イナズマイレブン ~『必殺技』に憧れて~   作:@ドラゴン

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主人公の特性である"必殺技の再現"はイナズマイレブンの技も対象内です、

その気になればファイアトルネード、ゴッドハンドを使う事が可能です。

しかし、練度が足りない事による威力や効果の低下が発生するので余り使う事はないです。

それらを実用(原作キャラと同じ)レベルに持っていくには、それこそ他の多くの技を捨て、一部に限定して磨き上げる必要があります。

ただ、使う事は出来る為、その技の練度・完成度を判断することが出来ます。

また、技への執心から発現した(拗らせた)審美眼の様なものがあり、前回豪炎寺よりも先にファイアトルネードの状態を理解したのはこれによるものです。

ヒロインが書きたい、でも安易にハートマークとか///みたいなの使うのは嫌いだからどんな描写すりゃ良いのか勉強中です。
一応、現時点で候補は2人居るんですがね。



投稿の遅さを何とかしたい……私以上の文字数の人でも更新ペースが凄いのに……。


第16話 御影専農戦

「今まで御影専農中と戦ったチームによると、彼らは常に冷静で正確なサッカーをしています」

 

「そんで、あの杉森って奴がKPになってからは何処にも点を譲らずに勝ち進んでいる」

 

あの時、既出の技でもいいから何かしら撃っとけば良かったな、奴の使う技がどれ程の物か、映像だけじゃよく判らん。

 

「ここにある試合の映像全てを見るに、対戦相手の動きだけだけじゃない、癖まで見切っているのか。

俺達のデータを全て知っている、あの発言の信憑性は高い」

 

「今まで使った技全てが通用しないと見ていいだろうな」

 

事態の深刻さに皆表情が沈んでいく。

 

「それなら、新必殺技「それが出来ないから困ってるんじゃないか!」

 

円堂の呑気とも取れる発言に風丸が思わず、といった具合で噛み付く。

 

「河川敷や鉄塔広場で練習したら、あっという間に広まっちまう」

 

「天願は未だ必殺技を残してるけど、相手もそれを知っている以上、集中してマークされたらどうなるか……」

 

打開策が見付からないまま、時間だけが経過していく中、突然、木野が現れ

「皆、夏美さんが呼んでるわよ」と伝えてくる。

 

そうして夏美が全員を召集しているらしい場所へ向かうが、肝心の本人が居ない。

 

目金によると、ここは雷門七不思議の1つ「開かずの扉」と言うらしい。

 

誰も寄り付かない、ねぇ? もしかして此処が……。

 

そんな事を考えていると、扉は独りでにゆっくりと開き、中に居た夏美が

 

「皆揃っているわね、着いて来なさい」

 

そう言って階段を降りていくと……開けた空間に辿り着いた

 

ここは伝説の稲妻イレブンの特訓場、名をイナビカリ修練場というらしい。

 

皆の驚きの声が木霊する……今の反響具合、どんだけ広いんだよ?

 

何でも、校舎の設計にあった不自然な場所を調べて分かったそうで、改修までやってくれたらしい。

 

円堂の真っ直ぐな感謝に対し、見事なツンデレを発揮している……え、マジ?イナイレってヒロイン居たんだな、全然覚えてねぇよ。

 

此処なら、密度のある特訓が出来《バタンッ!》……はい?

 

呆けている暇なんて無かった。何の合図も無しに突如動き出した機材が…危なっ!おお……これは中々……!

 

他の所でも似た様な状況が起きているらしい、慌てる声、悲鳴が四方八方から聞こえて来た。

 

 

 

 

 

 

 

どれ程時間が経ったのだろう、機会の駆動音が鳴り止み、扉が開くと、呻き声を漏らしながら倒れている仲間達の姿があった。

 

それにしても何だよこの練習場は……!?

 

―――――最高じゃねーか!超面白いんですけど!

 

確かに当たったら痛いけど、当たらなければどうという事はないのだ、寧ろそのスリルが楽しさを引き上げている。

 

今までの俺がやってた、気ぃ抜いたら冗談抜きに死にかねない上、それが確実に必殺技へ漕ぎ着けるかも分からない阿保みたいな特訓と違って、必殺技の練習は勿論、基本の動作の向上だって出来るんだろ!?

 

スタミナなんざまだまだ有り余る程ある、ここまで滾ってきたのは初めて必殺技を出した時か、化身を具現した時以来だ。

 

さぁ…俺を満足させてくれよ!

 

俺の満足はこれからだ!

