インフィニット・エグゼイド~意志を継ぐ医者~   作:ルオン

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お待たせしました‼

今回は奴等が永流たちの前に現れます‼
そして、永流がまずいことに!?

それでは本編スタートです‼


Stage54:再び現れる敵と闇の力

「俺は…………もう……エグゼイドには…………変身………………しない……」

 

「…………えっ?」

 

永流から発せられた言葉。

それは恋だけでなく、その場にいた全員が耳を疑った。

 

「永流くん……今…………なんて?」

 

「俺はもう…………エグゼイドには変身しない……する資格がない……」

 

「ま、待って永流!?あなた、話に出てきた女性の言葉を気にしてるの?だったら別に」

 

「ごめん恋…………無理だよ……」

 

永流はガシャットを握りながら言う。

その手は、震えていた。

 

「俺は…………父さんを……エグゼイドの名を汚した…………そんな俺に……エグゼイドに変身する資格はない…………」

 

「それは仕方がないですわ永流さん‼エグゼイドの意味を知らなかったのですから‼」

 

「知らなかったっていうより、記憶を封印されてたんだけどね」

 

「とにかく永流が、そこまで追い詰めることじゃないわ‼」

 

「そうだよ‼」

 

必死に励ますセシリアたち。

だが永流は

 

「無理だ…………父さんは俺が殺したようなものだ……人殺しに……エグゼイドになる資格はない……」

 

「永流……」

 

エグゼイドへ変身する気力を取り戻せていなかった。

その時

 

―ドガァアアアアアアン―

 

「ッ!?なんだ!?」

 

突然、壁の一部が爆発した。

そこから、先程とは色が変わり、白くなった量産型ホッパーが複数現れた。

そして、ホッパーたちが出てきたところから、白式を纏った織斑と、織斑と共に行動していた謎の男、志村が現れた。

 

「見つけたぜ悪魔‼」

 

「年貢の納め時ですよ」

 

「織斑くん!?」

 

「まだそんなことを言ってるのですか!?」

 

「いい加減にしなさいよアンタ!?さっき戦って奴等を引き連れて、どう見てもそっちが悪魔じゃない‼」

 

「騙されてはいけませんよ、織斑くん。彼女たちは、みんなあの悪魔に操られてるんです。奴を倒せば、皆さん正気に戻ります」

 

「はい‼いっくぞぉおおおお‼」

 

そう言って、織斑は剣崎に向かって突っ込んでいった。

 

「させないわ‼変身‼」

《ピーチエナジー‼》

《ロック・オン》

《ソーダ‼ピーチエナジーアームズ》

 

「ハァッ‼」

 

「ぐっ!?」

 

マリカに変身した恋は、ソニックアローで織斑を妨害した。

 

「クソッ‼邪魔をするな葛葉‼」

 

「悪いけど、永流の命の恩人を殺らせる訳にはいかないわ‼」

 

「仕方がありませんね」

 

そう言った志村は、懐からバックルを取り出した。

ソレを見た剣崎は、驚きを隠せなかった。

 

「ソレは睦月のバックルと同じ!?誰なんだお前は!?」

 

「私の名は志村純一…………またの名を仮面ライダーグレイブ‼変身‼」

《Open up》

 

そう言った男、志村純一はバックル、【グレイブバックル】を腰に装着し、【仮面ライダーグレイブ】へと変身した。

そして志村は、自身の武器である【グレイブラウザー】を構えた。

 

「か、仮面ライダー!?」

 

「さぁ、倒されてもらいますよ、ブレイド‼私の復讐のために‼」

 

「復讐?…………まさか!?変身‼」

《Turn up》

 

何かに気づいた剣崎は、ブレイドへと変身し、ブレイラウザーを構えて、志村とぶつかり合う。

 

「お前まさか…………さっきの!?」

 

「流石だなブレイド…………いや、ジョーカー‼」

 

「やはりお前は‼」

 

「剣崎さん‼俺も―――チィッ!?」

 

剣崎に加勢しようとする猛だったが、量産型ホッパーに邪魔をされる。

 

「邪魔はさせないということか…………ならば倒すのみだ‼変身‼」

 

「風文字くん‼私も戦います‼変身‼」

 

猛はホッパー1号へ、真耶はゾルダへと変身し、量産型ホッパーに殴りかかる。

 

「皆‼私たちも行くわよ‼ロボットなら倒せるわ‼」

 

「「「「はい(うん)‼」」」」

 

楯無たち代表と代表候補性たちも、自身の専用機を身に纏い、量産型ホッパーたちに攻撃をする。

そんな中、永流だけは変身せずにいた。

その永流に、量産型ホッパーの1体が気づき、永流へと走り出した。

 

「まずい!?永流くん逃げろ‼」

 

ホッパーの行動にいち早く気づいた猛は、永流に逃げるように言う。

しかし、永流は逃げようとはせず、まるで死を受け入れるような表情をして、ゆっくりと目を閉じた。

やがて量産型ホッパーは攻撃範囲内に入り、永流に飛び蹴りを喰らわそうと仕掛ける。

だが

 

「ハァッ‼」

 

「あらよっと‼」

 

『%¥β$¥∞〒#℃#!?』

 

