テンプレチートオリ主のテンプレな物語   作:masakage

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テンプレその6

 …時は過ぎて小学三年生、原作開始の季節である。

 クラス分けでは俺もなのは達のクラスに合流できた

 クラス確認も終わった所で皆の所へ行ってみたところ…

 

「いやー!アリサ達と同じクラスで俺感激だぜェ!

 3回連続同じクラスとかこれはもう運命共同体としか言いようがないな!

 この今の俺の気持ち…まさしく愛だァ!」

 

「早乙女うっさい!!」

 

「くぎュ!」

 

 アリサのもとへ軽やかな足取りで向かっていき

 背負い投げされている早乙女の姿があり…

 

 

「やあ、なのはちゃん!また同じクラスだね

 それと僕の事は名前で呼んでくれていいよ」

 

「えと…そ、そうだね!吉良くん」

 

「あはは、今年もよろしくね!それと僕の事は名前で呼んd(ry」

 

 ごく自然になのはのもとへ近づき

 名前で呼んでもらっていない吉良の姿がそこにはあった。

 

 

「…なあすずか、俺が居ない一年の間、クラスに何があったんだ?」

 

「あはは…どうしてこうなったんだろうね?」

 

 すずかの話だと俺がいなくなった2年生の時、早乙女と吉良もすずか達と同じクラスだったそうだ

 2年生になって早乙女が3人共に、吉良がなのはに猛アタックを仕掛けてきたらしく

 突然の事に最初は戸惑ったらしいが、今はご覧の有り様。

 なのははまだ対応に戸惑っているがアリサは手慣れたようだ。

 

「俺が居ない間にこんなに面白い事態になってただなんて…」

 

「私たちは結構めんど…困っているよ?」

 

「早乙女がアリサ、吉良がなのはに猛アタックしてるから俺はすずかに猛アタックしてみる!

 すずかすずかすずかあぁぁぁああ!うわあああああああぁあああぁっぁぁあ!

 すずかの髪の毛をクンカクンカしたいおぉぉおお!」

 

「あっ!今日私の家で遊ぶ予定なんだけどカズくんも来るよね?」

 

「…流すんじゃねえよ、恥ずかしいじゃねえか」

 

 小学一年生のころはもうちょっと耐性無かったのになあ…

 

「こういう子に育てた覚えは無かったのに…」

 

「ふふっ、主にカズ君のせいでこういう子に育っちゃったよ?」

 

「どうしてこうなった〜♪」

「どうしてこうなった〜♪」

 

 二人一緒に歌う、このすずかノリノリである。

 

 

「ふう、やっと追い払えたわ…」

「あはは、おまたせなの」

 

 疲れた様子でアリサとなのはがこちらへ

 ちなみに早乙女と吉良はアリサの延髄切りにより気絶している。

 …あの技のキレは二代目アン○ニオ猪木を名乗れると思う。

 

「しかしアリサよ、延髄切り見てる時思ったんだけど

 黒は早くね?アリサ…色を知る年かッッッ!!!」

 

「何を見てんのよ!」

 

 俺も延髄切りを喰らった。

 二年前ぐらいの攻撃は痛くなかったのに今はメチャいてぇ

 あいつらのおかげで鍛えられたのですねわかります

 

「痛てて…うーむ、俺がイケメンパーフェクトオリ主だったら

 今のキックを受け止めてKOOLに対応するはずなんだが…

 いや、パンツを見て気絶するのが定石だったか?」

 

「よく分からないけど痛い考えがだだ漏れしているわよ」

 

「いつものことです」

 

「いつものことなら仕方がないわね」

 

 それにしてもこのアリサ、手慣れている。

 

 

 

 

 

 そしていつも通り学校が終わりなのはたちは塾へ行く、俺は途中まで付いて行くだけです。

 

「今日のすずか、ドッチボール凄かったよねー」

 

「うんうん!すずかちゃんかっこよかったよ!」

 

「キャースズカチャ~ン、カックイイー」

 

「そんなことないよー、それにカズくんの方が凄いよ?

 避けるのとっても上手だもん、最後まで内野にいたよね?」

 

「フッ、あの程度、士郎さんの動きに比べたらスロー過ぎて欠伸がでる」

 

「…何故かお父さんと張り合えるもんね、カズくんは」

 

「インテル入ってますから」

 

 正しくはチートが入ってるんですけどね。

 皆と楽しく談笑しながら公園を歩き、途中アリサがこっちが近道だーと誘導するので森の中へ入って行った。

 そして――

 

「今、何か聞こえなかった?声みたいな…」

 

「…別に?」

 

「聞こえなかった…かな?」

 

「なのは…あなた疲れてるのよ」

 

「つ、疲れてないよっ!今助けて!って声がねっ!」

 

「そうかそうか、聞こえたのか、うんうん」

 

「その生温かい目で見るのはやめてなのー!」

 

 ――原作は始まる。


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