それでは本編スタートです‼
IS学園校門前
「2日ぶりの学園だな」
「そうね」
「慌ただしい日もあったけどね」
幻夢コーポレーションでの襲撃から2日後、永流たちはIS学園へ戻ってきていた。
あの後、倉持技研は進ノ介の所属する特殊犯罪捜査第4係の仲間によって逮捕され、所長が逃走したため、倉持技研は解散することとなった。
それに伴い、倉持技研で開発されたISは政府が全て管理することとなった。
また、このことはテレビで世間に公表されている。
「さて、教室に行こうか」
「ええ」
「うん」
永流を先頭に、教室へと向かう恋たち。
教室の前に着き、簪と別れた永流と恋は教室へと入る。
すると
「お兄ちゃ~ん‼」
「おっと」
「あら♪」
永流が教室に入った途端、亜夢が永流に抱きついてきた。
永流は、抱きついてきた亜夢を優しく抱きしめると、亜夢の体は震えていた。
「どうした亜夢?どこか具合悪いのか?」
「ぐす…………ひぐっ……お兄ちゃんたちが襲われたって聞いて……心配で……心配で……」
「亜夢…………」
涙を流しながらそう言う亜夢、永流は右手を亜夢の頭に持っていき、優しく叩く。
「大丈夫だよ亜夢。俺はそう簡単にやられないから。安心してくれ」
「……うん。そうだよね?お兄ちゃんがやられたりするはずないよね?ごめんね?涙流したりして」
「謝らなくていいよ。亜夢」
永流はそう言って、亜夢の頭を優しく撫でた。
その時、永流は亜夢の後ろに紘助とマドカ、ユリシアとセシリア、本音の5人がいることに気づいた。
「みんな」
「大丈夫かよ永流?」
「兄さん、無事で何よりだ」
「ホント、無事で良かったわ」
「心配しましたのよ?」
「うんうん」
「みんな……心配かけてごめん」
紘助たちが心配してくれたのに対し、永流は申し訳ないと思いつつ、少し嬉しく感じていた。
その後、永流と恋は教室へと入り、紘助たちと喋りながら、千冬たちが来るのを待った。
数分後、教室へ千冬と真耶がやって来た。
「諸君、おはよう」
「「「「「おはようございます‼」」」」」
千冬の挨拶に挨拶を返す生徒たち。
すると千冬は、視線を永流と恋に向けた。
「宝生兄、葛葉姉、先日は大変だったな」
「ええ、まぁ」
「まぁ、なんとかなって良かったです」
「そうか……しかし、何故幻夢コーポレーションにいたんだ?病院だったのではないのか?」
「実はその日、病院は午後からでして、それを知っていた社長が、自分の連絡を」
「何故だ?」
「それは「それは、かんちゃんとエルルンの専用機を貰いにだよね~♪」ッ⁉本音⁉」
「なにっ⁉」
「新しい専用機⁉」
『『『『『えぇええええええええ⁉』』』』』
本音の暴露によって、永流が新たな専用機を手にしたことに驚く千冬と真耶、周りにいた生徒たち。
本音が暴露してしまったことに、事前に知っていた紘助とマドカ、永流と恋は頭をかかえた。
「本当なのか宝生⁉」
「は、はい。本当は、4組の日本代表候補生のISを受け取りに行ったのですが、会社の開発責任者がプレゼントだといって、くださったんです」
「日本代表候補生?…………まさか、更識簪か?」
「ええ。彼女とは幼馴染みで、会社も簪のことは知っていまして、彼女の専用機開発をやめた倉持技研に代わり、彼女の専用機を開発したんです」
「そうだったのか…………ん?まさか、倉持が襲ったのは」
「お察しの通り、自分たちが手放したISを、急に返せと言ってきて、50人の倉持と戦うはめになりました」
『『『『『えぇええええええええ⁉』』』』』
永流の話を聞いて、またも驚く生徒たち。
すると生徒たちは、倉持に対して不満を言い始めた。
「ちょっとそれおかしいよ⁉」
「自分たちの自業自得でしょう⁉」
