インフィニット・エグゼイド~意志を継ぐ医者~   作:ルオン

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今回の話は、永流がISを起動させてから数日後の話です。
永流を勧誘するため、あの2人が現れます。
最後におまけの話もあります。

それでは、本編スタートです‼


Stage2:勧誘と謝罪

永流がISを動かして、約2週間が過ぎた。

あれから永流はずっと自宅待機のままだった。

その間、永流の情報を耳にした各企業と政府が勧誘をしに毎日来ていた。

 

そしてこの日、IS学園から2人の女性、織斑千冬(おりむらちふゆ)と山田真耶(やまだまや)が、永流の家に向かっていた。

織斑千冬は、束の親友であり、白騎士事件で白騎士としてミサイルを撃ち落とした張本人である。

彼女は白騎士事件後、普通の生活を送り、世界で初めて行われたISを使った大会【モンドグロッソ】に日本代表として出場し、優勝し世間から【ブリュンヒルデ】と呼ばれるようになる。

第2回モンドグロッソにも出場するが、ISを動かした男であり、千冬の弟である織斑一夏が決勝戦前に拐われ、誘拐犯から『決勝戦を辞退しろ』と脅迫された。

千冬は決勝戦を辞退してからドイツ軍に依頼し、一夏を助け出した。その後は、ドイツ軍の頼みでドイツで教導をした後、IS学園で教師をしている。

山田真耶は、千冬の後輩で元日本代表候補生で、今はIS学園で教師をしている。

ドジなところもあるが、真面目でがんばり屋である。

 

2人は今日、永流をIS学園へ入学させるため、永流を説得するために永流の家に向かっていたのだ。

 

「先輩…………永流さんを説得できますかね?」

 

「さぁな。前の2人の話では『我が儘で暴力的な男だった』と言っていたが」

 

「…………私は信じられません。あの人が……永流先生がそんなことするなんて」

 

「真耶は確か、宝生永流と知りあいだったな?」

 

「はい。私を2回も助けてくれました」

 

そう。永流は以前、真耶を2回助けたことがあったのだ。

1回目は、彼女が外出中に貧血をおこし倒れそうになったところを永流が受けとめ、病院で介抱した。

2回目は、不良に絡まれているところを、たまたま通りかかった永流が、不良たちを追い払い助けたのだ。

 

「とにかく、話をしてみるしかないな」

 

「そうですね。あっ、先輩、着いたようですよ」

 

「ここか…………」

 

いつのまにか永流の家に着いていた千冬と真耶。

千冬と真耶は、永流の家を見て少し驚いていた。

 

「普通の家よりでかいな」

 

「そ、そうですね」

 

「とりあえず、インターホン押すか」

 

そう言ってインターホンを押す千冬。

 

『はい?どちら様ですか?』

 

「突然申し訳ありません。私、IS学園で教師を勤めている織斑千冬と申します。お母さまでいらっしゃいますでしょうか?」

 

『…………そうですが』

 

「誠に申し訳ありませんが、ご子息の宝生永流さんとお話しさせていただけないでしょうか?」

 

『…………ちょっと待っててください』

 

そう言われ、外で待つ千冬。

しばらくして、永流の家から明日奈が出てきた。

 

「……どうぞ、入ってください」

 

「失礼します(かなり警戒してるな)」

 

「し、失礼します(うわ~かなり不機嫌ですね~)」

 

明日那に警戒されながら、中に入る2人。

明日那に案内され入った部屋には、永流を初めパラドとグラファイトがいた。

 

「母さん、その人たちが?」

 

「そうよ。IS学園から来た織斑千冬さんと山田真耶さんよ」

 

「IS学園で教師をしている織斑千冬です」

 

「同じく教師をしている山田真耶です。お久しぶりです永流先生」

 

「山田さん、久しぶりですね」

 

「永流、山田さんのこと知ってるの?」

 

「うん。前に貧血で倒れかけたところを助けたことがあったんだ。あと、不良に絡まれているところを助けた」

 

「そうだったの」

 

「その節は、お世話になりました」

 

「いえいえ、当然のことをしただけですから。とりあえず座ってください」

 

「では、失礼します」

 

「失礼します」

 

永流に言われ、それぞれ席につく2人。

明日那は永流の隣に座り、パラドとグラファイトは壁にもたれかかっていた。

 

「それで?今日はどのようなご用件で?」

 

「今回は我々の前に来た2人と同様、宝生永流さんにIS学園へ来ていただきたく、交渉しにきました」

 

「そうですか。なら答えは決まってます。お断りします」

 

「…………理由を聞いても?」

 

「理由は俺が医者だからです。IS学園に入ったら、今受け持っている患者さんを診ることができません。ただでさえ、今自宅待機しているせいで、受け持っている患者さんを他の先生方が診てくれているんです。これ以上迷惑をかけるわけにはいきません」

 

そう言って断る永流。

理由を聞き納得してしまう2人だが、千冬は引きさがらなかった。

 

「確かに、宝生さんが言うことはごもっともです。ですが、このままでは宝生さんの身に何が起こるか分かりません。宝生さんを守るためにも、是非ともIS学園へ来てほしいんです」

 

「守るため?」

 

「そうです」

 

「…………信じられません」

 

「「えっ?」」

 

「今の言葉を信じろと?前回あんなことを言った連中がいるところを信じられる訳ないだろ‼」

 

突然怒りだした永流と、その永流に驚く2人。

その永流を落ちつかせるために背中をさする明日那と永流の肩に手を置くグラファイト。

 

「落ちついて永流」

 

