「はい!フェイトちゃんの番だよ、どうぞ!」
「うん、あっ………か、カズの番だよ?」
「オーケーフェイト、右手に持ってるのババだろ」
「え!?どうして…あっ」
「ホイ、2番上がりだな」
只今翠屋にてなのは、俺、フェイト、アリシアのメンバーでババ抜きをしていましたが…フェイト弱いっす。
カード引くたびに一喜一憂するのでジョーカーがどこにあるかすぐ分かる。
ダウトとかしたらヒドイことになりそうだ。
「アリシアは恐ろしいまでのポーカーフェイスの使い手なのにどうして妹はこうなのか」
「だがそれがいい!」
「それがいい!」
「なのは〜」
「にゃはは…フェイトちゃんごめん、上がっちゃった」
「……うぅ」
この場面でフェイトに勝つなのはさん、傷口に塩を塗る所業
…まあ後に悪魔って呼ばれるから今は小悪魔と呼んでおこう。
「この小悪魔め!」
「こ、小悪魔!?」
「小悪魔って聞くとスイーツ臭がするよね〜」
「小悪魔系メイクでどんな男の子もイチコロ!☆」
「きめぇwww」
「キラッ☆」ってポーズしながら言ったらアリシアにm9されながら笑われた。
イラっとしたので
「シンデレラッ!」
スタンドでアリシアの頭を昇天ペガサスMIX盛りにしてやった。
「頭重いわ!」
頭突きされた。一撃が重かったです。
とりあえず写メを撮って元に戻しました。
「とりあえずさ、フェイトがこのままじゃお姉ちゃんとして心配だよ〜
悪い男にコロッと騙されそう」
「アルフやアリシアがいれば大丈夫だろうけど一人だったら危なそうだしな」
「そんなに私って頼りないかな…」
フェイトがショボーンとして隣でなのはが慰めている
……はっ、これは慰めてあげたらあのフラグが立つんじゃね?
「まあフェイトはいざという時は頼りになりそうなタイプだけどな!」
「そ、そうかな?」
「そうだそうだ、自信持て!母の為にあそこまで頑張れる心の強さを持つ子が頼りない訳が無い!」
「そっか…うん!ありがとう」
俺は美少女スマイルを浮かべているフェイトの頭に手を近づけ――
――アリシアに阻止された。
「ちょ、おまっ、今のはナデポのフラグだろうが!」
「私のフェイトにナデポをするなぞ100年早い!」
「クッ!……とまあこんな感じでちょっと隙を見せたらナデポされニコポされポポポポーン
フェイトは悪い男に引っ掛かりそうなタイプだから気をつけなよ?」
「えーと……ニコポとナデポって何?」
「私もフェイトちゃんと同じこと思ったの」
「ほほう、ならb「説明しよう!」俺の台詞盗られたーッ!」
台詞窃盗犯のアリシアを見てみるとドヤ顔していやがった。後で泣かそう。
「意味で言うとどちらも似た感じ、ピンチで助けてくれたり慰めたりした後に微笑んで相手が『ポッ』ってするのがニコポ、頭を撫でて『ポッ』ってするのがナデポだよ」
なのはもフェイトも「へぇ~」という感じの顔をしている。
純粋な反応である、アリサあたりに言えば「ねーよ!」って突っ込んでくれるだろうな。
ふとフェイトを見るとちょっと考える素振りを見せフェイトが
「早乙女君がやたらと微笑んだり私の頭を撫でていたのはそういう意味があったのかな?」
と言った。
「………」
「………」
「………」
「皆どうしたの!?急に静かになったよ?」
「…フェイトはアルフを子犬モードにして常に見守ってもらうべきだと思う」
「…今日お母さんに言っておくね」
「…そういえば早乙女君、私にも手を近づけてきたりしてた気がするの」
…なんとも言えない空気になったのでその日は解散となった。