「よく倒しきれましたね、宝生さん」
「まぁ、一緒にいた恋や簪、幻夢コーポレーションで開発を進めてるパワードスーツの援護のおかげで、なんとか勝てたけどね」
「そうか……だから、彼がこちらに来たのか」
「来た?それに、彼って誰ですか?」
「ちょうどいい、全員に紹介する人物がいる。入ってきてください」
千冬がそう言うと、1人の男性が入ってきた。
その人物を見て、永流と紘助、恋と亜夢、マドカと本音は目を見開く程に驚いた。
その男性は千冬に誘導され、教卓の方へと行く。
「では、自己紹介をお願いします」
「はい。初めまして皆さん。俺の名前は泊 英志。警視庁にある特殊犯罪捜査第4係に所属する警部です。今回、永流警護、並びにIS学園の警備を行うために来ました。よろしくお願いします」
『『『『『きゃぁああああああああ‼』』』』』
入ってきた人物は、永流たちの親友である英志だった。
英志が自己紹介を終えると、周りにいた一部を除いた生徒たちが、叫びだした。
「またイケメンよ‼イケメン‼」
「警察のお兄さんよ‼」
「すみません、私を逮捕してくださ~い‼」
「逮捕して、あなたの部屋で取り調べしてくださ~い‼」
「静かにせんか‼」
騒ぎだした生徒たちを、千冬が黙らせる。
「まったく……すみません、続けてください」
「は、はい。えぇ、何故警察がIS学園の警備にあたるのか疑問に思う方もいると思います。実は、先日逃走した倉持技研の所長が、犯罪組織と手を組んでいることが分かりました」
『『『『『ッ⁉』』』』』
「その犯罪組織と倉持技研所長を逮捕するために、我々はこちらに来たのです」
「あ、あの、質問よろしいでしょうか?」
英志が説明を終えると、1人の女子生徒が手をあげて聞いた。
「なんですか?」
「なんで、犯罪者を捕まえるのに宝生さんの警護と、IS学園の警備をする必要があるのでしょうか?」
「実は、その犯罪組織はここを一度襲ったテロリストだ」
『『『『『ッ⁉』』』』』
「加えれば、倉持技研所長は、どうやら逆上しやすい人間らしくてね、永流を襲いに来る可能性がある。だから来たんだ」
「な、なるほど。それと最後に、先程から宝生さんを名前で呼んでますが、どういった関係なんですか?」
「彼とは幼馴染みであり、親友なんだよ」
「さて、質問は終わりだ。授業に入るぞ。泊警部、あなたの席は一番後ろです」
「分かりました」
強引に質問タイムを終わらせた千冬は、英志に席の場所を教え、授業に移った。
数時間後、昼休みの食堂
「え~、改めまして、永流の警護と学園の警備を行うこととなった、永流たちの幼馴染みで親友の泊英志警部です。よろしく」
授業から数時間後、永流は英志を連れて、いつものメンバーに加え、鈴と一緒に食堂へ来ていた。
「よろしくお願いします泊警部♪私はアメリカ代表候補生のユリシア・ファランドールです♪」
「私はセシリア・オルコットと申します。イギリスの代表候補生を務めさせていただいてますわ♪よろしくお願いいたします♪」
「中国代表候補生の鳳 鈴音です。よろしくお願いします‼泊警部‼」
「よろしくね、ファランドールさん、オルコットさん、鳳さん。俺のことは名前でいいよ。あと、敬語じゃなくていいよ」
「じゃあ、私も名前でいいわよ英志♪」
「私も名前でいいですわ♪英志さん♪」
「私も鈴でいいわよ♪よろしくね英志♪」
互いに挨拶をした英志たちは、握手をしいい関係を築く。
「にしてもまさか、英志が来るなんてビックリだぜ」
「そうよ、お姉さんビックリしちゃったわ」
「お姉さんって、俺より年下の楯無が何いってるんだ」
「まぁなんにせよ、これからよろしくな英志‼」
「よろしくな、永流‼」
そう言った永流と英志は、互いに握手をする。
