テンプレチートオリ主のテンプレな物語   作:masakage

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テンプレその5

 なのは達と仲良くしているとあっという間に一年が過ぎてしまった。

 二年生でも同じ日常が繰り広げられると思っていたが思わぬアクシデントが発生した。

 

「まさかカズ君だけ別のクラスになっちゃうなんて…」

 

「まあこんなこともあるだろ、むしろ3人一緒のお前らが凄い」

 

「にゃはは、それもそうかも……でもちょっと寂しいの」

 

「別にクラスが違っても関係ないわよ、隣のクラスに行けばいいだけじゃない!」

 

「それもそっか!カズ君、今日も一緒にお弁当食べようね!」

 

「りょーかーい」

 

 …なんだかんだ同じ日常を過ごせそうだ

 

 

 

 そしてある日の昼休み、俺は――

 

「ようやく…ようやく!君とOHANASHIできるね!」

 

 ――吉良大和に呼び出された

 

 え?逃げればよかったじゃないかって?

 …あの時の吉良には有無を言わせぬ何かがあったんだ。

 あれから逃げるとか無理ゲーです。

 

「まあOHANASHIするのはいいけど…早乙女は一緒じゃないんだな」

 

「…彼は僕と相容れぬ存在だからね」

 

 何かあったらしい、詳しくは聞かないでおこう

 

「それは置いておくとして…ズバリ聞こう!

 君もハーレムを狙ったオリ主なのかい!?」

 

「魔法少女?リリカル?何の事です」

 

「やっぱり君も転生者だったか

 …いや、答えになってないから」

 

「Exactly(そのとおりでございます)」

 

「ともかく!君もそういうけしからん事考えているのか聞いてるんだよ!」

 

「んにゃ、全然。パンピーの顔でハーレムとかないない」

 

 これは俺の本音である。ハーレムエンドとなるオリ主って結局顔は中の上以上

 ちょっとハーレム系SSの主人公設定見てみ?多分書いてるから

 すなわちイケメンであることが絶対条件であるしなにより

 

「てかハーレムとか面倒くさい」

 

「面倒くさいって…」

 

 吉良も思わず「えー…」という感じの顔をしている

 まあ我ながら男として枯れている気はしないでもない

 しかし…先ほどの会話で引っかかる所があったので聞いてみる

 

「『君も』って言ったって事はだ…誰か狙っていたりするのか?」

 

「…早乙女君が狙っているよ

 

 

 ――ロリハーレムをね」

 

「……はい?」

 

「『vivid編が楽しみだぜ!』by早乙女君

 彼とは相容れぬと分かった瞬間だよ…」

 

「ま、全く恐ろしい変態だぜ…」

 

 思わずどん引きしてしまった。

 

「…と、ところで!吉良は誰に気があるんだ?」

 

「 な の 派 ! 」

 

 漢気溢れる返事が返ってきた。

 

「という訳だ、なのはちゃんは俺の嫁って事でよろしく!」

 

「何がという訳なんだよてか俺に言うなよなのはに言えよ」

 

「恥ずかしいじゃないか、言わせるなよ」

 

「照れるなよ」

 

「褒めるなよ」

 

 なのはの事を話し始めた途端吉良のキャラが変わった。

 あれ?こいつ喋りやすくね?

 

「とりあえず今のお前じゃなのはにクラスメイトAぐらいしか思われてないだろ

 何か行動を起せ!行動をな」

 

「一理あるね…よし!やってみるか!」

 

 

 

 

 

 一週間後、なのはに誰かにつけられている気がすると相談をされた。

 吉良じゃないよな?……多分吉良だろうな

 吉良ェ…


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