死を視る王   作:水天宮

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イベント周回してたらこんなにも間が空いていた。
あわてて書きましたがほぼ進んでいません。





ところでワイカルデアはアサシンが充実していてな。
lv100式と宝具2ヒロインXでほぼ事足りてたのじゃ。

クレオパトラと刑部姫が来たのじゃ。
物欲センサーの恐ろしさを実感したのじゃ。


(ランサーに至ってはSSRがいないっていう)





20

 

 

 

肌を包む冷気。

吐く息は白いが、不思議と悪い気はしない。

 

 

城門をくぐり抜けると、城壁同様に氷と雪で飾られた美しい街並みが視界に広がった。

ちらほらと厚着をした民草も見られる。

そんな中、ひときわ目立つ、白銀の鎧を纏った騎士らしき男が待ち構えていた。

 

 

「ようやく来たか。ったく、待たせやがって」

「こんな立地に拠点構えてるヤツには言われたくないなぁ」

「地べたに雑魚寝する馬鹿がよく言う」

 

白銀の騎士は開口一番にぶっきらぼうに言い放つ。

それに立ち向かうようにアルトリアが言い返すが再び騎士が肩をすくめて悪態をついた。

 

 

 

……彼が噂の「ケイ兄さん」ことサー・ケイか。

 

 

「おう、お前らがカルデアの使者か。──ったく、まだガキじゃねえか。おまけに小娘の方は「アイツ」を宿しているときた」

「そりゃ魔術師が設立した組織だからね。後ろめたいことの一つや二つ、やってるに決まってるじゃん。むしろやってないほうが変」

「なんだ、あの分け解らん連中(魔法使いども)とつるんでるうちにお前まで魔術脳になっちまったのか? こりゃ本格的におしまいだな」

「まぁわたしがブリテンの王なんざになってる時点で末期も末期なんだけど。もしかして姉貴にさっさと譲った方がよかった感じ?」

「やめろ笑えない」

「やだなぁ冗談だよ。まぁ姉貴が王になったところで朱い月には勝てないからどっちにしろ変わんないね、是非もないネ!」

 

きゅるん、と音が付きそうなわざとらしい猫なで声のアルトリア。

ケイ卿は気色悪いものでも見たかのように青ざめた顔で俺に視線を向けた。

 

「……おい、カルデアの。コイツ何か変なもん食ったのか?」

「いつもこんな感じです」

「残念だったな兄貴。真面目担当のセイバーなわたしは絶賛別行動中だ」

「現在カルデアには計七騎のアルトリアさんが召喚されています」

「うそだろ」

「キャスターのアルトリアは割と大人しい部類だよね」

「うっそだろ……」

 

愕然と絶望が入り混じった顔でため息を吐くケイ卿。

 

「生前はふざけることがほとんどなかったから……」

「それにしたって度を越してると思うんだ」

「サー・ケイ。あまり深く考えないことだ。聖杯戦争だからな、レースだったりはじめてのお○かいだったりすることもある」

「どういうことだよアーチャー……」

 

アーチャーのフォローになっていないフォローに思わず膝をつくサー・ケイ。

やはりエミヤはエミヤだったようで、とても冷静な面持ちで意味の解らないことを言っている。

 

 

「まぁわたしのことはいいんだよ。今日はマスターたちにこの街を見せたくてね。あとこの氷がどうやってできてるか、とか」

「そうか。──遅くなったが、よく来たな。改めて、俺がケイだ。我が王(この馬鹿)が迷惑をかけている」

「マシュ・キリエライトと申します。こちらはマスター・立香。そして──」

「お久しく、サー・ケイ。不詳ベディヴィエール、この一大事に遅参した次第です」

「おう、話は聞いている。それで? カルデアのマスター。お前はこの永久凍土のエセ王国まで、何の用で出張ってきた?」

「──このフローズン・キャメロットがどう成り立っているのか、獅子王と貴方達の間に何があったのか、教えてくれないか」

 

あとモードレットが操る凍結能力も、と付け加えた。

俺はケイ卿を真っ直ぐに見つめる。俺の視線から何を感じたか、フンと鼻を鳴らして踵を返した。

 

「こっちだ、ついてこい」

 

そう言って、すぐさま歩き出すケイ卿。

俺たちも慌てて彼の背を追った。

 

 

 

 

 

 

「──若いな」

「何。昔の自分を重ねちゃった?」

「まさか。確かに未熟ではあるがね」

「相変わらずの幸福アレルギー、嫌いじゃないよ」

「……悪趣味にもほどがあるぞ」

 

 

 

***

 

 

 

フローズン・キャメロットは規模こそ聖都より小さいけれど、構造は似通っているらしい。

攻め入るときの参考にしたらどうだ、とケイ卿は皮肉げに口の端を歪めた。

 

