イナズマイレブン ~『必殺技』に憧れて~   作:@ドラゴン

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フフフ……この遅筆でこの駄文だぜ……!

仕事怠いよぉ……安西全然―――執筆時間が欲しいです。

こんな駄作をお気に入り・評価して下さりありがとうございます!


試合の実況のヤツ書いたら思いの外書きやすくてビックリした。


第19話 帝国戦

 地区大会の決勝とはいえここまで観客が集まるのか…影山の策略はあれど、40年間の無敗は伊達ではない、という事の表れだろう。

 

 その驚く程の多さに萎縮する者もいるが仲間同士でフォローし合っている、少なくとも場の空気に呑まれて思った通りのプレーが出来ない、なんてことにはならなそうだ。

 

 1番心配な壁山には宍戸が気を掛けている、ボールが凄い飛んだなぁ……?…何だ、今の音は……。

 

 音の方向に目を向けると、暗闇で見通しの悪い天井から何かが落ちて……不味い!

 

 全速力で壁谷と宍戸の二人のもとへ向かい、スピードを一切緩めず二人を引っ張る。

 

「う、うおおおお!?」

 

「き、急に何するんすか!?天g「ズドンッ!」……え?」

 

 さっきまで二人が居た場所には、複数のボルトが散らばっていた。

 

「あ、危ねー!助かりました天願さん!」

 

「帝国はちゃんと整備して――」

 

「お前ら、今すぐそこから離れろ」

 

 「…どうした、天願?」

 

 皆は俺からただならぬ雰囲気を感じ取ったのか、何も聞かず言葉に従った。

 

 何も知らなかった俺ならば、サッカー(ただのスポーツ)なんかにそんなんやる?と一笑に付しただろうが、今までの事を思い返すと考え過ぎと言われても嫌な予感が頭から離れない。

 

 直ぐに円堂を連れて、会場の異変を探している鬼道の方へ向かう。

 

「鬼道、天井からこれが落ちてきた、何か思い当たる事はあるか。」

 

「何?……ッ!…一つ、心当たりがある、聞いてくれるか?」

 

 そうして鬼道は影山のある発言と、これから起こるであろう災厄を回避する術を語り出した。

 

 

 

 

 整列が終わり、全員がポジションについてから試合開始の笛が鳴る。

 

 その直後、頭上から複数の鉄骨が降り注いで来た。

 

 ………いやいやいや、死ぬって。

 

 鬼道の指示通りにして、何が起こるか予想出来ててもこんなんトラウマなるわ!

 

 即座に試合中断、俺達は影山の元へ向かった。

 

「総帥、これが貴方のやり方ですか…!」

 

「私が何かをしたという証拠があるのかね?」

 

 白々しい……雷門側だけに落ちた事といい、状況証拠は十分だぞ。

 

「証拠ならあるぜ!このボルトと、お前からの依頼で請け負ったとコイツが白状した。」

 

 け、警察が動いた!?審判同様に機能しないもんと思ってた…。

 

 …にしてもアイツ、この期に及んで余裕を……この状況から逃げきれる手段を残しているのか?

 

「俺はもう、貴方の指示では戦いません。」

 

「俺達も、鬼道と同じ意見です!」

 

「勝手にするがいい、お前達はもう必要ない。」

 

「影山、お前には聞きたい事が山程ある。

 

 40年前の事、そしてプロジェクトZについても洗いざらい白状してもらうぞ…!」

 

 プロジェクトZ?近くにいる刑事に聞くと、帝国のデータベースにアクセスした際に見つけた情報らしい……聞いた俺も俺だが、ガキにんな事教えて良いのか?

 

 ん?なんかデジャブ……巨悪を追い詰めた矢先に判明した謎の情報、そして未だに崩れない余裕……これ、ヤバくね?

 

 逃げられるor脱獄or釈放、もしくは、新しい巨悪の出現みたいな、悪の黄金パターンじゃねーか!

