テンプレチートオリ主のテンプレな物語   作:masakage

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テンプレその13

 ゴールデンウィークがやってきた!

 リリカルなのは無印+ゴールデンウィーク

 この足し算の答えはもちろん温泉である。

 さらに今回はテスタロッサ家(いつの間にか高町家と仲良くなったらしい)も参戦だ

 これはもう胸が熱くならざるを得ない

 

「なあ吉良、俺…この温泉に行ったら…オリ主っぽいことするんだ…」

 

「全く…僕からすればなのはちゃんと一緒に温泉に行ける時点で万死に値すると言うのに

 まあその露骨に立てた死亡フラグを回収しないようにはしたまえ

 後お土産を期待して待っていよう」

 

「ところで吉良はMP4が好き?それとも、A・V・I?」

 

「無論AVIでお願いする、僕はスマフォなんでね」

 

 

 

 

 

 

 

 と言う訳で温泉旅館に向かう、俺とテスタロッサ家はどうやって移動するのだろうと思ったが

 なんとプレシアさんが車を運転できたのだ。

 温泉旅館へお泊りに行くことになったと言えば即現金で車を買ったプレシアさんは本当にすごいと思う。

 

「ところでプレシアさん免許あるん?」

 

「大丈夫よ、見つかれば魔法で記憶を弄ればいいわ」

 

「わぁい☆、怖ぁい!

 …ところでフェイトや、温泉にあったジュエルシードは回収した?」

 

「え、あるの!?どど、どうしよう、皆にばれないように見つけないと」

 

「フェイト、あたしが探しておくからフェイトはゆっくりしなよ

 てかカズ、なんで知ってるんだい?」

 

「俺はみらいよちが使えますから!」

 

「ハイハイ、カズならできるかもね〜」

 

「アリシアにはこうかがないようだ…

 やはりアリシアもプレシアさんの血を受け継いで悪タイプに違いない

 プレシアさんが悪・電気でアリシアが悪、フェイトが電気…おお、ぴったりじゃないか」

 

「誰が悪よ、誰が」

「悪か〜いいね!悪って!」

 

 そんな雑談しながら移動してました。

 

 

 

 

 

 

 そして温泉へ、いざ女湯に入ろうとしたところで一悶着

 

「さてカズヤ君、君はこっちだ」

 

「そうそう、男の子なのだから当然男湯だね」

 

 高町家が野郎二人、士郎さんと恭也さんに止められた。

 

「ぬお〜離してくれぃ、俺は小学3年生だ!女湯に入っても何の問題もない!」

 

「普通はそうかもしれないが君の装備が問題だ」

 

「そんな装備で大丈夫じゃなかった、問題だ!」

 

「防水カメラにビデオ…どうしてこんなものを持ってるいるんだ…」

 

 万全の態勢で女湯に挑もうと思っただけです。

 くっ、俺もまた女湯に踊らされた犠牲者の一人にすぎないんだよ。

 

「恭也さん、俺を行かせてくれたら忍さんの写真とムービーを差し上げますぜ!」

 

「んなっ!そ、そんなものに興味は無い!」

 

「なんと!忍さ〜ん、恭也さんは忍さんに興味が無いんだって〜」

 

「ちょ、ちょっと待て!変な事を言うな!」

 

「隙ありッ!」

 

「しまった!」

 

 一瞬の隙をついて女湯に進入を成功しました。

 まあカメラ達は置いてきてしまったが問題無い。

 エニグマで大量に隠し持っている俺にとってはほんの氷山の一角だからな!

 ※エニグマ:第4部参照、あらゆる物質を紙に閉じ込めるスタンド

 

 

 

 

 

 

 

                           ●REC

 

「と言う訳で女湯の方に来ちゃいました、イエーイ!」

 

「か、カズ君!?お父さんたちと男湯に行ったはずじゃ?」

「何食わぬ顔で女湯に入ってくるんじゃないわよ!」

「あはは…」

「フェイト、奥に行こ!変態から逃げろ〜」

「え?う、うん」

 

 チームチャイルドにおもいっきり距離を取られました。

 何この腫れものを扱うようなリアクション、ショックで死にたい。

 

「腰にタオルも巻いているというのにこの反応、欝だ死のう」

 

「それはそうでしょ、この時期の女の子は男女について意識し始めるのだから」

 

 …とプレシアさん、ご尤もです。

 他の大人たちも同じ意見なのだろうか、苦笑いしたり微笑んだりしている。

 

「そんなもんかー、駄菓子菓子!俺はこの光景を見ても何も感じぬ心も震えぬ!

