今回は短めで、あの2人が戻ってきた理由が明らかになります。
それでは本編スタートです‼
楯無からの報告を聞いた英志たちは、すぐに永流たちに知らせた。
英志たちから話を聞いた永流は、英志たちと共に理事長室へ向かっていた。
「しっかし、なんであの2人戻ってきてんだよ英志⁉」
「俺にも分からない‼そんな報告はあがってきてない‼」
「とにかく、理事長に確認するしかない‼」
「何だか嫌な予感しかしないわね」
「ああ‼」
永流たちはそう話ながら理事長室に向かう。
しばらくして、永流たちは理事長室の前に着き、扉をノックした。
―コンコン―
『誰ですか?』
「宝生です‼お聞きしたいことがあります‼」
『…………どうぞ……お入りください』
「失礼します‼」
十蔵から許可を貰った永流たちは、理事長室の扉を開いた。
中へと入ると、理事長である十蔵と、英志の父親である進ノ介がいた。
「父さん⁉」
「「「進ノ介さん⁉」」」
「「「「おじさま⁉」」」」
「よぉみんな、久しぶりだな」
「あの、どちら様でしょうか?」
「おっと、代表候補生の皆は始めてだったな。俺の名は泊 進ノ介。そこにいる英志の父親で、警察官だ。よろしくな」
「「「よ、よろしくお願いします」」」
「それにしても、アンちゃん、久しぶりだな」
「お、お久しぶりですおじさま。ではなく」
「どういうことなんだ父さん⁉何故織斑一夏と篠ノ之箒が釈放されてるんだ⁉」
そう言って、進ノ介に詰め寄る英志。
「落ちつけ…………と言っても、無理か。今から説明する」
そう言った進ノ介は、自身から英志を離し、説明を始めた。
―数時間前―
「いや~、お久しぶりですね~泊ちゃん♪クリムちゃん♪」
「お久しぶりです、本願寺副総監‼」
『久しぶりだね本願寺♪』
進ノ介は、かつての仲間である沢田 りんなのおかげで完成した【コア・ドライビア】の制御装置のおかげでこちら側に残ることができたクリムと共に、かつての仲間で警視庁副総監となった仮面ライダー純こと本願寺 純(ほんがんじ じゅん)に呼ばれて、副総監室へと来ていた。
「今日は2人に…………特に泊ちゃんに悲しい知らせがあるんです」
「悲しい知らせ?」
「実は、先日逮捕した織斑一夏と篠ノ之箒ですが…………釈放することになりました」
「なっ⁉なんですって⁉」
『釈放だと⁉』
本願寺の話を聞いて、驚きを隠せない進ノ介と、進ノ介から話を聞いていたクリム。
すると進ノ介は、本願寺に詰め寄った。
「何故なんですか副総監‼彼らは未成年ではありますが、れっきとした犯罪者です‼罪を償うまでは、出すことは許されません‼」
『進ノ介の言う通りだ本願寺‼彼らはちゃんと反省をしてないどころか、自分達たちは悪くないと言ってるのだぞ‼何故そんな2人を、釈放しないといけないんだ⁉』
「泊ちゃんとクリムちゃんの気持ちは、痛いほど分かります。私だって同じ気持ちです」
「だったら何故ですか⁉」
「…………市民を守るためです」
「『市民を…………守る?』」
本願寺の言っている言葉の意味が、理解できない進ノ介とクリム。
「実は、総監にIS委員会から連絡がきたんですよ。内容は『織斑一夏と篠ノ之箒を釈放しろ』とね」
「まさか、それに従って釈放することに⁉」
「いえ、総監は即答で断りました。『犯罪を犯し、罪を償っていない者を釈放する訳にはいかない』とね」
『なら何故、釈放することになったんだい?』
「それは…………IS委員会が、脅しともとれる発言をしてきたんです」
「脅しともとれる発言?」
「話の内容はこうでした。『実は今から、飛行と射撃の訓練を街中で行おうと思っているんです。勿論許可は政府から貰ってますよ。ただ、新人たちなので、もしかしたら、市民の方に当たるかもしれませんので、その際はお許しください』と」
『なんだねそれは⁉完全に脅しじゃないか‼』
「…………いや、“まだ”脅しになってないよベルトさん」
IS委員会との会話の内容を聞いて怒り、脅しだと言うクリムを、進ノ介が否定した。
『何故だ進ノ介⁉間違いなく脅しだろ⁉』
「ああ……間違いなく脅しだ。相手も脅す気で言ってるのは間違いない。だけど、委員会は『市民に当てる』ではなく、『市民に当たるかもしれません』と言ったんだ。これでは、脅しとはならない」
『ッ⁉…………そうか』
「そう、泊ちゃんの言う通り。その段階では脅しにはなりません。それを理解していた総監は、市民を守るため、苦渋の決断で、織斑一夏と篠ノ之箒を釈放することにしたんです」
「そう…………だったんですね」
話を聞いて、顔を俯かせる進ノ介。