「そうだ落ちつけ。この2人に怒ったところで、何の意味もない」

 

「…………ごめん、2人とも」

 

「…………あの、いったい何があったのですか?」

 

おそるおそる永流たちに聞く真耶。

明日那とグラファイトが、答えるか否か考えていると、壁にもたれていたパラドが、永流たちの近くに寄ってきた。

 

「お前らの前任者たちが、永流の怒りをかったからさ」

 

「「えっ?」」

 

「なんだ?理由を聞きたかったんだろ?」

 

「……パラド」

 

「任せとけって永流。で?聞きたいのか?聞きたくないのか?」

 

「あっ‼き、聞きたいです‼聞かせてください‼」

 

「分かった♪簡単に言えば、お前らの前任者が永流を脅迫したのさ♪」

 

「きょ、脅迫⁉」

 

「そんなバカな⁉」

 

「事実だぜ?そいつら承諾しない永流にキレて『男は黙って我々の言うことを聞け‼』て、バカなことほざいて永流を殴った」

 

「ひ、酷い‼」

 

「……………………」

 

「そして殴った後『承諾しなければ、お前の家族と受け持ってる患者とその関係者を殺すぞ‼』と、永流を脅してきた」

 

「「なっ⁉」」

 

パラドの言ったことに2人は驚きを隠せなかった。

それもそのはず。まさか自分の同僚がそんなことを言っているとは、思ってもみなかったのだ。

そんな2人を楽しそうに見たパラドは、話を続けた。

 

「その脅しで永流が怒ってな、あいつらの顔面ギリギリで拳を止めて『そんなことしてみろ。テメェら2人、地獄に送るぞ‼』って、怒鳴ったら逃げてったよ」

 

「「…………」」

 

パラドの話を聞き、無言になる2人。

しばらくの沈黙が続き、永流が話しかけようとした瞬間、千冬が立ちあがり、勢いよく土下座した。

 

「せ、先輩⁉」

 

「織斑さん⁉」

 

「大変申し訳ありませんでした‼一度目は私の弟の無責任な行動であなたやあなたの同僚の方々に‼二度目は、本来入ってもらう側の我々が、あなたに暴力をふるい脅迫までしてしまった‼本当に本当に申し訳ありません‼」

 

「織斑さん…………」

 

「ですが‼あなたを守るということに関しては、嘘偽りもありません‼どうか‼どうか‼IS学園に来ていただけないでしょうか?お願いします‼」

 

「お願いします‼」

千冬に続き土下座する真耶。

それを見た永流はもちろん、明日那とグラファイトは驚いていた。

 

「…………顔を上げてください、織斑さん。山田さん」

 

「…………宝生さん」

 

「先程の話…………お受けします」

 

「ほ、本当ですか「ただし‼」えっ?」

 

「条件をのんでいただけるならです。そのために明日、IS学園の学園長、轡木 十蔵さんと話をさせてください」

 

「ッ⁉な、何故あの人のことを⁉」

 

「それは明日教えます」

 

「……分かりました。学園長には私から言っておきます。時間に関してはこちらからご連絡をさせていただきます」

 

「分かりました。お願いします」

 

その後、千冬と真耶はIS学園へ戻り、学園長に話の内容を伝えた。

そして学園長からの了承を得た千冬は、永流に電話をし時間を伝えた。

 

to be next stage

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ

 

千冬たちが帰った後、永流たちはあることに気づいた。

 

「そういえばバガモンはどこ?」

 

「織斑さんたちが来るまでいたのに」

 

「戻っただガ~‼」

 

「「「「バガモン⁉」」」」

 

突然帰ってきたバガモンに驚く永流たち。

そのバガモンの手には、おぼんにのせたハンバーガーがあった。

 

「おっ‼ハンバーガーじゃん♪いっただき~♪」

 

「あっ‼それは───」

 

バガモンの話を聞かず、ハンバーガーを食べるパラド。

すると次の瞬間

 

「──────‼」

 

「「ぱ、パラドー‼」」

 

ハンバーガーを食べたパラドが、口を急にふさいで仰向けに倒れた。

そのパラドに、永流とグラファイトが近寄る。

 

「おいパラド‼しっかりしろ‼」

 

「バガモン‼あのハンバーガーは何なの⁉」

 

「えっと、永流を怒らせた連中の仲間が来ると聞いたから、こらしめるためのハンバーガーを作ったんだガ~」

 

「ちなみに、中身は何がはいってるの?」

 

「えっと…………ハバネロにチリソース、辛子にわさび、唐辛子にこしょうをいれた激辛ハンバーガーだが」

 

「なんでそんなもん作るんだ⁉パラド‼しっかりしろ‼」

 

バガモンにどなりパラドに必死に呼びかけるグラファイト。

すると、倒れていたパラドが反応した。

 

「ぐ、グラファイト……」

 

「パラド‼」

 

「おい見ろよ…………綺麗な川があるぜ」

 

「パラドー‼今すぐ戻ってこーい‼その川は危険だー‼」

 

「あぁ…………グラファイト、川の向こうに永夢がいるぜ。永夢~‼」

 

「行くなー‼その川を渡るなー‼」

 

「医者~‼」

 

「医者はあなたでしょ永流‼」

 

この後、永流とグラファイトの呼びかけで意識を取り戻したパラド。

パラドは今後、何も聞かずに食べないことを、固く心に誓ったのだった。

 

終わり




今回はここまでです‼
次回は、話の内容から分かるように、永流がIS学園に行き学園長と交渉します。

次回も是非、読んでください‼
それでは皆様、また次回お会いしましょう‼
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