この話では、永流がIS学園を訪れ、学園長と交渉します。
それと、またおまけの話もあります。
それでは、本編スタートです‼
時刻は9時50分。
千冬と真耶が永流に会った次の日、永流はIS学園の校門前にて、アプリゲームをしながら千冬と真耶を待っていた。
「よし‼ここだ‼いけ‼「永流せんせ~い‼」ん?」
ゲームしていたところに、真耶と千冬が走ってきた。
「永流先生、おはようございます♪」
「おはようございます」
「おはようございます、山田さん、織斑さん」
「すみません、お待たせしてしまって」
「いえいえ、大丈夫ですよ。丁度、進めたかったゲームやっていたので」
「そうでしたか。それでは案内します」
「お願いします」
永流はスマホをしまい、千冬と真耶の後ろをついていった。
途中、周りにいた女子生徒たちが、ちらほらと永流を見ていた。
「あはは……まるで動物園の動物になった気分だな」
「す、すみません‼後で注意を───」
「しなくていいですよ。女子校に見なれない男性が来ればこうなります」
「そう言っていただけると助かります」
それからしばらくして、永流たちは学園長室の前に着き、千冬がドアをノックした。
『誰ですか?』
「織斑です。山田先生と共に、宝生永流さんをお連れしました」
『そうですか。入ってください』
そう言われ、中に入る永流たち。
中には、2人の男女、IS学園の裏の学園長である轡木十蔵(くつわぎじゅうぞう)と、表の学園長で十蔵の妻である轡木江梨子(えりこ)がいた。
「よくお越しくださいました、宝生先生。お久しぶりです」
「お久しぶりです、轡木さん。その後、お体の調子は?」
「お陰様で、すっかり良くなりましたよ♪」
「それは良かったです♪」
「あの、宝生さんと学園長は、どう言ったご関係で?」
「宝生先生は、私の命の恩人なんですよ」
「「命の恩人?」」
十蔵の言ったことに、首をかしげる千冬と真耶。
理由は、2人が知るかぎりでは、十蔵は入院などしたことがなかったからだ。
その十蔵は、懐かしむような顔で語らいはじめた。
「あれは2年前、私と妻が旅行に行ったとき、急に心臓発作を起こしてしまいましてね」
「だ、大丈夫だったんですか⁉」
「ええ。宝生先生がたまたま近くにいまして、私を救ってくれたんです」
「宝生さんが?」
「たまたま俺も旅行に行っていて、轡木婦人の叫び声を聞きつけたんだ」
「宝生先生のおかげで、今の私たちがあるんです。ありがとうございます」
「いえいえ、医者として当然の事をしたまでです」
「そう言っていただけると助かります。とりあえず、お座りください」
十蔵に言われ、近くにあったイスに座る永流。
千冬と真耶は、十蔵の脇にに移動した。
「まずは謝らせてください。先日は、うちの職員があなたを脅迫し、暴力をふるったこと、まことに申し訳ありませんでした」
十蔵をはじめ、江梨子と千冬、真耶が江梨子に向け頭を下げた。
「頭をあげてください。もう気にしてませんから」
「そう言っていただけると助かります」
「とりあえずあの2人への処罰ですが、6ヶ月間の減給に学園への奉仕活動、ISの整備をするように言い渡しましたので」
「そこまでしなくても」
「いえ、これは当然の罰です。本来、入ってもらう側の者が脅迫するなど、あってはならないことです。これでもまだ優しい方です」
「そ、そうですか」
十蔵たちの言うことに、苦笑いする永流。
その永流に、千冬が話をきりだした。
「ところで宝生さん、昨日我々に言った学園に入る条件とはなんですか?」
「おう‼忘れてました。宝生先生、こちらに入る際の条件とは?」
千冬と十蔵に言われた永流は、先程とは違い真剣な表情になった。