「泊ちゃん、辛いのは承知の上で頼みます。班の何人かを連れて、織斑一夏と篠ノ之箒をIS学園へ送り届けてください」
「…………分かりました」
「お願いします。それと、英志くんには」
「英志には、俺から伝えます」
「分かりました。それとクリムちゃん、ちょっと残ってもらえますか?大事な話があります」
『分かった』
「じゃあベルトさん、あの2人をIS学園に届けたら、迎えに来るから」
『ああ。気をつけるんだよ?』
「おう」
進ノ介はそう言って、部屋を出ていき、班の何人かを連れて、織斑一夏と篠ノ之箒をIS学園へと連れていった。
―現在―
「と、いうことがあって、織斑一夏と篠ノ之箒を、釈放することになったんだ」
『『『『『………………』』』』』
進ノ介の話を聞いて、悔しい表情を浮かべ、何も言えない永流たち。
その中で1人、紘助が床に拳をぶつけた。
「クソったれ‼まんま脅しじゃねぇか‼人の役割り利用しやがって‼」
「紘助…………」
「今まで、色んな女尊男卑に染まった人や、人間をやめたようなゲスな人間を見てきたけど、ここまで酷いのは、見たことがない」
「猛の言う通りよ。まだショッカーや財団の方がマシよ」
「何故……そんな酷いことを」
「皆の気持ちは分かる。だが分かってくれ。俺たち警察官にとって、一番大切なのは、市民の平和を守ることなんだ。分かるよな英志?」
「分かってる…………分かってる……けど‼親友の永流や、放送室にいた人たちの命を、危険にさらしたあの2人を釈放するなんて…………やっぱり納得できない‼」
「英志さん…………」
納得できないと言って、拳を強く握る英志。
その英志の手を、アンが優しく包む。
そんな中、先程まで黙っていた恋が、口を開いた。
「この際、なってしまったものは仕方がないわ。でも理事長、今後のことはどう考えてますか?」
「今後とは?」
「クラスのことです。被害者である永流と、加害者である織斑一夏を一緒にするのは、どうかと思います」
「恋の言う通りです。あの馬夏と永流は一緒にしちゃいけないと思います」
「私も、鈴さんに賛成ですわ。織斑さんの性格を考えると、永流さんに難癖をつけてくると思いますわ」
「そのことについては、私の方で考えがあります。それを実行するのは、ゴールデンウィークあけになりますが」
「それまでは、どうするのですか?」
「懲罰室で、ゴールデンウィークになるまで過ごしてもらいます。それでよろしいですか?宝生先生?」
「それで大丈夫です。では、俺たちは失礼します」
そう言って永流は、恋たちと共に理事長室を出ていった。
そして英志は、アンを連れて自身の家へと連れていった。
―数週間後―
「え~、明日からゴールデンウィークとなり、5日間休みとなりますが、皆さん予習、復習を忘れないようにしてくださいね♪」
『『『『『はーい♪』』』』』
織斑と篠ノ之が釈放されてから数週間、2人は理事長が言った通り、懲罰室で過ごしており、永流たちはつかの間の平和を楽しんでいた。
そして今日、ゴールデンウィーク前最後のHRを受けていた。
「あんまり羽目を外しすぎず、規則正しい生活を送れよ」
『『『『『はい‼』』』』』
「では…………解散‼」
千冬の言葉で、生徒たちは教室を後にした。
実家に帰省する生徒はモノレールや、迎えの車に乗って帰って行く。
永流も、亜夢とマドカと共に帰るため、寮から荷物を持って校門に向かっていた。
校門に着くと、亜夢とマドカだけでなく、猛たち幼馴染み組と、セシリアたち代表候補生組がいた。
「皆も帰省するんだ」
「ああ。俺はおやっさんのとこに」
「俺は、アンと母さんが待つ家へ」
「私と紘助は、沢芽市にある叔母夫婦の家に」
「私はイギリスへ」
「私はアメリカに」
「あたしは母さんが待つ中国にね」
「皆、体には気をつけてね。怪我したら、俺がすぐに駆けつけるから」
『『『『『おう(はい/ええ)‼』』』』』
永流の言葉に返事した英志を除くメンバーは帰っていき、永流たちは英志のクルマに乗って家へと向かっていった。
そして数十分後、永流たちは宝生家の前に着いた。
「ありがとう英志。送ってくれて」
「気にしないで。それじゃあ3人とも、またね」
「ありがとう英志お兄ちゃん♪」
「ありがとうございました」
永流たちは英志と別れ、宝生家の扉の前に行く。
そして永流は、扉を開けて亜夢とマドカと共に言った。
「「「ただいま‼」」」
「「「おかえり‼」」」
暖かく出迎えてくれた明日那たち。
永流たちは中へと入り、明日那たちと楽しく過ごした。
to be next stage
今回はここまでです‼
次回は永流が不思議な夢を見て、ある物である所へと行きます。
次回も是非読んでください‼