テンプレチートオリ主のテンプレな物語   作:masakage

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テンプレその9

 この手のSSでは色々な方法でアリシアちゃんを生き返らしているが少なくとも自分では無理そうだと判断した。

 人を簡単に救えるスタンドといったらクレイジーダイヤモンドだが、それでも生き返らせるのは不可能だ。

 そして俺は考えた…俺が無理なら他のオリ主さんに助けを求めればいいじゃない!

 

「という訳でパラレルワールドの中から見事アリシア生還ルートを進んだオリ主さんを捜していた次第なんですよ」

 

「あい事情はわかった、世界樹の葉あげるからこれでアリシアちゃん助けたり」

 

 俺が行きついた先で出会ったオリ主さんは関西弁の良い人だった。

 

「しかし勝手にやってきて貰うだけ貰って、かたじけない」

 

「かまへんかまへん!どうせ俺は道具チートだからカンストしとるしな

 …ハイ、世界樹の葉二枚な」

 

「ん?どうして二枚?」

 

「フラグ立ててみよ思って」

 

「なにそれこわい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「プレシアさんプレシアさーん!アリシアちゃん生き返らせること出来そうだよ〜」

 

「ブッ!」

 

 紅茶を飲んでいたプレシアさんが盛大に吹いた。それはもう見事に

 

「そそ、それは本当なのかしら!?」

 

「おう、パラレルワールドでアリシアちゃん生きてたし」

 

「じ、じゃあ早速アリシアを…」

 

「ちょい待ち、その前に色々要求があるんだぜ」

 

「…言ってみなさい」

 

 プレシアさんの目が冷たく変わる。いきなり警戒心MAXって感じだ

 

「まず一つは…ドラァ!クレイジーダイヤモンド!」

 

 俺はクレイジーダイヤモンドで一瞬プレシアさんの胸を貫いた。

 プレシアさんの目が驚愕に染まる。慌てて自分の胸を確認していたが何も起きていない

 クレイジーダイヤモンドさん流石っす

 

「貴方…私に何をしたのかしら」

 

「病気治した、最近余命数カ月の親が残された時間を全て子供の為に捧げるみたいなドラマ見てさ

 あれは…イイハナシダッタナー」

 

「え?……た、確かに体の調子は良くなっているわ

 …あなたの説明私に関係あるようで関係無いような気がするのだけれど」

 

「じゃあ次の要求行ってみよう!」

 

「流すのね…」

 

「次の要求は結構重要、フェイトはアリシアちゃんじゃないんだしまた別の娘

 要は妹みたいな感じで接してあげてほしい。アリシアちゃんも妹ができたら喜ぶでしょうに」

 

「あの子を妹ですって?そんなこと出来るわけ……妹、そう言えばアリシア…」

 

「どうかしました?」

 

「…アリシアが生き返えれば前向きに考えるわ」

 

「よ〜し言質は貰った。じゃあラスト行くぜ…

 俺専用のデバイス作ってくれ!それはもうバリアジャケットは痛カッコイイデザインで二刀流でベルカ式のアームドデバイスでカードリッジはポンプアクションで名前はヘンゼルとグレーテル!あとカラーリングは…」

 

「最後の要求だけは難しいわ」

 

「え?何で?」

 

「だってアナタ…リンカーコアが無いもの」

 

「なん…だと…!?」

 

 驚愕の事実、確かに俺ユーノの声どころかなのはの念話ですら聞いた覚えが無いぞ!

 

「魔法使えないとか俺涙目、空を高速で飛びまわったり

 授業中に念話でだべったりとかしたかったのに…ナンテコッタイ

 …それでも作ってもらえます?未来のパソコンみたいな感じで使うので」

 

「別にかまわないわ、じゃあ早速アリシアを生き返らして頂戴」

 

「合点承知」

 

 

 

 カズヤは世界樹の葉をせんじてアリシアに飲ませた

 アリシアはよみがえった!

 

「ううっ…苦い」

 

「アリシア!本当に…本当に良かった…」

 

「え、お母さん?どうしたの?痛いよう」

 

 そこにはアリシアちゃんをもう離すまいと力いっぱい抱きしめているプレシアさんの姿があった。

 

「イイハナシダナー」

 

 空気をぶち壊すわけにもいかないので俺はそっと物陰に隠れてビデオカメラの録画ボタンを押した。


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