「それではさっそく条件を言わせてもらいます。まず1つめ、大切な手術や学会がある日は学園を休ませること。2つめは、火曜日と木曜日は放課後の外出を許可すること。3つめは‼土曜日と日曜日は外泊…………というか、自宅に帰る許可をすること。この3つをのんでいただけるのなら、俺はIS学園へ入ります」
「1つめは分かりました。3つめも、職業である医者の仕事もあって外泊するのでしょう。ただ2つめは、よく分からないのですが?」
「実は昨日、院長と話し合いをしまして、本来なら1週間、放課後に病院に務めようとしていたのですが、院長の計らいで平日は2日間来ればいいと言ってくれたんです」
「なるほど、そのための火曜日と木曜日ですね。分かりました。その条件をのみましょう」
「ありがとうございます」
「それと申し訳ありませんが、ISを受けての試験だけは受けていただくことになります」
「分かりました。よろしくお願いします」
そう言って永流は立ちあがり、十蔵と握手をして家へ帰っていった。
to be next stage
おまけ
永流が十蔵との話を終えた数時間後、永流を脅迫した教師2人は、十蔵に言い渡されたISの整備をしに整備室に向かっていた。
「あ~もう‼あの男のせいでとんだとばっちりだわ‼」
「私たちに惨めな思いをさせて、いつか痛い目にあわせてやる‼」
永流への逆恨みからでる文句を言いながら、2人は整備室にたどり着いた。
「さっさと終わらせちゃいましょう」
「そうね。…………ん?ち、ちょっと⁉」
「なによ?えっ⁉」
整備室に着き、早く整備を終えようとした2人は、ありえないものを見て驚いていた。
それは、誰も乗っていない2機のISが動き出したのだ。
「な、なんでISが勝手に動いてるのよ⁉」
「し、知らないわよ⁉」
2人がそんなことを言ってると、動きだした2機のISが2人を勝手に乗せた。
「ち、ちょっと‼何よコレ⁉」
「どうなってるのよ⁉全然いうこときかない⁉」
思い通りに動かないISに戸惑う2人。
するとISの手には、いつのまにかハンバーガーがあった。
「は、ハンバーガー?」
「なんでハンバーガーが⁉ち、ちょっと⁉」
ISは、手に持っていたハンバーガーを、2人の口に無理矢理押し込んだ。
「「~~~~~~~~⁉」」
ハンバーガーを食べさせられた2人は、言葉を発することができないでいた。
そしてそのまま2機のISは、2人を乗せたままアリーナに飛び出した。
「ふゃめれ~(やめて~)‼」
「ほうゆるひて~(もう許して~)‼」
ろれつがまわらない2人を無視し、スピードを出して飛び回るIS。
そんなことが起きてる同時刻、幻夢コーポレーションにある地下室で、束とパラドがコントローラーを操作しながら、画面を見て笑っていた。
その画面には、ISに無理矢理乗せられたIS学園の教師2人が映っていた。
「アハハハハハ‼心が踊るな~‼俺の苦しみを味わえ‼」
「アハハハハハ♪束さんのえーくんを殴った罪は重いよ‼」
パラドは昨日自分で食べたハンバーガーへの恨み、束はお気に入りの永流を殴られた恨みで、IS学園のISを操り、バガモンに昨日作った激辛バーガーにデスソースをいれたハンバーガーを作らせ、学園のISに収納していた。
それから約2時間後、束とパラドは飽きたと言ってコントローラーの操作をやめ、自分の趣味をしはじめた。
そして、操作されなくなった2機のISは、教師2人を乗せたまま地面に墜落した。墜落して30分後に、2人は顔を青くし口から赤い泡をふいた状態で生徒に発見され、病院に運ばれたが、意識は戻らないでいた。。
今回はここまでです‼
次回は、永流がIS学園で試験を受けますが、対戦相手にビックリします。
そして永流は、あの人からあの力を授かります‼
次回も是非読んでください‼