 

 

 

 

「おい、アイツ今まで見た事ない位の満面の笑みで突っ込んでったぞ…」

 

「天願とは結構な付き合いになるけど、あんな表情何時ぶりだっけ…?」

 

「ていうか、息一つ乱して無かったんだけど」

 

「頭おかしいでやんす……」

 

「こんな事やって、何になるってんだよ……あれやっぱ人間じゃねぇって……」

 

 

「イヤッッホォォォオオォオウ!!!」

 

 

 

 

 

 

気付いたら試合当日になっていた。

 

あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!俺はイナビカリ修練場で特訓していたと思ったら、いつのまにか試合会場に立っていた。

 

な…何を言っているのかわからねーと思うが、俺も何がどうなったのかわからなかった…頭がどうにかなりそうだった…催眠術だとか超スピードだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。

 

もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ。

 

序でに言うなら、試合始まる寸前なんだけど。あ、笛鳴った。

 

開幕速攻を仕掛ける豪炎寺と染岡だが敵の対応が早い。いや、早いというのは正確じゃねぇな。

 

指示を出した様子が無いにも関わらず、背を向けている奴等まで反応、そんな事はあの二人がどう動くか最初から分かっていなければ出来ない動きだ。

 

染岡がシュートを放つが、敵DFが連なる様なフォーメーションを取り、少しずつだが確実に勢いを削いでいく。

 

杉森の手に渡った時には、最初の威力など全く残っていなかった。

 

敵の反撃が始まるが、此処は…

 

「豪炎寺、染岡、そのまま其処で待機!壁山は上がれ、俺が繋ぐ」

 

自分の能力がどれ程上がったか、あの日から仲間達に引き摺り出される今日迄、稲光修練場で寝泊まりしてたから分からん。

 

ボールを受け取った下鶴に向かって走るが…既に相当驚いた顔をしてらっしゃる、どしたん?

 

「なんだこのスピード…どうなっている!?」

 

そこまで驚くレベルで変わってんのか?

 

だが、そんな敵の様子を気にする必要は無い、アイツらに指示を出した以上、俺は俺の仕事をこなすだけだ。

 

「『ビームザンバー』」

 

脚先から伸びた蒼白の光刃を振り払ってボールを奪い、空中に放るようにパスを出す。

 

それを受け取った豪炎寺がシュートを撃つ、杉森は必殺技で止めこそしたが、受け止めるには至らずボールはまだ生きている。

 

直ぐ様染岡がボールを拾い即座に豪炎寺との合体技を出すが、得点にはならない。

 

だが、辛うじて止めたらしく態勢を大きく乱し、先程同様ボールを取り損ねている。

 

FWに合流した壁山と豪炎寺のイナズマ落としだが、さっきまでとは違う技に弾かれた。

 

得点をゆるしてはいないが、この一連の流れは敵からすると予想外の事態らしく狼狽を隠せていない。

 

「データにはこんな動きも、これ程の威力もインプットされていない……。」

 

「当たり前だ、データデータってお前ら一体何時の話をしてんだ、古い(おそい)んだよ」

 

三回も技の応酬があったんだ、それだけの時間があれば余裕でゴール前に辿り着ける。

奴の弾いたボールも敵より先に奪っている。

 

「!?イレギュラー(U N K N O W N)……天願想叶…!」

 

「悪ぃが、あの日からどれ程成長したかそろそろ知っておきたいんだ、加減なんざ出来ねぇぞ。

最初っからするつもりも無ぇがな!」

 

俺の背後に全身に純白の装甲を纏い、額に一本の角を持つ巨大な人型の機械が顕れる。

 

「化身、しかも今度はロボット!?」

 

「いきなり過ぎんだろ…後の事考えてんのか!?」

 

「やはりデータには無い技……だが、DFフォーメーションγ3!」

 

敵DF陣が染岡が最初にシュートした時と同じ陣形を取る。

 

「さっきの陣形か……だが、その動きも込みでコイツを出したんだ。

俺の声に応えろ!【RX-0 Unicorn】」

 

Unicornが背中にマウントしている一挺の銃を構え、引き金を引き、銃口の先にエネルギーの塊が出現したのを確認し、そこにボールをぶつける。

 

「『ビーム・マグナム』」

 

チャージが完了し、発射されたエネルギーの奔流が真っ直ぐに突き進む。

 

DFが威力を減衰させようと立ち塞がるが、シュートに纏わりつく様に迸るプラズマの如き紫電が近付く事さえさせない。

 

「馬鹿な!こうなれば『ロケットこぶ――――!?」

そして、それは技を出しきる事すら許さずに、杉森ごとゴールに押し込んだ。

 

……驚いた。

 

シュートの威力もそうだが、それ以上にこの身体の軽さ、今まで化身を使った直後は動くのも億劫になる様な倦怠感に襲われていたのが嘘みたいだ。

 

勿論、いつもの激しい消耗はしている。だが、それを上回る程にスタミナの総量、それだけじゃない、あらゆる身体能力が上昇しているのを感じる。

 

とはいえ、肝心のサッカーの技量がそんなに上がってないのはどういう事なの……?

