イナズマイレブン ~『必殺技』に憧れて~   作:@ドラゴン

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雷門中って帰宅部とかありましたっけ?
アニメ見てても良くわからん。
メガネが他の部活に入ってるイメージが無いのだが…。

すまない
まだ、なんだ。
まだ試合に入ってないんだ…

次こそやるから…


原作開始
第7話 炎のストライカー


最近は1人で練習する事が多くなった。

理由はサッカー部の廃部の危機に伴い円堂がやる気のない部員達を説得により力を入れている事、足りない部員集めの活動に精を出しているからだ。

ん?何故俺は手伝わず、練習を続けているのかって?

あぁ、それには深い訳があってだな…。

 

~回想~

 

「どうする円堂?アイツらサッカーをする気はサラサラ無いみたいだが」

 

ストーリーなんて大雑把にしか覚えていない俺は、まさかあんなレベルで壊滅的だとは思って無かったのだ。

せめて部員は弱い、数はギリギリ、心では優勝を目指していても、強くないからと諦めかけていた頃に円堂参上!的な流れかと思っていた。

 

「いや、そんな事は無いって!

だってサッカー部に入ってるんだ!興味ないならそもそも入ってないかも知れないのに、アイツらはまだサッカー部に残ってるんだ!

なら、まだサッカーしたいって心があるに決まってる!」

 

確かに、一理ある。

別に態々サッカー部の部室で時間を潰す必要もないのだ、にも関わらず集まっている。

それはまぁ、そういう事なのだろう。

 

やる気が全く無い訳じゃない事は分かった。相変わらず人を良い所を見る目が良い。

 

「そうか、ならなんとかしないとな。

つっても、どうするかねぇ…?どうした、円堂?」

 

何か、そわそわしている。まるで、言いづらい事を打ち明けるかの様な…。

 

「その、だな…天願は練習に集中した方が良いんじゃ無いか?

ほら、相手はあの帝国だ。ちょっとでも強くなっておかないと!」

 

意外だな。コイツならよし、今から説得に行こう!位なら言いそうなもんだが。

 

「いや、勿論練習には集中するが…強くなるって、それはお前も同じじゃねぇか?」

 

すると、円堂は意を決したようで渋々ながらこう言った。

「でもさ…天願ってこういうの苦手だろ…?」

 

グサッ!

中々に強烈な一撃が突き刺さった。

「い、いやいや、苦手だからって手は抜かねぇよ!?」

 

「違う違う!それについては心配してないって!

ただ、さぁ、天願って………その、人付き合いとか苦手だろ?

特に余り知らない奴とかと話す時、変な風になってる事あるしさ…」

 

「」

 

何という事でしょう!円堂と長くいる内に、俺のコミュ力の低さ事に気付かれていました!

俺は話し掛けるのは良いんだが、突然話掛けられる様な場合が苦手だ。

恐らくそこを何度も見られ人付き合いが下手と思われたのだろう。

いや、実際下手だしな…。

 

「ほら、河川敷で子供達との会話の時も、なんかビビってたっていうか…どこで驚いた?みたいな所あったしさ…」

 

「」

 

嘘だろ…!?あれ見られてた!?

つーかもう止めろ円堂!俺のライフポイントはもう0だ!

今の俺、きっと金魚みたいに口をパクパクさせて呆然としてるから!

 

「お~い、大丈夫か天願…?

いや、ゴメン。ちょっと言い過ぎたかも…」

 

だ、駄目だ。まだ崩れ落ちるな、堪えるんだ…し、しかし…

 

「いや、大丈夫だ。そ、そうだよな、適材適所って言葉もあるしな。

すまない円堂、非力な俺を許してくれ…」

 

これ以上は限界だっ…早く立ち去らねば…!

 

「お、おい、天願?何処いくんだ?そっち壁しかないぞ!?」

 

~回想終了~

 

とまあ、こんな事があってな…

苦しくなんか無いよ、苦しくなんか…

 

それにしてもこれからサッカー練習を本格的に始めるっぽいのに、そんなんでもFF優勝、果ては世界に出れるって…皆才能凄すぎない?

