時は16時、時間を変に持て余した俺はテスタロッサ家に遊びに行った。
こういう時ご近所さんはありがたい。気軽に遊びに行ける
でも家にはプレシアさんのみ、3人はおつかいに行ったそうだ。
なのでプレシアさんと二人っきり、珍しい。まあ気にしないが。
「ねえねえプレシアさん、プレシアさんのチート科学力でどうにか俺が魔法使えるようにならないの?」
「うーんそうねえ…やっぱりリンカーコアが無いのは致命的ね
ほんの僅かでもあれば何とかなったかもしれないけれど」
うんうん唸って考えてくれたがやはり難しいらしい
「ちくしょ〜テンプレなら魔力がSSSぐらいあって
フォトンランサージェノサイドシフト!とか使って――
◆◆◆
――少年が魔法を唱えた瞬間、世界の色が変わった。
百万?千万?いや億?数えることが馬鹿らしく思える程の魔力球
これが世界の色を変えたものの正体であった。
この光景に思わず唖然としてしまった、隙を作ってしまった。
そしてその隙を見逃すほど甘い相手ではなかった。
「ファイア」
少年の無慈悲な宣言と共に――
――世界が私に襲いかかった。
◆◆◆
…みたいな!みたいな描写を使った俺TUEEEEE!をしてみたかったのに!」
「高望み過ぎるわよ!…まあ知り合いのマッドサイエンティストならどうにかしそうだけど」
「もしかしてスカさんですか?ジェイルさんですか?顔芸の人ですか?」
「…はぁ、あなたに驚くのはもう飽きたわ、でも一応ね…どうして知ってるのよ」
「その道では有名ですから、てかスカさんに会ってみたいな〜
確かいろんな意味で面白い人だったと記憶してるし」
「会えば監禁されてあなたのレアスキルについて研究されるんじゃない?
アイツ色々狂ってたしそういうことにも躊躇しなさそうだわ」
「脳みそだけになって研究され尽くされるんですねわかります。
パワポケのトラウマががががが」
本当にパワポケのスタッフは良い仕事をしていると思う(悪い意味で)
「でも仲良くなれれば強化人間にしてくれるかも!
サイコミュ的な何かでビームライフルも跳ね返すことが出来るぜ!」
「そして強化し過ぎが原因で爆砕、アリシア様バンザーイ!と言いながら散るがいい!」
ここでアリシア達3人が買い物から帰って来た。それにしてもだ
「即座にZZ(ダブルゼータ)で返してくるとか…一目ぼれした、第一印象から決めてました
プレシアさん、どうやったらアリシアを嫁に貰えます?」
「私以上のフォトンランサージェノサイドシフトを使えるようになったら許してあげる」
どう考えても無理ゲーなので諦めることにした。
「ところでプレシアさん」
「なに?アリシアならあげないわよ?」
「いや、それじゃなくて…もしかしてプレシアさんってさ
俺の妄想したフォトンランサージェノサイドシフト出来るんじゃね?と思いまして」
「そうね、貴方のおかげで病も治ったし今の私なら可能よ」
「マジッすか」
もう全部プレシアさん一人でいいんじゃないかな
次の闇の書事件もJS事件もプレシアさんが居れば余裕じゃね?と思う俺だった。