今回は奴等が永流たちの前に現れます‼
そして、永流がまずいことに!?
それでは本編スタートです‼
「俺は…………もう……エグゼイドには…………変身………………しない……」
「…………えっ?」
永流から発せられた言葉。
それは恋だけでなく、その場にいた全員が耳を疑った。
「永流くん……今…………なんて?」
「俺はもう…………エグゼイドには変身しない……する資格がない……」
「ま、待って永流!?あなた、話に出てきた女性の言葉を気にしてるの?だったら別に」
「ごめん恋…………無理だよ……」
永流はガシャットを握りながら言う。
その手は、震えていた。
「俺は…………父さんを……エグゼイドの名を汚した…………そんな俺に……エグゼイドに変身する資格はない…………」
「それは仕方がないですわ永流さん‼エグゼイドの意味を知らなかったのですから‼」
「知らなかったっていうより、記憶を封印されてたんだけどね」
「とにかく永流が、そこまで追い詰めることじゃないわ‼」
「そうだよ‼」
必死に励ますセシリアたち。
だが永流は
「無理だ…………父さんは俺が殺したようなものだ……人殺しに……エグゼイドになる資格はない……」
「永流……」
エグゼイドへ変身する気力を取り戻せていなかった。
その時
―ドガァアアアアアアン―
「ッ!?なんだ!?」
突然、壁の一部が爆発した。
そこから、先程とは色が変わり、白くなった量産型ホッパーが複数現れた。
そして、ホッパーたちが出てきたところから、白式を纏った織斑と、織斑と共に行動していた謎の男、志村が現れた。
「見つけたぜ悪魔‼」
「年貢の納め時ですよ」
「織斑くん!?」
「まだそんなことを言ってるのですか!?」
「いい加減にしなさいよアンタ!?さっき戦って奴等を引き連れて、どう見てもそっちが悪魔じゃない‼」
「騙されてはいけませんよ、織斑くん。彼女たちは、みんなあの悪魔に操られてるんです。奴を倒せば、皆さん正気に戻ります」
「はい‼いっくぞぉおおおお‼」
そう言って、織斑は剣崎に向かって突っ込んでいった。
「させないわ‼変身‼」
《ピーチエナジー‼》
《ロック・オン》
《ソーダ‼ピーチエナジーアームズ》
「ハァッ‼」
「ぐっ!?」
マリカに変身した恋は、ソニックアローで織斑を妨害した。
「クソッ‼邪魔をするな葛葉‼」
「悪いけど、永流の命の恩人を殺らせる訳にはいかないわ‼」
「仕方がありませんね」
そう言った志村は、懐からバックルを取り出した。
ソレを見た剣崎は、驚きを隠せなかった。
「ソレは睦月のバックルと同じ!?誰なんだお前は!?」
「私の名は志村純一…………またの名を仮面ライダーグレイブ‼変身‼」
《Open up》
そう言った男、志村純一はバックル、【グレイブバックル】を腰に装着し、【仮面ライダーグレイブ】へと変身した。
そして志村は、自身の武器である【グレイブラウザー】を構えた。
「か、仮面ライダー!?」
「さぁ、倒されてもらいますよ、ブレイド‼私の復讐のために‼」
「復讐?…………まさか!?変身‼」
《Turn up》
何かに気づいた剣崎は、ブレイドへと変身し、ブレイラウザーを構えて、志村とぶつかり合う。
「お前まさか…………さっきの!?」
「流石だなブレイド…………いや、ジョーカー‼」
「やはりお前は‼」
「剣崎さん‼俺も―――チィッ!?」
剣崎に加勢しようとする猛だったが、量産型ホッパーに邪魔をされる。
「邪魔はさせないということか…………ならば倒すのみだ‼変身‼」
「風文字くん‼私も戦います‼変身‼」
猛はホッパー1号へ、真耶はゾルダへと変身し、量産型ホッパーに殴りかかる。
「皆‼私たちも行くわよ‼ロボットなら倒せるわ‼」
「「「「はい(うん)‼」」」」
楯無たち代表と代表候補性たちも、自身の専用機を身に纏い、量産型ホッパーたちに攻撃をする。
そんな中、永流だけは変身せずにいた。
その永流に、量産型ホッパーの1体が気づき、永流へと走り出した。
「まずい!?永流くん逃げろ‼」
ホッパーの行動にいち早く気づいた猛は、永流に逃げるように言う。
しかし、永流は逃げようとはせず、まるで死を受け入れるような表情をして、ゆっくりと目を閉じた。
やがて量産型ホッパーは攻撃範囲内に入り、永流に飛び蹴りを喰らわそうと仕掛ける。
だが
「ハァッ‼」
「あらよっと‼」
『%¥β$¥∞〒#℃#!?』
零と烈の2人が、左右から蹴りを叩き込み、量産型ホッパーを破壊した。