 

因みに部員募集の件なんだが、ビラ配り位出来るだろうって思って看板持った円堂と一緒に回ってたんだが…

 

「あ、アイツは!?」

「とてつもない動きが出来ると噂の…?」

「あれは即戦力になる!なんとしてでもウチに引き入れるんだ!」

「待ってくれ!天願はもうサッカー部の一員で…」

「サッカー部…まだあったの?そんな弱小にいるより、此方の方が活躍出来るぞ!」

「に、逃げてくれ天願!」

 

という一幕があってな…。

部員集めしてんのに逆に勧誘されちゃ叶わんと、これも円堂に止められた。

 

そんで今日も1人で鉄塔広場でやってる訳だが…誰か来たな

円堂は基本走って来るから…取り敢えず声を掛けてみるか

 

「誰だ?もしかして円堂に呼ばれて来たのか?」

 

そう言いながら振り替えると…っ!コイツは確か…

 

「驚いたな…結構距離もある。しかも、此方を見もしないのに気付けるのか」

 

まぁ、必殺技修得の副作用みたい物で、自然と身に付いたんだが…言う必要も無いか。

 

「ま、色々あってな」

 

制服のままって事は、サッカーをしにきた訳じゃないのだろう。

 

「そうか。円堂っていうのは……ああアイツの事か。」

俺が気配察知について話す気がないと理解したのだろう。

 

しかし、円堂の名を出したら少し機嫌が悪くなったか?

 

当然、声を掛けられてるよな。コイツは原作においてエースストライカーとして大活躍するキャラだ。

 

そんな推測をせずとも円堂が朝から「凄いキックをした奴が居たんだ!」ってはしゃいでたから面識はあるだろうとは思った。

 

?ああ、この感じは…

 

「噂をすればってヤツかね?」

 

「どういう意味だ?…成る程、本当に鋭いな」

 

そして、円堂が階段を駆け上がってきた。

 

「待たせたな天願…って豪炎寺!?」

 

「知り合いか?円堂」

 

大体察してるけど一応聞いてみる。

 

「言ってたろ凄いシュートを蹴る奴がいるって、それが豪炎寺なんだ!

なあ豪炎寺、考え直してくれないか?

帝国学園と練習試合する事になったんだけど…まだメンバーが足りて無くてさ…。」

 

円堂が帝国の言葉を言ったその一瞬、豪炎寺の表情に変化があった。驚きと……憐れみだろうか?よく分からん。

 

「なんで、サッカー辞めたんだ?良ければ話してくれないか?

理由があると思う、でもあんなキックが出来るんだ!勿体ないじゃないか!」

 

…一言を喋らない豪炎寺に畳み掛ける様に言葉を掛けていく円堂。

 

そして完全に空気と同化した俺。何か喋った方が良いのかな…?

でも俺は豪炎寺とはこれが初対面、円堂の言うキックとやらも見ていない。何か話そうにも話題が…

 

「お前、良く喋るな」

鬱陶しそうに豪炎寺が言う。

 

「俺に、天願に、そして豪炎寺。俺達が組めば最強のチームが出来ると思うんだ!」

 

あ、忘れられてなかった。天願を俺の名前と推測したのだろう、一瞬だけ豪炎寺が目線を向けた。

 

だが

「もう俺に話し掛けるな」

そう言って話を切り、帰ろうとする豪炎寺に円堂が言う

 

「じゃあ、なんであの時ボールを蹴った!」

それを聞いた豪炎寺は強い感情の籠った表情と視線をこちらに向けた。あれは…怒りか、後悔か。

 

あの時って何だ、ヤベェ全く話についていけねぇ!

 

「お前、しつこいよ」

そう言って今度こそ帰っていった。

 

気まずい、何の話してるかさっぱりだ。空気を変えるには…

「始めようぜ、練習」

 

サッカーで釣る!

 

「そうだな…よし!やるか!」

 

上手くいったか……にしても複数の視線を感じるな。

俺よりも円堂に集中してるみたいだし、今度こそ円堂が声を掛けた奴らか?

 

隠れてるのもあるが様子見というか見定めてるような感じがするから教えないでおこうか?

 

あっ、目があった。内緒に~みたいなジェスチャーだし、どうせ原作の流れは覚えてないし彼方側に合わせるとするか。

 

 

 

…何故こんな日に限ってキーパー練習するんですかね?

いや円堂じゃなくて、俺がやる意味って…。

 

何?アイツらがやる気を出した時に、俺もキーパーしたらシュート練習の効率が良くなる?