 

 かといって俺じゃどうにも出来んよなぁ、これ。

 

 新たな懸念が生じてしまい、円堂に声を掛けられるまで、俺は影山が連行されて行った扉を見続けていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 今度こそ本当の試合開始だ。開幕早々、豪炎寺・染岡が一気にゴール前まで切り込みドラゴントルネードを放つが、源田のパワーシールドに止められてしまう。

 

「あの練習試合の時、油断があったとはいえパワーシールドを破られてから俺はこの技に更なる磨きをかけた。

 

 どれほどのシュートであろうと、今のパワーシールドには通常しない!」

 

 自信満々にそう言うだけの事はある、確かにあの日見た技とは比べものにならない程強くなっている。

 

 帝国の反撃だ、稲光修練場で特訓したチームメイトをものともせず進んでいく鬼道の前に立ち塞がる。

 

「春奈の件、そしてあまり話していない仲だが俺を信用してくれた事に感謝している。」

 

 少し立ち止まりやや頭をさげた、試合中だが流石に空気を読んで俺も動かないでおく。

 

 この兄妹の事や信用した事の殆どは俺の盗み聞きに起因するものなんだが……それ言うのやめとこ。

 

「だがそれはそれとして、お前には俺の怒りをぶつけさせてもらう、段取りという物を考えろ!さっきのは急過ぎて緊張したんだからな!」

 

 そう言ってからドリブルで抜きにかかる。

 

 私怨丸出しじゃねーか!?このシスコン!」

 

「こんなに人の多い所で大声でバラすなぁっ!」

 

 あっれぇ?声に出てたぁ!?

 

 本当にシスコンだったのか……というかお前が勝手に自白(自爆)してんだよなぁ……。

 

 音無を見てみろ、顔真っ赤にして「私のお兄ちゃん像がぁ……」って涙目になってんぞ。

 

 ふざけたやり取りこそしていても、プレー自体はかなり激しく一進一退の攻防が続いている。

 

……やっぱり上手いな、かなり上達したと自負しているが

 あと一歩の所でかわされる。

 

「驚いたな、あの日からここまで上達するとは。だがそれで俺を止められるか?」

 

 無理だな、鬼道がパスを選んでいないからこそ足止め出来ているのであって本来ならとうに抜き去っているだろう。

 

 恐らく鬼道は俺に必殺技を出させ、その上で勝つつもりなのだ、そして鬼道を止めるならば、俺に技を出さない選択肢はない……やるしかねぇか。

 

 鬼道との距離はかなり近い為、動きの大きい技、それに隙のある技も出しずらい。

 

 考えた結果、この状況に適する技は奇しくもあの日と同じものだった。

 

「『固有時制御・二重加速(タイムアルター・ダブルアクセル)』」

 

「それは、あの日の……確かにその技は脅威だが、倍速で動くと分かったならば、それを見越した上で動けば良いだけの事だ!

 

 それに強力な反面、消耗も激しい事も分かっている、そう長くは使えまい。」

 

 えぇ……理屈は合ってると思うけど、普通は分かってても対応出来ねーから、それにコレ使ったのは、あの試合除けば1人で練習やってる時だけだからな!?

 

 そんな一回見ただけの技をそこまで分析出来るって凄過ぎだろ!

 

「ここで技の時間切れを待てば確実に抜けるが、あの日の借りを返すのを優先させてもらう!

 

『イリュージョンボール改』」

 

 鬼道が繰り出した技もあの日出した技、違うのは俺が燕返しでない事、そして何より技が強化されている……!

 

 速ぇ…!ただでさえ加速状態の俺に匹敵する速度のボールだってのに、数多の幻影も加わって……

 

「まずは、一つだな。」

 

 そう残し、翻弄される俺を抜き去ってゴール前へ…そのままシュートか…?

 

「行くぞ、円堂!」 「来い!」

 

 鬼道はボールを天高く蹴り上げ……んん?あの動きどっかで…?

 

「天願には悪いが一つ気に入った物があってな、使わせてもらうぞ。」

 

 落下するボールを蹴る態勢に入った鬼道がそう呟いたのが聞こえる……まさか!?

 

 不味いなんてもんじゃねぇ!俺の想像通りの技なら

 

「『暴王の(メルゼズ)

 

 今の円堂じゃ()()()()()()()()()

 

 流星(ランス)!』」

 

 

 

 

 

 

 

 

「え……?」

 

 誰も反応すら出来なかった。

 

 GKである円堂さえ、自分の()()()()()ボールを見て 呆然としている。

 

 

<い、今のは……何が起きたんだー!?

 

 鬼道選手が必殺技を出した次の瞬間、ボールはゴールに入っていたぁ!?>

 

 解説の驚きの声を聞いた審判が、今頃になって得点を告げる笛の音を鳴らす程だ。

 

「天願、まさかとは思うがこのシュートの存在を教えていなかったのか?

