テンプレチートオリ主のテンプレな物語   作:masakage

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テンプレその7

『聞こえますか?僕の声が、聞こえますか?』

 

「…ふむ、時が来た、ね」

 

 ユーノ・スクライアの念話が聞こえたことに笑みを浮かべる人物がいた。

 

「これでようやく原作介入が出来る!スタートは遅れたが必ずやなのはにフラグを立ててみせる!」

 

 …もうお気づきだろう。吉良大和である。

 しかしこの転生者、考えていることがテンプレとちょっと違った。

 

「これは大事ななのはの成長イベント…考えなしの彼、早乙女なら普通に介入してフラグを立てようとするだろう……否否!なのはの邪魔をさせるものか!介入ポイントはここじゃない!」

 

 ちなみに遠藤和也はノーマークである。奴は色恋沙汰に無縁そうだし親友ポジに行きそうだからだ。

 こうして吉良は早乙女の家を見張ることにした。…なにか行動がずれているような気がするが

 

 一方遠藤和也は―

 

「ぐがー…素数を…数える…んだ」

 

 -爆睡していた。それにしてもコイツどんな夢を見ているのか

 そして早乙女アキトは―

 

「ぐおー……やっぱロリは…金髪が至高…ぐー」

 

 …いや、”は”ではなかった。早乙女アキト”も”爆睡していた。

 

 

 

 

 

「ありのままに起こったことを話すぜ…原作開始時に寝ていた…催眠術とk(ry」

 

「ポレナレフ乙」

 

 昼休み吉良に呼び出され昨日のことを知りました。

 どうやら俺が寝ている間にユーノ君が救援要請していたようだ。

 全く気付かなかったです。ハイ

 

「全く、君たちフェレットを拾っただろう?まさしく原作開始の合図じゃないか!

 それなのに君といいヤツといい寝過ごすとは…というか寝るの早すぎだろう、jk」

 

「いやはや、すっかり忘れて……

 なあ吉良、ちょっと聞いていいか?」

 

「どうしたんだい?」

 

「フェレット拾った時俺となのはとアリサとすずかの4人だったんだけど

 …どうしてお前昨日拾ったって知ってんの?」

 

「それはサーチャーで見てt………」

 

「…やっぱりお前がストーカーだったんだな」

 

「後をつけたりとかはしていないよ!

 

 見 守 っ て い た だ け だ よ ! 」

 

「士郎さーん!」

 

「ちょ、戦闘民族はマジ勘弁」

 

 話が脱線しまくりである。

 結局グダグダな感じで昼休みは終了した。

 

 

 

 

 そして学校が終わり下校中

 

「う〜〜トイレトイレ」

 

 今、トイレを求めて全力疾走しているぼくは小学校に通う

 ごく一般的な男の子、強いて違うところをあげるとすれば

 スタンド使いってところかナーー名前は遠藤和也

 そんなわけで帰り道にある公園のトイレにやってきたのだ。

 ふと見るとベンチの下に宝石が落ちていた。

 

「ウホッ!いい宝石…」

 

「あっ見つけた!ジュエルシード」

 

 宝石を観察していると金髪ツインテの少女with赤いワンコに話しかけられた。

 この宝石は危ないものだとか色々言われたが今はどうでもいい

 

 どう見てもフェイトです。本当にありがとうございました。

 

「しかし…なあ?危ないって言われてもいまいちピンとこないんだぜ

 ……まあいいや、一つ命令を聞いてくれたらこれをあげよう、魔法少女よ」

 

「命令、ですか…えーと……え?魔法を知ってる?」

 

「フェイト!関係者なら話が早い!さっさと奪っちまおうよ!」

 

 そう言うと赤いワンコはバインバインなお姉さんに進化した!

 そして殴りかかって…って危ねぇ!

 

「20th センチュリー・ボーイ!」

 

 ※第七部、スティール・ボール・ラン参照

  使用者はマジェント・マジェント

 

「な、なんだ!?レアスキルかい!?」

 

「フフフ、この能力はあらゆる衝撃を外に逃がす絶対防御なんだぜ!」

 

「くっ…」

 

「ア、アルフ!駄目だよ!一度話を聞いてみよ?」

 

「こんな奴の命令なんざ聞く必要な無いよ!」

 

「ククク、俺の命令はな…そこの金髪少女!