するとそこに、不機嫌な顔をした織斑と篠ノ之がやって来た。
「おい宝生‼」
「…………なんだ篠ノ之?今、英志たちと食事をしてるんだけど?」
「そんなのはどうでもいい‼貴様の新たなISを私によこせ‼」
『『『『『………………はっ?』』』』』
篠ノ之の突然の発言に、その場にいた全員が唖然とした。
「……あのさ篠ノ之、なんで君にISを渡さなきゃいけないんだよ?」
「貴様には既に、あの不恰好なISがあるだろう‼貴様に専用機は2つも必要ない‼ただの宝の持ち腐れになるだけだ‼」
「……篠ノ之さん?朝の話を聞いてたかい?このISは永流のために作られたんだ。それは、永流なら使いこなせるから渡されたんだよ?」
「ふん‼ならばその開発者はバカだ‼こんな奴が2つもISを使いこなせる訳がない‼」
「そうだ‼俺でもまだ白式を使いこなせてないのに、同じ初心者のあんたが、2つも使えるはずがない‼」
「…………………………」
永流は織斑と篠ノ之に対し、怒りを通り越して、呆れていた。
すると永流は、待機状態で、指輪になっているエルピスを指から外した。
「じゃあ展開してみろ。展開できたら、コイツは君にやろう」
『『『『『永流(さん/エルルン)⁉』』』』』
永流の突然の発言に、英志たち味方側が驚く。
「ただし、展開できなければ諦めろ」
「いいだろう‼さっさとよこせ‼」
そう言って、篠ノ之は永流からエルピスを乱暴にとった。
「このISの名は?」
「ラフトクランズ・エルピスだ」
「ラフトクランズ・エルピス……ふん‼変な名だな‼」
エルピスをバカにした篠ノ之は、待機状態のエルピスを天上に向けた。
「こい‼ラフトクランズ・エルピス‼」
―シ~ン―
篠ノ之はエルピスの名を呼ぶが、エルピスは展開されなかった。
「な、何故展開できない‼」
「呼び方違うとか?」
「ならばこい‼エルピス‼」
―シ~ン―
「ええい‼いい加減にこい‼ラフトクランズ‼」
―シ~ン―
何度もエルピスの名を呼ぶ篠ノ之だが、エルピスは展開されなかった。
「ええい‼何故展開されないのだ‼この不良品が‼」
篠ノ之はそう言うと、手を思いっきりあげ、地面に叩きつけようとする。
だが
―ガシッ―
「ッ⁉ぐっ⁉」
「なに人の相棒を叩きつけようとしてるんだ?」
永流が篠ノ之の手首をひねり、エルピスを取り返した。
「箒を離せ‼」
永流が篠ノ之の手首をひねってるのを見て、織斑が逆上して永流に殴りかかる。
しかし
「がっ⁉」
「まったく、警察官の前で暴行しようとしたり、物を壊そうとしたり、何を考えてるんだ君たちは?」
英志が素早く織斑を組倒し、行動不能にした。
「は、離せ‼」
「断る。目の前で犯罪を犯そうとしてる奴を、みすみす離す訳にはいかないよ」
「おい‼何をしている⁉」
英志が織斑を組倒していると、千冬が食堂へ来た。
「織斑先生、丁度良かった。実は織斑くんと篠ノ之さんが、永流に難癖つけてISをよこせと言ってきまして、永流が篠ノ之さんに展開できたらISを渡すと言いました。ですが、篠ノ之さんは展開できず、逆上してISを床に叩きつけようとしたところを、永流が篠ノ之さんの手首を掴んで阻止しました。でも、それを見た織斑くんが逆上して永流を殴ろうとしたので、俺が組倒したということです」
「そうですか。織斑、篠ノ之、今から放課後まで生徒指導室で説教だ‼」
「そんな⁉」
「ち、ちょっと待ってくれ千冬n『バシッ』あだっ⁉」
「織斑先生だ。優しくされると思うなよ?」
そう言って千冬は、織斑と篠ノ之を生徒指導室に連れていき説教した。
そして永流たちは食事をすませ、普通に授業を受けた。
to be next stage
今回はここまでです‼
次回はいよいよクラス代表戦です‼
次回も是非読んでください‼