 

 ならこの反応も頷ける、俺も初めてこの技を使った時は戦慄した。

 

 どんな発想があればこの技に行き着くのか、そして、これ程の消耗があって尚プレーを続けられるそのスタミナに。」

 

 いつの間にか俺の近くに来ていた鬼道がそう告げる。

 

 俺は湧き上がる衝動を抑えきれず、掴み掛かり……

 

「鬼道、お前……………スッゲェな!?あの完成度!あそこまで仕上げるのにどれだけ練習した!?」

 

 点を取られた、という事実も忘れる程に興奮し、鬼道を揺さぶっていた。

 

「落ち着け!ゴーグルがズレる!

 

 思っていた反応と随分違うな……お前、円堂と同じバカなのか?」

 

「違ぇよ、円堂はサッカー馬鹿だが、俺は必殺技馬鹿だ。」

 

「自分が馬鹿だという自覚があるのか……まあいい、そろそろチームに帰らせてもらうぞ。」

 

 そう言って鬼道は俺を振り払い自陣へ戻って行くと、入れ替わるように土門と風丸が近付いて来た。

 

「ごめん!鬼道さんが興味を示すのが珍しくて、つい記憶に残ってた奴教えてて、それに伝え忘れた事も……ホントにゴメン!」

 

 土門が謝ってくるが

 

「気にすんなよ、そんな事よりも見たか今の!凄ぇよな!」

 

「そんな事って……お前の技じゃないのかアレは!?」

 

 風丸が理解出来ない、といった風に聞いてくる。

 

 ()()()ねぇ…あれらは前世にあった奴のパクりだから違うんだが……それを教える訳にはいかんし、仕方ねぇ、俺考案って事にしとくか。

 

「確かに考えたのは俺だが、さっき鬼道が繰り出したのを見たか?

 

 俺みてぇな半端者が使う紛い物と比較するのが烏滸がましい程に完成されてたんだ……あんなもん魅せられちゃじっとしてらんねぇ!

 

 

 燃えてきたぞ……今までで最高にだ!」

 

 

 あの技は俺にも使える、だというのに技を見て尚、鬼道があのレベルまで鍛え上げるのに、どれだけ特訓を積み重ねてきたか予想がつかなかった。

 

 あの光景に、俺が棄てた"究極の一"の一端を垣間見る事が出来た、それがとても嬉しい。

 

 もし、少数に絞って技を磨けば俺も―――なんて考えてしまうが、分不相応にも俺は全ての技を欲したのだ、一度棄てた夢を欠片とはいえ見せてくれた鬼道には感謝こそすれ、憤る理由がない。

 

 風丸はやはり納得していない様だ、土門も似たような表情だし……この辺りは価値観の違いだからしょうがないか。

 

 それよりも、だ

 

「円堂、さっきの技なんだが、あれはお前じゃ止められねぇ、また撃ってくる様なら俺が止める。」

 

「は?ちょっと待ってくれ!次はちゃんと――」

 

「なら聞くが、お前はあのシュートが見えたか?」

 

「いや……気付いたら入ってた。」

 

「だろうよ、そう落ち込むな円堂。あれはそういう技だ。

 

 他のシュートはきっちり守ってくれ、頼んだ。」

 

 

 

 

 

 

 雷門のキックオフ、先ほど同様にFW陣がゴール前まで一気に詰めて猛攻撃を繰り出すも、あのGKに尽く跳ね返されている。

 

 俺も攻撃に参加したいが、鬼道にあのシュートを出させない為、マークを外す訳には………鬼道が下がっていく?

 

「源田もお前に勝ちたいんだ、行ってシュートしてくるといい、最も、今回は決められないだろうがな。」

 

「言ってろ、俺にシュートさせた事を後悔させてやる。」

 

 ゴールに向かう俺に源田が気付くと、戦意を強める

 

「やっと来たか……俺の進化した技で止めてみせる!」

 

「決めろ、天願!」

 

 染岡からパスを受け取った俺は、源田の使う技を考慮して確実に決めれるシュートを放つ。

 

「『氷造形(アイスメイク) 白竜(スノードラゴン)』!」

 

「『パワーシールドV2』!」

 

 

 氷の身体を持つ白き竜が突き進んで行くが、衝撃波の盾に触れると粉々に砕け散った。

 

「V2……まだ上を隠してやがったか…!」

 

 弾かれたボールが帝国へ渡ったのを確認次第、全速力で戻る。

 

 何とか敵がゴール前に到達する前に戻る事が出来たが、敵の速攻によりもう少しでシュートに漕ぎ着けるだろう。

 

 ゴール前まで来てパスを回してDFを翻弄していたが、遂に鬼道にボールが渡り………あのモーション、来るか!

