「夏休み始まったなー」
「だねー」
夏休み本番である。
特にやることもないのでテスタロッサ家でまったりしております。
「ふふっ、カズもお姉ちゃんもそんなにゴロゴロしてちゃダメだよ?」
「そうだそうだー!子供は元気に外で遊びな!」
「ですってよ、アリシアさん」
「クーラー最高」
「だってさ、アルフ」
「ちゃんと会話を成立させておくれよ…」
アリシアはともかくいつもの俺なら夏休みではしゃいでいるはずなのだが
闇の書の件などで燃え尽き症候群というか無気力状態で何もやる気が起こらん
これがスチューデントアパシーというやつだろうな!
もはや考えてることも適当である。いつもそうかもしれないが
「じ、じゃあ家の中にいるのなら宿題とかちゃんとしな!」
「ドリルとか全部終わってる、後は日記だけ」
「コイツ、本当に無駄に高スペックだね…」
「かずー、それ後でDr○pb○xにうp」
「だが断る」
「なんとー」
「お姉ちゃん、私も一緒にやるから自分でやらなきゃダメだよ?」
「フェイトと二人でお勉強…ウヘヘ、うん!お姉ちゃん頑張る!」
「うん、頑張ろう!」
それにしてもこの姉妹、外面は瓜二つなのに内面が違いすぎる。
……ん?ふと気付いた事がある。
「フェイトがアリシアを『姉さん』じゃなくて『お姉ちゃん』って呼んでる…」
「う、うん。母さんにもそう呼んだ方が良いって勧められて…」
プレシアさんなに言ってんだ、いいぞもっとやれ。
「私としてはもうちょっと萌えな呼び方をさせたかったんだけどねー
兄の呼び方は色々あるけど姉の呼び方はあんまり無いよね」
「お兄ちゃん兄様アニキあんちゃんにぃに兄ちゃまおにいたま
兄SUGEEEEEEEEE!それに比べて姉は……」
「駄菓子菓子!よく考えればお姉ちゃんこそ原点にして至高!
百合百合なのはお姉さまだけど萌え的にはお姉ちゃん一択だね!」
「何熱く語ってるのこの人……」
冷めた目で見つめたら寝転がっている俺を転がされた。
……暇なのでもっと転がってみよう
「カズヤは ころがるを つかった!」
「うわー(棒」
俺とアリシアでゴロゴロ回る、何やってんだ俺ら。いいぞもっとやろう
「今俺とアリシア二人いるから威力二倍!これはフェイトとアルフも巻き込まざるを得ない」
「ごろごろー」
「えっ、えっ!?お、お母さーん!」
「ああっ!フェイト!」
「逃げられた」
「逃げられたね」
何故か涙目で逃げるフェイトであった。プレシアさんの後ろに隠れるフェイト
あらかわいい
そしてアリシアの目線が妙にねちっこい気がするがこれはスルーで
「しかしころがるはネタ技、エッジでおk」
「言うな、そんなアリシアにまるころの強さを教えてくれるわー!」
まあ俺のまるころマリルリはアリシアのラティオスに瞬殺され敗北したわけですが
ちなみに
俺 アリシア
マリルリ メタグロス
フライゴン ガブリアス
マルノーム ラティオス
ゾロアーク ギャラドス
ブーピッグ バンギラス
クチート ウルガモス
「なんやこの厨パァ!」
「語尾に『ス』統一パーティと言え、マイナー厨め」
「語尾に『ス』とか能力偏差値60オーバーの巣窟なんですが……」
「そんなことより私が勝ったから宿題持ってきてね!」
「なにそれひどい」
「カズ知らないの?
美少女の命令は こ と わ れ な い ! 」
「そんな馬鹿な…!?
足が勝手に……うわあああああ!(棒
しゃーない、ちょっと家に戻ってくらあ」
「いってらっしゃーい!
………勝った!これで私の薔薇色夏休みg
「アリシア、ちょっとこっちにいらっしゃい」
お母さん、これはね、えーとね?うん……」
\(^o^)/
宿題を持って戻ってきてみればアリシアは正座でプレシアさんに説教されてましたとさ