 

納得は出来るけど…俺が吹っ飛ばされる所そいつらに何度も見られてて…情けなくなってきたんだけど…。

 

お?誰か近付いてきたな。

 

「無茶苦茶だなぁ、その特訓」

一般的な感性…だと!?心底同意するぜ!

「風丸!?」

 

「変な特訓、してるんだな」

 

「ま、普通そう思うわな」

 

「そう言う割には熱心にやってたけど?」

折角やるんなら、手は抜きたくねぇしな…それに、

 

「昔雷門イレブンの監督だった円堂の爺さんが残した練習法らしくてな」

 

「ああ、このノートだよ」

円堂はそう言い、ベンチにある一冊のノートを風丸に手渡した。

 

ノートを開き、顔をしかめた風丸は、

 

「これ、読めるのk「無理」…そうか」

やっぱりそう聞くよな。

予想してたし、同感な事もあって、食い気味に返答してしまった。

 

「帝国学園の強さは俺の想像なんかよりもずっと上の筈だ。なら爺ちゃんの技をマスターする必要がある、そう思ったんだ」

 

「って事は、え~っと

 

「天願 想叶だ、天願でいい」

 

天願も円堂と同じ技を?」

 

「いや、そう言う訳じゃねぇよ。只お生憎様、俺はコレ以外の練習を知らなくてね」

うん、本当にこれしか知らないんだよな…。

 

風丸は少し考え込んでから、

「お前達、本気で帝国に勝つ気なのか?」

 

そう聞いてきた。それに対する答えは決まっている。

「ああ!」「当然」

 

それを聞くと、俺達に手を差し出してきた。これは…

 

「ん、え…何?」

 

「お前達のその気合い、乗った!」

 

少しの間の後、その言葉を理解した円堂は笑顔を浮かべ

 

「ありがとう、風丸!」

「助かる、力を貸して貰うぜ」

 

そうして握手を交わした後、後ろを向いて

 

「俺はやるぜ。お前達はどうするんだ?」

そう声を掛けると、茂みや木の後ろに隠れていたサッカー部員が現れた。

 

「お前達!」

思わず駆け寄る円堂だが、流石にこんだけ疲労が溜まってたら、バランスを崩しそうになる。

 

倒れる前にバランスとってやらねぇとな、怪我したら元も子も無ぇ訳だし。

 

「おい、大丈夫か?気を付けろよ。」

 

「コイツら、俺が来る前からお前達の事見てたみたいだぞ、天願は気付いたみたいだけど。」

まぁ、あれだけバッチリ目があえばね…。

 

「え、そうなのか?」

 

「さて、どうだったか…」

この感動の場面で、何で教えてくれなかった、とか聞かれるのもアレな気がするのではぐらかしておこう。

 

コイツらは円堂が学校で勧誘を頑張る姿に心打たれた様だ。

 

「俺も…一緒に練習させてくれませんか!」

「「俺も!」」

 

その言葉に感極まったように円堂は

 

「当ったり前じゃないか、大歓迎だよ…!」

喜色満面の表情で、そう言った。

 

意識を変えるってのは難しい事なんだが…本当に凄ぇもんだ。

「良かったじゃねぇか、円堂」

「ああ…!俺、スゲー嬉しくなってきた!」

 

やっぱり、スタートを切るのは、一番の功労者であるこいつの役目だろう。

 

「円堂…いや、キャプテン。練習、やるんだろ?」

なら、俺はその背中を押すとしよう。

 

「うん、そうだな!やろうぜ!」

 

「「「やろうぜ!」」」

 

さて、此方の士気は十分。後は帝国のレベルだが…いや、今は練習に集中するか。

 

本気になった仲間達とやるってのは最高に楽しいもんだ、それから気を逸らすなんて勿体ないからな。

 

 

 

 

 

 

 

「天願がまた吹っ飛ばされされたでやんすー!?」

 

「あ、直ぐ戻って来た」

 

「アイツのタフネスさって下手したら俺以上かもな…。」

 

「なぁ、不死身の化け物ってアイツじゃ…?」

 

「いやいや、アレは噂だろ?そんな訳…」

 

「「「ない…よな…?」」」




よし、次話で漸く試合だ…
長かった、本当に長かった。

必殺技もガンガン出していく予定です!
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