「最上部が玉座の間、それは向こうも変わんないよ。……まぁ、向こうに比べると、こっちの方が少し小さいから、高度も低めかな?」

「なるほど……この先に、サーヴァントの気配がありますが」

「モードレットだ。──ったく、使っ走りさせて、自分は玉座の間で待ち惚けか。本気で王にでもなったつもりかよ」

「まぁまぁ、わりかし立派にやれてるからいいじゃん。生前のわたし、あの子は王に向いてないとか思ってたけどねー」

 

赤っ恥だ、とアルトリアは言うものの、声色も表情も嬉しそうだ。

 

 

 

青白い廊下を歩く。

外以上に冷気が満ちている。

すごく寒い。

歯はガチガチとなっているし、指先が朱くかじかんでいる。

薄着のアルトリアは見ているだけで寒気がする。

 

 

「あの、何故こんなにも寒いのですか?」

「凍結を引き起こしているのがこの先にあるんだよ。モードレットの凍結能力も元々はそれが由来……いや、与(・)え(・)ら(・)れ(・)た(・)、というべきか」

「上手く考えたよね……ていうか兄貴、わざわざあの子に付き合ったんだね?」

「アイツがああもはっきり別人なんて断定したんだ、何かあると思うのが当然だろ」

「そっか」

 

アルトリアのモードレットに向けた親愛の情は限りない。

ある意味、サーヴァントとして現界からこその態度なのかもしれない。

 

 

 

「ついたぞ、玉座の間だ」

 

サー・ケイが扉を開くと、そこに一人の騎士が立っていた。

 

 

……モードレットだ。

 

「おう、よく来たな」

「のんきなことだ、説明はお前がやれよ」

「わーってるよ。──見てくれ、こ(・)の(・)お(・)方(・)がフローズン・キャメロットの中核(コア)だ」

 

 

モードレットが掌で示すモノ。

それは、玉座────否、棺だろうか。

簡素だが立派な椅子にも、単なる箱にも見える。

玉座に座っている/棺に入っている人物は、見覚えのある顔だった。

見覚えどころか、何度も見てきた顔だ。

 

 

 

 

「アルトリア……?」

 

 

 

瞳は固く閉ざされている。

だが、美しい金の髪も、愛らしい顔立ちも、紛れもなくブリテンの少女騎士王そのものだ。

死んでいるように眠っている。大きな氷の塊に、封じ込まれている。

 

 

「三人目、だよ。──この特異点に存在するアーサー王は、もともと三人なんだ」

「殺人鬼が自らを"本性"と称して、獅子王を"本質"と呼んだ時に、思い至ったんだ。お前も魔術師の端くれなら知ってるだろ? 人間を構成する三要素。精神、魂、そして──」

 

肉体、と我知らず呟いた。

 

 

 

「本来、肉体に意識は芽生えないはずだけど、さすがの緊急事態だからかな。モードレットに能力だけ渡して休眠状態に入ったのか」

「はい。こちらの父上とは数分も会話しておりません。最低限の情報交換後、この玉座にお座りになられ、城が形成されました」

「それはまた大掛かりな……まぁ、正真正銘の根源接続者だから、存外やれたのかもしれないね。聖杯の縛りもないだろうし」

「で、では、王もこのような城を生み出すことが出来るのですか……!? もしや、あの聖都も獅子王が生み出したのですか……?」

「生前の私は自分の能力に縛りをつけていたけど……まぁ、やれないことはないよ。聖都の方は──獅子王(アイツ)が作ったのは事実だけど、違うね。あれは別物だ」

「頭がおかしいくらいにぶっ飛んでたからこそ、輪をかけて頭がおかしい連中の弟子になってた──って、お前は知らねえか」

『終幕戦争で朱い月や大蜘蛛と戦った面々のことだね。ルキウス帝が唯一の真っ当な人間……いや、彼も大分おかしいけど』

「は、はぁ……ですが、マーリン殿も、王を導かれていたのでは?」

「アイツ最終的には塔に幽閉されてたし……ぶっちゃけ剣術ぐらいしか教わってないし。魔術云々はドクターが言う四人の師匠から教わったよ。宝石魔術、錬金術、ルーン魔術、その他諸々」

 

冠位の癖に魔術が苦手とか馬鹿なんじゃねえの、と口をとがらせるアルトリア。

どういう訳か、ドクターは苦笑を漏らしていた。

 

 

「最初は暗殺者の村にいたんですけどね……こちらの父上を、放っておけなくて」

「いや、ちゃんと守って正解だと思うよ。魂と精神(あの二人)なら、肉体を手中に収めようとするだろうし」

「殺人鬼と獅子王は、このアルトリアさんの存在を気づいていないのですか?」

「だと思う。……まぁ、中々気付けないものだよね。両儀(アイツ)しかり、岸波(あの子)しかり」

 

ぽそりと呟くアルトリア。

僅かにしんみりとした雰囲気を纏ったものの、次の瞬間には掻き消え、俺に顔を向けた。

 