零と烈の2人が、左右から蹴りを叩き込み、量産型ホッパーを破壊した。

 

「ふぃ~……危ねぇ危ねえ」

 

「君たちは…………」

 

「俺たちは、未来から来た、あなたの子供です。父さん」

 

「俺の……子供たち?」

 

「はい」

 

「…………俺なんかを守る意味なんて…………ない……今のうちに逃げるんだ」

 

「逃げる…………か」

 

「それは無理な話だぜ、父ちゃん」

 

「私たちは、お父さんを救うために未来から来たの。そんなあっさり逃げる気なんてないわ」

 

「それに、逃げない勇気を教えてくれたのは、あなたなんですよ?お父様♪」

 

「俺が?」

 

「ああ…………だから見ててくれ。俺たちの戦いを」

 

そう言った零と、隣にいま烈は立ちあがり、ホッパーたちの方へ顔を向ける。

そして零は【バグヴァイザーⅡ】を腰に装着し、【仮面ライダークロニクルガシャット】を取り出し、烈は腰に丸いバックル【ポセイドンバックル】を装着し、三枚のメダルを取り出した。

そして由美と咲も立ちあがり、由美は腰にゲーマドライバーを腰に装着してガシャットを取り出し、咲はゲネシスドライバーを装着してエナジーロックシードを取り出した。

 

「俺たちの大事な父さんに手を出したんだ」

《カメンライダー・クロニクル》

 

「それなりに詫びてもらわねぇと」

―チャリン チャリン チャリン―

 

「此方の気がおさまらないわ」

《ハリケーンニンジャ‼》

 

「さぁ‼お覚悟をお決めください‼」

《レモンエナジー》

 

「「「「変身‼」」」」

()()()()()()

《バグルアップ‼》

《天を掴めライダー‼刻めクロニクル‼今こそ時は、極まれり‼》

《ガッチャーン‼レベルアップ‼》

《マキマキ‼竜巻‼ハリケーンニンジャ‼》

《サメ‼クジラ‼オオカミウオ‼》

《ロック・オン》

《ソーダ‼レモンエナジーアームズ‼》

《ファイトパワー‼ファイトパワー‼ファイファイファイファイファファファファファイト‼》

 

零たちは、それぞれの変身アイテムを使用し、零は【仮面ライダークロノス】、烈は【仮面ライダーポセイドン】、由美は【仮面ライダー風魔】、咲は【仮面ライダーデューク レモンエナジーアームズ】へと変身した。

そして零たちは、それぞれの武器を構えて、量産型ホッパーたちに突っ込んだ。

 

「フッ‼ハッ‼」

 

「セイッ‼テリャ‼」

 

「フンッ‼ハァッ‼」

 

「エイッ‼トリャア‼」

 

『『『『『〒$¢%β〒¥℃#!?』』』』』

 

零たちの攻撃により、次々と破壊されていく量産型ホッパー。

 

「凄い…………でも……俺には…………」

 

零たちの動きに凄みを感じていた永流。

永流はガシャットを握り、見つめる。

するとその時

 

『力が欲しいか?』

 

「えっ?」

 

突然、どこから謎の声が聞こえてきた。

永流は辺りを見渡すが、戦っている猛たち以外、そこにはいなかった。

 

『もう一度問う。力が欲しいか?』

 

「力…………」

 

『エグゼイドではない、エグゼイドを超えた力』

 

「エグゼイドを超えた……力…………それがあれば……あんな悲劇は起きないのか?」

 

『ああ、起きない。全ての悲劇を呑み込み、破壊する闇の力…………欲しいか』

 

「…………欲しい……その力が欲しい」

 

『ならば受けとれ…………全てを闇で包み込み、破壊する力を』

 

謎の声がそう言った瞬間、永流の目の前に、黒いガシャットギアデュアルが現れた。

そのガシャットギアデュアルから発せられる、禍々しい光を見た永流は、目から光が消え、ガシャットを手に取った。

そして永流は、ゲーマドライバーを腰に装着し、そのガシャットギアデュアルを左に回転させる。

 

《ダークネス・ブレイカーブレード》

 

「…………変身」

《デュアルガシャット‼》

《ガッチャーン‼デュアルアップ‼》

《闇の力‼闇の剣‼全てを闇で破壊しろ‼ダークネス・ブレイカーブレード‼》

 

永流はガシャットギアデュアルをベルトにさし込み、レバーを引いた。

それにより、永流の体は全身黒くなり、エグゼイドの頭部が左右、逆になってバイザーをつけた戦士へと姿を変えた。

そしてガシャットギアデュアルによって現れた、レガシーゲーマを黒く染めた、ゲーマが出現し、永流に装着し、黒いマントを出して、永流の右手に赤黒い刀が握られた。

 

「え、永流…………くん?」

 

「永流……なの?」

 

「あの姿は…………いったい……」

 

「兄ちゃん……あれって‼」

 

「ああ…………間違いない」

 

猛たちは、永流の変わりように、驚いていた。

 

「俺の名は……仮面ライダーブレイク…………全てを闇で包み込み、破壊する戦士だ」

 

to be next stage




今回はここまでです‼

次回は闇落ち永流が、暴れる予定です。

次回も是非読んでください‼

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