 

 あの技は一度ボールを上に出す必要がある、よって空中でボールを奪う事で止めれ――――何だと!?

 

「技を考案したのはお前だ、ならその対策も当然知っているだろう?そう動くと信じていたぞ。」

 

 鬼道がボールを蹴り上げようとしたのはフェイントで、俺はそれにまんまと釣られてしまった。

 

「『皇帝ペンギン2号』!」

 

「すまん円堂、頼んだ!」

 

「任せろ!『ゴッドハンド』」

 

 3人の合体技が円堂のゴッドハンドにぶつかる。

 

 あれは……ゴッドハンドの指先一つ一つにペンギンが嘴を突き立てている?

 

 まさか、対ゴッドハンド用の技なのか?

 

 ジリジリと押し込まれ、そして、ゴッドハンドが砕かれ……土門!?

 

 ゴッドハンドが破られ、ゴールに入る寸前に土門が捨て身の守備で止め、同時に前半終了の笛が鳴った。

 

「助かった土門!少し考えればフェイントするには打ってつけの技だってのに、あっさり引っ掛かっちまった。」

 

「いやぁー止めれて良かったよ。でも次はどうなるか分からないけど、大丈夫か?」

 

「分かってるさ。

 

 円堂、あれはお前のゴッドハンドに相性が悪そうだが、止めれるか?」

 

「ああ、勿論!次は絶対に止めてやる!」

 

 しかし、源田のセーブ力に、鬼道のシュート……どちらも厄介だな。

 

 一点とはいえ負けている以上、攻撃に参加する必要があるが、それだと守備が疎かになる、鬼道に『暴王の流星(メルゼズ・ランス)』を撃たせない為には……

 

「少林、頼みたい事がある。」

 

 

 

 

 後半戦、帝国はより勝利に近付く為に点差を広げようと攻撃の手を強めてきた。

 

 ここで点を取られるのは望ましくない、鬼道の対策は一応しておいた、攻めるなら此処か。

 

 コォォォ……と独特な呼吸法を行い、全身に満ち溢れるエネルギーを右拳へ送り込み、全霊をもって地面に叩き付ける!

 

「大地を伝わる『山吹色の波紋疾走(サンライトイエロー・オーバードライブ)』!」

 

 稲妻の様に迸るエネルギーは地面を伝わり、ボールを持った佐久間の足元で噴火の如く爆発した。

 

 波紋により痺れて動けない佐久間からボールを奪い

 

「今度は此方のペンギンを見せてやるぜ!」

 

「何をやる気だ……!?」

 

「来い、【白兎獣 ウルクスス】!」

 

 全身を柔らかそうな純白の毛皮で覆われ、長く発達した耳が特徴の獣が顕れる。

 

「あれが奴の使うペンギンか……ペンギン?」

 

「耳が長くて羽根も無くて真っ白なペンギン…?」

 

「思いっきり白兎って聞こえたでやんす……。」

 

 敵味方問わず困惑の声が上がる。

 

「今に分かるさ『ペングルスカイザー』」

 

 背中に乗るとウルクススがゴール直前まで途中で立ちはだかる相手を吹き飛ばし滑走する。

 

「「「……滑走(そこ)だけじゃねーか!?」」」

 

「何!?滑走するならばペンギンではないのか!?」

 

 なんて冗談を交えつつ、シュートモーションに入る。

 

「コイツ……ふざけた態度で油断させるとは、何て野郎だ!」

 

 いや、勝鬨ったりしたけど油断させるつもりは無かったよ?

 

「そう怒るなよ源田、今度は真剣(ガチ)だ。

 

 飛翔せよ【スターダスト・ドラゴン】!」

 

 星屑の様に繊細な光の粒子を放つ穢れなき竜を顕現させる。

 

「化身を連続で!?」

 

「綺麗でカッコいいっす……。」

 

 ウルクススの時とは正反対の見惚れる空気を感じる……

 

「響け『シューティング・ソニック』!」

 

「例えどんなシュートだろうと止めてやる!

 

『フルパワーシールド』!」

 

 大きく息を吸い込んだスターダストが放った音撃の奔流は源田の全力をいとも容易く貫いた。

 

<雷門、天願選手の怒涛の必殺技で帝国に得点、同点に追い込んだぁ!