 お米食べr…ちゃんとご飯を食べろ!いや、俺が作った料理を食べろ!

 なんだその顔色はッ!お父さん許しませんよ!」

 

 そう、フェイトの顔色が少々悪いのである。

 恐らくこれはちゃんとご飯を食べていないからだろう

 

「フェイト!コイツの命令を聞くんだ!」

 

「アルフ!?10秒前と言ってることが違うよ!?」

 

「だってさーフェイトは最近ちゃんとご飯食べてないじゃないか

 コンビニ弁当だって残しちゃうしさ」

 

「それは忙しいから…」

 

「コンビニ弁当だぁ?栄養バランスがなってない!なってないぞ!

 これはもうパールジャムを解禁した料理を振る舞わざるを得ない…

 とりあえずこの宝石はこっちのお姉さんに渡しておくぞ?

 お姉さん、ちゃんとご飯食べたらこの子にあげてくれい!」

 

「わかった!」

 

「…あれ?アルフは私の味方だよね?」

 

 

 

 

 という訳で食材を買い込んでフェイト宅へ

 俺の家に行っても良かったんだがアルフさんに

「年頃の男を家に上がらせるか年頃の男の家に行くか、どっちがけしからんですか?」

 と聞いたら俺の家に行く方がけしからんとの事なのでこうなった。

 

「ア、アルフ!お水飲んだら涙が止まらないよぅ」

 

「ンまあ〜〜いッ!」

 

「さっ!料理を続けましょうか…?」

 

 紆余曲折ある食事だったがちゃんとフェイトも食べてくれた。

 色々高評価を得れたので良かったと思う。

 そして食後のティータイムへ

 

「さぁて!本日のスゥイーツはケーキだ、食えないのなら冷蔵庫に入れとくぞ?」

 

「あ、ハイ。何から何までありがとうございます」

 

「いやー美味しいご飯は食べれてジュエルシードも手に入れて

 何よりフェイトが元気になった!良い事づくめだよ、ありがとね」

 

「そう言ってもらえると料理人の冥利に尽きるってもんよ!」

 

 料理を振る舞う時はこういう笑顔を向けてもらうのが一番うれしいものである。

 この笑顔があれば私は後10年は戦える。

 

「これからもご飯作ってくれないかい?

 アンタの料理ならフェイトも食べてくれるだろうしさ」

 

「アルフ!そんな厚かましい事頼んじゃ駄目だよ!」

 

「いいよいいよ、俺料理作るの好きだし」

 

「で、でも来てもらうのにも迷惑がかかりますし…」

 

「ああ、フェイトに言ってなかったことがあったな

 実は俺もさ、このマンションに住んでるんだ」

 

「そうなんですか?」

 

 そうなのである。

 流石に隣という訳ではなかったが俺とフェイトは同じマンションに住んでいる。

 ここまでテンプレとは思わなんだ

 

「という訳で気にすんな!

『肉じゃが作り過ぎちゃったの、良かったら食べない?』

 という優しいおばちゃんが一人暮らしの若い子の家に突撃して

 わざと多く作ったおかずをあげるというやりとりもしてみたかったしNE☆

 …もしかして逆に迷惑か?」

 

「いえいえ!そんなことは無いです」

 

 こっそりとアトゥム神(ダービー弟のスタンド)で調べたが迷惑じゃないようなので

 これからは作ってあげることにした。

 俺にはニコポもナデポも出来ないがこれでEDUKEができるZE☆

 …なーんて邪な事は考えていませんよ?もちろん

 

 俺が家に帰る時フェイトとアルフが御見送りをしてくれた

 …が帰る前に一つ気になることがあった。

 

「なあフェイト、背中怪我してんのか?ちらりと見えたが腫れてた気がする」

 

「え?これは…えーと…」

 

「…鬼ババアのせいだよ、あの野郎…実の娘を何だと思ってんだ!」

 

「うーん、まあいいや。とりあえずだな

 女の子の軟肌に傷があるとかけしからん!

 クレイジーダイヤモンド!ホイ治ったぜ」

 

「あれ?背中が痛くない?」

 

「フェイト?どうかしたのかい?てかアンタは何したんだい?」

 

「遠藤和也はクールに去るぜ!」

 

 混乱するフェイトとアルフを残して俺は家に帰って行った。

 …おっ今回俺オリ主っぽくね?


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