テンプレチートオリ主のテンプレな物語   作:masakage

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テンプレその30

 gdgdと過ごしてきた夏ももう終わり。

 それが意味する事…それは宿題の期限が迫っているということである。

 

「夏休みは楽しかったか?…と

 言いたいところだが、

 君には泣いてもらう。

 貴様は知らんだろうが

 貴様が過ごした40日の休暇は

 ここで始業式という終焉を迎える。

 これから貴様は

 なんの手助けも受けず、

 ただひたすら、(宿題を)するだけだ。

 どこまで もがき苦しむか

 見せてもらおう。

 

 死ぬが良い。」

 

「イヤだー!死にたくなーい!」

 

 宿題の期限ギリギリで死にかけている人物、もちろんアリシアである。

 コイツはプレシアさんの目を掻い潜り、時には言い包めて夏休みを過ごしてきたようだ。

 こういう所にプレシアさんの教育ママとしての甘さが見える。

 ちなみにフェイトはもう宿題を終えている。

 

「にしても俺も散々言ってただろうに、何故宿題をやらなかったのか…」

 

「あはは…自業自得だよ?お姉ちゃん」

 

「例え暇だとしても猛烈にやりたくなかったんだよ!

 後は…誰かに見せてもらえたらいいなー…なんてね♪チラッチラッ!」

 

「さてフェイト、スマブラしようか」

 

「私も前よりは強くなったんだよ?アルフと猛特訓したんだー」

 

「見捨てないでー!」

 

 もうコイツ見捨てた方が良いと思うんだ。

 

「えーっと…カズ、ジャンケンしよう!ね?ね!」

 

「何を考えてるのか知らんけどまあよかろう、受けて立とう!」

 

 アリシア→チョキ 俺→パー

 

「よし勝った!チョキで勝ったってことはチヨコレイトだから計算ドリル6ページ分任せた!」

 

「宿題の邪魔しちゃ悪いからリビング行こうぜ」

 

「うん、そうだね」

 

「待ってー!てか今日フェイトが冷たいよ!

 どうしたの?お姉ちゃん悲しいよ、ヨヨヨ…」

 

「だって……お姉ちゃん一緒に宿題するって言ったのにしてくれなかったから」

 

 頬を膨らませ拗ねた様子で言うフェイトを見て誰がアリシアの味方をするだろうか、いや、いない(反語)

 

「満場一致でお前の負けだアリシア

 涙の鼻水の覚悟はよろしいか?」

 

「それなくね?」

 

「まあともかく!早く終わらせてこっちこいよー

 俺フェイトアルフの三人なんだから一人分コントローラー余るし」

 

 恨めしそうなアリシアの目線を無視しリビングへ向かう俺たちであった。

 

 

 

 

 

 俺とフェイトとアルフでゲームをしていたがフェイト達の猛特訓も空しく圧勝してしまう。

 やはりアリシアが居ないとバランスがとれんのだよ…

 

「と言う訳でこの俺遠藤和也大先生のお料理教室、はーじまーるよー!」

 

「よろしくお願いします!」

 

 お昼時だからちょうどいいしな。

 そしてノリノリで頭をペコッと下げるフェイト。

 最初会った時は幸薄そうな少女というイメージだったが今ではこのように明るい少女になりました。

 なんかこう…ぐっと来るものがあるね!

 

「フェイトも昔と違って明るくなったな〜、そうは思わんかねアルフ?」

 

「全くだよ、今のフェイトは毎日笑顔が絶えないからね」

 

「うん、今はすっごく幸せだもん」

 

「こういうことを普通に言えるフェイトまじ純粋」

 

「アンタがいうと語尾に(キリッ)とか(ドヤッ)とか無駄なモンが付きそうだしね」

 

 アルフさんよくわかってるじゃない

 俺が言ったら吉良とかに「お前ふざけてんのか」とか言われる気がする。

 

「だからね、私カズにはとても感謝してるんだよ?

 母さんが元の母さんに戻ってお姉ちゃんが出来て、カズと…みんなと友達になれたから!」

 

 満面の笑みで言ってくれて嬉しいけどこういうことを面と向かって言われるとちょっと恥ずかしい

 

「お、おう。」

 

「おやおや〜?アンタ照れてるのかい?顔が赤いよー?」

 

「う、うるせい!これはな!その…あれだ、フェイトが可愛いからだよ!」

 

「ええっ!?」

 

「…普通今の発言を隠したがると思うんだけどなあ」

 

 俺もそう思います。

 しかし純粋な感情ってやつは苦手だ。むず痒くてたまらん。

 

「とにかくさっさと何か作るぞ!卵けっこうあったからオムライスな!異論は認めん」

 

「はーい」

 

 や、止めろ…っ!フェイト。その優しい顔をやめろ…っ!

 畜生…会話のペースが持っていかれている、どうすれば戻せるんだ…

 

 

 

 

「フェイトー!カズー!宿題減らないよー!助けてー!」

 

「あ、不純なやつきた。これで勝つる」

 

「誰が不純か」

 

「アリシアー、宿題がある程度終わったらフェイトお手製オムライスが食えるぞー

 もしかしたらあーんしてくれるかも!」 

 

 

「妹…お手製料理…そしてあーんだとっ!?ちょっと本気出してくるー!!」

 

 やっぱりアリシアはなんか不純だった。

 


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