 

 これで試合の行方は分からなくなったぞー!>

 

 

 

 やっぱ技の連続運用、しかも化身技ってのはやり過ぎたな、ここからは技を使う場面を慎重に選んでいかねぇと……。

 

 キックオフからは帝国と雷門の熾烈な点争いが始まった。

 

 少林に暴王の流星(メルゼズ・ランス)の止め方を教えている為、俺も攻撃に参加しているが、一連の流れで警戒されているからシュートを打つには至らない。

 

 残り時間も少なくなり全員の息が上がっている。

 

 クソッ!どうする?PK戦になってしまえば、鬼道がシュートを打つ時点で敗北は確定する、此方のメンバーで源田の技を破れるのは現状俺だけだ。

 

 但し必殺技が使えても二回目は怪しい……やはり時間切れになる前に得点しねぇと。

 

 そんな考えで焦った俺は、敵の突入を許してしまった。

 

 あのシュートの構えは……!

 

「これで俺達が勝つ!『皇帝ペンギン2号』!」

 

「絶対に点は入れさせない!『ゴッドハンド』!」

 

 前と違うのは突然のカウンターになって誰もフォローに行けていない事、つまり円堂が破られた時点で失点は確実だ。

 

「このシュートだけは、絶対に…絶対に!――――止めるんだぁぁ!!!

 

『ゴッドハンドW』!」

 

 土壇場で円堂は両手のゴッドハンドを繰り出し、皇帝ペンギン2号を止めてみせた。

 

「行くぞぉ!」

 

 ボールを投げると共に自分も攻撃に上がる円堂。

 

『疾風ダッシュ』(このボールだけは)」「『竜巻旋風』(絶対に)」「ゴール前まで繋いでみせる!」

 

 円堂からボールを受け取った皆は、この試合1番の動きでボールを繋いでいく。

 

 それは豪炎寺まで繋がり、イナズマ落としの態勢に入る

 

「もうゴールを割らせはしない!

 

『フルパワーシールドV2』!」

 

 そこへ壁山と同時に上がっていた円堂が豪炎寺と共に飛び

 

「「『イナズマ1号落とし』!」」

 

 その一撃は更に強化されたフルパワーシールドをも破り、ゴールネットを盛大に揺らした。

 

 そして―――試合終了を告げる笛が鳴った。

 

 

 勝利した俺達を祝福するかのような歓声が浴びせられる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そこへ――

 

「「天願(さん)。」」

 

「?どうしたお前ら。」

 

 鬼道兄妹が俺の所にやって来た。

 

「色々文句を言ってしまったが、お前のお陰で」

 

「私達は昔の様な、仲の良い兄妹に戻る事が出来ました。」

 

「「本当に、ありがとう(ございます)。」」

 

「………礼なんざ要らねえよ、お前らはずっと互いの事を想い合ってた。

 

 なら、俺なんかが居なくてもいずれこうなる日が来ただろ。」

 

 俺はただ、怖かっただけだ。

 

 俺の存在によって、原作が壊れてこの二人を取り返しのつかない事に陥らせてしまうのが恐ろしくて……だからあんな悪化しかねない愚策を強行した。

 

 そんな俺が礼を受け取る資格なんざ「そんな事ないです!」

 

「少なくとも、天願さんは私達が元に戻る時間を早めてくれたじゃないですか!」

 

「それに円堂から影山に揺さぶりを掛けられていた事も聞いた、もしお前が居なければ、アイツがそれを気に病んで真剣勝負が出来なかったかも知れなかった。」

 

 

 

 

「―――そうかよ、そんじゃ今までの分を取り戻す位に仲良くな、シスコン&ブラコン兄妹。」

 

「「違う(います)!」」

 

 そんな顔真っ赤にしてシンクロされてちゃ、説得力ねぇっての。

 

 でもまあ、誰かの役に立てたんなら、俺もまだまだ捨てたもんじゃねぇのかもな。

 

 

 

 

 

 

「天願、早く来いよ!祝勝会行こうぜ!」

 

 必殺技を使う為の舞台、位にしか考えてなかったサッカーがこんなに楽しめる様になって……大分コイツに感化されてきたみたいだ。

 

「――――――――――――――ああ、直ぐ行く。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 それはそれとして、次はどの必殺技から覚えていくかな♪




