キモ教師「おい。スカートが短いぞ、何回言えば分かるんだ。これで何回目だ。」
ギャル「うるせーよ!うちの勝手だろ!?ざけんなよ!?」
キモ教師、ここ東桜高校での唯一の男性教員であり東桜高校唯一の男でもある。だが、その容姿は醜く皆口々にキモ教師に暴言を吐いていた。
そんな高校に新任イケメン教師が度々来るが、すぐに居なくなる。これもキモ教師のせいだと言われていた。実際は、生徒を食い物にしようと企むイケメン教師をキモ教師が追い払ってるのだが、まさかキモ教師が自分達の為にイケメン教師を追い払っているとは思わない。
ギャル視点
また…お礼言えなかった…。うちが、新任教師に犯されそうになったのを助けてくれたのに。しかも、うちが処分を受けない様に罪を全て被ってくれたのに…。
「キモ教師がまた注意してるよ」
「うわ…きも。死ねよ」
つい最近まで陰口を言っていた側のうちだったが…このクラスにも、うちの他に2人助けられた生徒がいる。ある生徒は借金、ある生徒は虐待。どれも解決した後に罪を全て被った。そのせいかキモ教師の噂は悪い噂しか聞かない。
「ギャルもそう思うよねー」
ギャル「あ、ああ!うん!キモ教師って本当に何がしたいんだろうね!早く辞めてくれないかなー!」
うちが話を合わせてそう言った瞬間、教室のドアが開きキモ教師が入ってきた。うちは頭が真っ白になった、誤解です、そんな事思ってない、と叫びたいが声は出なかった。そして今日もうちが好きな人の悪口を聞かなければいけない地獄の一日が始まった。
学校終わりのキモ教師自宅
キモ教師「ただいま…」
「おかえりー」
キモ教師が自宅に入ると綺麗な声が聞こえた。声は若い女性の声だった。
黒ギャル「やっと帰ってきたー…今日こそキモちゃんを虜にするからなー」
黒ギャル、23歳。
昔、女子高生だった頃の彼女は荒れていて、様々な事をして警察にお世話になっていた。そんな彼女はヤクザの組長に気に入られ連れ去られたが、キモ教師に助けられた。何故助けたのか理由を尋ねたら「生徒を助けるのに理由が必要か?」と言われて、惚れてしまう。だが、キモ教師に散々酷い事をして来た為に何処か一歩引いた攻めしか出来ていない。
キモ教師「黒ギャル…親御さんが心配するぞ…さっさと帰ったらどうだ」
冷たいキモ教師の対応に、黒ギャルは抱き着いて答えた。
黒ギャル「へへーん、今日は帰らないぞー!キモちゃんが私に手を出すまでー」
すると、キモ教師は手を黒ギャルの方へ近づけた。すると、ビクッと黒ギャルは小さく悲鳴を上げた。キモ教師の容姿は最悪と言っても良い、黒ギャルが悲鳴を上げるのも無理は無かった。
黒ギャル「こ、これは違うの…」
キモ教師「親御さんには俺が連絡しておく。車で送るから用意しろ」
黒ギャル「ま、待って!私にチャンスを!チャンスをちょうだい!」
キモ教師「俺は疲れてる。早く横になりたいから早く用意しろ…俺が怖いなら尚更な。」
黒ギャル「お願い…ごめんなさい…悲鳴上げてごめんなさい…」
涙を流す黒ギャルにキモ教師はため息を漏らすと、近づいて憂鬱そうに聞いた。
キモ教師「土曜日空いてるか?」
黒ギャル「空いてる!!ちょう空いてるよ!」
キモ教師「なら、この前オープンしたショッピングモール行くか?俺も新しいスーツが欲しいんだ。」
黒ギャル「まじで!?やったー!」
小躍りする黒ギャルを微笑ましい目でキモ教師は見ていた。その後、キモ教師は黒ギャルを車で送った。
黒ギャル視点
えへへ、キモちゃんとデートだ…今まで誘っても一回もOK無かったからねー!えへへ…
黒ギャル母「ねえ…黒ギャル…あの人大丈夫なの?」
黒ギャル「え?大丈夫って?」
黒ギャル母「いや、あんたに…その…変な事しないかって」
黒ギャル「はあ!?お母さんまでキモちゃん疑ってんの!?お母さんも知ってるじゃん!キモちゃんの優しさ!」
黒ギャル母「でも…その…」
黒ギャル「お母さんまでキモちゃんを容姿で判断するんだ…失望したよ」
黒ギャル母「私は黒ギャルが幸せになって欲しいと願って!」
黒ギャル「なによ!キモちゃんがイケメンだったら良かったの!?」
黒ギャル母「そんな事は…」
黒ギャル「もう良いよ…お母さんには失望した。」
私は自分の部屋に入った。
机の上には、キモちゃんから貰った犬のぬいぐるみが座っていた。優しい笑顔で、街中走り回って買ってきてくれたぬいぐるみ。キモちゃんは頑張ってる、沢山。でも、容姿のせいで評価されない…そんなの間違ってるよ。私は涙で枕を濡らした。好きな人の悪口をずっと聞かなきゃいけない地獄の日々、自分の悪口を言われるより苦しい。なんで、皆はキモちゃんをちゃんと見ようとしないの?
私は…どうすれば良いの。