「…最近やつが静かすぎる」
「やつって早乙女だよな?どうした、藪からスティックに」
最近はジュエルシード事件も解決し平和だったので近状報告をしていなかったのだが
吉良に呼び出されたので屋上にいます。
「最近早乙女はバニングスや月村、テスタロッサ姉妹にちょっかいを出していないんだ
僕にはそれが怪し過ぎて仕方が無い」
「何かに忙しいとかじゃなくて?」
「それとなく聞いてみたんだけど『小学生は最高だぜ!』という発言からして例のロリアニメを見るのに忙しいのは分かったが…僕にはそれカモフラージュで本命があるように思えるんだ」
「ふむ…まあ心配なら様子を見ればいいじゃないか。ストーカー得意だろ?」
「フフフ、なのはちゃんが魔法を手に入れる以前の話だが
おはようからおやすみまで…いやおやすみ後もちょっと見てたかな?
なのはちゃんを見守り続けた僕にとってその程度容易い!」
「駄目だこいつ…早く何とかしないと」
吉良にキラの台詞を言う事になるとは…
吉良はなんがかんだ良い奴なので警察沙汰にはなってほしくないものだ。
◆◆◆
と言う訳で本日の実況は真のオリ主である僕、吉良大和が務めさせてもらうよ。
放課後、そそくさと帰ってしまった早乙女をサーチャーで監視する。
…野郎の監視をする為にこの魔法覚えた訳じゃないのになぁ…と心の中で愚痴りながらね
まず彼はコンビニに入り週刊少年ジャ○プを立ち読みしていた。
コンビニの時計をチラチラ見ているので時間を潰しているのだろう。
他にも公園に寄ったりゲーセンを眺めたりと適当に時間を潰していた。
何がしたいんだ?と思っていたが彼が辿り着いたところを見てようやく分かった。
早乙女が来たのは隣町の大きな図書館
…嫌な予感がしてきたので僕は全力で早乙女のもとへ向かった。
僕が図書館に着いた時、なんということでしょう
そこには車椅子の少女に早乙女がナンパをしようとしている光景が!
「…いや、決めつけるのは早計だ。ちょっと様子を見よう」
「あの…大丈夫ですから、一人で帰れますので…」
「いやいや、はやてみたいな美少女が一人で、ましてや車椅子で帰るだなんてよォ
俺心配だから送ってやんよ!いや〜はやて見てると保護欲が湧くというかさァ…」
「…私自己紹介しましたっけ?しかもなんで下の名前…」
「もういっそのことお兄ちゃんみたいな感じで頼ってくれていいぞ!」
「なんでそうなったんや! しかもパッと見同年代やろ!?」
「分かってねェな〜それがオリ主の定番じゃないか」
「訳わからん…もう嫌や、誰かこの人止めて…」
「ハァハァ…俺の事は『にぃに』と呼んでだなァ、ハァ…
そう、ソファーに座っている俺の膝の上に座ってだな…
『どこ座ってんだよ』『にぃにの膝の上や〜』みたいな?
そんなこと言われたらさ――
――後ろから抱き締めるに決まってんだr
「テメェはミハエル・ブランの中の人かァア! どうせだったら早乙女アルトの中の人やれェエ!」ふべら!」
「シャイニングウィザード!?」
駄目、それ以上いけない、という状況になっていたので思わず助走をつけた膝蹴りをしてしまった。
僕のキャラが崩壊しているとか『にぃに』と呼ばれたいのは神谷じゃなくて小野Dの方か?だとかどうでもいいや
それ以上にコイツ、危ない。
「学校での君の動きが怪しかったからな!嫌な予感がしたから監視してたんだ
そしたら…案の定ご覧の有り様だよ!話聞いてるのかオイィィ!」
「あの…この人、意識飛んでますよ?」
「え?」
八神はやて(多分)に言われてふと早乙女を見ると白目をむいている。
何これ気持ち悪い…深呼吸をしよう、僕のキャラを取り戻さなければ
「すぅ……はぁ、そのようだね、僕とした事が取り乱してしまった
見苦しいモノを見せてしまったね、すまない」
「あ、いえいえ!そんな事より、助けてくれてありがとうございます」
「いやいや、こちらは謝る立場だ、僕のクラスメイトが迷惑をかけてすまなかった」
「そんな、謝る必要なんてないですよ」
「いや、未然に防ぐ事が出来たからね。様子を見たからこうなってしまった」
「…フフッ、結構頑固なんですね?」
「そうかもね」
その後かるーく雑談をしてはやてがこう切り出した
「立ち話もなんやし、ウチにけえへん?」
…ヤバい、何かのフラグが立ちかねない。
僕はなのは一筋だ、勘違いされる要素なんていらないね!
「し、初対面の異性を家に上げるだなんて不用心だよ?
僕がコイツみたいな奴だったらどうするんだい?」
「変な事しようとする人ならここで注意せえへんよ」
「い、いや、僕はコイツを連れて帰らないとね!
意識が飛んでいたから説教を聞いてないことになるし
起きてから釘をささないと過ちが繰り返されるじゃないか!」
「……そっ、か…」
うんそうなんだ、だからさ
そんなにしょんぼりした顔を僕に見せないでくれ…
その後はやての家に上がってしまいなし崩しで夕飯もごちそうになってしまった。
…フラグが立たないように善処はした!
ソファーに座れば横に来るかもしれないので床に座り、家族の事は一切触れず
「吉良君って年上みたいやね」という発言も嫌な予感がしたので必死に同じ年だとアピールした。
今日は金曜日であったことからお泊りフラグも立ちそうだったがそれも必死に回避した!
唯一の気がかりは
「お邪魔しました」
「また来てな〜」
「また来るよ………ハッ」
というやり取りをしたことだろうか…
フラグは立っていない、立てる相手が違う、まだ大丈夫だ
「…僕はなのは一筋だぁあああーーー!」
愛を叫びながら僕は帰り道を全力疾走した。
夜だから近所迷惑?知るか!