「ふぃ~……危ねぇ危ねえ」
「君たちは…………」
「俺たちは、未来から来た、あなたの子供です。父さん」
「俺の……子供たち?」
「はい」
「…………俺なんかを守る意味なんて…………ない……今のうちに逃げるんだ」
「逃げる…………か」
「それは無理な話だぜ、父ちゃん」
「私たちは、お父さんを救うために未来から来たの。そんなあっさり逃げる気なんてないわ」
「それに、逃げない勇気を教えてくれたのは、あなたなんですよ?お父様♪」
「俺が?」
「ああ…………だから見ててくれ。俺たちの戦いを」
そう言った零と、隣にいま烈は立ちあがり、ホッパーたちの方へ顔を向ける。
そして零は【バグヴァイザーⅡ】を腰に装着し、【仮面ライダークロニクルガシャット】を取り出し、烈は腰に丸いバックル【ポセイドンバックル】を装着し、三枚のメダルを取り出した。
そして由美と咲も立ちあがり、由美は腰にゲーマドライバーを腰に装着してガシャットを取り出し、咲はゲネシスドライバーを装着してエナジーロックシードを取り出した。
「俺たちの大事な父さんに手を出したんだ」
《カメンライダー・クロニクル》
「それなりに詫びてもらわねぇと」
―チャリン チャリン チャリン―
「此方の気がおさまらないわ」
《ハリケーンニンジャ‼》
「さぁ‼お覚悟をお決めください‼」
《レモンエナジー》
「「「「変身‼」」」」
《バグルアップ‼》
《天を掴めライダー‼刻めクロニクル‼今こそ時は、極まれり‼》
《ガッチャーン‼レベルアップ‼》
《マキマキ‼竜巻‼ハリケーンニンジャ‼》
《サメ‼クジラ‼オオカミウオ‼》
《ロック・オン》
《ソーダ‼レモンエナジーアームズ‼》
《ファイトパワー‼ファイトパワー‼ファイファイファイファイファファファファファイト‼》
零たちは、それぞれの変身アイテムを使用し、零は【仮面ライダークロノス】、烈は【仮面ライダーポセイドン】、由美は【仮面ライダー風魔】、咲は【仮面ライダーデューク レモンエナジーアームズ】へと変身した。
そして零たちは、それぞれの武器を構えて、量産型ホッパーたちに突っ込んだ。
「フッ‼ハッ‼」
「セイッ‼テリャ‼」
「フンッ‼ハァッ‼」
「エイッ‼トリャア‼」
『『『『『〒$¢%β〒¥℃#!?』』』』』
零たちの攻撃により、次々と破壊されていく量産型ホッパー。
「凄い…………でも……俺には…………」
零たちの動きに凄みを感じていた永流。
永流はガシャットを握り、見つめる。
するとその時
『力が欲しいか?』
「えっ?」
突然、どこから謎の声が聞こえてきた。
永流は辺りを見渡すが、戦っている猛たち以外、そこにはいなかった。
『もう一度問う。力が欲しいか?』
「力…………」
『エグゼイドではない、エグゼイドを超えた力』
「エグゼイドを超えた……力…………それがあれば……あんな悲劇は起きないのか?」
『ああ、起きない。全ての悲劇を呑み込み、破壊する闇の力…………欲しいか』
「…………欲しい……その力が欲しい」
『ならば受けとれ…………全てを闇で包み込み、破壊する力を』
謎の声がそう言った瞬間、永流の目の前に、黒いガシャットギアデュアルが現れた。
そのガシャットギアデュアルから発せられる、禍々しい光を見た永流は、目から光が消え、ガシャットを手に取った。
そして永流は、ゲーマドライバーを腰に装着し、そのガシャットギアデュアルを左に回転させる。
《ダークネス・ブレイカーブレード》
「…………変身」
《デュアルガシャット‼》
《ガッチャーン‼デュアルアップ‼》
《闇の力‼闇の剣‼全てを闇で破壊しろ‼ダークネス・ブレイカーブレード‼》
永流はガシャットギアデュアルをベルトにさし込み、レバーを引いた。
それにより、永流の体は全身黒くなり、エグゼイドの頭部が左右、逆になってバイザーをつけた戦士へと姿を変えた。
そしてガシャットギアデュアルによって現れた、レガシーゲーマを黒く染めた、ゲーマが出現し、永流に装着し、黒いマントを出して、永流の右手に赤黒い刀が握られた。
「え、永流…………くん?」
「永流……なの?」
「あの姿は…………いったい……」
「兄ちゃん……あれって‼」
「ああ…………間違いない」
猛たちは、永流の変わりように、驚いていた。
「俺の名は……仮面ライダーブレイク…………全てを闇で包み込み、破壊する戦士だ」
to be next stage
今回はここまでです‼
次回は闇落ち永流が、暴れる予定です。
次回も是非読んでください‼