を見る。

すると明日那の目には、涙が流れていた。

 

「永流のバカ‼アレは永流のせいなんかじゃない‼永流は悪くない‼」

 

「母さん…………でも」

 

「永流…………永夢は貴方を救えて良かったと思ってるんだよ」

 

「えっ?」

 

明日奈那言葉を聞いて、耳を疑う永流。

 

「どうして…………分かるの?」

 

「分かるよ♪だって、永夢と私はバグスター事変からずっと一緒にいて、結婚した生涯の相棒なんだよ?相棒である永夢の考えや思いは、言葉に現さなくても分かる。永夢は、どんな状況でも、患者さんや家族を第1に考えて大切にする人。自分の身を犠牲にしてでも、助ける人で、その人の幸せを願う人」

 

「母さん…………」

 

「だからね永流?永流は自分の幸せを掴んで。そして、永夢のような優しい、誰かを守れて、笑顔を与えられるようなお医者さんになって」

 

「…………いいのかな?幸せを掴んで?」

 

「いいんだよ♪」

 

「………………」

 

明日那にそう言われた永流は、静かに目を閉じる。

そして目を開けた永流の目には、何かを決意したような目になっていた。

 

「ありがとう……母さん。少しだけ、吹っ切れた気がする」

 

「永流……」

 

「改めて誓うよ。俺は父さんのような、患者さんに笑顔を取り戻せるような医者になる‼そして、家族や友人…………俺を好きになってくれた人を、俺が手が届く範囲の人たちを守ってみせる‼」

 

「永流♪」

 

「まぁ……ワガママだけど」

 

「ううん。いいの、ワガママで♪たまには永流も、ワガママになっていいんだよ♪」

 

「母さん…………」

 

明日那の言葉を聞いて、笑顔になる永流。

するとその時

 

「お2人とも、ちょっといいですか?」

 

「え、英志⁉」

 

Yシャツを着た英志が、永流たちに話しかけてきた。

 

「い、いつからそこに⁉」

 

「永流が改めて誓うよって言った辺りからだよ。やっと、前進したみたいだな。おめでとう」

 

「あ、ありがとう。そ、それより英志、何か用があったんじゃないのか?」

 

「ああ。実はな永流、君のお父さんのことについての話なんだ」

 

「なっ⁉」

 

「永夢の⁉」

 

英志の言葉に、永流と永夢は驚きを隠せなかった。

 

「実は、永夢さんの死に方に疑問があってね」

 

「父さんの死に方に疑問?」

 

「実は、永夢さんの胸に突き刺さっていた金属が、周りに落ちたミサイルの破片と一致しなかったんだ」

 

「一致しなかった?」

 

「ああ。それから俺と父さんは白騎士事件を洗い直した。すると、1人の目撃者を見つけたんだ」

 

「目撃者?」

 

「はい。その目撃者は、誰かが何者かに何かを突き刺していたのを見たらしい」

 

「ッ⁉じゃあ父さんは⁉」

 

「ああ。白騎士事件によってではなく、何者かによる殺人だったんだ」

 

「「ッ⁉」」

 

英志から語られた真実に、驚きを隠せない永流と明日那。

 

「詳しいことは、今も調査中だ。だけどこれだけは言っておく、必ず‼永夢さんを殺した犯人を捕まえてみせる‼」

 

「…………頼んだぞ英志‼」

 

永流はそう言って、英志と握手をかわした。

その後、永流は英志と少し話、久しぶりのベッド就寝した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、永流がいる家を、黒いフードを被った謎の人物が見ていた。

 

「……………………」

 

謎の人物は、何も言わず永流の家を見続けた。

するとそこに、灰色のコートと帽子を被った男が現れた。

 

「いいのか?話さなくて?」

 

「……………………」

―コクリ―

 

謎の人物は、男の言葉に無言で頷いた。

 

「そうか…………では、行くとしよう」

 

すると、男の後ろに灰色のオーロラが出現し、男と謎の人物はオーロラの中に入って姿を消した。

 

to be next stage

 




今回はここまでです‼

次回は、簪の機体がついに完成‼そして束から永流にプレゼントがあります‼

次回も是非読んでください‼
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