 これじゃ顔真っ赤にして温泉に潜ってプクプクする事が出来ないじゃないか」

 

「あなたって本当に行動と目的がよくわからないわ」

 

 プレシアさんの発言は置いておくといて

 10歳児の体だからだろうか、やましい事を何も考えることができない。

 …何か悔しい

 

「まあとりあえず忍さんに向かって…遠藤フラッシュ!」

 

 木の椅子に座り桶で体に付いた泡を流している御姿、実にセクシーである。

 

「よし、これでおk…あががが!」

 

「なに堂々と撮影してるのかな?かな〜?」

 

 忍さんに強烈なアイアンクローを頂きました。これは我々の業界でも痛いです。

 

「イテテ…実は女湯に入る代わりにと恭也さんに『忍さんの写真を差し上げる』と約束をしてまして」

 

「へぇ、恭ちゃんそんな事言ってたんだ〜

 そっかそっか、なら許そう!あ、カメラは没収ね♪」

 

「あらあら恭也がそんな事を、うふふふふ」

 

「……お兄ちゃんの馬鹿」

 

 忍さんは置いておくとして桃子さんはとても良い笑みを浮かべ

 美由希さんは兄の評価をどん底に叩きつけたようだ。

 …がんばれ恭也さん!明日はどっちだ?

 

 

 

 

 

 温泉に入り終わった後の定番と言えはもちろん卓球である。

 さて、この遠藤和也、対する相手は?

 

 『見えないスイングの高町恭也』

 

 それなんて巨人○星のオズマだと突っ込みたい

 

「フフ、和也くん。向こうで俺の事を色々言ってくれたそうじゃないか」

 

「いやぁ、恋のキューピットとして忍さんとの間を零距離にしてみようと思いまして」

 

「そうかそうか…和也君…この卓球、五体満足で終われると思うな!」

 

 恭也の放った剛速球が俺に襲いかかる!

 一般人(ふつう)は反応すらできないソレだが俺は一般人(ふつう)じゃないッ!

 

 …あ、言い忘れてましたが

 ※このピンポン玉は特別な訓練を受けています、ちっとやそっとじゃ壊れません

 

「甘いぞッ!高町恭也未だ父に及ばず…ッ!」

 

「何ッ!」

 

 恭也さんが打った以上の速さで打ち返し1ポイントゲットである。

 

「ククク…俺が子供だからって油断したな?

 俺が恭也さんを狙っていたら…今頃胸に風穴が空いていたぞ?」

 

「クッ!」

 

「いやいや、その理屈はおかしいの」

 

 手に牛乳を持ちながら冷静な突っ込みをしになのはがやってきた。

 口元が白い…ハハハコヤツめ、可愛いではないか。

 

「よって再び遠藤フラッシュ!なのは+浴衣+牛乳髭のオプション付きだ

 高町家(と吉良)にあげることにしよう」

 

「だ、駄目なの!消して消して!」

 

「まあ慌てふためく前に口拭けよ

 ほれ、拭いてやるからこっち来い」

 

「うん…うにゅ」

 

 なのはの口を拭いていると何か妹が出来たみたいに思える。

 まあ二度の人生のうち一度も妹なんていませんけどね。

 

「ありがとう、綺麗に取れた?」

 

「おう!…実は今拭いたやつは雑巾なんだ」

 

「うにゃあああ!ひどいの!汚いの!和君のバカァ!」

 

「なのは、嘘だから涙目は止めてくれ。後ろのお兄さんが怖いんだ

 あ、ちょ、恭也さん、顔怖いっす、どこから木刀2本、あ…………アーッ!」

 

 …そこから先はあまり記憶が無い。

 

「…無茶しやがって…なの」 

 

 

 

 

 ちょっと話は飛躍して後日談、吉良にお土産を昼休み屋上で渡すことにした。

 

「さて、この胸のペンダント…デバイスには女湯の映像データが入っている。

 しかし、これはただでは渡せないな、いくら出す?」

 

「言い値で買おう」

 

「3000万いただく、あなたに払えますかね?」

 

「一生かけても、どんな事をしても払います、きっと払いますとも」

 

「その言葉が聞きたかった」

 

 俺はデバイスを渡し最後に「一週間貸すから好きにしろ」と言ってその場を去った。

 吉良は無言で頭を下げていた――

 二人の間に言葉は無かった、いや必要無かった――

 涙は無かった、無言の男の詩があった――

 奇妙な友情があった――

 

 

「って駄目なのーっ!」

 

 ダッシュでやってきたなのはにグーパン(魔力強化あり)されました。

 どうやら俺と吉良の様子がおかしかったらしくサーチャで監視されてた模様

 このお宝映像はレイハさんによってこの世から完全に消滅した…

 なのはに殴られたことを吉良は後にこう語る。

 

「我々の業界ではご褒美です」


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