今回の話では、永流の生活が変わる序章となります。
それでは、本編スタートです‼
Stage1:適性検査
場所は聖都大学附属病院
ISを動かす男性が現れたとの報道があった次の日。
聖都大学附属病院に所属する医者たちが、院長の指示で会議室に集められていた。
「ええ、みんな知っていると思うが、先日ISを動かす男性が現れたのは知っているだろう。それにより今日から全国で、男性のIS適性検査が行われることとなった。男性スタッフはこの後、30分おきに4人ごとで近くにある総合体育館で検察を受けてくるように。組み合わせは後程伝える。女性スタッフは通常通りに働いてくれ」
『『『『『はい‼』』』』』
スタッフたちは返事をし、会議室から次々と出ていく。
そんな中、スタッフたちからあらゆる話声が聞こえた。
「まったく迷惑な話だよな?」
「ああ。急患とか出たら大変だぞ」
「とりあえず、私たちでできることしておかないと」
「そうですね」
「今日手術する患者さん、何時からだったっけ?」
「10時からです」
「最悪、誰かに変わってもらうしか」
「とにかく準備をしておきませんと」
このように、不満の声をもらして部屋から出ていっていた。
そして数時間後、それぞれの仕事を終えた永流と飛彩、大我はCRに集まっていた。
「大変なことになりましたね」
「ああ」
「まったく、いい迷惑だ」
「ホントですよ。何を思ってISに触れて動かしたんだか」
「確か動かしたのは、織斑千冬の弟だったな?」
「ああ、織斑一夏だ」
CRで3人が愚痴を言っていると、貴利矢が部屋に入ってきた。
「なんか不機嫌オーラ出しまくってんなお前ら」
「貴利矢さん⁉」
「九条か……」
「どうかしたのか?」
「いやね?お前らも適性検査受けるって聞いたからさ」
「お前らもって、貴利矢さん受けてきたんですか?」
「ああ。だけど、適性はなかったぜ」
「…………そうか」
「おお‼ここにいたか3人とも‼」
永流たちが貴利矢と話をしていると、灰馬がCRに入ってきた。
「親父…………何かようか?」
「何かようか?じゃない‼検察の順番が我々だから呼びにきたんだ‼」
「えっ?もうそんな時間なんですか?」
「ああ。さぁ行くぞ」
「は、はい‼」
「分かった」
「了解。じゃあまたな九条」
「いってらっしゃ~い♪」
永流たちは灰馬を先頭にCRを後にした。
数分後に、灰馬たちは適性検査を受ける総合体育館に着き、検察を受けるために並んでいた列の最後尾に灰馬、飛彩、大我、永流の順番で並んだ。
「けっこういますね」
「みたいだな」
「並んでる奴等、全員嫌な顔をしてるな」
「そうだな。おっ?動いた」
だんだんと列は進んでいき、永流たちの順番になった。
「次の方どうぞ」
「ではでは、僭越ながらこの鏡灰馬、やらせて頂きます‼」
そう言って、勢いよくISに触れる灰馬。
しかし、ISはピクリとも反応しなかった。
「反応なし」
「ガーン‼そんな~‼」
「次の方どうぞ」
「ああ……親父、どけ」
「ぎゃあ⁉」
何故かショックを受けていた灰馬を蹴りで退かせた飛彩は、蹴られてしくしく泣いている灰馬を無視し、ISに触れる。
だが、やはり反応はなかった。
「反応なし」
「無駄な時間だったな」
「次の方どうぞ」
「面倒だな」
飛彩が避け、大我がめんどくさそうにISに触れる。
やはり大我も反応しなかった。
「反応なし」
「だろうな」
「次の方どうぞ」
「はい(まぁ、俺も反応しないだろうけど)」
そう思いながら永流はISに触れた。
すると、飛彩たちとは違いISが反応し起動した。
「え、ええ⁉」
「は、反応した⁉」
「ふ、2人目の男性操縦者⁉」
「なに⁉」
「マジか⁉」
「えぇえええええ⁉」
永流はもちろん、周りにいた飛彩たちもおどろいた。
そして永流は、咄嗟にその場から逃げ出した。