主人公はただ模倣しただけなのは嫌い(同族嫌悪)ですが、模倣から抜け出した技は大好きです。

当初、主人公には少数の技に絞って技を鍛え、極めていく、という"夢"がありました。

ただ、他の多数の技を切り捨てる選択が出来ず、「究極の一」より「千の凡庸」を選びました。

主人公の使う数々の技は、使う技のポテンシャルの高さ・主人公自身の身体能力、この2つの要素でゴリ押ししてるから、自身を半端者・自分で出す技を紛い物と表現してます。

初期のスラントでも然るべき特訓の末磨き上げてさえいれば、ファイアトルネードに匹敵する程です。

主人公自身それが分かっている為、今回の鬼道にかつての"夢"の一片でも見れたことで感謝、褒め称えていました。






『暴王の流星』

引用「PSYREN -サイレン-」

使用者「夜科アゲハ」

ボールを天高く蹴り上げ、落ちて来た所に回し蹴りの要領でシュートする技。

消耗自体はそれほどでもないが、足への負担がとてつもなく大きい。

最大の特徴はその速さと正確さ。

蹴った次の瞬間にボールは射程距離に到達している為、シュートしてから真正面でもない限り止めるのは困難。

シュートの位置もかなり緻密に狙え、ゴールポストにわざと当てる事も容易。

シュートの威力自体は大したことはなく、技を使わずに止めれるレベルだが、前述の速さと正確さのせいでシュートに触れる事が難しい。

GKで止めるなら、ゴール全体を覆う技をシュートと同時に出す事で止められる。
作中にて円堂では止められないと言ったが、円堂に限らずそういった技を持っていない限り止めるのは不可能に近い。

但し、GK以外の選手が止めるなら話は別。

ボールが上空にある時に狙いを定め、力を溜めているのでこの間は完全に無防備、その隙に空中でボールを奪える。

ジャンプ力のある選手なら、少々離れていようと、見てから一度深呼吸それでも反応余裕でした、なレベルで対処出来る。

また、射程距離があり、最大距離に達するとその速さが嘘の様に停止、その場で真下に落下する。
射程はあまり長く無いのでかなりゴールに寄らないと意味がない。

その球速故にシュートチェインを行うのも困難。

ジャンプ力に優れているのと、身体が小さく小回りがきく為、少林にこの技を止める事を頼んだ。

致命的欠点こそあれど、それでもGKにとっては非常に脅威的な技、邪魔の入らないPKでは(相手の技にもよるが)無敵。

主人公が使うと、鬼道と比較して溜めの時間・射程・正確性が著しく劣化する。

鬼道はこの技の脅威度を利用し、この技を出すと見せ掛けるブラフを織り交ぜたプレーを行えると判断、興味を抱き修得、そして足に掛かる負担のせいで使うかどうか相当迷った。
―――――――――――――――――――――――――――
『氷造形・白竜』

引用「FAIRY TAIL」

使用者「リオン・バスティア」

白氷で構成された竜がボールと共に突っ込む。

ぶっちゃけドラゴンクラッシュの竜が氷竜へ置き換わっただけ。

パワーシールドを破れる筈だったがV2になっていた為、惜しくも破れなかった。

このシュートが止められる場合は氷の竜が跡形も無く砕け散るという特徴がある。

―――――――――――――――――――――――――――

『山吹色の波紋疾走』

引用「ジョジョの奇妙な冒険」

使用者「波紋戦士達」

独特な呼吸法を使い生み出したエネルギーを拳に収束、地面を伝導させ対象の足元から放出、波紋によって麻痺した相手からボールを奪う技。

波紋が地面を伝わる際に電気が走るエフェクトがあるので、それを見れば回避できる。

Jスターズビクトリーバーサスにてジョナサンが使った遠距離技を参照した。

主人公はサッカー技じゃなく日常においても使えるのは内緒。

―――――――――――――――――――――――――――
化身
【白兎獣 ウルクスス】

引用「MONSTER HUNTER」

全身を白い毛皮で覆われ、長い耳を持つ兎。

腹にある特殊な溝を使って滑走する、という特徴を持つ。

Q.なんで氷の上じゃないサッカーコートで滑れるの?

A.サッカーコートはモンハンの闘技場と同じく摩訶不思議故に。

『ペングルスカイザー』

滑走するウルクススに乗っただけであって実は技じゃない。

化身の力に頼ったただのゴリ押し。

ウルクススで使う技は別にあるので、今回のはネタとして出した。

技名は皇帝ペンギンをイメージしたヘヴィボウガンから。

―――――――――――――――――――――――――――
化身
【スターダスト・ドラゴン】

引用「遊戯王」

星屑の様な光の粒子が集う中から顕現する、純白に輝く竜

『シューティング・ソニック』

スターダストが放つ音の奔流に併せてシュートする技。

化身技は化身に任せきりになりやすいので、どうしても雑になるな……
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