「以上、フローズン・キャメロットの状況でした。何か質問は?」

「特には無いけど……」

「まぁ、まだ特異点に来たばかりだし。あぁ、言い忘れていたけど、凍結雪城(ココ)と暗殺者の村は協力関係だよ。今後、何かあったらこっちのサーヴァントとも協力していくから、お忘れなく」

 

それじゃ、帰ろうか、というアルトリアの一言で、締められた。

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

ふははははは、ははははは。

 

 

 

 

 

玉座の間。

この特異点において、そう呼ばれる空間は三件存在する。

聖都の塔最上階。エジプト領ピラミッド。凍結雪城(フローズン・キャメロット)最上階。

 

 

唯一、高笑いが響く、ここはその一つ、ピラミッド。

オジマンディアスの宝具でもある固有結界の最奥だ。

 

 

本来、そこに居るサーヴァントといえば主の太陽王とそばに仕えるニトクリスのみ。

しかし今は二人の来客を迎えていた。

 

 

「ふ、我ら天地驚愕の同盟に敵などなし」

「うむ。黄金は最強である」

 

 

一人はギルガメッシュ。

メソポタミアはウルク、第一王朝第五代王。

 

 

 

そして──

 

 

 

「こら! 貴方、このピラミッドで眠りこけるなど、不敬ですよ! 起きなさい! ちょっと!」

「んん……むにゃぁ……」

 

 

 

────アルトリア・ペンドラゴン。

ブリテンの騎士王。

 

 

何故この二人がエジプト領に、ひいては特異点にいるのかといえば。

アルトリアが自らの常軌を逸した能力を駆使してやってきたのである。

ちなみに言いだしっぺはギルガメッシュ。

曰く、新婚旅行だと。

 

 

何を隠そうこの二人、とある世界線で婚姻を結ぶまでの仲になったのだ。

馴れ初めを全て話すと日が暮れてしまうが、早い話が聖杯戦争で受肉したのである。

 

 

 

 

そう、アルトリア回線のコテハン「AUOの嫁@冬木の独立体」本人である。

 

 

 

 

201 人目の騎士王さん

 

場が混沌としてきた

誰か情報まとめてー

 

 

 

202 人目の騎士王さん

 

特異点の俺ら

・獅子王(魂)

・殺人鬼(精神)

・氷人形(肉体)

 

 …以上三名は聖剣返還の失敗により生じた独立体

  特異点修正と共に消滅すると思われる。

 

・AUOの嫁

 

 …こいつは何故か転移してきた(withAUO)

 

・セイバー・青

・キャスター・白

 

 …カルデアのサーヴァント(増えるかも)

 

 

 

203 人目の騎士王さん

 

乙

 

 

 

204 人目の騎士王さん

 

合計六人か・・・

 

 

 

205 人目の騎士王さん

 

何でこんなにいるんだか

 

 

 

206 人目の騎士王さん

 

観測魔どうした?

 

 

 

207 人目の騎士王さん

 

腹筋崩壊してんじゃね?

 

 

 

208 人目の騎士王さん

 

こっちは胃が崩壊しそうなんですが・・・

 

 

 

209 人目の騎士王さん

 

新婚(百年経過)

 

 

 

210 人目の騎士王さん

 

嫌な予感しかしない\(^o^)/

 

 

 

 

 

 

 

 

----

 

 

 

 

ようやく登場人物全員の名前を出せたぜ……!

 

 

殺人鬼(精神)と氷人形(肉体)は獅子王(魂)が神霊へと変生する過程で零れ落ちた(捨て去った)存在。

もし精神あるいは魂が肉体の存在を感知したら全力で手中におさめようとすると思われる。

とりわけ精神はその不安定さ故に肉体はのどから手が出るほど欲しい。

魂は死活問題というわけではないものの、対エジプトの兵器や断罪の装置として活用したい。

 

 

 

AUOと独立体

 

特筆事項はない。本当にいるだけ。傍観者だが接触はする。

ちなみに彼らの視点では第四次直後の受肉から軽く百年経過。

その間ずっと世界線をめぐる旅をしている。万年新婚旅行。

 

 

 

 

 

~現在の第六特異点~

 

キャスター「よし帰ろう」

ぐだ男「さぶい」

マシュマロ「が、頑張りましょう」

ベディ「(事態は私の理解を超えている……)」

 

モーさん「父上また来るかな?」

ケイ兄さん「甘えん坊かよ」

赤弓「また料理をふるまいに行くか」

氷人形「(˘ω˘)スヤァ」

 

殺人鬼「殺意」

槍ニキ「(さすがは妹弟子にして後輩)」

 

セイバー「イヤな予感がします……」

ダ・ヴィンチちゃん「マジで?」

 

太陽王「( ゚∀゚)フハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \」

AUO「( ゚∀゚)フハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \」

ニトちゃん「(゚Д゚;)=(;゚Д゚)オロオロ」

冬木独立体「(-ω-)ムニャァ」

 

観測魔「(腹筋崩壊)」

回線「(胃痛)」

 

 

 

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