 

うーむ、稲光修練場は筋トレの意味が強い施設なのかもしれん、実はまだ使ってない所があって……とかないかな?帰ったら探してみよう。

 

そういえば、豪炎寺や染岡のシュートが入らなかったのは身体の動きを探ってる段階だからかもしれないな、見てた感じでは自分の動きに戸惑ってる様にも見えたし。

 

「おい!いきなりあんなの撃って大丈夫なのかよ?」

 

染岡が声を掛けてきた、長考して動きが止まったのをスタミナ切れかと思われたのかも知れない。

 

「おう、問題ねぇよ。

イナビカリ修練場の成果を試したくてな、のっけから飛ばしたのは確かだが、まだまだやれるぜ?」

 

「ならもたもたしてねぇでさっさと戻れ!試合はまだ始まったばっかなんだぞ」

 

 

敵キックオフで始まる訳なんだが、何だ、急に動きが悪くなったぞ?

 

一部選手の目線を追うと、あっちの監督帰ってんだけど……?

 

コイツらもコイツらで「終わった」だの「我々は敗北する」ってしかも棒立ち!?メンタル弱えええ!

 

そんな絶好のチャンスを逃す訳もなく、一気に敵陣深くまで切り込んだ染岡がシュートを……お?

 

杉森が雄叫びをあげ技を出す、シュートポケットだけでは止めきれなかったみたいだが、それでも必死に食らい付いて見事、止めきってみせた。

 

そしてチーム全員へ激を飛ばすと、今までの淡々とした動きが嘘の様に、強い気迫をもってチーム一丸となって攻めこんで来る。

 

監督が居なくなってこれか、もしかしたら本当に洗脳的な事やってたのかも知れない―――っと考えてる暇は無ぇな、俺の苦手とする必殺技に頼らない、純粋な技術によるサッカーが始まっちまった。

 

泣き言言ってても始まらねぇ、アイツらの動きから勉強して自分のものにしていかねぇとな。

 

そこからは両チーム共に積極的に攻撃に移り、熾烈な得点争いが始まった。

 

敵の必殺技に対して円堂と豪炎寺の新たな技が炸裂、そのままカウンターで得点したり、敵の必殺技は囮で本命は弾いた所を押し込んで得点といった、そういう技の使い方もあるのか!と勉強させられたり、僅かな気の緩み、些細なミスが失点につながりかねない緊張感と、とても密度の濃い時間だった。

 

そんな中俺は、何故かアイツら全員が必ず俺を視界に入れる、余裕がある場合は態々確認に振り向く、常に二人くらいでマーク、といった動きをとっていたから、最初の一点を入れた後はあんまり何も出来てない…。

 

試合終了時に相手に聞いてみたら「眼がギラギラしてて、何時必殺技出すか気が気でなかった」とのこと……ポーカーフェイスの練習もやった方が良いのか…?

 

終盤で豪炎寺のファイアトルネードを下鶴が強引に止めた後、その下鶴から直後ボールを受け取ったKPの杉森自らのシュートを円堂がゴッドハンドで止めて試合終了した訳だが……あの時試合続行してたけど、あの高さから落ちて大丈夫なんだろうか…?

 

 

 

 

「ええ!?ドクターストップ!?」

 

「済まない、次の準決勝には出場出来ない」

 

「あの高さから落ちりゃあな…」

 

「いや、必殺技を止められた時の怪我だけだが…?」

 

まともなのは俺だけか……!?




『ビームザンバー』

引用「英雄伝説 零(碧)の軌跡」

使用者「ティオ・プラトー」

脚先から蒼白に輝く光刃を展開、ボールを奪う軌道で水平に斬り払う。

範囲は広いが、来る事が分かればボールと共に空中へ逃げるだけで対処可能。

化身
【RX-0 Unicorn】
引用「機動戦士ガンダムUC」
全身を純白の装甲で覆われ、額に一本のブレードアンテナを携えた機体。

「NT-D」を発動する事で消耗の激化を代償に、能力を一時的に大幅に向上させる。

但し、主人公はまだ未熟故「NT-D」の任意移行は出来ない。

※「NT-D」は本来の作品で使われた用語をそのまま用いているだけで、この世界にはNTなんて居ないし、主人公もNTではない。

一応、この化身の具現化時に、何らかの必殺技が出されている場合、それに反応して強制的に「NT-D」起動、という案はあるが、その場合"NT"部分をどう変化させるか決まってないので保留。

『ビーム マグナム』
ユニコーンが銃を構えている時、エネルギーを銃口先に充填している場所へボールを蹴り上げた後、発射する。

本命のエネルギーの奔流とは別に、周囲に迸る紫電が横合いからの介入を阻む。

KP技はどんな技でも問題はないが、横、斜め、上からといった、真正面からぶつかるブロック技以外に耐性を持つ。

Q.これ、技なんですか?

A.この辺は私の嗜好が反映されます。
引用作品において、これ皆使えるから必殺技ってレベルじゃねーよ、的な技でも必殺技扱いで取り上げたりします。


主人公は今まで必殺技の練習として、相当過酷なものを課していました。

それは前世で見たアニメ、漫画で強力な必殺技の修得に過酷、命懸けな修行が多く、そのイメージに引き摺られた事によるものです。


最近、クイズ番組とか見てると普段は解るのに、その時だけ出てこないアレが執筆中に発動して、必殺技が一部作品に偏ろうとしてしまう……。
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