「あっ‼ち、ちょっと⁉」
「(どうするどうする⁉なんで起動しちゃうんだよ⁉)「永流‼」えっ?貴利矢さん⁉」
永流が外まで逃げてくると、貴利矢がバイクに乗った状態でいた。
そして貴利矢は、永流にヘルメットを投げ渡した。
「なんで貴利矢さんがここに⁉」
「話は後だ‼その様子だと動かしたんだろ?早く自分の後ろに乗れ‼」
「は、はい‼」
「そこの男‼待ちなさい‼」
永流は女性の言葉を無視し、貴利矢の後ろに乗り、その場から逃げ出した。
しばらくして、貴利矢たちは立体駐車場に入り、黒い車の前に止めた。
すると、車の中から黎斗が出てきた。
「黎斗さん⁉」
「やぁ永流くん♪無事で何よりだ♪とりあえず車の中へ。九条くんのバイクは私の部下が」
「は、はい」
「壊さないでくれよ?」
「心得てます」
永流と貴利矢は車の中へ入り、黎斗の部下はバイクに乗ってどこかえ行ってしまった。
「あの、なんで貴利矢さんと黎斗さんが?」
「実はな、花家センセからメールをもらったんだよ」
「大我さんから?」
「ああ。『嫌な予感がする。逃げる準備をしておいてくれ』とね」
「そんで、自分が永流を連れて、ここの立体駐車場で社長と合流するようにしたわけ」
「そうだったんですか。なんか、すいません」
「気にしないでくれ。さて、我々もそろそろ行こうか」
「あの、どこに行くんですか?」
「君が知ってるところさ」
「???」
永流は黎斗たちに連れられ、ある場所へと向かった。
─数時間後─
「さぁ、ついたよ」
「ここは…………衛生省?」
立体駐車場から出て数時間、永流は黎斗たちに連れてこられた場所は、衛生省であった。
すると、衛生省の入口から、1人の男性出てきた。
「宝生先生、九条先生、壇社長、お待ちしていました。こちらへ」
「はい」
「あいよ♪ほら、永流行くぞ?」
「は、はい‼」
永流たちは男性の後ろをついていく。
数分後、永流たちは1つの部屋にたどり着き、男性がドアをノックする。
『誰だ?』
「私です。宝生先生と九条先生、壇社長をお連れしました」
『そうか。入ってくれ』
許可をもらい中に入る永流たち。
中にいたのは、衛生省の大臣官房審議官で元医師である日向恭太郎(ひなたきょうたろう)がいた。
恭太郎は、バグスター事変後も衛生省で審議官を勤めている。たまに時間を作っては、永流たちと食事をしたりしている。永流にはプライベートで恭太郎おじさんと呼ばれている。
「恭太郎おじ───審議官、お久しぶりです」
「ははは、おじさんで構わないよ。とりあえず3人とも、座りたまえ」
「はい、失礼します」
3人は言われたように、恭太郎に向き合う形で座った。
「話は九条くんと壇社長から聞いている。ISを動かしてしまったのだろう?」
「……はい」
「審議官、これから彼はどうなってしまうのです?」
「恐らく、IS学園へ入学させられるだろうな」
「そんな‼」
「とりあえず永流は、しばらくの間自宅で待機だ。何か情報が入り次第連絡する」
「そんな‼患者さんたちはどうするんですか⁉」
「それに関しては先程、鏡院長から許可をもらった。鏡先生と花家先生が永流の分をやってくれるそうだ」
「飛彩さんと大我さんが……」
「自分も、手伝いに行くから心配するなって♪」
「貴利矢さん……」
「とりあえず、護衛としてパラドとグラファイト、バガモンを行かせる」
「黎斗さん……」
「とりあえず永流は、しばらくの間自宅で待機だ。いいな?」
「…………分かりました」
その後永流は、恭太郎に言われた通りに自宅に帰り、しばらくの間、自宅で待機していた。
to be next stage
今回はここまでです‼
次回は、永流が自宅待機して数日後の話です。
あの2人が現れます。
次回も是非読んでください‼
それでは皆様、またお会いしましょう‼