テンプレチートオリ主のテンプレな物語   作:masakage

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テンプレその21

 面倒くさい事は昨日にすませた!もう何の憂いもない…

 

「ヴォルケンズ歓迎パーティの幕開けだ!」

 

「ヒャッハー!」

 

「待ってたで!」

 

 俺が机いっぱいに料理を並べ早乙女は遊び道具を用意した

 完璧な手際の良さだぜ……ちなみに料理はエニグマで保存してました。

 

「あ、主はやて!これは一体…」

 

「一体って、これはみんなの歓迎会やで!」

 

「そんな、恐れ多いです!我らはあなたの僕で、このような…」

 

「…迷惑やった?」

 

「そんな事は無いのですが…えーと」

 

 守護騎士みんなすんごい困惑している。

 ヴィータは困惑しつつ料理をガン見である。

 

「堅い事言わへんの!これから一緒に暮らすんやろ? やったら私たち家族や!

 そうである以上これぐらい当然や!」

 

「か、家族……ですが!」

 

「ですがもかすがもあらへん、今日は食べて遊ぶでー!」

 

「やっべー取り皿忘れた…はやてー!みんなの分のお皿ある?」

 

「あるよ、そこの棚に…」

 

「じゃあ私が取りますね」

 

「シャマル!」

 

「シグナム、いつまでも意地張って無いの、主の好意を無下にするつもり?」

 

「そう言う訳ではないが…」

 

「それにヴィータはもう食べてるわよ?」

 

「ヴィータ…」

 

「いいじゃねえか、こんなにあるんだ、食わねえともったいねえよ」

 

「むぅ…」

 

 シグナムは最後まで渋っていたが最終的には食べてくれました。

 

 

 

 

 

 

「そういや誕生日プレゼントをあげていないことに気付いた」

 

「そういえば、しかも大切な事を言ってなかったね、ゴホン…

 

 誕生日おめでとう、はやて」

 

「おめでとー」

 

「とうとう俺のプレゼントを開封するときがきたみてェだなァ…」

 

「ありがとなー!…なんか早乙女君に関しては嫌な予感が…」

 

 早乙女は目を光らせ手をワキワキしております。

 例えるなら女風呂で同性だから胸揉んでもいいという事でテンション上がってる子

 しかし早乙女は男である。どう見ても変態でs(ry

 

 

「まあプレゼントと言っても俺は料理作って資金が尽きた

 すまんがこのBirthdaycake(無駄に英語で発音が良い)で許しておくれ」

 

「和也君は十二分にプレゼントくれとるよ!

 さっきの料理も…鯛にお頭ついてたし」

 

「マンガ肉とか君はどうやって作ったんだ…というかよくお金足りたな」

 

「5歳からおつかいを繰り返し商店街のおっちゃんおばちゃんの好感度を上げている

 この俺にはその程度造作もない!

 誕生日の料理作るって言ったら色々負けてくれたしオマケくれたし」

 

 一部は負けたってレベルじゃない商品もあったが

 

「とりあえず切り分けてくるぜー

 シグナムさんにザフィーラさん、甘いもの大丈夫?」

 

「ああ、大丈夫だ」

「人間形態なら問題ない」

 

「把握」

 

 

 

「僕は本を買ってきたよ、はやてが読みたがってたやつ」

 

「わっ、ありがと!これ図書館に入ってくる予定無かってん」

 

「だから買ったのさ、気にいってもらえて重畳」

 

「最後は俺だな…吉良、何故身構える」

 

「身構えられないとでも思っていたのか?」

 

「ひでェなァ、俺はこれだぜ…

 

 あげる前にくらえ吉良ッ!天の鎖(エンキドゥ)!」 

 

「何ッ!って能力の無駄遣いしてんじゃねえ!」

 

「さあ俺のプレゼントは三着のロルィィタファッションだ!

 ゴスロリに甘ロリ、そしてホワイトロリータ…あっ食べ物じゃないぞ?

 もちろんヴィータに着てもらってもかまわない、私は一向にかまわんッッ!

 さあ御着替えをしようかァ…もちろん手伝うことも吝かでは―

 

「紫電一閃!」

「テートリヒ・シュラークッ!」

 

 ―な なにをする きさまらー!」

 

 三着の服は黒こげとなり早乙女はorzの姿勢で泣き崩れた

 それを見た吉良は鎖に拘束されながらm9をしていた。

 ちなみにはやてはシャマルとザフィーラが避難させてます。

 

「何をしたのか分かっているのかァァ!」

 

「貴様が危険人物であるとは分かった」

 

「何であたしをはやてと一緒に寝させたのか

 ザフィーラをついて行かせたのか理解したぜ」

 

「ケーキ切り分けたよー賑やかだな、どしたん?」

 

「遠藤!今すぐクレイジーダイヤモンドを…」

 

「 だ が 断 る

 コーヒーも淹れたしケーキ食おうぜ」

 

 涙目の早乙女を放置してみんなでケーキをウマウマ

 ヴィータがジト目で早乙女を見ていたのが印象的でした。

 

 

 

 楽しい時間はあっという間、カラスが鳴くから帰ります。

 帰りは玄関まで八神ファミリー総出でお見送りしてくれました。

 

「いやー遊んだ遊んだ、お邪魔しました!」

 

「騒がしかったけど楽しんでもらえたかな?」

 

「うん!最高の誕生日やった!みんなありがとうな!」

 

「企画した甲斐があったってもんだな!

 あっ言い忘れてた…家族がふえ―

「おいやめろ」

「おいやめろ」

 ―早ェ!突っ込むの早ェぞお前ら」

 

 帰る前もいつものノリです。

 

 

「遠藤、吉良、主を助けてくれて感謝する」

 

「主の…はやての足の原因は闇の書だったってな」

 

「はやてちゃんの足に残留魔力が少し残ってるから間違いないわ

 ありがとう、ふたりとも」

 

「まあ僕は何もしてない、全て遠藤だけどね」

 

「よせやい」

 

 ヴォルケンリッター達が頭を下げたのでちょっとむず痒い、こういうのは苦手です。

 俺が含まれてない……としょんぼりしていた早乙女がふと思いついたように言った。

 

「はやての足ってさ、お前のクレイジーダイヤモンドで…」

「バカ野郎!」

 

 そんな早乙女を殴り飛ばす。

 

「いいか? 今回だけはねーなおさないから(・・・・・・・)いいんじゃないか(・・・・・・・・)……」

 

 根本を直してもはやてはまだ足が不自由なのは変わらない。

 そんなはやてをこれからヴォルケンズは支えていくのだろう。

 そして家族としての絆はより強固なものになるはずだ。

 吉良は俺の考えを理解したのかニヒルな笑みを浮かべている。

 早乙女は一瞬だけ理解した顔をし、その後「なんで? ね? なんでよ?」と絡んできた

 この男確信犯である。


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